Tag Archives: 発音

インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較!

2023年8月18日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

2つのものを比較する天秤

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、メリットやデメリット、治療内容が大きく異なります。治療法を選択する場合は、それぞれの特徴をしっかり理解することが重要です。

今回は、インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較します。

インプラントとは?

インプラントを入れた時のイメージ

インプラントとは、人工の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。主に欠損した歯の補充に用いられ、自然な噛み心地や見た目を実現します。

治療内容は、まず麻酔を行い、歯茎を切開します。インプラントを埋め込む適切な位置と角度を決定したら、顎の骨に穴を開けるのが次の手順です。開けた穴にチタンなどで作られた人工の歯根(インプラント体)を埋め込みます。インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを取り付けたら、その上に人工歯(被せ物)を取り付けて完成です。

ただし、インプラント体が骨と結合するまでの間(約3か月)は、一時的な被せ物(仮歯)を使用し、結合を確認できたら最終的な被せ物を取り付けます。

インプラントの大きなメリットは、周囲の健康な歯を削る必要がなく、自然な見た目と機能を実現できることです。また、ほかの歯に負担をかけることなく、食事や話すといった日常生活を快適に過ごすことができるでしょう。

しかし、治療費は高額で、手術と骨との結合期間を必要とするため、治療期間が長くなることがあります。さらに、全身の健康状態や口腔内の骨の状態によっては、インプラント治療が適用できない場合もあります。

ブリッジとは?

ブリッジを入れた時のイメージ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の健康な歯を土台とし、その間に人工歯を連結させることで、自然な噛み心地や見た目を実現します。治療のプロセスは、以下のとおりです。

まず麻酔を行い、土台となる歯を削って形を整えます。このとき、土台となる歯を削らなければなりません。次に、削った歯の形状に合わせて、ブリッジを製作します。製作が完了したら、土台となる歯にブリッジをセメントで固定します。

ブリッジ治療のメリットは、治療期間が比較的短く、欠損部をきちんと補うことで噛み合わせを整えることができる点です。また、ブリッジは固定式のため、外れる心配がなく、自然な使用感を得ることができるでしょう。

ただし、ブリッジ治療にはデメリットもあります。健康な歯を削る必要があり、土台となる歯が虫歯の場合、痛みや知覚過敏を引き起こす可能性があります。また、ブリッジで補った部分の噛む力は、土台となる歯が負担するため、土台の歯に余計な負担がかかることもあるでしょう。

インプラントとブリッジの違いとは?

クエスチョンマーク

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴が大きく異なります。インプラントとブリッジの特徴の違いは、以下のとおりです。

<インプラントとブリッジの特徴の違い>

項目 インプラント ブリッジ
歯を削るか
どうか
削る必要はない 前後の歯を削る必要がある
適用条件 骨の厚み・高さ、神経や血管の位置に影響を受ける 欠損部分の前後に歯があれば適用可能である
外科手術 外科手術が必要である

全身疾患があると治療できない場合がある

外科手術は必要ない

全身状態から制約を受けない

リスク 手術中のトラブルやインプラント周囲炎などのリスクがある 土台の歯が虫歯や歯周病になるリスクがある
最大咬合力、
噛み砕く能力
最大咬合力は天然歯と同じか、それ以上である

※咀嚼能率は約80%

最大咬合力は天然歯とほぼ同じである

※咀嚼能率は約60%

噛む力の負担 ほかの歯に負担が及ばない 土台の歯に余計な負担がかかる
違和感・使用感 入れ歯のような違和感なし 入れ歯のような違和感なし
審美性 被せ物の種類による 被せ物の種類による
平均寿命 10年生存率は90%以上 10年生存率は50~70%
メンテナンス
方法
定期的なクリーニングが必要である 定期的なクリーニングが必要である
費用 保険適用外のため高額である 保険適用内と適用外の選択が可能である
治療期間 約6か月以上必要(最短で約3か月)である

骨造成を行う場合はさらに長くなる

約2~4週間で治療が完了する

インプラントがむいている方

インプラントの模型と患者さま

ここまで、インプラントとブリッジの違いについて解説しました。

次に、インプラントがむいているのはどのような方なのかご紹介します。インプラントがむいている方は、以下のとおりです。

ほかの歯を削りたくない方

インプラント治療は、ほかの歯を極力傷つけない治療法のため、ご自身の歯を大切にしたい方に最適です。ブリッジ治療では、失われた歯の両隣の健康な歯を削ってブリッジを支える役割をさせる必要があります。

