電話する

地図

予約・問合せ

メニュー
ヘッダーオファー

マウスピース矯正で浮く原因は?放置のリスクと対処法も解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

マウスピースを持つ手

マウスピース矯正中に「装置が浮いて少しすき間ができている」「部分的に浮いてしっかりとフィットしていない」と感じている方もいるのではないでしょうか。装置がしっかりと歯列にフィットしていない状態では、治療効果を十分に得ることはできません。

場合によっては、治療のやり直しや延長が発生することも考えられます。

本記事では、マウスピースが浮いてしまう原因や放置するリスク、対処法、予防法について解説します。「マウスピースが浮いて困っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正でマウスピースが浮く状態とは

マウスピースの浮きが気になる女性

マウスピースは、歯列にぴったりとフィットするように作られています。

しかし、歯と装置との間にすき間ができることがあります。このような状態を、マウスピースが浮くといいます。

前歯や奥歯の一部分のみ浮くこともあれば、全体的に根元から浮くケースもあります。初めて装置を装着したときや新しいものに交換して間もないタイミングでは、しっかりと密着せず、すき間ができることも少なくありません。

基本的には、1ミリ未満のわずかな浮きであれば問題ありません。1ミリ以上浮いている場合には、何らかのトラブルが生じている可能性が考えられますので、早めに歯科医院を受診しましょう。

マウスピースが浮いてしまう原因

マウスピースが浮いてしまう原因を説明する歯科医師

マウスピースが浮いてしまう主な原因は、以下のとおりです。

マウスピースが馴染んでいない

マウスピース矯正を始めて間もない時期や新しいものに交換したばかりのタイミングでは、わずかに浮くことがあります。これは、装置が歯に馴染んでいないことによって引き起こされます。

マウスピース矯正では、装着された装置の形状に合うように1~2週間程度かけて歯が徐々に移動していきます。そのため、装着して2~3日程度は、フィット性が悪く感じたり痛みや違和感を覚えたりすることがあります。

装着時間が不足している

マウスピース矯正では、装置を1日に20~22時間程度装着しなければなりません。装着時間が不足すると、治療計画通りに歯が動かなかったり歯列が変化したりして浮くことがあります。

装置を自由に取り外しできることはマウスピース矯正の大きなメリットですが、装着時間を守るための自己管理が非常に重要となります。

取り外しの回数が多い

1日のうちに何度も装置を取り外していると、装置の変形や破損によって数ミリ程度浮くことがあります。例えば、装着時の痛みが気になって何度も取り外しを行ったり、こまめな飲食によって何度も取り外しをしたりする機会が多い場合には、注意が必要です。

取り外す機会が多いと装着時間の不足につながることもありますので、間食が多い方は回数を減らしましょう。痛みが気になって何度も装置を外したくなる場合には、鎮痛剤の処方も可能です。

ただし、装置が合っていない可能性も考えられますので、まずは歯科医師へご相談ください。

治療計画通りに歯が動いていない

マウスピース矯正では、治療計画に基づいて治療に必要なすべての装置が作られます。

しかし、歯の動き方には個人差があるため、治療計画にずれが生じることもあります。その結果、装置が浮くケースも考えられます。

マウスピースのフィット性が悪くなることはトラブルのサインといえますので、放置せずに早めに対処しましょう。

装着の順番を間違えている

マウスピース矯正では、治療開始時にすべての装置を患者さまに持ち帰っていただきます。装置を交換する順番を間違えたり、治療を早く終わらせるために1つ先のものを装着したりすると、マウスピースが浮く原因となります。

なお、1つ先のものを装着しても治療期間の短縮にはつながりません。不適切な力がかかることにより歯列が乱れて治療のやり直しが必要になるケースもあるため、正しい順番で装着するようにしてください。

チューイーを使用していない

チューイーとは、装置を正しく装着するために使用するアイテムのことです。シリコン製で筒のような形状をしており、装置をつける際に歯全体で噛んで使用します。チューイーを使用していない場合、歯列にぴったりとフィットせず、浮いた状態になることがあります。

変形・破損している

マウスピースは柔らかいシリコン素材でできているため、強い力がかかることによって変形や破損が起こることがあります。装置を無理やり引っ張るように外したり、ティッシュやハンカチに包んでカバンの中に入れたりすると、形が歪んだりひび割れたりする可能性が高いです。

変形・破損したものをそのまま使用していると、歯に不適切な力がかかったり口の中を傷つけたりする恐れがあるため注意が必要です。

マウスピースが浮いた状態で放置するリスク

マウスピースが浮いた状態で放置するリスクのイメージ

装置が浮いた状態で放置すると、治療計画通りに歯が動かないだけでなく、歯並びが乱れる可能性があります。また、変形したり破損したりしたものを使い続けることによって、口の中を傷つける恐れもあるため早めに対処することが重要です。

マウスピースが浮いてしまった場合の対処法

マウスピースとチューイー

ここからは、装置が浮いてしまった場合の対処法について解説します。

チューイーを使用する

指だけで装着するとすき間ができる可能性が高くなりますので、チューイーを使用しましょう。装置が浮くときには、チューイーを使用することによって歯とのフィット性を高められます。特に、新しいものに交換してから2~3日は、必ず使用するようにしてください。

なお、チューイーは歯科医院だけでなく、市販でも多く販売されています。フレーバー付きタイプなどもありますので、ご自身が使いやすいものを選んでみてください。

1つ前のものに戻す

治療計画通りに歯が動いていない場合、装置が浮く可能性が高くなります。1つ前のマウスピースの装着時間を延ばすことによって、歯が適切な位置に動き、新しい装置がぴったりと装着できる可能性があります。

かかりつけの歯科医院へ相談する

チューイーを使用したり1つ前のものを装着したりしても改善がみられない場合には、できるだけ早めに歯科医師へご相談ください。

マウスピースが浮くのを防ぐには

マウスピースの装着時間を守るイメージ

最後に、装置が浮くのを防ぐ方法についてご紹介します。

装着時間を守る

マウスピースは、1日に20~22時間装着する必要があります。装着時間が不足すれば、本来動くはずの位置に歯が動かず、装置が浮くようになる可能性があります。理想の歯並びを手に入れるためにも、装着時間を守ることが大切です。

正しい方法で着脱する

日頃から正しい方法で着脱することが大切です。チューイーを使用せず歯で噛むように装着したり、片側だけを引っ張り上げるように外したりしていると、装置が歪んだりひび割れたりする可能性が高くなります。

変形や破損を起こすと、浮く原因となりますので、正しい着脱方法を守るようにしましょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

治療に必要なマウスピースは治療開始時にすべて渡されますが、定期的な歯科医院でのチェックは必ず受けるようにしてください。定期受診は、治療計画通りに歯が動いているか・虫歯や歯周病ができていないか・装置が破損していないかなどをチェックする重要な場です。

医師の指示通りに受診することで、トラブルを防げるでしょう。

まとめ

マウスピース矯正で綺麗な歯並びになった女性

本記事では、マウスピースが浮いてしまう原因や放置するリスク、対処法、予防法について解説しました。1ミリ未満のわずかな浮きであれば基本的には問題ありません。

1mm以上の浮きがみられ、対処法を試しても改善しない場合には、治療計画の立て直しが必要になるケースもあります。忙しくてすぐには歯医者を受診できないという方もいるかもしれませんが、浮きを放置すると歯列が乱れたり口内が傷ついたりする恐れもあります。

「マウスピースがぴったりと密着しない」とお悩みの方は、早めに歯科医院へご相談ください。

マウスピース矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

妊娠中の歯科治療において知っておくべきこと

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

妊娠中の歯科治療は、口の中の健康を守るためだけでなく、胎児の健康を守ることも考えなければなりません。妊娠中は、体の変化が大きいため治療期間や治療内容、服薬などについて注意することが必要です。本日は、妊娠中の歯科治療において注意すべき点をご説明したいと思います。

鳥取市 歯医者 妊婦

妊娠中に起こりやすい 口腔内の変化

妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわり、生活リズムの変化などが影響します。特に妊娠中は、エストロゲンやフロゲステロンが増加し、歯肉が腫れたり 出血しやすくなります。妊娠中の歯肉炎や歯周病は、これらのホルモンの分泌量が増加したことが一つの原因と考えています。このような歯肉炎を妊娠性歯肉炎、または、妊娠性歯周炎と呼ばれています。後発部位は、上下顎前歯部です。また、妊娠中は、つわりによって吐き気・嘔吐が頻繁に発症することがあります。このつわりによって、歯磨きが上手にできなくなりブラークの除去が困難になります。歯肉炎・歯周病 さらに進行することがあります。妊娠性歯肉炎・歯周病においては、早期の治療が求められます。

鳥取市 歯医者 妊婦

虫歯リスクの増加

つわりで歯磨きがしづらくなることによって、虫歯になるリスクが高くなります。また、妊娠中は唾液の分泌量が減少し口の中が、粘つくことで自浄作用が減少し口腔内が不潔になってしまいます。早期に対策が必要となります。

妊娠中の注意と歯科治療のタイミング

妊娠中に歯科治療が必要となることがあります。しかし、妊娠中は、歯科治療に適した時期・適さない時期があります。そのあたりを注意しなければなりません 。妊娠の時期は大きく初期・中期・後期に分けられます。

🦷妊娠初期 1~3ヶ月

この時期は、歯科治療は極力避けることが おすすめです。体調の変化や、つわりがきつい時期です。特に麻酔を必要とする治療は避け、できれば安定期に入った、つわりの軽減後に行うのがおすすめです。どうしても痛みが強い場合は、応急処置を行う場合があります。できるだけ麻酔を行う治療は、避けた方が良いです。

🦷妊娠中期4~6ヶ月

妊娠中期になると、母体の体調も安定し、つわりも軽減している時期です。歯科治療を受けるならこの時期が最も適した時期と言えます。虫歯や歯周病の治療が通常通り行うことができますが、麻酔や投薬には注意が必要です。

🦷妊娠後期 7~9ヶ月

妊娠後期になると体重の増加や、お腹が大きくなり、長時間 治療を受けることが困難になってきます。このため治療内容や通院回数など考えて治療計画を考えなければなりません。場合によっては、応急処置程度に留めておき、出産後に本格的な治療を検討することも考えます。歯科治療は、できるだけ妊娠中期に完了することが望ましいと言えます。

