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前歯を失った場合にインプラントを選択するメリットと治療の流れ!

2023年12月1日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

前歯のインプラント治療

事故や歯のトラブルで前歯を失った場合の治療方法に、インプラントがあります。インプラントは周囲の健康な歯に負担をかけることなく、自然な見た目の歯を再現できる方法です。

特に前歯を失った場合は目立つため、インプラント治療を考える方も多いのではないでしょうか。前歯のインプラントは難易度が高いといわれているので、治療方法や治療期間、費用などが気になる方も多いでしょう。

今回は、失った前歯の治療にインプラントを選択するメリットとデメリットを解説します。治療の流れや期間、費用の目安もご紹介するので、前歯のインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

前歯を失った場合の治療法

失った前歯の治療

前歯を失った場合の治療方法は、以下のとおりです。

インプラント

インプラントは、歯を失った顎の骨に人工歯根を埋め込み、セラミックなどで作った人工歯を装着する治療です。天然歯に近い噛み心地を得られ、健康な歯に負担をかけずに歯を再建できます。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、橋を架けるように被せ物を装着する治療方法です。保険が適用される治療で、多くの方が失った歯の治療をブリッジで行っています。

しかし、失った歯の両隣が健康な歯でも大きく削る必要があるため、抵抗を感じる方も多いです。

入れ歯

入れ歯は、残っている歯にバネをかけて、取り外し可能な人工歯を装着する治療方法です。健康な歯を削る必要がなく、保険が適用される治療のため選択しやすいでしょう。

話しにくい、噛みにくい、歯茎が痛むなどの問題が生じることがあります。また、歯を削る必要はありませんが金属のバネをかけるので、健康な歯に負担がないわけではありません。

特に前歯の場合はバネや人工歯の不自然さが目立つため、ネガティブなイメージを持つ方も多いです。

前歯を失った場合にインプラントを選択するメリット

前歯を失った場合にインプラントを選択するメリットイメージ

前歯を失った場合にインプラントを選択するメリットを確認しましょう。

審美性が高い

インプラントの人工歯にはセラミックが使用されます。審美性が高く自然な見た目を再現できるでしょう。

セラミックは天然歯に近い透明感や艶があり、色調の再現性も非常に優れています。周りの歯の色に合わせて作製できるため、違和感なく仕上がるでしょう。

セラミックは変色の心配がなく、入れ歯のようにバネが目立つこともありません。きちんとお手入れを行って大切に使用すれば、10年以上使用できることが多いです。

残っている歯や歯茎に負担がかからない

ブリッジは両隣の歯を削る必要があります。必要な処置ではありますが、健康な歯を削ると寿命が短くなるでしょう。入れ歯の場合はバネをかける歯や床を装着する歯茎に負担がかかります。

インプラントは独立して治療できるため、残っている歯や歯茎に負担をかけることがありません。

天然歯に近い噛み心地を得られる

インプラントは顎の骨と結合するため、天然歯と同等の噛み心地を得られます。ブリッジや入れ歯では噛みにくいお肉なども、問題なく噛み切れるでしょう。

しっかり噛めると、顎の骨や歯茎が痩せることも予防できます。違和感なく噛めることで、毎日の食事を今までと同じように楽しめるでしょう。

前歯を失った場合にインプラントを選択するデメリット

前歯を失った場合にインプラントを選択するデメリットイメージ

前歯を失った場合にインプラントを選択するデメリットは、以下のとおりです。

治療期間が長く費用が高い

インプラント治療では手術を行うため、通常の治療に比べて治療期間が長くなります。手術をしてから人工歯が入るまでは、6か月ほどかかります。

ブリッジや入れ歯の治療は1か月程度で終わるため、インプラントの治療期間は長いといえるでしょう。

加えて、インプラントは保険適用外の治療のため費用が高額です。保険適用のブリッジや入れ歯の治療と比べると非常に高額で、決して手軽に受けられる治療とはいえません。

骨造成が必要な場合がある

特に、前歯の顎の骨は薄いことが多く、骨造成を行わないとインプラントを埋め込めない場合があります。骨が十分にない場所にインプラントを埋め込むと、インプラントが安定しないためです。

前歯を失ったままの状態が長かった場合は、歯茎と顎の骨が痩せて薄くなっているケースが多いです。骨造成を行えばインプラント治療を受けられますが、骨造成には別途費用と治療期間がかかるため、デメリットといえるでしょう。

メンテナンスが必要である

インプラントは、治療が終わったあとも定期的なメンテナンスが必要です。インプラントは人工物のため虫歯になりませんが、インプラント周囲炎とよばれる特有の病気になる可能性があります。

インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともよばれ、進行するとインプラント周囲の顎の骨が溶けてインプラントのぐらつきや脱落の原因となります。毎日の歯磨きなどのケアに加えて、歯科医院でのメンテナンスを定期的に受ける必要があるのです。

3か月に1回程度は、歯科医院で定期検診を受けてください。定期的に状態を確認してもらい、メンテナンスを受けていれば、インプラントを長い間快適に使用できるでしょう。

前歯のインプラント治療の流れ

前歯のインプラント治療の流れ

前歯のインプラント治療の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング・検査

まずは、カウンセリングで治療の希望や疑問を相談しましょう。

レントゲンやCT撮影を行い、インプラント治療が可能な骨の量があるかなどを検査します。お口の中の状態も確認し、検査結果を考慮して治療計画や治療方法、費用の説明が行われます。

前処置

インプラントの手術前に、虫歯や歯周病が見つかった場合は先に治療を行うのが一般的です。特にインプラントの手術を行う部位の周辺は、手術後の細菌感染を予防するためにもしっかり治療する必要があります。

一次手術

局所麻酔をして、人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。手術時間はインプラントの本数によって異なりますが、1本の場合は30分~1時間程度が目安です。

入院の必要はなく、手術が終了すればその日のうちに帰宅できます。

治癒期間

インプラントの埋入手術が終わったあとは、人工歯根と骨がしっかり結合されるのを待つ治癒期間を設けます。3~6か月程度が一般的でしょう。

治癒期間は人によって異なります。1か月に1回程度、歯科医院を受診して術後の様子を確認する必要があるでしょう。

二次手術

人工歯根と骨がしっかり結合したら、アバットメントを装着するための二次手術を行います。アバットメントとは、人工歯根と人工歯を連結させるためのパーツです。

人工歯根を露出させてアバットメントを装着し、周囲の歯茎の治癒を待ちます。

仮歯の作製

歯茎が落ち着いてきたら仮歯を作製します。見た目や噛み合わせを調整しながら、最終的に装着する歯をイメージして作製されるでしょう。

人工歯の作製・装着

仮歯で問題がなければ、型取りをして人工歯を作製します。完成した人工歯の色や形、噛み合わせを確認したあと、問題がなければ装着して治療は完了です。

治療が完了したあとは、数か月に一度の頻度で歯科医院のメンテナンスを受けましょう。

前歯のインプラント治療の期間

前歯のインプラント治療の期間

インプラント治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術を行ったあと、人工歯根と骨が結合するまで待つ治癒期間が必要です。期間は人によって異なりますが、3~6か月ほど必要でしょう。

人工歯根と骨が結合したことを確認したうえで、人工歯の作製を開始します。そのため、インプラントの手術を行ってから人工歯を装着するまでは、早くても6か月ほどの期間がかかります。

骨造成が必要な場合はさらに長い期間が必要なため、治療が終わるまで1年近くかかることもあるでしょう。

前歯のインプラント治療の費用

前歯のインプラント治療の費用

インプラントは保険適用外の治療のため、高い費用がかかります。使用するインプラントや歯科医院によって費用が異なりますが、一般的にインプラントの費用は1本あたり300,000~400,000円程度が目安です。

骨造成を行う場合はさらに費用がかかります。骨造成の費用は100,000~200,000円程度が目安です。

まとめ

インプラント治療

インプラント治療は、審美性が高く自然な見た目の歯を再現できるため、前歯を失った場合に選ばれることが多い方法です。周りの歯を削る必要がなく、天然歯と同等の噛み心地を得られるなど、多くのメリットがあります。