しかし、歯を削ると削った歯の強度が劣り、長期的に見ると削った歯に対する負担が増大し、削った歯自体が再治療を必要とする可能性がでてきます。

一方、インプラント治療は基本的に歯を削る必要がなく、顎の骨に直接インプラント体を埋め込むため、残った健康な歯を傷つけることなく治療を行うことが可能です。

見た目や機能性を重視したい方

インプラントは見た目や機能性に優れた治療法であり、審美性を重視する方や頻繁に歯を使う必要がある方に特に推奨されます。

インプラントは天然歯に非常に近い形状をもつため、見た目が自然で美しく、ほかの方が見ても人工の歯だと気づくことはほとんどありません。そのため、見た目が重要な業種に従事している方にとっては大きなメリットとなります。

さらに、スポーツ選手のように歯を食いしばる動作が多い方にとっても、インプラントは強度と安定性があるため理想的な治療法といえるでしょう。

また、発音に影響を与える可能性のある入れ歯や歯がない状態とは異なり、インプラントは天然歯とほぼ同等の発音を可能にします。職業上、発音が重要な方にとっても、インプラントはよい選択となるでしょう。

天然歯のような噛み心地を求める方

顎の骨と直接結合するインプラントは、自然な歯と同じように噛む力を実現できます。食感や味を損なうことなく、天然歯に近い感覚で食事を楽しむことが可能です。

一方、入れ歯やブリッジでは、噛む力が顎骨に直接伝わるわけではないため、噛み心地に違和感がある方も少なくありません。

自然な噛み心地を求めている方は、インプラント治療がむいています。

ブリッジがむいている方

歯科医院で笑顔でこちらをみている女性

次に、ブリッジがむいているのはどのような方なのかご紹介します。ブリッジがむいている方は、以下のとおりです。

費用をおさえたい方

費用をおさえたいと考えている方に対しては、ブリッジがむいています。

ブリッジは保険適用の対象となり、治療費は約2万円程度におさえることが可能です。インプラント治療は保険適用外で、1本あたり約30~40万円の費用がかかることを考えると、大きな金額の差がでます。

つまり、ブリッジ治療はインプラント治療に比べてかなりリーズナブルであり、費用をおさえたいというニーズに対応しています。

ただし、ブリッジ治療では、欠損部分を埋めるために隣接する健康な歯を削る必要があります。削られた歯の強度が低下する可能性があり、将来的に別の治療が必要な場合があります。

治療期間を短くしたい方

ブリッジ治療は基本的に手術が必要ないため、一般的なケースであれば約3~4週間で治療が完了します。抜歯を伴う場合でも、治癒期間を含めて約1か月で治療を終えることが可能です。

一方、インプラント治療は手術や骨組織への結合期間を必要とするため、治療期間は平均的に6か月以上かかります。そのため、時間的な制約がある場合や早く欠損部分を補いたいと考えている方にとっては、ブリッジが適した選択となるでしょう。

外科手術ができない方

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術が必要ですが、外科手術が困難なケースも存在します。たとえば、外科手術が怖くて受けたくない方、全身疾患や持病があるため外科手術が困難な方、特定の薬を服用していて、薬の影響で外科手術が受けられない方などが該当します。

外科手術が適用できない方は、ブリッジ治療がむいているでしょう。ブリッジ治療は、基本的に外科手術を必要とせず、欠損した歯を補充することができます。そのため、手術が困難なケースや手術に不安を抱えている方にとっては、ブリッジが適した治療法といえるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴や治療内容は大きく異なります。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、安定性が高く、ほかの歯を傷つけることもありません。自然な色味の被せ物を選択すれば、天然の歯と変わらない見た目になります。適切にメンテナンスを行えば、長期的に使用できるのも大きなメリットです。

一方、ブリッジは欠損部分の前後の歯を削る必要があり、また前後の歯を支えとするため健康な歯への負担が大きくなります。

しかし、インプラントと比較して、治療期間が短く費用もおさえられるのがメリットです。インプラントの治療費用は高額ですが、ブリッジと比較して平均寿命が長いため、長期的な視点で考えるとコストパフォーマンスがよい可能性があります。

ただし、インプラントは外科手術が伴い、持病があって服薬している方は適用できないこともあるため注意が必要です。

インプラントとブリッジで迷ったら、まずはそれぞれの特徴をよく理解しましょう。経済的な面も考慮して、歯科医師と相談しながら選択するのがよいでしょう。

インプラントやブリッジを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

奥歯をインプラントにするメリット・デメリット、注意点を解説!