妊娠中の治療内容における注意点

1.レントゲン撮影

妊娠初期は、お腹の赤ちゃんの X 線に対する感受性が高いので注意する必要があります。ただ、歯科で用いるレントゲンはのX 線量は、大変低いので危険度は、ほとんどありません。当院では、さらに防護服の鉛のエプロンを着用し、撮影しているので問題はありません。また当院のレントゲンは、デジタル装置を使用していますので従来のレントゲンの線量よりもかなり低いので心配はないです。

鳥取市 歯医者 レントゲン 妊婦
パノラマX線撮影
パノラマX線撮影

2.麻酔について

妊娠中の患者様で、「麻酔しても大丈夫ですか? 」という質問をされる方がいらっしゃいます。歯科局所麻酔の薬剤の使用量は、とても少なく注射をした部分で分解されてしまうため、赤ちゃんへの影響はありません。ただし、麻酔でアレルギーを起こした方、気分が悪くなったことがある方は、注意が必要です。このような方は、事前に歯科医師にご相談ください。

鳥取市 歯医者 麻酔

3.投薬について

歯科医院では、抗生物質と鎮痛剤を出すことが多いです。当院では、抗生物質にセフェム系の抗生物質、 鎮痛剤としては、カロナールを処方をしています。妊娠中の方において、現在かかっている産婦人科の先生に許可を頂いてから処方しています。 幸い歯科治療には、長期間・長時間にわたって薬を飲み続けることは、ほとんどありません。

鳥取市 歯医者 抜歯 薬

4.治療後の口腔ケア

妊娠中の方の口腔ケアは、とても大切です。妊娠中は、免疫力の低下、唾液の分泌量が減少、つわりなどで上手に歯磨きができない、 それらの理由で虫歯や歯周病の再発リスクが高くなってきます。

鳥取市 歯医者 口腔ケア

口腔内の清潔を保つ

妊娠中は、口腔内の清潔を保つことがとても重要です。口腔内ケアのポイントはいくつかあります。

🦷食生活

妊娠中は、つわりや食欲の変化が栄養バランスを保つことが難しくなることが多いです。妊娠中は、つわりや食欲の変化が栄養バランスを保つことが、難しくなることが多いです。特に妊娠中は、食生活の見直しはとても重要です。口の中の健康を維持するには、カルシウム・リン・ビタミン D・ビタミン C を十分に摂取することは重要です。これらの栄養素は、歯の強化・歯茎の健康に寄与します。特にカルシウムは、胎児の骨や歯の形成に不可欠な栄養素です。カルシウムが多く含まれている代表な食べ物として、乳製品・小魚・海藻などが挙げられます。これらの食べ物を取ることをおすすめします。

食事 歯磨き

🦷歯科医院への定期検診

妊娠中は、歯科医院への定期検診を受けてください。妊娠中は、虫歯や歯周病の再発リスクが高い時期です。定期検診を受けることによって、むし歯や歯周の早期発見・早期治療を受けることができます。お母さんの口腔内の健康だけでなく、胎児の健康を守ることにもつながります。

マタニティ歯科
マタニティ歯科

🦷正しいブラッシング

妊娠中は、歯茎が腫れやすく出血しやすいので、強く磨くことは避けてください。正しい方法で優しく 歯磨きすることが大切です。つらりなどで歯磨きが困難な場合は、うがいをしっかりと行ってください 。また、ヘッドの小さい歯ブラシを使用することも検討してください。歯の間など、歯ブラシでは取り除きにくい部位には、歯間ブラシやデンタルフロスを使用することも大切です。

🦷水分補給

妊娠中は、唾液の分泌量が減少します。そうなると口腔内感染症になり、虫歯や歯周病になりやすくなります。しっかりと水分を摂ることで、唾液の分泌が促進され口腔内感染症の予防につながります。

口臭 予防 歯科 着色 インビザライン

🦷キシリトールガムの使用

キシリトールガムを噛むことで、唾液の分泌が多くなり虫歯 歯周病の予防につながります。

妊娠中に避けるべき治療

鳥取市 歯医者

①ホワイトニング

ホワイトニング治療において使用される薬剤が、胎児への影響が出る可能性があるため、妊娠中はできるだけ避けることが望ましいです。ホワイトニング治療を希望される場合は、出産後に行うのが良いと思います。

②強い痛みを伴う外科治療

妊娠中は、ストレスが大きく加わる治療は、避ける方が良いと思います。例えば、親知らずの抜歯などは、抜歯後に炎症を起こし長期間腫れたり、痛み強い痛みを伴うことがあります。このような外科処置は、出産後行うことが望ましいです。

まとめ

妊娠中でも適切な時期で治療法を選択すれば十分に歯科治療を受けることができます。妊婦さんの歯と歯茎の健康は、胎児の健康にも関係しています。また、免疫力が低下や唾液の分泌量の減少などにより、 虫歯や歯周病のリスクや進行も早い場合があります。早期発見・早期治療はとても重要です。

鳥取市 歯医者 新生児 妊娠

何か気になる点がございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

噛み合わせ治療の費用相場は?種類や保険適用の有無まで徹底解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

噛み合わせの治療法であるマウスピースとワイヤー矯正の器具を手に持った歯科医のイメージ

噛み合わせのずれは、食事時の違和感だけでなく、歯ぐきや顎関節に負担をかけ、頭痛や肩こり、歯のすり減りといった症状を引き起こすことがあります。治療法は多岐にわたりますが、費用が気になる方は多いでしょう。

本記事では、各治療の費用相場、保険適用範囲、医療費控除の仕組み、治療期間、そして放置した場合のリスクまでをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご一読ください。

噛み合わせの治療法

噛み合わせの治療法について説明するイメージ

噛み合わせを改善するための主な治療法は、以下のとおりです。

矯正治療

矯正治療は、歯の位置を調整して正しい噛み合わせを実現する方法です。ブラケットやワイヤー、マウスピース型の矯正装置を使用し、歯列の乱れを整えます。これにより、咀嚼機能が向上し、顎や歯への負担が軽減されます。

また、見た目の改善も期待できるため、審美的な面でもメリットがあります。

補綴治療

補綴治療は、噛み合わせが低い場合や歯が欠けている場合に行われる治療法です。クラウン(被せ物)やブリッジ、インプラントを用いて歯を補綴し、噛み合わせの高さやバランスを改善します。咀嚼機能の回復だけでなく、見た目の改善も期待できます。

顎関節症の治療

顎関節に問題がある場合、スプリント(マウスピース)を使用して顎関節や咬合の状態を整えます。スプリント療法は、顎の緊張を和らげ、顎関節症などの症状を改善する効果があります。

ただし、スプリントは一時的な症状の緩和を目的としており、根本的な治療には他の方法を併用する必要があります。

外科治療

顎の骨格に問題がある場合、ワイヤーやマウスピースによる矯正のみでは改善が難しく、外科的処置を検討します。手術では上顎または下顎の骨を切除し、位置や形状を調整します。処置は全身麻酔下で行われ、通常は1〜2週間の入院が必要です。

手術前にはCTや模型分析で綿密に診断を行い、薬剤による痛み管理や腫れ対策を行います。退院後はブラッシング習慣を維持しながら歯科クリニックで定期検診を受けつつ、矯正装置を併用して噛み合わせを定着させます。

最終的な治療期間は骨の回復速度や矯正計画により異なりますが、概ね2〜4年が見込まれます。

噛み合わせ治療にかかる費用

噛み合わせ治療にかかる費用のイメージ

噛み合わせ治療にかかる費用の目安は、以下のとおりです。

矯正治療の費用

歯並びや噛み合わせを整える矯正治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正は、表側矯正で約70万〜100万円、裏側矯正で約100万〜150万円が相場です。

マウスピース矯正は、部分矯正で10万〜40万円、全体矯正で60万〜100万円程度となります。これらの治療は、基本的に保険適用外の自由診療となるため、費用は全額自己負担となります。

ただし、先天性の疾患や顎変形症など特定の症例では、保険適用となる場合もあります。詳細は歯科クリニックで確認してください。

補綴治療の費用

補綴治療は、欠損した歯を補うための治療で、クラウンやブリッジ、インプラントなどがあります。保険適用のクラウン(レジン前装冠)の場合、3割負担で約3,000〜5,000円程度です。自費診療のクラウンは、素材によって費用が異なり、5万〜15万円程度が相場です。

インプラントは、基本的に保険適用外の自由診療となり、1本あたり30万〜50万円程度が一般的です。

スプリント療法の費用

スプリント療法は、顎関節症や噛み合わせの調整に用いられる治療法で、マウスピースを装着して顎の位置を安定させます。保険適用の場合、費用は数千円〜1万円程度です。自費診療の場合は、1万〜3万円程度が一般的でしょう。

使用するマウスピースの種類や顎の状態によって費用が変動することがあります。また、定期的な調整や再作製が必要となる場合もあるため、継続的な費用も考慮する必要があります。

外科的な処置の費用

顎の骨の位置や形状に問題がある場合、外科的な処置が必要となることがあります。このような手術は、保険適用の条件を満たす場合は3割負担で約60万〜80万円程度となります。

一方、保険適用外の自由診療となる場合は、100万円以上の費用がかかることがあります。手術の内容や施設によって費用は異なるため、事前に確認が必要です。

噛み合わせ治療は保険が適用される?

噛み合わせ治療は保険が適用されるか考えるイメージ

噛み合わせ治療において、保険が適用されるかどうかは、治療の目的や患者さまの症状によって異なります。一般的に、見た目の改善を目的とした矯正治療は保険適用外となりますが、機能的な問題がある場合や特定の条件を満たす場合には、保険が適用されることがあります。

保険が適用される主な条件

以下のようなケースでは、噛み合わせ治療に保険が適用される可能性があります。また、これらの治療を受ける際には、厚生労働省が定めた施設基準を満たし、地方厚生局に届け出をしている保険医療機関での治療が必要です。

  • 厚生労働大臣が定める疾患に起因する咬合異常
  • 永久歯の萌出不全による咬合異常
  • 顎変形症に対する外科的矯正治療

唇顎口蓋裂やダウン症候群など、特定の先天性疾患が原因で噛み合わせに問題が生じている場合、保険適用の対象となります。また、前歯や小臼歯の永久歯が3本以上萌出していない場合で、埋伏歯開窓術が必要なケースでは、保険が適用されることがあります。

顎の骨格に異常があり、外科手術を伴う矯正治療が必要な場合、手術前後の矯正治療に保険が適用されます。

噛み合わせ治療は医療費控除の対象?