しかし、費用が高額であり、6か月~1年ほどの長い治療期間が必要です。前歯の顎の骨は薄いことが多く、インプラント手術の前に骨造成が必要な場合もあるでしょう。

インプラント治療が終わったあとは、定期的な検診が必要不可欠です。前歯のインプラント治療は、メリットとデメリットを考慮したうえで検討しましょう。

前歯のインプラント治療をご検討の方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

顎が痛い・口が開かない時どうする?(顎関節症)

2023年11月29日

最近は、顎が痛い・口が開けにくい と言われて来院される患者様がいらっしゃいます。「虫歯ではないのに、なぜ顎が痛いのだろう」と思われるも方もいらっしゃいます。顎が痛くなる原因には、いくつかあります。本日は、顎が痛くなる原因やその対処方法についてお話ししたいと思います。

顎が痛い・口が開けにくい そのような症状がある場合は、真っ先に考えられるのが、顎関節症です。顎関節症の原因には次のものが考えられます。

・歯ぎしり くいしばり

・歯列不正 嚙み合わせが悪い

・TCH(歯列接触癖) 長時間上下の歯が接触している状態

・顎関節の炎症

・顎の周りの筋肉の炎症

・変則的に物を咬む癖(例えば、右側だけで嚙むなど)

✿治療法

★歯ぎしり、食いしばりが原因の場合 

考えられることとして、過度な飲酒やストレスが考えられます。特に多い原因はストレスによるものが多いので、日常の生活習慣、規則正しく送り、しっかりと睡眠をとりストレス解消を心掛けることが大切です。そして、過度な飲酒は避けましょう。治療法としては、スプリント療法が一般的です。まず自分の口腔内の歯型を取り、その歯型にフィットするマウスピースを作製します。マウスピースは睡眠時に装着していただきます。マウスピースを装着することによって、顎関節の周りの筋肉の緊張緩和やリラックス効果が期待でき顎関節症の予防に大いに役立ちます。

★歯列不正、咬み合わせが原因の場合

まず原因となるものの改善が必要となります。方法として、矯正治療、補綴物のやり直し、虫歯・歯周病など、患者様お1人お1人に適した治療計画を考えなければなりません。例えば 1本 歯を失うと、どのように食事をするようになるのでしょうか 。よくあるケースは、歯がある方で噛むようになります。 つまり 片側で 物を噛むようになるので 噛み合わせがだんだん悪化し、顎関節症になるリスクが高くなります。 1本 失っても 他の歯で噛めるから大丈夫。と考えていると大変なことになってしまいます。 これは虫歯、 歯周病が原因で起こる可能性は、十分にあります。 早期に治療を行い 正しい位置でものを噛める状態を作っていかなければなりません。

★TCH(歯列接触癖)が原因の場合

TCHとは  Tooth Conditioning Habit の略で、上下顎の歯を長時間 接触させる癖のことです 。食いしばりと同じこと?と思われるかもしれませんが、 実は少し違いがあります。 歯ぎしりや 食いしばりは、長時間ではありませんが強い力で グーッと 噛んでいる状態ですが、 TCH の場合は小さな力で長時間 上下の歯が接触している状態を言います。通常 上下の歯が接触している時間は、だいたい20〜30分程度ですが TCH の方は長時間に及びます 。このような状態が続くと 、たとえ 弱い力であったとしても顎関節の周りの筋肉に負担がかかり 顎関節症になってしまいます。食いしばり 歯ぎしりの時と同様に歯の摩耗 、歯周病 、歯折の原因になってしまいます。 TCH の原因としては、ストレスがあげられます 。生活習慣を考え 、ストレスフリーな生活を送る必要があります 。また TCHを改善する方法として、お口の周りの筋肉の緊張緩和に努めることが重要です。

当院では、「あいうべ体操」を行うようおすすめしています。 今年も 幼稚園に行って、お口の体操を指導しています。 TCHのある方は、「あいうべ体操」を行うといいと思います。 行う時期は 入浴中や寝る前に行うといいと思います。 このあいうえ体操は、口呼吸の改善、 顔の歪み 、シワの改善にも有効な方法なのでぜひ一度試してみてください。

  「あ~」と口を大きく開ける

  「い~」と口を横に広げる

 「う~」と唇をとがらせて大きく前に出す

 「べ~」と顎先に向かって、伸ばすような感じで舌を出す

これを10回程度繰り返します。

 

★顎関節の周りの筋肉の炎症の場合

顎関節の周りの筋肉の炎症が原因の場合は、まず安静にして食事なども硬い食べ物は避けた方がいいと思います。 痛みが強い場合は、 薬物療法が必要となってきます。 非ステロイド系消炎鎮痛剤を投与することになります 。その他に顎関節の周りの筋肉のストレッチを行うことを おすすめします。 顎関節症に効果があるストレッチ法は3つあります。

・咬筋 マッサージ

・側頭マッサージ

・開口ストレッチ

です。

【咬筋マッサージ】

咬筋とは 物を噛む時の筋肉です 。この筋肉をマッサージすることです 。マッサージする場所は、ぐーっと、かみしめた時に盛り上がるところです 。そこに指を当てて円を描くようにグリグリとマッサージします 。朝晩 5分程度行います。

【側頭筋マッサージ】

側頭筋は、こめかみの部分で、そこに指を当てて円を描くようにグリグリとマッサージを行い 朝晩 5分程度行ってください。

【開口ストレッチ】

口を上に向けて上下に大きく開けます。 そして手で口の両側をすぼませながら 大きく口を開けるようにします。朝晩5〜10回ずつすると効果があります。

 

   咬筋マッサージ

 

 側頭筋マッサージ

 

 開口ストレッチ

 

★片則で噛む癖がある場合

このような場合、噛む側の顎関節に過度な負担がかかっています。 歯列不正や噛み合わせが悪いことが原因と考えられる場合は、 矯正治療 、咬合調整 被せをやり直す。ということをしなければなりません 。普段から 片則で噛む癖がある方は、バランスよく 両方で噛むように指導しています。

 

★その他の原因と頬杖 やうつ伏せ寝 などの癖の場合

顎関節に負担がかかり顎関節症になるリスクが高くなります 。できるだけ早く癖を改善していくようにしてください。

★顎関節症の予防と治療法のまとめ

顎関節症にならないようにするために、 顎関節に過度な負担をかけないことが必要です。そのためには、

《虫歯 歯周病の予防》

虫歯 歯周病放置しておくとその歯を失って 噛み合わせが悪化します 。このことによって顎関節症になるリスクが高くなります。

《両側でバランスよく噛む癖をつける》

片側だけで噛む癖がついて 顎関節に過度な負担がかかります。

《ストレス解消》

ストレスは 、歯ぎしり 食いしばり TCH の原因になります 。しっかりと睡眠を取り 規則正しい生活を送ってください。

《マウスピースで歯ぎしり予防 》

歯ぎしりの癖がある人は 、マウスピースを 歯科医院で作製し 装着してください。 そして 顎関節の負担を改善するよう心がけてください。

《顎関節の周りの筋肉が痛いと思った時》

顎関節の周りの筋肉のマッサージ をしてください。

マッサージの種類として 次のものがあげられます。 咬筋 マッサージ、 側頭筋マッサージ、 開口 マッサージ 、あいうべ体操

顎関節症で痛みが強い場合 、口が開けられない状態になった場合は、すぐに歯科医院に受診してください。 また、顎関節症の他の症状として 肩こり 偏頭痛 などの症状が出る場合もあります。 顎関節症を放置しておくとどんどん痛みが増して口が開けられなくなります 。そのため 噛み合わせが悪化したり 食事が上手に取れなくなり ストレスがたまり 心理的なダメージも大きくなります。 口が開けにくくなった 、顎が痛いと感じたら早めに治療を行うことが大切です。 顎関節症は、歯周病 虫歯と並ぶ 口腔内の第3の歯科疾患と言われています。多くの人がかかる可能性がある疾患です 。それだけに注意しておく必要があると思います。

顎関節の治療としてごく稀に手術が必要な場合があります 。それは 顎関節を構成している下顎骨の関節突起と側頭骨部分が感染して変位 や癒着をしていたり、 関節円板のクッションの役割をしている部分が変形して口を開けることができないような場合は手術が必要です。このようなケースは、全身麻酔が必要となり 病院歯科口腔外科で治療することになります 。当院でも過去 病院歯科口腔外科に紹介したこともあります。

口が開けにくい 、顎が痛いと感じたら いつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀歯を白くしたい場合の治療法とは?費用や注意点も解説!