2023年7月21日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれたインプラントの模型

奥歯をインプラントにすると、しっかりとした噛み心地が実現し、噛み合わせのバランスが整います。

しかし、治療後は「インプラント周囲炎」という感染症に注意しなければなりません。

今回は、奥歯をインプラントにするメリット・デメリット、注意点を解説します。

奥歯にはどのような役割がある?

奥歯を確認するために口を大きく開ける女性

奥歯は、食べ物を口に含んで噛む際に、欠かせない役割を担っています。食べ物を細かくすり潰す作業です。上下左右に存在する第一大臼歯から第三大臼歯までの計12本の歯が、奥歯として食べ物を細かくすり潰す役割を果たしています。

特に、第一大臼歯は、噛む力が歯の中で最も強いとされ、食べ物を噛む際に非常に重要な役割を果たしています。また、噛み合わせの高さは第一大臼歯によって決まるため、第一大臼歯が欠損すると噛み合わせ全体が崩れてしまいます。食べ物をきちんと噛むためには、第一大臼歯の存在が欠かせません。

12歳前後に生える第二大臼歯は、斜めに生える、第一大臼歯にぶつかるなど、正常に生えてこない割合が高い歯です。一般的に「親知らず」とよばれる第三大臼歯は、歯茎に埋まったまま生えてこない人や、最近では歯そのものがない人も存在します。

奥歯をインプラントにするメリット・デメリット

Merit  Demeritと書かれた札が机の上にある

奥歯をインプラントにする場合、痛みや違和感が少ないため今までどおりに食事が楽しめる、噛み合わせがよくなるなどのメリットがあるでしょう。

一方、インプラント周囲炎というインプラント特有の感染症になるリスクがあります。

奥歯をインプラントにするメリット

奥歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。

ほかの歯を傷つけるリスクが低い

インプラントは、ほかの健康な歯にダメージを与えず、歯の機能を取り戻すことができます。

歯の機能を回復させるほかの方法として、ブリッジがあります。

しかし、ブリッジは器具を支えるために、両端の健康な歯を削らなければなりません。さらに、削られた歯は虫歯になりやすいです。最悪の場合、削った歯が抜けるほどの問題に発展することもあります。ブリッジ治療を受けたすべての方の歯が抜けるわけではありませんが、健康な歯を傷つけることは、口腔内の環境を整えるために避けたいと思う方が多いでしょう。

対して、インプラントは、周囲の健康な歯を傷つけることがないため、リスクを最小限に抑えて歯の機能を回復することが可能です。

顎の骨の吸収を防げる

インプラントは、顎の骨に直接埋め込んで固定されます。そのため、食べ物を噛む力はインプラントから顎の骨に直接伝わります。顎の骨に刺激が与えられることで骨の丈夫さを維持し、吸収(骨の量が減少する現象)を防ぐのです。

入れ歯やブリッジなどほかの治療法では、噛む力が直接顎の骨に伝わりません。顎の骨は適切な刺激を受けられず、徐々に吸収されて弱くなります。

審美性が高い

ブリッジや入れ歯を使用している場合、固定するための金具やバネが見えることから、人前で笑うことを控える方も少なくありません。

インプラントの場合、金属部分が見えにくいため、自然な見た目を保つことができます。周囲の目を気にせず笑うことができることは大きなメリットといえるでしょう。人工歯にはセラミックやジルコニアなど、審美性の高い素材を使用するため自然な歯の色を再現できます。ほかの天然の歯と変わらない見た目を実現することが可能です。

今までどおり食事を楽しめる

入れ歯は安定性が劣るため、しっかりと噛むことが難しくなります。

インプラントは、顎の骨に固定されているため、ずれることなく安定した噛み心地を実現します。強い力を加えても破損するリスクが低く、安心して食事を楽しめるでしょう。また、自然な噛む感覚を得られるため、食材本来の味や食感をより深く感じることが可能です。ブリッジや入れ歯でも感じられますが、インプラントと比べると満足度が低下するでしょう。