噛み合わせ治療は医療費控除の対象か考えるイメージ

噛み合わせの不良が咀嚼機能や顎関節に支障をきたし、日常生活の質を低下させる場合、その治療費は医療費控除の対象になります。美容を目的とした矯正は対象外ですが、機能回復を目指す矯正装置や外科手術は医師の診断に基づく医療行為として認められます。

控除を受けるには、歯科クリニックで発行された診療明細書や領収書を確定申告時に提出してください。

控除対象となる治療の条件

医療費控除の適用には、以下の要件をすべて満たす必要があります。まず、治療が機能回復を目的として医師から指示されていることです。次に、年間の医療費総額が10万円または所得金額の5%を超えていることが挙げられます。

そして、支払いを証明できる領収書や診療明細に治療内容が具体的に記載されていることです。

噛み合わせの治療にかかる期間

噛み合わせ治療にかかる期間のイメージ

噛み合わせの乱れから食いしばりなどで顎に痛みが生じている場合、初期段階ではマウスピースを装着して経過を観察することが一般的です。この治療では、顎の症状が安定するまで定期的に診察を受ける必要があり、概ね3ヶ月から6ヶ月ほどの期間を要します。

一方、矯正装置を用いて噛み合わせを根本的に改善する治療を選択される場合は、一般的に2年から3年程度の治療期間が見込まれます。治療期間は、お口の状況によって大きく異なりますので、まずは歯科クリニックで詳細な相談をしてみましょう。

噛み合わせが悪いまま放っておくリスク

噛み合わせが悪いまま放っておくリスクのイメージ

噛み合わせが悪いままの状態でいるリスクは、以下のとおりです。

顎関節症の発症リスクが高まる

噛み合わせが適切でない状態が続くと、顎関節に不均一な圧力がかかり続けます。その結果、顎の痛みや開閉時のクリック音、口が大きく開けられないといった顎関節症の症状が現れやすくなります。

これらの症状を放置すると、炎症が慢性化し、食事や会話に支障をきたすことがあるため、注意が必要です。早期にマウスピースの装着や噛み合わせの調整を行い、顎への負担を軽減して症状の悪化を防ぎましょう。

顔の輪郭や筋肉バランスが崩れる

長期間にわたり噛み合わせが悪い状態が続くと、咀嚼時に特定の筋肉のみが過度に働き、顔の筋肉バランスが乱れることがあります。その結果、顔の左右差やエラの張りが目立つようになるだけでなく、表情筋の緊張から慢性的な頭痛や首・肩こりを引き起こす可能性もあります。

このように、噛み合わせの問題は見た目の印象だけでなく、身体の不調にもつながる問題です。早期に噛み合わせの調整を検討しましょう。

歯の摩耗や欠損を招く

不適切な噛み合わせは、特定の歯に過度な力を集中させ、歯の表面がすり減ったり欠けたりする原因となります。歯のエナメル質が薄くなると、虫歯や歯周病のリスクも高まり、その後の治療が複雑化する可能性があります。

消化器官への負担が増加

噛み合わせが整っていないと、食物を十分に咀嚼できないまま胃腸へ送ることになります。また、咀嚼回数が減ると唾液の分泌も少なくなり、消化酵素の働きが低下して消化不良を引き起こしやすいため、胃もたれや腹痛の原因となる可能性が高まります。

食事を楽しみ、栄養を効率よく吸収するためにも、噛み合わせ治療でしっかり噛める環境を整えることが大切です。

まとめ

噛み合わせの治療をして笑顔の女性

噛み合わせの治療には、矯正治療、補綴治療、スプリント療法、外科手術など多岐にわたる方法があります。これらの治療にかかる費用は、保険適用の有無や選択する治療法によって、数千円から100万円程度と大きく異なります。

保険が適用されるのは、先天性疾患や顎変形症、永久歯の萌出不全といった特定の条件に限られます。

しかし、機能回復を目的とした治療であれば、自由診療であっても医療費控除の対象となることがありますので、詳細は歯科クリニックで確認すると良いでしょう。噛み合わせの問題を放置すると、全身の健康に影響が及ぶ可能性があります。

早期に診断を受け、計画的に治療を進めるようにしましょう。

噛み合わせの治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

根管治療とはどんなもの?

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

歯の神経治療、 一般的根管治療と呼ばれている治療法は、虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行してしまった場合や、歯の中に 感染が生じた場合 、外傷によって 歯髄が炎症を起こした場合に歯を抜歯せず保存するための治療法です。根管治療は虫歯がC 3以上に進行した時に行われますが、適切に根管治療を行うことによって、歯を抜歯せず元の機能に戻すことが可能になります。本日は、根管治療の流れについてお話しします。

根管治療 鳥取市 歯医者
根管治療

初診

まず、患者様のお口の状態を正確に把握し診断しなければなりません。そのために、お口の中の検査、痛い歯はもちろんのこと、全ての歯の状態を確認していきます。そして、患者様の主訴をお聞きしま。 特に、歯の痛みの種類、例えば冷たいものや熱いもの、普段から痛みがあるかどうか、また痛みの程度なども しっかりお聞きします。その後、視診や触診、X 線撮影をします。X 線撮影においては、主にパノラマ撮影 、部分的 X 線撮影が多いのですが、必要に応じて CT 撮影をすることがあります。

カウンセリング

検査結果をもとに、患者様の歯の状態についてご説明し、どのような治療が必要なのか、また治療に必要な期間についてもお伝えさせていただきます。腫れや痛みがある場合は、消炎処置を行います。

レントゲン
レントゲン

根管治療 1回目

根管治療の最初の段階では、感染した歯の神経を完全に除去します。そのためには、歯の咬合面を削合し、小さな穴を開け根管内部に器具が行き届くようにします。そして 根管内の神経や感染した部分をしっかり除去し、根管内を消毒していきます。その後、仮の歯をつけて終わります。

根管治療 2回目以降

2回目以降は、根管内の清掃がしっかりとできているかどうか、また、膿などの炎症がないかどうかを確認しながら根管治療を続けていきます。

鳥取市 歯医者

2回目以降は、根管の汚れを除去するために、根管長測定器やリーマーなどを使用し、根尖までしっかりと 消毒していきます。この時、気をつけなければならないことがあります。これは、1回目の根管治療でも言えることですが 、神経が根尖部付近に残っていないか、残髄を確認しなければなりません。もし、残髄が根尖部付近にあると、炎症が起こりやすくなります。よく出る症状としてはら噛んだ時に痛む 、咬合痛が起こってきます。 根管治療のポイントは、根尖までしっかりと感染した歯髄を除去し清掃することです。

根管充填

根管内の清掃がしっかりとでき、症状がなくなったことが確認できれば、根管充填を行います。根管充填では、根管内の清掃が終わり、空の状態になった根管内にガッタパーチャーという特殊な素材のものを入れて蓋をすることです。根管充填の目的は、再感染を防ぐことです。皆さんは、根管内が綺麗になり症状がなくなると、根管治療は終わり!と思われるかもしれません。実は、根管治療が終わっても根管内が空洞になっていると、再び細菌感染を起こしてしまう恐れがあります。そうなると、また歯の痛みが出てきてしまいます。根管内には、お薬をしっかりと詰める 昆虫をしなければなりません。根管充填後は、X 線写真を撮影し、根管内に適切にガッタパーチャーが封鎖されているかどうかを確認します。不備がある場合は、再度重点をすることがあります。

補綴物

根管治療が完了した歯は、一般的に中が脆弱になっています。そのため、歯の機能を回復させる補綴物を作製することになります。ただ、最終補綴物を作る前に土台を作成しなければなりません。歯の破折を防ぐためにも、土台をしっかり装着し、その上から最終的な被せ物の型取りを行い、完成した 被せ物を装着します。被せ物を装着することによって、咀嚼機能を回復させることができます。被せ物の種類としては、パラ( FMC )セラミック、ジルコニアなどがあります。また、患者様の希望に応じて選ぶことができます。セラミック や ジルコニアのかぶせは、審美性もよく、自然な感じで仕上がるので患者様に喜ばれる 被せ物です。

クラウン 鳥取市 歯医者

根管治療の通院回数

根管治療になると、患者様から「あと、どれくらい(何回)通うことになりますか」 と質問されることがあります。これは、実は難しい質問です。患者様の症状や状況により通院回数が異なってくるからです。抜髄根管の場合は、根管治療が2〜3回で、その後 土台が入り、冠作製で1ヶ月~2ヶ月ぐらいで終わることもあります。感染根管治療で根管内部に細菌が多い場合や、根尖病巣が大きい場合などは、根管治療で4ヶ月以上かかることもあります。特に、根管治療においては、早期に治療を行えば同じ根管治療でも早期回復が見込めます。

鳥取市 歯医者 根管治療

治療後のメンテナンス

根管治療後は、適切なメンテナンスを行うことがとても大切です。そもそも、歯の神経は、歯に栄養を送る役割を果たしています。歯の神経を処置すると、歯は栄養を失ってしまいもろくなってしまいます。また、感染を起こしても自覚症状が少ないため 早期発見・早期治療が困難になってしまうケースがあります。せっかく、しっかりと根管治療を行っても、 メンテナンスをしていないと、再感染が起こり、歯を失ってしまう場合もあります。根管治療を行った歯は、今まで以上に、しっかりとメンテナンスを行うことが重要になってきます。日常で行う ブラッシングを徹底的に行うことはもちろんのこと、定期的に歯科医院を受診し 定期検診と歯のクリーニングを行っていただきたいと思います。当院での根管治療後のメンテナンスでは、以下のことを行っています。

PMTC、噛み合わせのチェック、虫歯や歯周病のチェック、 歯石除去などです。

特に力を入れているのは、 PMTCとスケーリングです。PMTCとは、歯科医院で行う歯面清掃のことです。歯ブラシだけでは落としきれない歯の汚れを、専用の機械で使用し除去し、さらに歯の表面を滑沢にする治療です。目的としては、虫歯・歯周病の予防、口臭の予防、 歯の美白効果などがあります。歯石は、歯ブラシでは除去することは困難なので、専用器具 スケーラーで歯石除去を行っています。

予防歯科で歯石除去を行う器具

当院では、3ヶ月に1度の定期検診をおすすめしています。歯科医院でのメンテナンスは、長期的なお口の中の健康を維持することに重要な役割を果たしています。

まとめ

歯の根管治療は、歯を保存するために重要な治療と言えます。ここでは、2つのポイントがあります。

①早期発見 早期治療!