2023年11月24日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

銀歯

銀歯があると、口を大きく開けて笑えない、話すときの口元が気になるなど、悩みを抱えて憂鬱になる方も多いです。銀歯を長期的に使用すると、金属アレルギーを引き起こす可能性や、舌の癌の発症原因になる可能性があります。

銀歯による健康問題や見た目の問題から、銀歯を白くしたいと思う方もいるでしょう。銀歯を白くするためにはどうしたらよいのでしょうか。

今回は、銀歯を白くしたい場合の治療法や費用、治療を受ける際の注意点について詳しく解説します。銀歯を白くして、人の目を気にせず笑いましょう。

銀歯とは?

銀歯

銀歯とは、金・銀・銅・パラジウムの合金素材でできた詰め物・被せ物のことです。銀歯という名前ですが、銀だけで構成されているわけではありません。

金属なので耐久性が高く、保険適用のため費用が安いです。そのため、歯科治療において多くの患者さまに使用されてきました。

しかし、安価で壊れにくい反面、金属アレルギーを引き起こす、銀歯の根本の歯茎が黒っぽく変色するなどのデメリットがあります。いずれも銀歯に含まれる成分によって引き起こされる症状です。

また、天然歯は白いので、銀歯があると不自然に目立つでしょう。

アマルガムの有害性について

今では使われることはほとんどありませんが、アマルガムという合金でできた銀歯があります。アマルガムには人体に有害とされる水銀が含まれており、金属アレルギーを引き起こす原因にもなります。

アマルガムの銀歯は、現在一般的に使われている銀歯のような光沢はありません。黒くくすんだ、錆びたような色をしていることが特徴です。

ご自身の歯に使われている場合は、詰め物・被せ物を変更したほうがよいでしょう。特に、数十年前に治療した銀歯の場合は、アマルガムを使用している可能性が高いです。

銀歯を白くしたい場合の治療法

銀歯を白くするイメージ

見た目が悪い、金属アレルギーのリスクがあるなどの悪影響を考慮し、銀歯を白くしたいと考える方もいるでしょう。どのような方法で銀歯を白くするのでしょうか。

まず、銀歯そのものを白くする方法はありません。銀歯を除去し、新しく詰め物・被せ物をすることになります。

ここでは、一般的に用いられる確認しましょう。

コンポジットレジン

コンポジットレジンとよばれるプラスチック素材を使用し、歯に詰め物をします。歯磨き粉のようなペースト状のものを、歯が欠けた部分や虫歯を削った部分に詰めて、光を照射して固めます。

天然歯に近い色なので、大きな違和感はありません。

コンポジットレジンのメリットは、以下のとおりです。

・保険適用の治療のため安価に歯を白くできる
・歯の型取りなどが不要なので治療にかかる日数が少ない
・金属アレルギーの心配がない

コンポジットレジンのデメリットは、以下のとおりです。

・強度が高くないため破損しやすい
・噛む力が強い奥歯に使用すると破損する可能性がある
・変色しやすいので黄ばむ

セラミック

セラミックとよばれる陶器に似た素材を使用し、詰め物・被せ物をします。セラミックは天然歯が持つ透明感や艶、色調の再現性に優れています。非常に天然歯に近い見た目となるため、違和感がありません。

セラミックには、ジルコニアやポーセレンなど、さまざまな種類があります。ジルコニアは耐久性に優れており、ポーセレンは最も天然歯に近い見た目を再現可能ですが、ジルコニアと比べると耐久性に劣ります。

セラミック治療は自費診療になるので、治療費が高いです。希望する場合は、妥協せずに納得できるまで歯科医師と相談しましょう。

セラミックのメリットは、以下のとおりです。

・ご自身の歯の色を再現できるため自然に見える
・汚れがつきにくい
・金属アレルギーの心配がない
・劣化しにくく長持ちする

セラミックのデメリットは、以下のとおりです。

・耐久性はあるものの、強い衝撃が加わると破損する可能性がある
・保険適用外となるため費用が高い

銀歯を白くするメリット・デメリット

銀歯を白くするメリット・デメリットイメージ

「銀歯を白くしたい」と思った場合、白くするメリット・デメリットを知る必要があるでしょう。デメリットを知らずにメリットだけを考慮して判断した場合、後悔するかもしれません。後悔しないためにも、メリットとデメリットの両方を知ることが非常に重要です。

銀歯を白くするメリットとデメリットを確認しましょう。

銀歯を白くするメリット

まずは、銀歯を白くするメリットからご紹介します。

見た目がよくなる

銀歯を白くする最大のメリットは、見た目を改善できることです。白い歯のなかに色が違う銀歯があると、不自然で違和感があるでしょう。銀歯を白くすると、見た目が自然になります。

見た目が改善されることで、自信を持って人前で笑えるようになるかもしれません。笑顔が増え、性格が明るく前向きになることもあるのです。

金属アレルギーのリスクをなくせる

銀歯を白くすると、金属アレルギーのリスクがなくなります。銀歯には、金属アレルギーの原因となる複数の金属成分が含まれています。

銀歯を白くする際に使用される素材は、プラスチックや陶材です。金属を含まないので、金属アレルギーのリスクがなくなります。

金属成分が溶け出すことによって歯茎が変色することをメタルタトゥーといいますが、メタルタトゥーのリスクもなくなるのです。

銀歯を白くするデメリット

銀歯を白くするデメリットを確認しましょう。

治療費用が高くなる

自費診療になる治療を選択した場合、費用の負担が大きくなります。自費診療の場合は歯科医院によって費用が異なるので、しっかり確認してから治療を受ける必要があるでしょう。

銀歯よりも耐久性が低い

銀歯は、見た目が悪いですが強度が高く壊れにくいです。銀歯を白くした場合、銀歯に比べると耐久性に劣ります。

プラスチック素材の場合は強度があまり高くないため、銀歯と比べると破損しやすいでしょう。奥歯など、強い負荷がかかりやすい部分を治療する場合は使用できないこともあります。

セラミックの場合は強度があり、素材自体が硬く壊れにくいですが、衝撃が加わると割れることがあるでしょう。

プラスチック素材は経年劣化する

セラミックは変色しにくく、劣化しにくいといわれています。

しかし、プラスチック素材は経年劣化で変色します。コーヒーや紅茶、ワインなど、色が濃い飲食物を摂取すると変色しやすいです。

銀歯を白くするためにはいくらかかる?