発音に影響を与えにくい

歯が欠損した場合、欠損したすき間から空気が漏れることで発音に影響を与えます。特に、イ段の発音が難しいと感じる方が多いです。入れ歯やブリッジの場合、会話中に義歯がずれる、義歯と歯茎の間にすき間が生じるなど、発音がスムーズに行えなくなることがあります。

インプラントは、顎の骨にしっかり固定されているため、基本的にずれることはありません。すき間ができないので、発音に影響を与えにくいのです。

痛みや違和感が少ない

インプラントは、直接顎の骨に固定されるため、器具と歯茎の間にすき間ができません。そのため、ずれにくく、痛みや違和感もほとんどないです。

一方、入れ歯やブリッジは、適合がよくない場合や食べ物などが挟まった場合、痛みや違和感をおぼえることがあります。器具がずれやすい場合や適合状況がよくない場合は、新たに作り直す必要があるでしょう。

インプラントの場合、一度治療が完了すれば、日常生活で痛みや違和感をおぼえることはほとんどありません。痛みを感じた場合、上部構造とインプラント体を結びつける部分(アバットメント)が緩んでいることが多いため、歯科医院ですぐに調整が可能です。

噛み合わせのバランスがよくなる

ブリッジや入れ歯の場合、高さの調整が自由にできないため、ぐらつくことがあります。歯がぐらついた状態が持続すると、噛み合う歯が破損する恐れがあり、治療の効果を損なう可能性があります。

インプラントの場合、治療時に精密に噛み合わせのバランスを調整可能です。噛み合わせが悪くなることはほとんどなく、インプラントがぐらつく事態も極めて稀です。また、定期的なメンテナンスを行うことで、噛み合わせがずれるリスクを下げられます。万が一、違和感やぐらつきがある場合も、すぐに歯科医師に相談できるでしょう。

奥歯をインプラントにするデメリット

奥歯をインプラントにするデメリットは、以下のとおりです。

費用が高額になる

インプラント治療は、原則自費診療となるため、医療費の3割負担は適用されません。

1本のインプラントにかかる費用はおおよそ300,000〜400,000円ですが、全額を自己負担しなければなりません。奥歯のインプラントの費用相場も同様で、インプラントを必要とする本数が増えれば治療費も増大します。

治療費を抑えるためにブリッジと併用するケースもありますが、最低でも1本分の費用はかかるでしょう。

治療費用の支払いを分割するローンを組むことも可能ですが、最終的には金利分を含めた全額を支払う必要があります。トータルの費用負担をできるだけ抑えたい場合、治療後に一括で支払うのがよいでしょう。

治療期間が長い

インプラントを骨に埋め込む手術後から骨とインプラントがしっかりと結合するまでは、最短でも3か月以上必要です。骨が不足していて骨造成が必要になるケースでは、治療期間は半年〜1年と、さらに長くなるでしょう。

インプラントの治療期間は、入れ歯やブリッジと比較すると非常に長いです。治療を受ける歯が奥歯でも前歯でも治療期間は変わりませんが、上顎か下顎かでは変わります。一般的に、上顎のほうが治療期間が長くなる傾向にあります。上顎の骨には空洞が存在し、骨が薄くなりやすいため治療が困難になることが原因です。

骨量が足りない場合は骨造成が必要になる

インプラント治療は、顎の骨に直接インプラント体を埋め込む治療法なので、十分な骨量と骨密度が必要です。顎の骨の厚みや深さ、密度が不足している場合、インプラント治療を行う前に骨造成とよばれる手術を行い、骨量を増やす必要があります。

骨造成の方法は患者さまの状態や要望により変わりますが、代表的な治療法には「サイナスリフト」「GBR法」「骨移植」などがあります。

ただし、骨造成治療を受けたあと、すぐにインプラント治療を開始できるわけではありません。治療後の経過を見守る時間が必要です。特に、奥歯は力がかかりやすく、顎の骨が不足しているとインプラント治療が困難になります。そのため、骨量不足と診断された場合は、骨造成治療を受けることが重要です。