同じ根管治療でも症状や歯の根管の状態によって通院回数 通院期間が異なってきます そして 根管治療後の予後再発リスクも異なってきます 治療後に歯の健康を長期的に維持していくためには定期的な歯科検診を受けていただくことをおすすめします。

②しっかりとしたアフターケア

特に、根管治療後の歯は、虫歯・歯周病の再発が起こりやすいと言えます。歯科医院での定期的なメンテナンスはもちろんのこと、日常生活においても注意しなければなりませんり毎日の歯磨き、食事、 生活習慣の改善などはとても大切です。例えば、糖分の多い食べ物を控えることで虫歯や歯周病の再発を防ぐことができます。これらのことを念頭に入れて、お口の中の健康を長期的に維持してほしいと思います。

何か気になる点がございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

鳥取市 歯医者 山根歯科医院

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

インビザラインで前歯だけ治せる?メリットや費用も

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザラインのイメージ

歯列矯正を検討している方のなかには「気になる前歯だけを治したい」「費用や期間を抑えて治療したい」「目立ちにくい方法を選びたい」という方もいるでしょう。インビザラインであれば、治療期間や費用を抑えて前歯を治療することが可能です。

しかし、患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によっては、全体矯正が必要になるケースもあります。

今回は、前歯をインビザラインで治すメリット・デメリット、治療にかかる費用、治療期間について解説します。前歯の治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

インビザラインについて説明するイメージ

インビザラインとは、透明なマウスピース型の装置を装着して歯並びを整える方法です。マウスピースを1日に20〜22時間装着し、1〜2週間に1回のペースで新しいものに交換しながら、段階的に歯を動かします。

装置が目立ちにくいだけでなく、自由に取り外しができるため、食事やブラッシングは普段通りに行うことが可能です。

インビザラインで前歯だけ治せる?

インビザラインで前歯を治したイメージ

結論からいうと、インビザラインで前歯だけを治療することは可能です。まず、インビザラインには、いくつかの種類があります。インビザラインの種類とそれぞれの特徴は、以下の通りです。

<インビザラインの種類とそれぞれの特徴>

インビザラインの種類マウスピースの上限特徴
インビザライン・コンプリヘンシブ無制限軽度~重度まで幅広い症例に対応可能
インビザライン・モデレート26枚・中等度の症例に対応可能
・全体矯正に対応
インビザライン・ライト14枚・軽度の症例や部分矯正向き
・噛み合わせも調整できる
インビザライン・エクスプレス7枚・ごく軽度の症例や部分矯正向き
・犬歯から犬歯の間の計16本が対象
インビザラインGo20枚・軽度〜中等度の症例に対応可能
・大臼歯を除く計20本が対象
・噛み合わせの改善はできない

なかでも、インビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス、インビザラインGoの3つは、前歯を矯正する場合に選択されます。インビザライン・ライトは、全体的な噛み合わせも調整できるため、前歯が収まるスペースが不足しているケースにも対応可能です。

一方、インビザライン・エクスプレスは、使用できるマウスピースの枚数が7枚までと制限があります。対象となる歯は犬歯から犬歯までの計16本と限られているため、1〜2本の軽度のズレやすき間などの矯正に選択されることが多いです。

インビザラインGoは、大臼歯を動かすことはできないため、奥歯の噛み合わせに問題がある症例には対応できません。

しかし、インビザライン・ライトやインビザライン・エクスプレスに比べて使用できるマウスピースの枚数が多く、軽度〜中等度の凸凹やすき間、出っ歯などにも対応が可能です。

ただし、歯科医院によっては取り扱いがない可能性もありますので、事前に確認しましょう。

前歯の治療にインビザラインを選択するメリット

前歯の治療にインビザラインを選択するメリットのイメージ

前歯の治療にインビザラインを選択するメリットは、以下の通りです。

装置が目立ちにくい

インビザラインの装置は透明なので、目立ちにくいという特徴があります。矯正治療をしていることを周囲に気付かれたくない方や接客業の方などでも取り入れやすい治療法といえるでしょう。

食事やブラッシングがしやすい

インビザライン矯正に使用するマウスピースは、自由に取り外しが可能です。そのため、矯正期間中でもふだんどおりに食事やブラッシングを行うことができます。食べ物の制限やブラッシングのしにくさによるストレスを回避できることは、メリットのひとつといえます。

痛みが少ない

インビザラインでは、定期的に装置を交換しながら段階的に歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないというメリットがあります。そのため、痛みが苦手な方にも選ばれているのです。

治療期間が短い

全体的に歯並びを整える場合、矯正期間は2〜3年かかることが一般的です。

一方、前歯のみの部分矯正では、数ヵ月で治療が終わるケースもあるでしょう。そのため「転職までに歯並びをよくしたい」「結婚式までにすきっ歯を改善したい」という目標をお持ちの方に選ばれています。

治療後のイメージがしやすい

インビザラインでは、3Dスキャナーを用いて患者さんの歯型をデジタルスキャンし、歯の動きをシミュレーションします。最終的に得られる歯並びや歯の動き方を視覚的に確認できるため、モチベーションの維持にも役立つでしょう。

前歯の治療にインビザラインを選択するデメリット

前歯の治療にインビザラインを選択するデメリットのイメージ

前歯の治療にインビザラインを選択するデメリットは、以下の通りです。

治療できない症例もある

患者さんの歯並びや噛み合わせの状態によっては、インビザラインでの前歯の治療が受けられないケースもあります。また、前歯だけを治療したいと考えていても、奥歯も含めて調整しなければならないケースもあるでしょう。

間食がしにくい

インビザラインのマウスピースを装着したまま口にできるのは、基本的に水のみです。水以外を飲食するときはマウスピースを取り外さなければなりません。また、飲食をしたあとには、必ずブラッシングをしてから装置を再装着する必要があります。

仕事をしながらコーヒーを飲んだりチョコレートを食べたりする習慣がある方にとっては、不便に感じるかもしれません。

歯を削ることがある

歯をきれいに並べるためのスペースが不足している場合には、歯の側面をわずかに削るディスキングを行うことがあります。削る歯の量はわずかですので、見た目や歯質に影響することは基本的にありませんが、健康な歯を削らなくてはならない点については理解する必要があります。

自己管理が必要

マウスピース矯正では、装置を1日に20〜22時間装着する必要があります。取り外しは自由にできますが、装着時間が不足すると効果が得られなくなります。治療計画と実際の歯の動きにずれが生じると、治療期間が長引く可能性もあるでしょう。

インビザラインで使用するマウスピースの自己管理ができなければ計画どおりに歯並びを改善することができません。自己管理に不安がある方は、固定式の矯正装置を使用するワイヤー矯正を検討することも方法のひとつです。

後戻りすることがある

部分矯正は全体矯正に比べて後戻りしやすいといわれています。後戻りとは、一度整えた歯並びが元の位置に戻ろうとして歯並びが乱れる現象のことです。

特に、全体矯正が必要な症例にもかかわらず前歯だけを部分的に調整しようとすると、周囲からの影響を受けて後戻りを起こしやすくなるのです。矯正治療の方法を選択する場合には、ご自身に合った方法を選ぶことが重要です。

インビザラインで前歯だけを治療する場合の費用

インビザラインで前歯だけを治療する場合の費用のイメージ

前歯の治療に使用されるインビザライン・ライト、インビザライン・エクスプレス、インビザラインGoの治療にかかる費用の目安は、以下の通りです。

  • インビザライン・ライト:30万〜50万円程度
  • インビザライン・エクスプレス:20万〜40万円程度
  • インビザライン Go:30万〜60万円程度

詳しい費用は歯科医院によって異なりますので、複数の歯科医院で見積りを取って比較検討するとよいでしょう。

インビザラインで前歯だけを治療する場合の期間

インビザラインで前歯だけを治療する場合の期間のイメージ

インビザラインで前歯だけを治す際にかかる治療期間の目安は、以下の通りです。

  • インビザライン・ライト:約7ヵ月
  • インビザライン・エクスプレス:約3〜4ヵ月
  • インビザライン Go:約6〜9ヵ月

実際には、症例によっても異なりますので、歯科医院でのカウンセリング時に確認する必要があります。

なお、矯正治療後には、後戻りを防ぐための保定期間が設けられています。保定期間中は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着しなければなりません。保定期間は、矯正期間と同程度となることが一般的です。

事前にトータルでどのくらいの期間かかるかを確認しておくとよいでしょう。

まとめ

インビザラインで前歯だけ治して笑顔の女性

インビザラインで前歯のみを治療することは可能です。

前歯の治療に対応できるものとしては、インビザライン・ライトやインビザライン・エクスプレス、インビザラインGoなどが挙げられます。それぞれ、適応症例やマウスピースの上限などが異なりますので、ご自身に合った方法を選ぶことが大切です。

なお、ご自身が前歯の歯並びのみを治したいと思っていても、実際には奥歯の噛み合わせにも問題が生じているケースがあります。どのような治療が適しているかどうかは、詳しい検査をしなければ判断できませんので、まずは歯科医院でチェックを受けることが大切です。

「インビザラインで歯並びを治せるか知りたい」「どの方法が適しているか知りたい」という方は、歯科医院で相談してください。

インビザラインを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

定期検診の重要性について

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。みなさんは、歯医者に通うときはどんな時でしょうか?