銀歯を白くするための費用イメージ

銀歯を白くするためには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ご紹介したコンポジットレジンとセラミックの費用をご紹介します。

コンポジットレジン

保険適用3割負担の場合、1本あたり約1,500〜2,000円です。

保険が適用されるものよりも強度が高く劣化しにくい、自費診療のコンポジットレジンを選択できる歯科医院もあります。自費診療のコンポジットレジンの費用は、1本あたり約10,000〜30,000円でしょう。

セラミック

セラミックで銀歯を白くする場合、審美性を向上させるために選ぶ素材なので、保険適用外の自費診療となります。そのため、費用は高額となるのが一般的です。素材の種類や治療部位によって、費用は異なります。

費用の相場は、詰め物の場合1本あたり約40,000〜80,000円、被せ物の場合1本あたり約80,000〜200,000円です。自費診療は、治療にかかる費用を歯科医院が自由に設定できるため、実際の費用は歯科医院に確認する必要があります。

メンテナンス

銀歯を白くするためにかかる費用は、治療にかかる費用だけではありません。治療終了後も、継続的に費用がかかります。口内を清潔に保ち、詰め物や被せ物を長持ちさせるためにメンテナンスを受けましょう。

歯石・歯垢を除去するクリーニングは、保険適用3割負担で2,000円程度、歯周病チェックなども含めたクリーニングは3,500円程度必要になります。

メンテナンスの頻度は患者さまによって異なりますが、2〜3か月に1回程度でしょう。歯科医師の指示に従って受診してください。

銀歯を白くしたあとの注意点

銀歯を白くしたあとの注意点イメージ

銀歯を白くしたあとの注意点は、以下のとおりです。

治療した歯に負担をかけない

特に、銀歯を外して白くした当日は、新しい詰め物・被せ物が十分に定着していません。治療のあと数時間は硬い食べ物を避けましょう。

治療前に食事を終わらせる、治療後は柔らかい食べ物を選択するなど、歯に負担をかけないようにしてください。硬いものを噛んだ衝撃で詰め物・被せ物が外れる可能性があるので、注意が必要です。

着色しやすい飲食物を摂取したあとは歯磨きをする

コーヒーやワインなど、色が濃く歯が着色しやすい飲食物を摂取したあとは、すぐに歯磨きをしましょう。すぐに歯磨きしたほうが、変色しにくいです。

すぐに歯磨きできない場合は、うがいだけでも行いましょう。

研磨剤が含まれている歯磨き粉を避ける

銀歯を白くしたあとは、研磨剤の入っていない歯磨き粉を使ってください。研磨剤入りの歯磨き粉を使った場合、詰め物や被せ物の表面を傷つけるかもしれません。

市販されているホワイトニング製品の使用も、劣化を早める原因になることがあります。使用する場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談したほうがよいでしょう。

口内を清潔に保つ

銀歯を白くしたあとのメンテナンスは非常に重要です。口内を清潔に維持するために、食後の歯磨きを徹底しましょう。

歯ブラシだけでなく、デンタルフロスなどを使って歯垢を除去してください。歯石がつきにくい状態を保ちながら、定期的に歯科医院のクリーニングを受けると効果的です。

口腔環境が良好であれば、歯周病などの病気の予防にもつながります。

まとめ

銀歯の女性

銀歯を白くすると、見た目がよくなり自信を取り戻せるかもしれません。銀歯そのものを白くすることはできませんが、コンポットレジンやセラミックに変更することで「銀歯を白くしたい」という希望を叶えられます。

銀歯を白くしたあとは、メンテナンスが非常に重要です。白い歯を維持するために、口内を清潔に保ちましょう。

銀歯を白くしたいなどのお悩みがある方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯科医院と病院歯科口腔外科の連携の重要性

2023年11月22日

当院では、一般歯科の領域では難しいと判断される方や、さらに精密な検査が必要だと判断した場合は、病院歯科口腔外科をご紹介させていただくことがあります。
鳥取市の場合は、鳥取赤十字病院口腔外科、鳥取中央病院口腔外科にご紹介させていただいております。

✿親知らずの抜歯

ほとんどの場合、当院でおこなっておりますが、親知らずがほとんど埋伏しており、なおかつ下顎の神経が親知らずの近くにある場合にご紹介させていただいております。親知らずが埋伏している場合の抜歯は、困難なケースが多いです。仮に埋伏歯を抜歯する場合は、精密な検査が必要です。TC撮影し、下顎埋伏歯の場合は、歯の位置、歯の周りの骨の状態、下顎管と埋伏歯との距離をしっかりと把握していかないといけません。怠ると抜歯した際に下顎の神経を傷つけたり、麻痺を起こしたりすることがあります。また、半埋伏歯の場合でも、歯根の長さが長い場合は、下顎管に近触している場合があります。その点をしっかりと把握したうえで抜歯を行わなければなりません。その他にも年齢、基礎疾患があるかどうか、開口量なども考慮しなければなりません。上顎の親知らずについても同様に精密な検査が必要です。上顎の場合でも困難な抜歯と判断したとなれば、ご紹介させていただきます。

レントゲン検査で確認すると、歯牙が完全に真横に倒れているものがあります。そのような場合は、精密な検査をします。

 

✿パノラマ やCT 撮影の結果、 顎骨内に大きな 透過像が認められる場合

病院歯科口腔外科を紹介することがあります。 大きな 透過像が認められる場合は 歯根嚢胞腫瘍などが考えられます 。透過像 が小さい場合は 当院で治療を行うことがあります。透過像が認められる場合は、、完全に病変部を残しておくと、なかなか症状が改善されないケースや、症状がなくなってもまた、再発する可能性が高くなります。腫瘍の可能性もありますので、早目に病院歯科口腔外科にご紹介するようにしています。

 

✿歯茎が長期にわたって 腫れ・痛みがある場合

長期にわたって 腫れ 痛みが続いている場合 顎 骨が 餓死しているケースが考えられます 放置しておくと顎骨 うちの餓死している部分が広がってきます ほとんどの場合は痛みや腫れは2週間から3週間程度で治っていくことが多いので それ以上 長期にわたる場合は 紹介することがあります。

イラストのような根尖嚢胞がさらに大きくなっている場合など。

 

 

✿顎関節症

口が開けられない。 口を開ける時痛みを生じる。といった症状が出た場合は 顎関節症になっていることが考えられます 。顎関節症の症状が出た場合はまず何が原因か考えます。 例えば 歯ぎしりが原因と考えられる場合、マウスピースを装着して治めていくケースが多いです。また、内服薬によって治っていくこともあります。ただし顎関節において構造的なダメージをうけたため、慢性的な顎関節の痛みや開口障害が起こってしまう方もいらっしゃいます。薬物療法・理学療法・運動療法・スプリント療法が、第一選択肢になっています。

 

✿口腔内にできものが出来た場合

口の中のできものと言っても、口内炎・嚢胞・腫瘍(良性・悪性)などいろいろあります。症状によって検査が必要です。口内炎だと思って放置していたら、悪性腫瘍だった方もいらっしゃいます。できものが出来たら歯科医院で診察してもらいましょう。悪いものでなければ一安心です。当院でも、レントゲン撮影(パノラマ・CT)で疑わしい場合は、病院歯科口腔外科へご紹介させていただくこともあります。生検などをおこなって、精密検査をお願いすることがあります。

 

✿金属アレルギーの疑い

近年歯科治療で使用される金属が原因で起きる金属アレルギーの方が増加傾向にあります。金属アレルギーと言えば、ネックレスや腕時計などの金属製のものが皮膚に触れた時、かぶれや、痒みが出るといった症状のことを想像される方も多いと思います。しかし、それだけではありません。金属アレルギーによって頭痛・めまい・記憶力集中力の低下などの症状が出ることがあります。歯科治療においても金属を使用しております。金属アレルギーの可能性があると診断した場合は病院にご紹介させていただくことがあります。パッチテストなどをしてもらうことをおすすめしております。

 

✿重篤な基礎疾患のある方への歯科治療の場合

基本的には、当院で治療を行うケースが多いです。中には、重篤な糖尿病疾患の方や、出血傾向が強い方に抜歯などを行う場合は注意が必要です。重篤な糖尿病のかたの抜歯において、急性期症状や感染しやすいというリスクがともないます。また、出血傾向の強い方場合は、抜歯を行うと出血が止まらないことがありますので、リスクを考慮して、当院では病院にご紹介させていただくことがあります。

 

✿顎骨髄骨髄炎の場合

顎骨骨髄炎とは 顎骨の中にある骨髄に細菌感染して炎症を引き起こす疾患です 。顎骨骨髄炎は上顎 に比べ 下顎は血流が悪いため  細菌感染がしやすく 下顎に顎骨骨髄炎 多く現れる疾患です 。初期の症状であれば 薬物療法と併用して溜まっている膿を切開し 取り除いたら 原因歯を抜歯して治ることがあります。 ただ、進行した場合 顎骨壊死になり 壊死した骨を除去しなければなりません 。顎骨骨髄炎は症状が進行してしまうと、病院歯科口腔外科に紹介することになります。

 