インプラント周囲炎のリスクがある

インプラント周囲炎とは、何らかの原因で歯周病菌がインプラントと歯茎の間に侵入し、炎症を起こす病気です。奥歯のインプラントでも、インプラント周囲炎のリスクがあります。

インプラント周囲炎になると最悪の場合、インプラントが脱落するだけでなく、周囲の健康な歯にも影響を及ぼし、歯を失う可能性もあるでしょう。定期的なメンテナンスを受けることで、適切な処置を受けることができ、インプラント周囲炎の進行を防ぐことが可能です。

手術時は歯周病菌が患部に入り込まないよう最大限に配慮されますが、100%防ぐことはできないため、治療後には入念な口腔ケアと定期メンテナンスが必須といえます。

治療後も定期的なメンテナンスが必要

前述したように、インプラント治療後も定期的なメンテナンスが必要です。奥歯に限らず、すべてのインプラント治療においてメンテナンスは重要といえるでしょう。定期的にメンテナンスを受けないと、インプラント周囲炎などの予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

メンテナンスのためには時間を確保し、歯科医院に足を運ぶ必要があるので、面倒に感じる方もいます。メンテナンスを怠り、インプラントに異常が生じるケースも実際にあります。

インプラントは非常に高額ですが、適切なケアを行っていれば、10~15年以上と長持ちする人工歯です。費用や時間を無駄にしないためにも、3~6か月に1回は歯科医院を受診しましょう。

奥歯のインプラント治療を受けるときの注意点

机に置かれた!マークの木のブロック

インプラントは、入れ歯やブリッジとは異なり、外科手術が必要な治療法で、最新の設備と高度な技術が必要です。失敗を防ぐには歯科医院選びが重要といえます。

信頼できる歯科医師を探す

前述したように、インプラント治療は一般的な歯科治療とは異なり、外科手術を伴う高度な治療です。治療について丁寧に説明し、患者さまの質問にもきちんと答えてくれる歯科医師を選ぶことが重要といえるでしょう。

また、何を使ってどのように治療を行うのか、事前説明を丁寧に行ってくれることも大切です。治療に関する情報が不明瞭な歯科医師の治療を受けることは、避けてください。

治療の成功には歯科医師の知識と経験も重要です。治療の実績が多いほど、さまざまな症例に対応する能力があると考えられます。そのため、歯科医師の治療実績を確認しましょう。

年間でどのくらいの治療を行っているか、どのような治療を行ったかなどの情報をホームページに掲載している歯科医院も多いです。治療を受ける前に、情報をしっかりと確認し、信頼できる歯科医師を見つけてください。

設備や環境が整っているか確認する

インプラント治療を行う前には、顎の骨の中にある神経や血管の位置を正確に把握することが大切です。

口腔内の状況を正確に把握するには、CTスキャンなどの高度な検査設備が必要です。顎の骨には多くの神経や血管が走っており、損傷すると大きな問題を引き起こす可能性があるため、CTによる詳細な検査が重要といえるでしょう。

また、衛生管理も重要な要素です。インプラントの手術は、衛生管理が不十分な状況下では細菌感染のリスクが高まります。衛生環境が十分に確保された施設で治療を受けることが望ましいでしょう。

健康管理を徹底する

インプラント治療は、手術の性質上、合併症や偶発症を引き起こし、骨との結合や治癒過程を妨げるリスクが存在します。手術前に可能な限りリスク要因を取り除き、治療の安全性を確保するために健康管理を行いましょう。全身疾患である糖尿病や心疾患、骨粗鬆症、貧血などは、特に注意してください。

また、喫煙は、インプラントの治療成果に大きな影響を及ぼします。喫煙は、インプラントと骨の結合を妨げ、インプラント周囲炎の原因となり得ます。喫煙は治療成功率を大きく低下させるので、インプラント治療を受ける前に医師と相談し、計画的に禁煙しましょう。

まとめ

インプラントの模型を持って説明する人

奥歯をインプラントにするメリットは、噛み心地がよく痛みや不快感が少ないことが挙げられます。奥歯は噛み合わせにも影響を与える箇所です。インプラントを顎の骨にしっかりと固定することで、噛み合わせのバランスもよくなるでしょう。

インプラント治療を受ける際の注意点として、信頼できる歯科医院を選ぶことが挙げられます。事前にホームページなどで設備や環境、医師の経歴などを確認しましょう。

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。