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歯科用レントゲン写真

2020年8月24日

毎日毎日暑い日が続いていますね。
今日も熱中症になられた方が多くおられるということで皆さんも体調には気を付けていかねければなりませんね。

先日妊婦さんが来院されました。
口腔内を診察すると大きなカリエスはなかったのですが、何か虫歯になっているかもしれないと思い、レントゲン撮影しようとすると不安になった方がおられました。
ということで、本日はレントゲンについてお話します。

まず、レントゲンを撮る目的は歯の治療において患者さんの口腔内がどのような状態なのかを把握することが目的です。

【レントゲンでわかること】
・診察ではわかりにくい虫歯の有無
・有髄歯か無髄歯か(神経があるかどうか)
・歯周病の進行状態
・根尖病巣があるかどうか
・親知らずの位置
・子供においては永久歯の位置や方向

以上のことをしっかりと把握し、治療を進めていきます。
なのでレントゲン写真を撮ることは治療する上で非常に重要なことです。
また、レントゲン写真にも種類があります。
お口全体の歯や骨の状態を見るときはパノラマ写真、1本か2本の歯において詳しい情報を得たいときはデンタル写真、インプラント、上顎洞、歯牙脛骨、親知らずの位置など立体的に細かい情報を得たい場合はCT写真を撮影します。
このようなレントゲンを撮ることで安全で正確な治療ができるようになります。
ですからレントゲン写真は、歯の治療をする上でとても重要です。

当院では、レントゲンはデンタルなので放射線の被爆量は非常に少なく、身体に影響することはないので心配いりません。
放射線量も少なく、加えて防護エプロンも着用しているので安心してください。
歯に対して悩んでいる方は気軽に相談してください。

院長 山根

ホワイトニングについてのQ&A

2020年8月17日

ここ数日、鳥取では暑い日が続いています。
天気予報だとあと一週間ほど続くようです。
熱中症には気を付けていかないといけないですね。

さて、最近ホワイトニングについての問い合わせが何件かありましたのでお答えしたいと思います。
よくある質問は、
「ホワイトニングしないと歯は白くならないですか?」
「ホワイトニングするときは痛いですか?
 麻酔をするときはありますか?」
「ホワイトニングをしても白くならないことはありますか?」
などです。

ホワイトニングしなくても歯の表面の着色は、PMTC(歯面清掃)で綺麗になります。
意外とPMTCをしていくことによって歯が白くなったと言って喜んでもらっています。
歯の本来の色以上に白くしたい場合はホワイトニングが必要ですね。

ホワイトニングは薬液効果で行う治療なのでほとんど痛みが出ることはありません。
麻酔が必要なこともないです。
ただ、薬液効果でホワイトニングを行う際、人によって知覚過敏を起こすことがあるので、たまにしみることはあります。
当院では知覚過敏を抑えるジェルを併用して、患者さんに苦痛を与えることなくホワイトニングを行っています。
ホワイトニングの場合、歯自体には効果がありますが、詰め物や補綴物(差し歯)などは白くなりません。
変色の度合いが強い場合はある程度は白くなっても患者さんの満足できる白さにはならないことがあります。
そういう場合はジルコニア冠など審美治療がお勧めです。
ホワイトニングをすれば歯のすべてが満足できる白さになるわけではありません。
ただ当院ではホワイトニングを含めて患者さんに満足していただけるよう心掛けています。
お気軽にご相談ください。

院長 山根

9・10月のご案内

2020年8月17日

9月13日(日)休診日
10月18日(日)休診日

学会出席の為、お休みをいただいております。
その他日・祝日は通常通り診療しておりますので
よろしくお願いいたします。

ジルコニアの利点

2020年8月12日

8月になって暑い日が続いています。
コロナ感染症だけでなく、熱中症にも気を付けなければなりませんね。

最近当院では一般治療だけでなく、メンテナンスにも力を入れて診療を行っています。
そこで気が付くことがあります。それは、前装冠とジルコニアの違いです。
ジルコニアの冠というと第一印象は「審美的に良い」という印象を持つ方が多いと思います。
でもジルコニアの利点はそれだけではありません。
一つ目は変色しないということです。
保険適用の冠(前装冠)は、月日が経つと色が黄ばんできます。
隣接歯の歯と比べて色が変化してくるので永久的に審美性を保つことは難しいです。
また強度も弱いので、欠けたり、破折したりします。
ジルコニアの場合変色することもなく、強度もありますので欠けにくく破折することはほとんどありません。