✿下顎骨・上顎骨の骨折

上下顎の骨折を診断した場合、病院歯科 口腔外科に紹介します 。下顎骨骨折の場合は 痛みや腫れが生じ 口腔内の噛み合わせが、大きく変化し口とを開けることが困難になります。 上顎骨骨折の場合は、 顔面にしびれが生じ 顔面自体が麻痺したような感じになります。 もちろん 痛みや腫れが生じ 上顎骨折の場合と同様 口腔内の噛み合わせが変化し 口が開けにくくなります。 当院では過去に 上顎骨骨折の可能性があると思い、病院口腔外科に紹介したことがあります。 その時は、 硬式野球部の方が顔面にボールが当たり 左上1番が抜けてしまい 腫れや痛みが生じ口も完全に開けられない状態でした。ただ、パノラマ X 線を撮影しましたが 特に 上顎骨骨折の見所は見当たりませんでした。 私も少し不安だったので やはり 紹介しました。結果は 顔面打撲ということでした。 私はほっとしました。結果は 上顎骨骨折ではなかったので良かったですが、 結果はどうであれ病院歯科口腔外科 に紹介することは間違ってなかったと思っています。

✿外科的矯正治療を行う場合

みなさんは、矯正治療を行うことは、歯並びを治すことをイメージされるのではないでしょうか。ほとんどの場合は、矯正治療単独で歯列不正を治し正しい嚙み合わせを維持することができます。ただ、時として骨格的にずれが生じているため、矯正治療だけでは、歯列不正を治すことができない場合があります。また、患者様の主訴が嚙み合わせだけでなく顔貌の歪みを改善してほしいと言われることがあります。このような場合は、口腔外科医と連携し、治療計画を作成し顎の骨の手術を併用して矯正治療を行うことになります。顎の手術はもちろん病院歯科口腔外科にご紹介し治療を行っていただくことになります。手術後は、腫脹、痛みはありますが、徐々に回復してきます。入院期間は2週間程度です。その後、矯正治療を再開していきます。

✿まとめ

歯科医院と病院歯科口腔外科(専門医)との連携はとても大切なことだと思います。 これは大きな病気かなと考え 当院での治療は困難だと考えた場合は、早めに専門医の相談 あるいは紹介することはとても重要です。 結果 大丈夫であったとしても、治療が遅れたら大変なことになってしまうこともあります。 治療においては、 早期発見 ・早期治療が重要です 。皆さんも「何か気になるな 」「少し痛みがあるけど我慢できる痛み だから大丈夫」と思っていると大変になことになることがあります。 気になることがあれば気軽にご相談ください 。そして 歯医者さんに行って予防のためにも 定期的に診察を受けてください。 ドクター山根より

インプラント治療ができない人とは?一般的な適応症と代替の治療法

2023年11月17日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療ができないイメージ

審美性が高く天然歯のように使用できることから、インプラント治療を検討する人が増加しています。「インプラントができない人はいないの?」と考えることもあるでしょう。

今回は、インプラント治療の一般的な適応症とできない人、できない人の代替の治療法について解説します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

インプラントの歯

インプラントとは、失った歯を補う治療の一つです。歯を支えている歯槽骨にインプラント体というネジを埋め込み、人工歯を装着します。

天然歯と見分けがつかないほどの審美性を誇り、治療前と同じように食事ができることが特徴でしょう。特に「若いから入れ歯には抵抗がある」「食事も会話も以前と同じように楽しみたい」と希望している人に選ばれています。

インプラント治療の一般的な適応症

インプラント治療の説明

インプラント治療に関する技術は、常に進歩しています。現在では、多くの人がインプラント治療を受けられるようになりました。

インプラント治療の一般的な適応症は、以下のとおりです。

1本もしくは部分的に歯を失った人

事故や虫歯など、何らかの事情で1本もしくは複数の歯を失った場合、インプラント治療が適応になるケースが多いでしょう。例えば「工事現場で前歯に物が当たって抜けた」「交通事故で歯を強く打った」「虫歯で1本だけ歯を抜くことになった」などが挙げられます。

特に、周囲の歯は健康なのに1本のみ歯を失った場合、インプラント治療をすることで、以前とほとんど変わらない口腔環境を取り戻せるでしょう。

健康な人

インプラント治療は、インプラント体を埋め込む外科手術を伴います。感染症などのリスクがあります。

麻酔が可能で、免疫力のある健康な人でなければ難しいでしょう。一般的に、薬を服用していない人、持病による通院をしていない人、妊娠・授乳中でない人は、インプラントが可能です。

口腔内に問題のない人

口腔内に問題がない人も、インプラント治療が可能です。虫歯や歯周病がなく、口腔ケアをしっかりと行える人であればインプラント治療を受けられるでしょう。

また、歯槽骨の骨密度や厚みが十分にあることも重要です。インプラント治療前は精密検査を行って、口腔内に問題がないか、インプラント治療が可能かなどをチェックします。

問題が見つかっても、すぐにインプラント治療ができないと判断されるわけではありません。虫歯や歯周病を治療する、歯槽骨を増やす外科手術を実施するなど、インプラント治療ができるように整える場合もあるでしょう。

インプラント治療ができない人とは?

インプラント治療ができないイメージ

多くの人がインプラント治療を受けられるとはいえ、インプラント治療ができない人もいます。

以下の3つの観点から、インプラントができない人について解説します。

・医療的な制約がある
・生活スタイル、体質、状況が適していない
・口腔内の状況が適していない

それぞれ確認しましょう。

医療的な制約がある

医療的な制約がある人は、インプラント治療ができません。薬を服薬している人や、持病がある人などが挙げられるでしょう。

注意すべき人は、以下のとおりです。

・糖尿病の人
・透析治療を受けている人
・血液をサラサラにする薬を飲んでいる人
・高血圧の人

糖尿病患者や透析治療を受けている人は、免疫力が低下しています。手術後の状態が安定しないリスクや、感染症にかかるリスクが高いため、インプラント治療は向いていません。

また、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人や高血圧の人も、手術のリスクが高いため避けたほうがよいでしょう。

持病があっても、コントロールできていればインプラント治療を受けられることがあります。歯科医師と内科の医師が連携して決定します。

生活スタイル、体質、状況が適していない人

生活スタイルや、体質、状況が適していない人は、以下のとおりです。

喫煙している人

喫煙している人は、インプラント治療は向きません。喫煙すると血流が悪くなり、歯茎が痩せるためです。インプラントを支える歯周組織が安定しなければ、インプラントの寿命も短くなるでしょう。

また、喫煙者は免疫力も下がるため、手術後の状態が安定しないリスクが高いです。

定期検診に通えない人

何らかの理由で定期検診に通えない人は、インプラント治療は向きません。インプラントを長く使い続けるためには、インプラントの治療が終了したあとも定期検診を受けなければならないからです。

定期検診では、インプラントの不具合や噛み合わせの問題、歯周病の有無などを確認します。万が一トラブルが起きていても、早期に発見できれば大きな問題になる前に対応できるでしょう。

妊娠中・授乳中の人

妊娠中の人は、インプラント治療は向きません。レントゲン撮影、麻酔、手術、薬の服用など、妊婦と胎児の負担になる可能性があるからです。インプラント治療は1年に及ぶこともあるので、妊娠・出産で大きく環境が変化し、通院できなくなる可能性もあるでしょう。

授乳中の人も、インプラント治療は避けたほうがよいでしょう。インプラント治療自体が乳児に影響を与えることはないですが、治療後は鎮痛剤や抗生物質が処方されます。

痛みや腫れを長引かせないためには、処方された薬は飲まなければなりません。授乳中でも服用できる薬はありますが、不安を抱えながら治療を受けると心身に悪影響を与えます。