歯が痛くなった時、歯茎が腫れて痛かったり血が出た時、詰めたものがとれた時などの他にも、歯並びが気になる、歯を白くしたいなど見た目も気になりますよね。日々の健康は歯の健康を保つことと密接な関係があります。それは、歯の健康を保つことと全身の健康が密接に関係しているためです。

今回は、歯科健診についてお話します。

鳥取市 歯医者 検診

検診はどうして必要でしょうか?

歯が痛くなったり、被せや詰めたものがとれたら歯医者を予約して行きます。治ったら快適に過ごせますが、また、同じようなことが起こるかもしれません。実際に、虫歯になってしまうと再度虫歯にかかる確率は高くなっています。虫歯がない方でも、お口の中が気になる(歯茎の状態、歯並びや着色など)時にも歯医者に行きます。

検診は、皆様のお口の健康を保つためにとても重要です。

検診の頻度について

検診はお口の健康の為に必要ですが、期間が1ヶ月~3ヶ月に一回なのは、その人に合った検診の期間がある為です。虫歯や歯肉炎などで受診した場合は、完治してから確認や虫歯、歯肉炎などにかからない為の口腔ケアが必要です。その為、最初のうちは1ヶ月検診になります。(すべての方に当てはまる訳ではありません。)その後、3ヶ月に一度の検診を行います。この時にお口の中全体を診て、歯の掃除や、必要な処置をします。この時に虫歯や歯肉炎などがあれば処置をします。(お口の中で気になるところを教えてください。)

鳥取市 歯医者 検診

検診ではどのようなことをするのでしょうか?

最初に、お口の中の問診を行います。問題がなければ、口腔ケアを始めます。その時に虫歯、歯肉炎になっていないか、歯の欠け、詰めたものや被せの状態を確認します。

歯と歯茎の隙間(ポケット)の測定を行います。1~3mmであれば、正常の範囲内です。4mm以上になると、歯肉炎や歯周病になっています。もし、歯茎の間に歯石がたまっていれば、麻酔をして歯石を取り除きます。その後、経過観察をしながら歯肉炎や歯周病を治していきます。歯の掃除をします。機械で歯石、プラークを取り除きます。着色部分も取り除いていきます。歯茎が腫れていると出血することがあります。歯茎の出血(歯肉の炎症)は痛みがない、少ないためすぐに治療しなくても問題がないように思いますが、歯肉炎は少しずつ進行していきます。その為、検診を行ってお口の中の状態を確認していきます。歯の掃除がおわったら、歯面を磨きます。その時に茶渋やコーヒーなどの着色、煙草による汚れなどを取り除きます。その後、ブラッシング指導を行います。お一人お一人にあったブラッシング方法を鏡を見ながら実践していただいたり、ブラシの当て方、動かし方の指導を行います。(ここの磨き方が難しい、どのくらい磨いたらよいかなど、聞きたいことを教えてください。)

鳥取市 歯医者 ブラッシング指導

歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

歯ブラシは、どの様なものを選べば良いでしょうか?

歯ブラシは波型やヘッドが小さい、大きいもの、毛が多く歯肉まで磨けるものなど、沢山売ってあります。歯ブラシはお口に合ったものを選びたいですが、本当に多くて時に迷ってしまいませんか?

お勧めしたいのは、シンプルでお口が小さい方には少し小さめのヘッドのもの、お口が普通または、大きい方には普通のヘッドのものです。あまり大きなヘッドになると奥の歯まで毛先が届かない事があるためです。毛先は、歯と歯茎の間の隙間に入る細いものをお勧めします。最初は、少し痛みがあったり慣れないことも、あるかもしれないですが、徐々に慣れて収まってきます。ネックは、持ちやすいこれもシンプルなものをお勧めします。あまり細すぎても太すぎても持ちにくいものです。

山根歯科では、検診時に、患者様お一人お一人に合ったブラッシング指導をさせていただだくなかで、適切な歯ブラシ選びもアドバイスさせていただいております。歯ブラシ選びに迷われておられましたら、お気軽にご相談ください。

鳥取市 歯医者 歯みがき

歯磨きの仕方について

一人一人にあった歯磨き方法がありますが、一番シンプルな磨き方は、歯と歯茎の間に毛先を当てて磨く方法です。角度は90度くらいが目安です。毛先を歯と歯茎にあてて1歯1歯磨くように小刻みに動かして磨いてください。歯間ブラシの当て方は、ゆっくりと歯と歯の間に通して、歯茎をマッサージするようにゆっくりと動かします。その後歯と歯の間の歯茎をマッサージします。歯の面に沿わせて歯茎をマッサージしてください。

鳥取市 歯医者 歯科検診

歯の健康を保つための食事

歯に良い食べ物は何でしょうか?

カルシウムを含む食品・・・牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小松菜やホウレン草などの緑黄色野菜豆腐や納豆などの大豆製品 卵、小魚、高野豆腐、切り干し大根など

ビタミンを多く含む食品・・・かぼちゃ(ビタミンA)かぶの葉(ビタミンC) パセリ、ピーマン、ケール(ビタミンC)ブロッコリー(ビタミンC 鉄分)など

食物繊維を多く含む食品・・・肉の切り身、小魚、乾魚などの噛み応えのある食物 にんじん、ゴボウ、レタス、セロリなど

また、お茶やナッツ類、ゴマなども歯の健康に役立ちます。

では、歯に悪い食べ物は何でしょうか。

酸性の食品や飲料・・・お酢、かんきつ類、スポーツドリンク、ソーダ飲料など

粘着性のある甘い食べ物・・・キャラメル、チョコレート、キャンディーなど

辛いものや熱いもの・・・タバスコ、キムチなど

糖分を多く含む食品 ・・・ケーキ、アイスクリーム、ガムなど

食べたら歯を磨く習慣をつけて、間食をなるべく控えて、歯の健康を保ちましょう。

まとめ

歯を健康に保つために、歯の検診はとても重要だということが分かっていただけると幸いです。検診を進めていくうえで、患者様のご意見やご要望を丁寧に聞き、一人一人にあった口腔ケアをすすめていきます。お口の健康を大切にして、日々の健康を促進していきましょう。

鳥取市 歯医者 検診

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

歯周病を予防するためには!歯周病の原因や早期発見の重要性も

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯周病のイメージ

歯周病は身近な病気で、深刻に受け止められないこともありますが、悪化すれば歯がグラグラするようになり、最終的に歯を失う可能性もあります。

歯周病は初期段階では痛みなどの症状がほとんどありません。気づいたときには悪化していることが多いです。症状が出てから治療を開始するのではなく、予防と早期発見に努めることが大切です。

今回は、歯周病の予防について詳しく解説します。歯周病の原因や早期発見の重要性についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯周病の初期症状で歯みがきの時に出血したイメージ

歯周病は、大きく分けて歯肉炎と歯周炎があります。

歯肉炎では、歯ぐきに炎症が起きています。この段階では、まだ歯を支える歯槽骨には影響が及んでいません。歯周炎は歯肉炎がさらに進行した状態で、炎症が歯ぐきから歯を支える歯槽骨にまで及びます。

歯周病の進行に合わせて歯周ポケットが深くなっていきます。歯周ポケットは歯と歯ぐきの間にできる隙間のことで、健康な状態では浅く、歯ブラシの毛先が届く程度の深さです。

歯周ポケットの深さは歯周病の進行度を判断する指標になります。例えば、健康な歯周ポケットの深さは1〜3mm程度であるのに対し、歯周病が進行すると4mm以上、さらに重症化すると6mm以上になります。

目に見える症状としては歯ぐきの色の変化が挙げられます。健康な歯ぐきは淡いピンク色をしています。歯周病の初期段階では、歯ぐきが赤く変色し、さらに進行すると紫がかった色や暗い赤色、茶褐色へと変化していきます。

歯周病の初期段階では自覚症状はほとんどありません。最初は歯磨きの際に軽い出血がある程度ですが、進行するにつれて痛みや腫れが生じるようになり、歯茎から膿が出ることもあります。

さらに進行すると、歯がグラグラするようになります。これは歯の動揺と呼ばれる状態で、歯を支える歯槽骨が失われていることを示しています。

口臭の悪化がきっかけで、歯周病に気づくこともあります。歯周病による口臭は、虫歯や食べかすの腐敗による口臭とは異なる独特の臭いを放ちます。歯周病菌がタンパク質を分解する過程で悪臭を発する揮発性硫黄化合物(VSC)を作るためです。

歯周病による口臭は、歯磨きやマウスウォッシュを行っても消えないのが特徴です。

歯周病の原因

歯周病の原因となるストレスを抱えた男性

ここでは、歯周病にはどのような原因があるのか見てみましょう。

歯垢や歯石がたまっている

歯垢は、食べかすや唾液中の成分や細菌が混ざり合ったもので、粘着性があり、歯の表面や歯と歯茎の境目に付着します。歯垢を放置すると唾液中のカルシウムやリンと結合して歯石になります。歯石は非常に硬く、通常の歯磨きでは除去できません。

また、表面がザラザラしており、新たな歯垢が付着しやすくなります。

喫煙習慣がある

喫煙は歯周病のリスクを高めます。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させ、歯茎への血流を減少させます。酸素不足、栄養不足の状態になって免疫力が低下し、歯周病菌に対する抵抗力が弱まり、炎症が進行しやすくなります。

また、喫煙していると歯茎の腫れや出血が抑えられるため、歯周病の症状に気づかずに症状が進行しやすいです。

ストレスがたまっている

慢性的なストレスは、免疫機能を低下させ、炎症反応を強めます。歯周病菌に対する抵抗力も弱まり、歯茎の炎症が悪化しやすくなります。

また、ストレスを感じると、歯ぎしりや食いしばりが生じやすいです。これらの習慣は、歯や歯周組織に過度な力を加え、歯周病の進行を促進します。

糖尿病の影響

糖尿病によって高血糖状態が続くと、免疫機能が低下し、感染症に対する抵抗力が弱まります。また、糖尿病が傷の治癒能力を低下させ、歯周病治療後の回復が遅れることがあります。