二つ目にジルコニアの場合、冠の精度が高いので虫歯の原因である歯垢の付着が少なく、虫歯の再発、歯周病の再発を大幅に抑えることができます。
当院でもメンテナンスで来院される患者さんの口腔内を見ると、ジルコニア冠の場合歯垢の付着が少ないのに対し、保険適用の冠(前装冠)の場合、多く付着しているケースがあります。
ジルコニアの場合保険がきかないため高額ではありますが、長い目で見ると虫歯や歯周病の再発を防ぎ、前装冠に比べて治療をやり直すことが少なくなります。
また何回も再治療をすることによって最悪の場合抜歯することもあります。
長く自分の歯を維持するためにはジルコニアがお勧めです。
興味のある方は気軽にご相談ください。

院長 山根

ブラッシング法の種類

2020年8月9日

8月になって真夏日が続いています。鳥取では日中35℃まで上がっています。コロナ感染症もですが熱中症にも気を付けていかなければなりません。
最近夏休みになったこともあり、子どもさんが多く来院されます。
口腔内を見ると年々綺麗になっていて、虫歯が多い子どもは少ないように感じます。
これは保護者さんが歯みがきの重要性を伝わってきたからかなと思います。

そこで本日はブラッシング法についてお話します。
歯の磨き方にもいろいろありますので、いくつか紹介します。

■スクラビング法
歯ブラシを歯面に対し直角に当てて、左右に小刻みに動かして磨く方法です。
一般的に歯茎が健全な人に勧めています。
プラークの除去に効果が大きく、歯茎を傷つきにくい方法です。

■ローリング法
歯ブラシの毛先を歯と歯茎に当て、先の先端方向に向かって歯ブラシを回転させて磨く方法です。
歯茎のマッサージの目的にも効果があり、軽度の歯周病の人に有効です。
ただ、プラークの除去率はスクラビング法よりも劣ります。

■バス法
歯に対して斜め45度の角度で歯ブラシの毛先を歯茎に入れるように当て、小刻みな振動を与えて磨く方法です。
軽度、中度の歯周病の人に有効です。
ただ強く振動を与えたり、硬い歯ブラシを使用すると歯茎が傷ついてしまうので注意が必要です。

■フォーンズ法
上下の歯の噛み合わせ、歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、連続して円を描くように磨きます。
子どもの仕上げ磨きの時に勧めます。
ただ、清掃性はスクラビング法に比べて劣ります。
特に歯と歯の間はプラークが残っていることがあります。
歯間ブラシ、デンタルフロスなどを併用して磨く必要があります。

ブラッシング法はいろいろありますが、当院では歯科衛生士が患者さん一人一人に適したブラッシング法を説明し、指導しています。
ブラッシングは自分ではしっかりしているつもりでも正しいブラッシング法でなければ磨き残しがあり、それによって虫歯や歯周病になってしまいます。
健康的な口を維持していくために正しいブラッシング法を習得する必要があります。

院長 山根

インプラント治療(ソケットリフト法)

2020年8月1日

今日から8月です。鳥取では2、3日前に梅雨が明け暑い日が続いています。

本日はインプラント治療の患者さんが来院されました。
その中で上顎の骨の再生術であるソケットリフト法を使用してインプラント埋入した症例がありました。
本日はソケットリフトについてお話したいと思います。

以前、上顎の骨に厚みがない場合、通常通りの方法でインプラント手術を行うと上顎洞内にインプラントが入り、後に上顎洞炎などを起こし、インプラント埋入が出来ない場合が多かったですが、現在では骨の厚みを作るため、ソケットリフトという術式を使用し上顎洞を上に持ち上げて骨を作りながらインプラントを埋入することが出来るようになりました。
ソケットリフトは専用の器具を使用し、上顎洞底を上にあげてその後インプラントを埋入していきます。
通常のインプラント手術に比べると少し痛みや腫れが出ることが多いです。
ただ心配は要りません。
大体一週間以内には治まってきます。
注意することはもちろん固いものを噛んだりしないようにしてください。
また抜歯後の注意事項にも共通するのですが、お酒や強い運動などは出血しやすくなるので注意しなければなりません。
また、ソケットリフト法を使用した場合は強く鼻をかんだりすることは避けてください。
最近はインプラントの適応症例も拡大しています。
インプラントに興味のある方は気軽に相談してください。

院長 山根

外傷性脱臼

2020年7月25日

本日は急患で転んで前歯をぶつけてしまった5歳の子どもが来院されました。
前歯上のAAが舌側に傾斜してしまいとても痛そうです。
本日はAAに麻酔をし、前歯をえの状態に戻し固定(レジン固定)を行いました。
治療そのものは普通にできたのですが、麻酔をするときは少し痛そうな様子でした。
何とか抜歯しなくてもいいような感じがしました。
ただ恐らく根管治療はすることになると思います。
治療を見ていたお母さんも初めは心配そうでしたが、治療後は少しホッとした様子でした。
歯が折れていなかったので良かったです。
子どもは麻酔した部位が気になってたせいか手で何度も触っていました。
外傷性脱臼の場合、できるだけ早期に治療をしていくことが必要ですね。