無事に赤ちゃんを出産し、状況が整ったあとでインプラント治療を開始してください。

顎の骨の成長が完了していない人

顎の骨の成長が完了していない人は、インプラント治療はできないでしょう。成長途中の顎の骨にインプラント体を埋め込むと、成長に影響するリスクが高いからです。

インプラント治療は何歳から、と明確に定められているわけではありませんが、18歳未満の人への治療は行わない歯科医院が多いです。

金属アレルギーのある人

金属アレルギーのある人は、インプラント治療は向いていないでしょう。金属アレルギーとは、金属が皮膚に接触することで、痒みや炎症、かぶれを引き起こす疾患です。

口腔内でも、銀歯などの金属を使っている場合、金属が徐々に溶け、金属イオンとして体内に浸透し症状を引き起こすことがあります。

インプラント体に使用されるチタンはアレルギーのリスクが低いですが、金属アレルギーを引き起こさないとは限りません。チタンアレルギーがある人やほかの金属アレルギーがある人は、皮膚科の医師や歯科医師と相談しましょう。

口腔内の状況が適していない人

口腔内の状況が適していない人は、以下のとおりです。

歯槽骨の骨密度や厚みが不十分な人

歯槽骨の骨密度や厚みが不十分な人は、インプラント治療はできない可能性が高いでしょう。歯槽骨は、インプラント体を埋め込むための土台です。状態が良好でなければなりません。

歯周病で骨が溶けている場合は骨の厚みが不十分になります。年齢とともに骨密度が低下することもあるでしょう。

歯槽骨の厚みがない場合は、骨造成を行うことが多いです。

過度の食いしばりや歯ぎしりがある人

過度の食いしばりや歯ぎしりがある人は、インプラント治療ができない場合があります。

食いしばりや歯ぎしりがあると、トラブルが起きる可能性が高いためです。インプラントの上部構造が破損する、インプラント周囲炎を引き起こす、顎関節症を引き起こすなど、インプラントを長く使えなくなる可能性があるでしょう。

食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は、治療前に歯科医師に相談してください。ナイトガードを装着する、噛み合わせが強く当たりすぎていないか確認するなど、対策して治療を受けられる場合があります。

歯周病がある人

歯周病がある人は、インプラント治療ができないでしょう。歯周病の治療を終えてからインプラント治療を検討してください。

歯周病になっていると、口腔内に細菌が多くいます。細菌が原因となってインプラント治療後に炎症を起こすなどのリスクが高くなります。

歯周病を患っている場合、インプラント周囲炎になる可能性も高いです。進行すると歯槽骨が溶かされ、インプラントを維持できなくなります。

インプラント治療後、長く使い続けるためにも、先に歯周病の治療を終えることが大切です。

口腔ケアがきちんとできない人

口腔ケアがきちんとできない人は、インプラント治療ができないでしょう。手術後は、口腔内を清潔に保つ必要があります。また、インプラントを長く使うためには、口腔ケアが欠かせません。

それぞれの状況に合わせた口腔ケアの方法は、歯科衛生士が指導してくれます。気になる人は、歯科医院で相談しましょう。

インプラント治療ができない人の代替の治療法

入れ歯

医療的な制約や体質が理由で、インプラントをしたくてもできない場合があります。インプラント治療ができない場合は、ほかの治療法を検討しましょう。

本項目では、インプラント治療ができない人の代替の治療法について解説します。

入れ歯(義歯)

入れ歯(義歯)とは、床(しょう)で人工歯を支えて歯を補う治療です。入れ歯の特徴は、以下のとおりです。

・外科手術を必要としない
・保険が適用になるものもある
・審美性は低い
・保険適用外の素材を使用すれば審美性を向上できる
・違和感が出やすい

入れ歯のメリットは、外科手術を必要としないことでしょう。麻酔や外科手術が難しい人でも受けられる治療です。

インプラントやブリッジに比べると、噛みにくい、発音しづらいなどの違和感が出やすいことが欠点です。保険が適用される入れ歯では、金属が目立つ、天然歯と見た目が違うなど、審美性の低さを気にする人も少なくありません。

しかし、保険適用外の入れ歯では、金属の留め金がなく審美性を意識しているデザインも多くあります。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、橋を架けるように装着する人工歯のことです。ブリッジの特徴は、以下のとおりです。

・入れ歯に比べると違和感が少ない
・取り外す必要がない
・治療期間が比較的短い
・保険適用のものがある
・健康な歯を削る必要がある

ブリッジは入れ歯にくらべて違和感が出にくく、噛みやすい、発音しやすいなどのメリットがあります。また、保険の範囲で治療できるので、治療費も安く抑えられます。

しかし、ブリッジを装着するためには、両隣の歯を削らなければなりません。神経を取ることもあるので、健康な歯の寿命を縮めるでしょう。

まとめ

インプラントのイメージ

現在、インプラント治療が適応される症例は増加しています。

しかし、できない人や治療が向いていない人がいることも事実です。例えば、医療的な制約がある人や金属アレルギーがある人は、手術中や治療後にトラブルが起きるリスクが高いため、避けたほうがよいでしょう。

インプラント治療が難しい場合でも、口腔ケアを行う、禁煙する、など適切に対応することで、インプラントが可能になるケースも少なくありません。歯科医師の指示に従って、相談しながら治療を決定することが重要です。

インプラント治療にお悩みがある方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯と虫歯の基礎知識

2023年11月14日

本日は、歯と虫歯のの基礎知識として、歯の構造や、虫歯の進行状態についてご説明致します。

 

〜歯の構造〜

 

鳥取市 歯医者 歯周組織の構造

 

【エナメル質】

エナメル質は、歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことです。 健康なエナメル質は薄い黄色や、白っぽいグレーまたは青みがかった白などの色があります。 エナメル質は、人間の体の中で最も硬い組織です。 大部分はミネラルで構成されています。 神経(歯髄)や象牙質を包んで守っています。

 

【象牙質】

象牙質は、エナメル質の内側にあり、歯の本体を形作っている部分です。 象牙質は硬組織の成分である無機質(ハイドロキシアパタイト)が70パーセントで、残りはコラーゲンなどの軟組織でできており、弾力性や柔軟性をもつので、エナメル質の衝撃などによる破折を防ぐことができます。 (硬いエナメル質は割れやすいとも言えます。)歯の神経(歯髄) を包むもっとも厚い部分で、歯のほとんどが象牙質です 。知覚があるので、むし歯がここ までくると、しみたり痛んだりします。

 

【セメント質】

セメント質とは、歯の歯根部を外側を覆う硬組織で歯根膜(歯の靱帯)が付着し歯槽骨と結合を手助けしています。 このセメント質が咬合力(歯ぎしり、くいしばり)などの過大な力を受けると肥大し、その後剥離を起こすことがあります。 セメント質が剥離すると、そのセメント質が感染源となり歯肉は腫脹、歯肉からの排膿が起きます。歯根の表面を包む薄い硬組織で、 歯を歯槽骨に固定 する役割をします。

 

【歯髄 (神経)】

「歯髄」(しずい dental pulp)とは、俗にいう歯の神経のことです。 歯の中心に位置し、象牙質で囲まれた歯髄腔にあります。 歯髄腔とは、歯の神経である歯髄が入っている腔所です。歯の中心部にある軟組織で血管と神経でみたされて います。むし歯がここまで到達するとズキズキと痛み ます。

 

 

〜歯周組織の構造〜

 

【歯根膜】

歯根部分の表面(セメント質)と歯槽骨の間を結び付ける繊維性の結合組織を主体とした組織です。 食べ物をかむときに歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。かむ力のコントロールをするための感覚があります。

 

【歯槽骨】

歯槽とは、歯(の根)がはまり込む顎骨の穴をいい、歯槽骨はそれを構成している骨のことです。 歯槽骨によって歯は支えられており、歯槽骨と歯の間にはクッションの役割をしている歯根膜という組織もあります。 歯周病が進行すると、歯茎だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで炎症が及び、この状態を歯周炎といいます。顎の骨の中で歯がはまりこむ部分の骨のことです。

 

【歯肉 (歯ぐき/遊離歯肉 付着歯肉)】

口腔粘膜のうち、歯のまわりで歯を支えているピン ク色のやや硬い部分のことです。歯根を取り巻き、歯槽骨と接合している歯周組織の一部です。 一般的に歯茎とも呼ばれます。 健康的な歯肉は、きれいなピンク色をしていますが、炎症を起こしていると赤色に変色します。

 