また、歯周病が進行すると、炎症性物質が血流に乗って全身に広がり、インスリンの働きを妨げ、糖尿病のコントロールが難しくなります。

ホルモンバランスの変化

妊娠や更年期など、女性のライフステージにおけるホルモンバランスの変化は、歯周病のリスクを高めます。妊娠中は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌が増加します。これらのホルモンは、歯周病菌の増殖を促進し、歯茎の炎症を引き起こしやすくします。

更年期には、エストロゲンの分泌が減少し、骨密度が低下します。歯周組織も弱くなり、歯周病が進行しやすくなります。

歯周病の予防と早期発見の重要性

歯周病の予防と早期発見の重要性を説明する歯科医

歯周病は初期にはほとんど自覚症状がないため、気づかないうちに病状が進行し、痛みや違和感を感じる頃にはすでに重症化していることが少なくありません。実際、歯周病の初期段階では歯ぐきからの出血といった軽い症状しか現れません。

しかし、進行するにつれて歯ぐきが下がっていきます。歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることがあります。歯を失うと食事や会話が不自由になるだけでなく、顔の輪郭が変わったり、噛む力や発音にも影響が出て、生活の質が著しく低下します。

症状が深刻になってから歯周病の治療を開始すると、大掛かりな治療が必要になったり、回復が困難になったりします。初期段階で発見して治療を開始すれば、簡単な処置で治癒を期待できます。

治療の負担に加え、経済的な負担、治療期間の長期化を抑えるためにも、歯周病の予防と早期発見が非常に重要です。

歯周病を予防する方法

歯周病予防の為に定期的な歯科検診を受けるイメージ

歯周病を予防する方法には次のものがあります。積極的に取り入れて、歯周病予防に役立てましょう。

歯磨きを徹底する

歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。歯垢をしっかり除去することが歯周病の予防になります。特に歯と歯ぐきの境目は歯垢がたまりやすいので、歯ブラシの毛先を45度の角度で当てて細かく優しく動かすバス法を用い、汚れを取り除きましょう。

歯ブラシだけでは落としきれない歯間部の汚れには、デンタルフロスや歯間ブラシを活用しましょう。歯と歯の隙間が狭い部分にはフロス、広めの部分には歯間ブラシを使用してください。

禁煙する

タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素によって歯周病菌に対する防御力が弱まります。治療を行っても治りにくいです。喫煙者は非喫煙者に比べて歯周病のリスクが高いことが知られています。歯周病を予防するために禁煙に取り組みましょう。

ストレスを減らす

ストレスが続くと、免疫力が低下し、体の抵抗力が弱まります。その結果、歯周病が進行しやすくなったり、治りにくくなったりします。

また、ストレスによって生活リズムや食習慣が乱れ、歯磨きがおろそかになることもあります。適度な運動を行う、趣味の時間を持つ、しっかり睡眠をとるなど、ストレス管理には気を配りましょう。

定期的な歯科検診

歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、発見を遅らせないためにも定期的な歯科検診がとても重要です。歯科医院で口の中をチェックしてもらうことで、歯周病の予防と早期発見につながります。

歯科検診の際には、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを測定し、必要に応じて次に挙げるような専門的なケアを受けることができます。

スケーリング

スケーリングは、歯科医院で専用の器具を使い、歯や歯周ポケットに付着した歯石を取り除く処置です。歯石はブラッシングだけでは除去できません。定期的なスケーリングで歯石を取り除くことが歯周病予防につながります。

PMTC

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科医師や歯科衛生士が専用の機器を使って行う、専門的な歯のクリーニングです。毎日の歯磨きでは落としきれない細かな汚れやバイオフィルムを徹底的に除去し、歯の表面をツルツルに仕上げます。

これにより、歯垢や細菌が付着しにくくなり、歯周病のリスクを減らすことができます。

ブラッシング指導

歯磨きのポイントは人によって異なります。例えば、歯並びが悪い部分や被せ物が入っている部分など、磨き残しやすい箇所は人それぞれです。磨き残しが生じやすい部分を知り、正しいケア方法を身に着けることでセルフケアの精度が向上します。

歯科医院では、一人ひとりの歯並びや口の中の状態に合わせたブラッシング指導を受けることができます。デンタルフロスや歯間ブラシの正しい使い方も学ぶことができ、日々のケアのレベルが上がるので歯周病を予防しやすくなります。

まとめ

歯周病を予防して笑顔の男女

歯周病は自覚症状が乏しいため、治療の開始が遅れやすいです。まだ症状が出ていない段階から、予防と早期発見に力を入れることが大切です。

歯周病の予防の基本は徹底した歯磨きです。特に、歯垢が溜まりやすい歯と歯茎の間は重点的に磨きましょう。歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなるので歯垢が溜まりやすく、セルフケアで完全に除去するのは難しいです。

定期的な歯科検診で歯周ポケットの状態をチェックし、必要に応じて歯垢や歯石を除去する専門的なクリーニングを受けましょう。歯磨きに自信が持てない方は、ブラッシング指導を受け、自分の口の中の状態に合わせた歯磨きのポイントを学ぶとよいでしょう。

歯周病予防を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

虫歯治療における痛みの原因と軽減方法

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

「歯医者は痛い」「歯科治療は怖い」というイメージから、軽い痛みであれば、治療は先延ばしにしにしてしまう方も多いのではないでしょうか。

そのような不安な気持ちは、よくわかりますが、治療を先延ばしにしてしまうと、症状が悪化し、場合によっては、歯を失うことがあります。現在では、歯科治療も目まぐるしく進歩し、治療での痛みを最小限に抑える方法がたくさんあります。本日は、虫歯治療における痛みの原因と、軽減する方法についてお話します。

虫歯治療が痛い理由

「虫歯治療は痛い」と考える方は多くいらっしゃると思いますが、痛くない痛くない虫歯治療もあります。それは、C1くらいの虫歯で、虫歯の初期の場合と考えてください。虫歯の初期は、歯の表面のエナメル質という硬い層に限局している歯で、、この部分を削って虫歯を削除する場合、ほとんど痛みがない場合が多いです。では、虫歯治療が痛い理由は何でしょうか。それは、虫歯の治療時に歯の神経付近に刺激を与えてしまうからです。歯の表面のエナメル質を削るだけでは一般的には痛みはほとんど出ないのですが、エナメル質の内側にある象牙質を削ると歯の神経(歯髄)に刺激が伝わって痛みを生じることがあります。もちろん、歯の神経まで虫歯が進行している状態(C3)では、炎症が強いため麻酔が効きにくく虫歯治療において、痛みが生じることが多くなります。以上のことから、虫歯治療の痛みにおいては、虫歯の進行状態が、大きく影響していると言えます。つまり、C2~C4においての虫歯治療は、痛みが生じてきます。

虫歯治療で痛みを感じやすい方の特徴

先ほど、虫歯治療の痛みは、虫歯の進行度によって大きく異なることは言うまでもありません。ただ、虫歯治療の痛みは、それだけではありません。虫歯治療で痛みの感じやすい方の特徴があります。同じ虫歯の進行度でも、麻酔が効きずらく虫歯治療に痛みを生じる方がいらっしゃいます。どんな人が強い痛みを生じるのでしょうか。

親知らずを抜く前の説明を受けている人 鳥取市 歯医者

🦷虫歯による炎症が強い方

虫歯の進行度炎症が強い時は、多くの場合C3以上に虫歯が進行している状態で、日頃から歯がズキズキ痛むという症状が多いです。このような場合は、まず、麻酔を行い治療を進めていくのですが、麻酔が効きにくく虫歯治療において、痛むことが多いです。

🦷下顎の奥歯のにC3以上の虫歯がある時

下顎の奥歯は、麻酔が効きづらい時があります。上顎と下顎を比べた場合、下顎骨の方が、上顎骨に比べて とても厚く硬い骨でできています。そのため下顎の奥歯は、麻酔が効きにくいため複数回、麻酔を打つことがあります。これは、虫歯治療に限ったことではなく、例えば、抜歯の治療にも同じことが言えます。複数回にわたり麻酔をしても、なかなか効かない場合は、歯の神経に直接麻酔(髄腔内注射)を行うことがあります。髄腔内注射は、最後の手段です。直接、歯の神経に麻酔をすることになるので、痛みを生じます。ただ、確実に麻酔が効く方法です。当院でも稀に行うことがあります。

虫歯の治療の痛みを軽減する方法

歯科治療における麻酔の技術

歯科治療における麻酔の技術は、日進月歩で進化しています。

🦷表面麻酔の使用 

麻酔注射器の針を刺すとき、チクッとした痛みを感じることがあると思います。 この痛みを軽減するために当院では、まず、 針を刺す前に表面麻酔という塗るタイプの麻酔を使用します。この表面麻酔を使用することにより、麻酔注射器の刺激を軽減することを心がけています。

鳥取市 歯医者 麻酔

🦷電動麻酔器の使用

以前は、手動式の注射器を使用していました。また、以前の注射器は、麻酔薬の注入速度を調整することが難しく、痛みを生じることがありました。現在では、 電動注射器を使用し、麻酔速度を調整し 均一に少しずつ注入することができるようになりました。これにより、麻酔を行う時の痛みを最小限に抑えることができるようになりました。

鳥取市 歯医者 麻酔
電動注射器
電動注射器

🦷極細の針の使用

注射器の針においても気をつけなければなりません。できるだけ細い注射針を使用することを心がけています。細い針の方が刺す時に痛みが少なくなります。

注射針
注射針

🦷麻酔液を体温に近い温度で使用

麻酔液の温度が低いと麻酔を注入する際に刺激が加わって痛みが生じやすくなります。当院では、カートリッジ ウォーマーで麻酔液を体温に近い状態にして使用しています。

🦷リラックスして治療を受ける

以前は、歯科治療の痛みの軽減法といえば、麻酔の技術や歯科治療の技術が主に考えられていました。もちろん、歯科治療の技術も痛みの軽減にはとても重要なことだと思います。しかし、歯科治療における痛みの感じ方は、患者様一人一人違うことがあり、心理的な要因も考慮しなければなりません。例えば、子供の頃にとても痛い思い出があり、そのことがトラウマとなって、歯科治療において人一倍恐怖心を抱いてしまい必要以上に痛みを感じてしまうことがあります。そのため、痛みを軽減する環境作りは、とても大切だと思います。当院では、リラックスして治療を受けていただけることを心がけています。そのためには、歯科医師を含めたスタッフ一同が、虫歯の治療に関する説明を丁寧にすることが大切です。患者様が治療を受けられる前に、患者様の声をしっかりとお聞きし、丁寧な対応をすることによって安心した 治療を受けることができると考えています。 患者様とのコミュニケーションも大切にしています。