院長 山根

インプラントについてのQ&A

2020年7月21日

最近暑い日が続いていますね。
コロナウィルス感染を防ぐためマスクをして外出していると、マスク内が汗で濡れてしまい気持ちがすっきりしません。

インプラントについて質問が多くあり、本日はその質問に関するお話をしたいと思います。

どのような問合せかというと、「インプラントの成功率はどれくらいですか」「手術後痛みがでたり、腫れたりしますか」「手術後は普通に歯ブラシをしてもいいですか」などです。

まずインプラントの成功率ですが、論文では10年生存率95%以上と言われています。
ただこれは骨の状態が良く、患者さんもしっかりとしたメンテナンスを行っている場合です。
骨が少なかったり、硬すぎたり、柔らかすぎたりすると成功率は落ちます。
また、メンテナンスを怠っていると骨の状態が良くても失敗の原因になります。
従ってCTで骨の状態を把握し、また咬合状態、口腔清掃状態などしっかり診断した上でインプラント治療を行うことが必要です。
インプラント治療後はメンテナンス(ブラッシング)などをしなければなりません。
ただ言えることは、Brや義歯よりも一般的に寿命は長いということは言えると思います。

次に手術後の痛みや腫れに関してですが、外科的処置を行うことになるので多少痛みが出たり、腫れたりすることもあります。
しかし、ほとんどの人は2~3日後には痛みや腫れはピークとなり、一週間後くらいで落ち着きますので心配要りません。

最後に歯ブラシに関してですが、インプラントした部位の歯ブラシは避けてください。
手術した後は傷になっていますので、傷口が大きくなって感染する恐れがあります。
縫合している場合は糸が取れたりすることがあります。
手術部位においては抜糸後に磨くのが良いと思います。

院長 山根

抜歯後の注意事項

2020年7月17日

7月になり雨の日が多くなっています。
かなり湿度が高いせいか、気分がすっきりしない日がありますね。

本日は抜歯後の注意点についてお話します。
当院では抜歯した当日は激しい運動、飲酒はやめていただくようお願いしております。
また、お風呂に長く浸かったりすることも抜歯した当日は避けて、シャワー程度にしておいた方が良いです。
指で触ったり、舌で触ったりするのも止めた方が良いです。

次に歯みがきについてですが、抜歯後は出血することが多いです。
なので柔らかい歯ブラシでゆっくりと磨くことをお勧めします。
ブラッシング時に少々出血したとしても心配ありません。
不安な方は歯科衛生士に相談し、歯ブラシの選択を指導してもらうのも良いと思います。

抜歯後は早めに消毒の予約を取っています。
主に抜歯窩を薬液消毒をしています。
患者さんから「抜歯窩によくものが詰まるのですが大丈夫ですか」という質問をいただきます。
それは大丈夫です。初めは食べ物が詰まったりしますが、だんだん歯茎が治ってくると同時に骨もできて抜歯窩も少なくなり詰まらなくなります。
なので心配はいらないです。抜歯後の注意事項をしっかりと理解し守ってください。

院長 山根

ブラッシング指導

2020年7月12日

最近梅雨に入り、雨の日が多いです。
すっきりとした天気は少ないですが、体調には気を付けていかないといけないですね。

本日は土曜日とあって子ども連れの患者さんが多く来院されました。
その中で少し気付いたことは、プラークが歯の表面にしっかり付いている子どもが数人いました。
ここからブラッシング指導のお話をしたいと思います。

ブラッシングは歯の表面に付いているプラーク(歯垢)をしっかりと落とす。
そのことによって虫歯や歯周病を予防することができます。
ただ、しっかりとブラッシングをしているつもりでもプラークが歯の表面についていることが多くあります。
特につきやすい場所は「歯と歯の間」「歯の咬合面の溝」「歯と歯肉の境目」など多く磨き残しがあります。
歯と歯の間では、歯間清掃器具(フロス・歯間ブラシ)などを使用し、汚れを落としていきます。
また、歯と歯肉の境目や咬合面の溝などは正しいブラッシングを行い、汚れを落とすことが良いと思われます。
その代表的なブラッシング法はスクラビング法です。
歯ブラシを歯垢に対して直角に当てて、左右に小刻みに振動させて磨く方法です。
ただ強く磨きすぎると歯肉を傷つけてしまいますので気を付けてください。
歯ブラシはだいたい一ヶ月ほどで交換した方が良いです。
一ヶ月程使用すると歯ブラシの毛先が広がってしまい、しっかり歯垢を落とすことが出来ないからです。
当院では一人一人に合ったブラッシング指導を歯科衛生士が行っています。
分からないことや疑問に感じたことは気軽に相談してください。

院長 山根