【歯周ポケット(歯肉溝, ポケット)】

歯と歯肉との隙間の溝状の部分のことです。健康な歯ぐきでは、この溝の深さは1~2mm程度ですが、この“ミゾ”にプラーク(歯垢)がたまり、プラークの細菌により歯肉が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。 これを歯周ポケットといいます。 進行すると歯肉が破壊され、歯周ポケットはより深くなり歯周病となります。

 

〜虫歯の進行状態 〜

C₁

エナメル質のむし歯(C1)

歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態。

【症状】

痛みやしみる感じはない。

エナメル 質までの虫歯で自覚症状はほとんどない。

 

C₂

象牙質まで進んだむし歯(C2)

むし歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進んだ状態。

エナメル質を超えて 象牙質まで到達した虫歯 。

【症状】

しみる など 自覚症状も出てくる。

冷たい飲食物で痛みを感じる。

 

C₃

神経まで進んだむし歯(C3)

むし歯が神経(歯髄)まで進んでいる状態。

表面の穴は必ずしも大きくなく、内部で広がっていることがある。

歯髄 ( 歯の神経)にまで及ぶ 虫歯 。

【症状】

激しい痛みがある。

ズキズキ痛む など 症状が出てくる。

 

C₄

歯根だけ残ったむし歯(C4)

歯冠部(歯ぐき〈歯肉〉から上の見える部分)がほとんど崩壊し、歯根だけ残った状態。

【症状】

神経(歯髄)が死んでしまい、痛みを感じなくなる。神経(歯髄)が露出し、細菌に感染すると、根の先に膿が溜まったり、痛みが起こったりすることがある。

 

鳥取市 歯医者 根管治療 痛み 抜髄 残髄 抜歯   鳥取市 歯医者 根管治療 痛み 抜髄 残髄 抜歯

 

放置すると全身の健康を害する病巣となるが、この状態になると治療は困難になり、通常は歯を抜くことになります。歯冠は崩壊し 神経も感染して歯の根の先まで炎症が起こります。

 

 

 

虫歯が進行していくと、治療も長引きます。

日々のホームケアと、定期的に検診し、早期発見早期治療に心がけましょう。

また、気になることがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

 

セレック治療とは?メリットや治療の流れ、費用を詳しく解説!

2023年11月10日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

セレックの文字

セレック治療とは、コンピュータでセラミックの詰め物や被せ物を設計・製作する治療です。従来のセラミック治療にはないメリットが多くあります。

しかし「セレック治療とセラミック治療は何が違うの?」と疑問に感じる人もいるでしょう。

今回は、セレック治療について解説します。セレック治療のメリットやデメリットのほか、具体的な治療な流れや費用についても詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

セレック治療とは?

セレック治療のイメージ

セレック治療とは、コンピュータ技術によってオールセラミックの詰め物や被せ物を設計・製作し、患者さまに提供する治療法のことです。具体的には、セレックシステムを使用します。

セレックシステムでは、従来では手作業で行っていた設計などを、コンピュータを使って効率的に支援します。3D画面上で、歯の形状や噛み合わせの調整などを行って修復物を設計するのです。設計されたデータをもとにセラミックブロックを削り出し、修復物を整えます。

セレックシステムが登場したことで、設計から製作までを一貫して機械化することができました。セレック治療はすでに世界各国の歯科医院で採用されており、信頼性の高い治療法といえるでしょう。

セラミック治療との違い

比較する女性

セレック治療では、セラミックの詰め物・被せ物を設計して製作します。「通常のセラミック治療と何が違うの?」と感じる人も多いでしょう。

セレック治療とセラミック治療には明確な違いがあります。詳しく確認しましょう。

設計・製作方法

セラミック治療の場合、歯の型取りは歯科医院で行うものの、修復物の製作は歯科技工士に依頼します。セラミック治療では、製作を外部に依頼するのです。

一方、セレック治療では、歯科医師自らがセレックシステムを使用して、修復物を設計・製作します。

治療期間

セラミック治療で修復物を設計・製作する場合、7~10日ほどの期間がかかります。歯科技工士に依頼して製作してもらうので、ある程度の期間が必要なのです。修復物が完成するまでの間は、仮歯を装着して生活します。

セレック治療は修復物の設計・製作が機械化されているため、最短1日で完成します。

セレック治療のメリット・デメリット

セレック治療のメリットとデメリットイメージ

セレック治療のメリット・デメリットを詳しく確認しましょう。

セレック治療のメリット

セレック治療のメリットは、以下のとおりです。

治療期間が短い

セレック治療は、比較的治療期間が短いです。セラミック治療では1か月程度の治療期間を要することも珍しくありませんが、セレック治療は最短1日で白く美しい歯を手に入れられます。

仕事が忙しく歯科医院に通えない人でも、気軽に治療を受けられるのです。

費用が安い

セレック治療では、コンピュータが修復物の設計・製作を行います。歯科技工所へ製作を依頼するなど、外注する費用が発生しません。

製作にかかる工程を大幅に減らせるので、費用を抑えられるのです。

歯型取りが必要ない

セレック治療では、歯型取りは基本的に行いません。口内を3D光学カメラで撮影するため、歯型取りのストレスを感じることはないのです。

審美性・耐久性に優れている

セレック治療では、規格生産された品質の高いセラミックブロックを使用します。強度が高いため、快適な噛み心地が得られるのです。

また、セラミックには変色しにくいという特徴があります。メンテナンスを怠らなければ、長期にわたって美しい状態をキープできるでしょう。

二次虫歯のリスクが低い

銀歯は歯と接着する性質がないため、時間が経過すると歯と補綴物の間にすき間ができ、二次虫歯につながる可能性があります。

セレック治療で用いるセラミックは歯との適合性が高いので、二次虫歯のリスクを抑えられるのです。

セレック治療のデメリット

セレック治療のデメリットは、以下のとおりです。

破損するリスクがある

セラミックは、強い衝撃を受けると破損するリスクがあります。セレックシステムに患者さまのデータが保存されているため、破損した場合はすぐに修復できるでしょう。

適応できない場合がある

セレック治療はすべての患者に適応できるものではありません。例えば、ブリッジに使用するのは難しいとされています。

口内の状態によってはセレック治療が適応にならないことを理解しましょう。

色調の調整が必要になるケースがある

セレック治療で使用するセラミックブロックとの色がご自身の歯の色と合わない場合、色調の調整が必要になります。色調の調整は既製のセラミックブロックを削るだけでは対応できないため、治療期間が1日を超えることがあるでしょう。

セレック治療はどのような人におすすめ?

セレック治療をおすすめする歯科医師

「セレック治療を受けるべきか悩んでいる」という人は多いでしょう。セレック治療はどんな人におすすめできるか解説します。

白い歯を手に入れたい人

セレック治療で使用するセラミックは、天然歯に近い自然な色調が特徴です。審美性を考慮し、銀歯から白い歯に入れ替えたいという人に適しています。

すぐに治療を終えたい人

一般的なセラミック治療では、1か月程度の期間がかかることも珍しくありません。セレック治療の場合は最短1日で完了します。

仕事が忙しく、すぐに治療を終えたいという人に適した治療法です。

費用をなるべく抑えたい人

一般的なセラミック治療では、修復物の製作がオーダーメイドになるため、費用が高額になります。セレック治療では修復物の設計から製作まで機械が行うので、比較的費用を抑えられるのです。

金属アレルギーを持っている人

銀歯を入れる治療は保険適用になりますが、金属アレルギーを持っているとアレルギー反応が出る可能性があります。歯茎が炎症を起こすだけでなく、肩こりや頭痛などの症状が出るなど、全身に影響を与えるかもしれません。