検診 歯医者 鳥取市

🦷レーザー治療

当院では、小帯切除や、歯肉整形、 口内炎 、歯周病などの治療をしています。レーザー治療は、殺菌作用・炎症の抑制・ 痛みの緩和に大いに役立っています。特に、軟組織処置においては、出血が少なく術後の痛みが軽減されます。虫歯治療においては、虫歯菌を殺菌する効果があり、虫歯の削る量を減らすことができ、痛みの軽減に役立っています。

🦷虫歯の早期発見 早期治療

前に述べたように、虫歯の初期の状態 C 1 であれば、ほとんど痛みを感じることがなく治療を行うことができます。進行した虫歯は、麻酔が必要となり痛みを生じるリスクが高くなります。つまり、虫歯の早期発見・早期治療こそが、虫歯治療の軽減に大いに役立っています。最近では、マイクロスコープによる精密な治療・デジタルレントゲンによる高精度画像診断など、小さな虫歯も見逃すことが少なくなっています。虫歯の早期発見・早期治療ということを考えると、定期的 歯科検診を受けていただくことをおすすめします。また、虫歯かもしれない。と思ったら、すぐに歯科医院を受診してください。虫歯は、一度なってしまうと 進行することはあっても自然に治ることはありません。歯科医院での適切な処置を受けるようにしてください。

歯のレントゲン写真を見ている医師と患者 

まとめ

虫歯の治療における痛みの軽減法においては、進月歩 進化しています。 麻酔の技術、 レーザー治療、リラックスできる環境作りなど、様々な工夫をしながら患者様に安心して治療を受けていただけるよう日々心がけています。当院で大切に思っていることは、歯科治療は痛いので歯医者には行かない。という人を作らないことです。強い痛みが出た時は、虫歯がかなり進行している可能性が高いです。 痛みを感じる前の定期検診や虫歯かもしれない。と感じたら、すぐに歯科医院を受診することをおすすめします。 そのことで、軽い治療で終わる可能性が高くなります。お口の中の健康を長期的に維持するためには、痛みや不安を理由に行かないのではなく、定期的に歯科検診を受けていただきたいと思います。

鳥取市 歯医者 歯科検診

何か気になる点がございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

鳥取市 歯医者 山根歯科医院

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ワイヤー矯正の装置が外れたら!原因と放置してはいけない理由、対処法

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤー矯正をしている人の口元

矯正治療では、装置が正しく機能することで歯が移動して歯並びが整っていきます。そのため、治療中に装置の一部が外れると十分な効果を得られなくなる可能性があります。

この記事では、ワイヤー矯正の装置が外れる主な原因や、外れたまま放置するリスクをご紹介します。正しい対処法と、今後装置が外れるのをできるだけ防ぐための方法についても解説するので、ぜひこの記事を参考にしてください。

ワイヤー矯正の装置が外れる原因

ワイヤー矯正の装置が外れる原因となる歯ぎしりをする女性

ここでは、ワイヤー矯正中に装置が外れる原因について解説します。

食べ物の影響

硬いせんべいや氷を噛んだり、ガムやキャラメルを噛むことで、ワイヤーが変形したり、ブラケットから外れたりする可能性があります。特に、治療開始直後やワイヤーを調整した直後は、歯がまだ動き始めたばかりで不安定なため、より注意が必要です。

歯磨き方法が不適切

不適切なセルフケアも、装置が外れる原因の一つです。丁寧に歯を磨くことは矯正治療において非常に重要ですが、力を入れすぎたり、ワイヤーやブラケットに引っかかるような磨き方をすると装置に負担がかかります。

歯ぎしりや食いしばり

睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばりが装置に与えるダメージは、患者さま自身では気づきにくいです。

しかし、持続的な圧力がブラケットの接着部や歯に負荷をかけることで、結果として外れるケースがあります。さらに、舌や指で矯正装置を触る癖も、装置の接着力を弱める原因になります。

装置そのものの劣化や接着剤の問題

ブラケットやワイヤーは金属やセラミックなどの素材でできていますが、長期使用や口腔内の温度変化、食べ物の酸・糖との接触により劣化することがあります。矯正装置の接着にはレジン系の接着剤が使われますが、時間の経過とともに接着力が低下すると脱落の原因となります。

まれですが、製造過程での不具合が原因で装置が外れやすい場合もあります。

スポーツや事故などの物理的衝撃

運動中の転倒などによって口に強い衝撃を受けた場合も、装置が外れることがあります。特に、人と接触することが多いスポーツをしている方は注意が必要でしょう。

ワイヤー矯正の装置が外れたまま放置してはいけない理由

ワイヤー矯正の装置が外れたまま放置してはいけない理由を紹介する歯科医師

ワイヤー矯正の装置が外れたまま放置すると、さまざまな問題が生じ、矯正治療全体の遅れや予期せぬトラブルにつながる可能性があります。ここでは、装置が外れたまま放置してはいけない理由について詳しく解説します。

治療期間が延長される

矯正治療は、ワイヤーとブラケットが連携し、歯に適切な力を加えることで少しずつ歯を移動させます。そのため、装置の一部が外れると、その歯には正しい力が加わらなくなり、歯の移動が止まったり意図しない方向に動いたりして、治療期間が長くなる可能性があります。

さらに、他の歯だけが動くことで歯並び全体のバランスが崩れ、装置の再装着や修理が必要になる可能性もあります。放置する期間が長引けば長引くほど、治療計画の修正が必要になる可能性も高まり、結果として追加費用の発生にもつながることが考えられます。

装置のほかの部分に影響がでる

装置が外れたまま放置すると、他の部分にも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、外れたワイヤーが隣のブラケットに引っかかることが挙げられます。

また、不安定になったブラケットにさらなる力が加わり、他のブラケットまで外れるという連鎖的なトラブルが生じる恐れもあるでしょう。

口腔内を傷つける

外れたワイヤーの先端が尖っている場合、舌や歯茎、頬の内側などの粘膜に刺さり、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。特に、お子さまの場合、誤って外れた部品を飲み込む可能性もあり大変危険です。

ワイヤー矯正の装置が外れたときの対処法

ワイヤー矯正の装置が外れたため歯科医院へ連絡する様子

ワイヤー矯正の装置が外れた場合、適切な対処をすることで治療への影響を最小限に抑えられます。ここでは、推奨される対応方法を紹介します。

速やかに歯科医院へ連絡する

まず、外れた装置の状態を確認します。装置が完全に外れているのか、一部が浮いているだけなのかなど、具体的な状況を把握することが重要です。

次に、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。自己判断で放置したり不適切な応急処置を行ったりすると、治療の遅れや新たな問題を引き起こす可能性があります。歯科医師に状況を正確に伝え、指示を仰ぎましょう。

連絡する際には、以下の情報を伝えるとスムーズな対応が期待できます。

  • いつ、どのような状況で外れたのか
  • 外れた装置の種類と具体的な状態
  • 痛みや不快感の有無
  • 次回の予約日(予約している場合)

緊急性が高いと判断された場合は、次の予約日を待たずに早めに診てもらえることもあります。歯科医院の指示に従い、できるだけ早く受診して適切な処置を受けるようにしてください。

応急処置をする

歯科医院を受診するまでの間は、以下の方法で応急処置を行うことができます。

粘膜に当たって痛いとき

ワイヤーが少しだけ外れていて、頬の粘膜などに刺さって痛い場合は、歯科用ワックスでワイヤーの先端を覆うことで、刺激を和らげられます。ワックスは歯科医院で提供されることが多いため、常に持ち歩いておくと安心でしょう。

さらに、ワイヤーが外れたのが一部分であっても、自己判断で戻そうとするのは危険です。無理に調整すると、装置が破損する可能性があるだけでなく、治療計画に悪影響を及ぼすおそれがあります。

完全に外れたとき

ブラケットやワイヤーが完全に外れた場合は、無理に自分で戻そうとせず、紛失しないように清潔な状態で保管して受診時に持参してください。特に、ブラケットは小さな部品であるため、誤って飲み込まないように注意が必要です。

食事内容に注意する

装置が外れた状態では、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避け、柔らかいものを選ぶようにしましょう。ワイヤーが飛び出している場合は、食事の際に口内を傷つけないよう特に注意が必要です。

ワイヤー矯正の装置が外れるのを防ぐ方法

ワイヤー矯正のセルフケアに使用する歯ブラシや歯間ブラシ

ワイヤー矯正の装置が外れるトラブルは、できる限り避けたいものです。日頃からいくつかの点に注意することで、外れるリスクを減らせます。

食事に気を付ける

まず、食事の際に注意することが非常に重要です。硬い食べ物や粘着性のある食べ物は、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

食べる場合は、小さく切って奥歯でゆっくりと噛むことを心がけ、前歯で直接噛み砕く行為は控えてください。

セルフケアを徹底する

矯正装置の周りは汚れが溜まりやすいため、歯ブラシや歯間ブラシを使ってブラケット周りを丁寧に磨くことが大切です。ワイヤーに引っかからないように、小刻みにブラシを動かすのが効果的です。

適切な方法でケアできるよう、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

装置を触らない

舌でブラケットを触ったり、指でワイヤーを触ったりする行為は、装置に不必要な力を加え外れる原因になります。無意識に装置を触る癖がある場合は、意識してその習慣を改善するよう努めてください。

定期的にチェックを受ける

定期的な歯科医院でのメンテナンスも、トラブルを未然に防ぐうえで重要です。歯科医師や歯科衛生士は、装置の状態を定期的にチェックし、緩んでいる部分や不具合がないかを確認します。

さらに、適切なクリーニングを受けると、装置周辺の衛生状態を保ち、装置の劣化を防ぐことにもつながります。

また、受診時の歯科医師や歯科衛生士からの指示はしっかりと守るようにしましょう。ゴムかけの装着方法や時間、その他治療に関する注意点などを守ることで、装置のトラブルを減らせます。

まとめ

ワイヤー矯正の装置が外れ歯科医院を受診した女性

ワイヤー矯正の装置が外れた場合は、すみやかに歯科医院に連絡し、指示に従って適切な対応を行うことが重要です。また、日常生活での注意を怠らず、装置が外れるのを予防する習慣を身につけることが大切です。

ワイヤー矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

口腔清掃を行う上で知っておくべきこと

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

みなさんは、日常のセルフケアにおいて、どんなことに注意していますか。

多くの方は、食後に歯磨きを行うことが、真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。もちろん、歯磨きも大切ですが、その他にも色々注意すべき点があります。本日は、日常のお口の中のセルフケアの注意すべき点についてお話しします。

正しい歯磨きの方法の習得

歯磨きは、口腔ケアを行う上で基本的な方法であることは言うまでもありません。しかし、歯磨きを行うにしても、間違った 歯磨き方法を行っていては、むし歯や歯周病を予防することは困難です。正しい歯磨き方法をマスターすることが大切です。

ただ、正しい歯磨き方法をマスターする前に考えていただきたいことがいくつかあります。

歯磨き粉の選択

自分に合った歯磨き粉を選ぶことによって、虫歯や歯周病の予防に大きな効果が期待できます。

①虫歯予防 タイプ

虫歯予防に最適な歯磨き粉には、フッ素が含まれていています。フッ素は歯の再石灰化を促進することで、歯の表面のエナメル質を強化し、虫歯予防に大きな効果が期待できます。虫歯ができやすい方、糖分を頻繁に摂取される方にお勧めします。

②歯周病 歯肉炎予防 タイプ

歯周病・歯肉炎予防を目的とした歯磨き粉は抗炎症成分や抗菌成分が多く含まれています。代表的な成分としてグリチルリチン酸・ トラネキサム酸などがあげられます。これらの成分によって歯茎の腫れや 出血を抑制する効果が期待できます。歯茎がよく腫れたり、歯周病が気になる方に、お勧めします。

③知覚過敏予防 タイプ

冷たいものや甘いものにしみる知覚過敏が現れる方には、硝酸カリウムや乳酸アルミニウム・塩化ストロンチウムなどが配合されている歯磨き粉がお勧めです。これらの成分で、象牙細管を封鎖することにより 神経への過敏反応を抑制する効果があります。「冷たいものや甘いものにしみる 」といった症状がある場合は、知覚過敏症予防の歯磨き粉をお勧めします。また、ホワイトニング後に、しみる症状を訴える方にも使用することをお勧めします。ただ、強くしみるような場合は、歯科医師にご相談ください。

④ホワイトニング効果を期待するタイプ

歯の表面の着色汚れを効果的に除去し、白い歯を保つことを目的とする場合に使用する歯磨き粉です。このような歯磨き粉には、ポリリン酸ナトリウムなどが配合されています。ホワイトニング用の歯磨き粉は、歯の着色を分解する効果のある反面、過度に使用すると、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまうことがあります。最近では、研磨剤を抑えながら歯の着色を除去できる歯磨き粉も出ています。当院では、ホワイトニング用の歯磨き粉においては、1日1回の使用をお勧めしています。

⑤口臭予防 タイプ

口臭の主な原因は、口腔内に存在する細菌によるものが多いです。特徴としては、殺菌成分や香料・消臭成分(亜鉛化物)が配合されたものが多いです。口臭が気になる方や舌が白くなる方に、お勧めしています。

歯磨きの方法

歯磨きの方法においては、ポイントがいくつかあります。歯を磨く時は、磨く部位の順番を決めて磨いて行くことが大切です。あちこち磨いていくと、歯ブラシの毛先が当たらなかった部分が出てくる可能性があります。次に歯に対して歯ブラシの当て方が大切です。まず、横磨きで歯の根元の汚れを落とし、次に縦磨きで歯の表面の汚れを落とすようなイメージで磨いていくことが必要です。

鳥取市 歯医者 歯みがき

🦷横磨きについての説明

まず、歯ブラシを歯に対して斜め45度の角度で当て、軽く小刻みに歯と歯茎の境目を磨いていきます。   少しずつ、ずらして磨いていきます。この方法(バス法)で、歯と歯茎の境目に溜まった汚れ(プラーク)を除去することができます。

バス法
バス法

🦷縦磨きについての説明

1本の歯の「側面・中央・側面」の3つの角度から、歯の表面を小刻みに上下に動かして磨きます。奥歯の縦磨きは頬が邪魔をして歯ブラシが縦にできないので、歯ブラシを少し斜めにして縦磨きをできる限り行うようにします。

縦磨き

歯の舌側は、歯ブラシの先端と、後ろ側を使って磨いていきます。(スクラビング法) 主に、バス法とスクラビング法を併用して磨いて行きますが、歯茎をマッサージする効果がある ローリング法を併用することもあります。ローリング法とは、歯ブラシを歯の根元に当て、軽く上下に動かして磨く方法です。歯茎が気になる方は、ローリング法も併用しても良いかもしれません。歯磨きが終わった後は、口をゆすぐ時にもポイントがあります。歯磨き粉を洗い流すために、しっかりと ゆすぐ 方がいらっしゃいますが、歯磨き粉に含まれているフッ素も流れ出てしまうため、コップ1杯で1~2回 程度のゆすぎで良いと思います。(スウェーデンでは、歯磨き後、20分ぐらいしてから軽く ゆすぐようにしています) 特に、フッ素入りの歯磨き粉を使用している場合は、うがいを少量にしてフッ素が口の中に残るようにした方が良いです。

ローリング法
ローリング法
スクラッピング法
スクラッピング法

舌の磨き方

口腔ケアにおいて、舌磨きもとても重要です。歯磨きを行う際、舌の表面にも細菌がしっかりと残存していることが多いです。舌の汚れもしっかりと除去しなければなりません 。舌磨きは、舌ブラシまたは 舌クリーナーを使用し、清掃を行うようにしてください。力を入れて磨くと舌が傷ついてしまうことがありますので、軽い力で優しく磨くようにしましょう。 1日1回程度、行うことをお勧めします。

歯間清掃

歯と歯の間には、食べ物の汚れが付着しやすく、歯ブラシでは十分に除去できないことがあります。このような場合は、歯間清掃器具の使用をお勧めします。代表的なものとして、デンタルフロスや歯間ブラシがあげられます。歯と歯の間は虫歯になりやすいので、丁寧に汚れを除去する必要があります。

歯間ブラシ デンタルフロス 鳥取市 歯医者

歯ブラシの持ち方

歯磨きをする時、歯ブラシを握りゴシゴシ 磨く方がいらっしゃいます。 歯ブラシを握って磨くと力が入りすぎてしまい、歯の表面のエナメル質が傷ついたり 摩耗してしまうことがあります。歯と歯茎の境目が楔状欠損になり、その部分だけ くぼんでしまっている方がいらっしゃいます 。このような状態になると「冷たいもの 温かいものにしみる」 といった 知覚過敏症を引き起こすことになります。歯ブラシの持ち方には、2つの方法があります。鉛筆を持つように 握って持つ「ペングリップ」と手のひらで握るように持つ「パームグリップ」の2つがあります。どちらの持ち方でも軽く握り、力を入れすぎないようにしてください。力が入りすぎている方は、1~2週間ぐらいで歯ブラシの毛先が開いてしまうことが多いです。このような方には、ペン グリップがお勧めです。余計な力が入らず、小刻みに動かすことができるので、歯や歯茎を傷つけず、丁寧に磨くことができます。パームグリップの特徴は、歯ブラシを手のひら全体で握るため、安定した持ち方と言えます。しかし、ブラシ圧力が強くなりやすいため、歯や歯茎を傷つけたり、場合によっては、楔状欠損になることがあります。当院では、基本的にぺングリップをお勧めしています。しかし、指先に一定の力が必要であるため、小さなお子様には バーム グリップの方が適してと思います。

歯ブラシのお手入れ

歯ブラシの使用後は、しっかりと 歯ブラシを洗い流してください。水で歯ブラシをさっと洗ってそのままにしておく方も多くいらっしゃいますが、しっかり歯磨きをしていても歯ブラシに汚れがついていれば 大問題です。歯ブラシ使用後は、雑菌を残さないようにするために乾燥させる必要があります。清潔なタオルやキッチンペーパーで水分を拭き取るようにしてください。また、同じ歯ブラシを長く使い続けると毛先が広がってきます。毛先が広がったブラシでは、歯の汚れを落とすのが困難になります。当院では、1ヶ月程度で新しい歯ブラシに交換することをお勧めしています。

鳥取市 歯医者 歯磨き

歯ブラシの選択

歯ブラシ選びは、歯磨きの効果に直結します。歯ブラシの毛は、表記はそれぞれ違いはありますが、「硬い・普通 ・柔らかい」の3種類あります。歯ブラシの毛先の硬さの選択は患者様によって異なります。

🦷硬めの歯ブラシ・・・力が弱い高齢者でも汚れを落としやすいです。強く磨くと歯茎を傷付けてしまうので、注意して磨きましょう。

🦷普通の歯ブラシ・・・お子様から大人まで幅広い世代に使用することができ、最も扱いやすいです。当院では、多くの方にお勧めしています。

🦷柔らかい歯ブラシ・・・歯ブラシの毛が柔らかく、歯茎が傷つきにくいです。歯周病が進行している方にお勧めしています。

まとめ

毎日行うブラッシングは、口腔内の健康を保つためにとても重要な役割を果たしています。適切な歯磨きの方法、歯ブラシの選択、歯間ブラシの使用や舌の磨き方などをマスターすることで、虫歯や歯周病の予防が可能になります。もし、痛みや出血、腫れなど気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診していただければと思います。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。また、患者様お一人お一人に合わせたブラッシング指導も丁寧にさせていただいております。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
9:00~12:30
9:00~13:00
14:30~19:00
-
-
-
/
/
/
-
-
-
/
-
/
休診日:日曜日午後・祝日午後・木曜日
★ 変則診療時間:土曜日午後14:30-18:00
ご予約・お問い合わせはこちら
山根歯科医院の外観
フッターオファー

© 2021 山根歯科医院