金属アレルギーが心配な人には、金属を使用していないセレック治療が適しています。

型取りが苦手な人

一般的なセラミック治療では、型取りをする必要があります。型取りの際に不快感を覚える人や、気持ち悪くなる人は多いです。

セレック治療では3D光学カメラで口腔内を撮影するだけで、歯列データがコンピュータに取り込まれます。違和感を覚える処置は基本的に行いません。

型取りが苦手という人は、セレック治療を選択するとよいでしょう。

セレック治療の流れ

セレック治療の流れイメージ

セレック治療の一般的な流れを詳しく解説します。

口腔内の撮影

歯を削ったあと、3D光学カメラを使って患部を撮影します。数秒の作業で、患部の歯列がモニター上に再現されるのです。

修復物の設計

コンピュータのモニター上に表示された画像を確認しながら、歯の形や噛み合わせの調整を行います。さまざまな角度から確認して進めるため、理想的な形に設計可能です。

設計が終わったあとは、好みの色のセラミックブロックを選択します。

加工・製作

設計が完了したら、設計されたデータをもとに修復物を製作します。セラミックブロックを削って修復物の形を整えることが特徴です。

患部への装着

完成した修復物を、特殊な接着技術を用いて患部に装着します。

セレック治療の費用

セレック治療の費用イメージ

セレックインレー(詰め物)は1本あたり40,000~60,000円、セレッククラウン(被せ物)は50,000~80,000円が相場です。セレック治療には保険が適用されないため、銀歯などの保険適用の治療と比較すると高いです。

しかし、一般的なセラミック治療と比較すると非常に安価な治療といえます。一般的なセラミック治療の場合、セレック治療よりも数万円程度高くなるケースが多いです。

セレック治療を受けるときの注意点

セレック治療を受けるときの注意点イメージ

セレック治療を受けるときに注意すべき点は、費用でしょう。セレック治療は保険が適用されない自費診療になるため、ある程度の費用がかかります。

また、セレック治療によって完璧な歯が手に入るとは限りません。強度や見た目に差が出ることがある点を理解しましょう。

まとめ

セレック治療をする歯医者

今回は、セレック治療について解説しました。セレック治療は信頼性の高い確立された治療法であり、多くの歯科医院で採用されています。

白く美しい歯が短期間で手に入るなどメリットが多いため「審美性や安全性に優れている歯を手に入れたい」という人は検討するとよいでしょう。

ただし、セレック治療には保険が適用されません。1本治療するだけでも高額な費用がかかります。

そのため、セレック治療を受ける前は歯科医師としっかり相談し、よく検討してください。

セレック治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯周病から守るための予防法 

2023年11月8日

最近は、虫歯になる人が年々減少しています。しかし、歯周病においては、虫歯の減少スピードに比べて、緩やかで、現在でも歯周病に悩まされている方は多くいらっしゃいます。本日は、歯周病の予防法についてお話ししていきます。

歯周病とは、どのような病気なのでしょうか。

歯周病は細菌感染によって起こる病気で歯の周りにある歯肉が炎症を起し進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収していく病気です。

✿歯周病の進行

健康な歯

健康な歯

歯垢・歯石付着

歯垢・歯石付着

歯槽骨溶ける

歯槽骨溶ける

歯牙動揺

歯牙動揺

歯牙脱落

歯牙脱落

 

歯周病は、細菌の塊の歯垢が歯と歯の間にたまり、歯肉が炎症し 進行すると歯を支えている骨歯槽骨を溶かしていきます。 最悪の場合 、歯の周りから膿が出て歯が動揺し 抜歯しなければならなくなります 。歯を失う原因で一番多いのが歯周病です。 では 歯周病がどのように予防していくべきなのでしょうか。

①歯垢の除去

歯の周りにつく 歯垢をしっかりと 除去することが大切です。 普段からのセルフケア 、正しいブラッシングを法をマスターし 1日3回 少なくとも3分間は歯磨きをするようにしてください。 磨きにくい場所、 歯と歯の間に 付着した歯垢を除去するために、デンタルフロス レンタルや 歯間ブラシ など 使用することをおすすめします 。

 歯医者 むし歯 フロス

定期的に歯科受診をしていただき PMTCをや歯石除去を行ってください。 歯石はなかなか ブラッシングでは除去できません。  定期的に歯科 受診をし歯石除去を行ってください。

②生活習慣の改善

当院に通われる患者さんで、毎日3回 歯磨きをし 5分間は歯磨きをしているのにどうして歯周病になりなるのですか ?と質問されたことがありました。 実は 歯周病の原因は磨き不足だけではありません。 それは生活習慣が関係しています。 睡眠不足などで体が疲れている時 歯肉が腫れたりすることはありませんか? これは体の免疫が低下していたため 口の中の歯周病菌が強力になり 歯周病を引き起こしてしまうからです。 正しい生活習慣を送ることによって、体の中の免疫力の低下を防ぎ 歯周病の予防につなげてください。

では、身体の中の免疫力を上げるにはどんな方法があるのでしょうか。

・食生活に気をつける

・ストレスを減らす

・しっかりと睡眠をとる

・過度の飲酒は避ける

などあります。

まず、 食生活について免疫力を高める食事をする必要があります 。免疫力を高める栄養素はビタミンABCE、 タンパク質などがあげられます。

・ビタミンA   野菜 チーズ

・ビタミン B   卵 納豆

・ビタミン C   フルーツ 野菜

・ビタミン E   かぼちゃ ナッツ類

タンパク質 を含む食べ物として、 魚・卵・ 乳製品以上のような食べ物をバランスよく食べることが おすすめです。

免疫力を高める飲み物で代表的なもの

・緑茶

緑茶の中には カテキンが含有しています 。このカテキンは強い 抗酸化作用や抗菌作用があり 免疫力の低下の防止に大いに役立ちます。

・ヨーグルト 牛乳

腸内環境の改善する働きによって免疫力の低下の防止に役立ちます。

・はちみつ

はちみつには、ビタミン B C ミネラルが多く含有しています 。これらの栄養素は免疫力の低下の防止に役立ちます。

・人参ジュース

人参ジュースには ベータカロチン や ビタミン C が多く含有しています 。これらの栄養素は免疫力の低下の防止に役立ちます 。

過度な飲酒は避ける

過度な飲酒は肝臓が アルコールを完全に分解しきれなくなり、 肝機能の低下につながります 。肝機能が低下すると免疫力の低下の原因になります。

・質の良い睡眠をとる

免疫力の低下を防ぐには、しっかりと睡眠を取る必要があります。 睡眠中は成長ホルモンが分泌されます 。この成長ホルモンが傷ついた細胞の修復をしたり 体全体の免疫を回復させる働きがあります。このことによって、免疫力の低下を防ぐことになります。また睡眠はストレスを解消することにも大きく貢献しています。

その他にも 歯周病の予防として大切なことがあります 。

《 口呼吸をしない》

口呼吸をいつもしていると口の中の乾燥状態になります。 そうなると歯周病菌の活動が高まり 歯周病になっていきます。 また 唾液の分泌量が少なくなるため 咀嚼による抗菌作用 自浄作用 が望めなくなり 歯周病だけでなく 虫歯にもなりやすくなります 、。できるだけ 鼻で呼吸することをおすすめします。 鼻炎などで 鼻呼吸が困難な場合は、早めに耳鼻科に受診して治療を受けてください。

《歯ぎしりをしない》

歯周病の大きな原因は 歯垢に含まれる細菌ですが、その歯周病を悪化させる原因として 歯ぎしりが挙げられます。 歯ぎしりや 食いしばりなどを行うと、ある一定の場所に過度な咬合力がかかります。 それが長期間持続的にかかり続けると、 歯の周りの歯周組織に負担がかかります 。歯槽骨 歯を支えている骨が吸収して歯周病を悪化させることになります。 歯ぎしりや 食いしばりをしている場合は 、マウスピースを使用して咬合力のバランスを取る必要があります。

✿まとめ

歯周病の原因には大きく分けて3つあります。 歯周病菌、 生活環境、 身体の状態が関与しています。 歯周病の予防には、この3つの因子をできるだけ 取り除く必要があります。

1、口の中の細菌(歯垢、歯石)を取り除く

2、生活習慣を改善 し規則正しい生活を送る

3、身体の状態の改善、基礎疾患の治療

以上3つのことを改善することが、 歯周病の予防につながります 。しっかりと歯磨きをしていれば 歯周病は起こらないと考えている人も多いと思います。 もちろん 歯磨きをしっかりすることはとても重要なことですが、 それだけでは完全な歯周病予防とはいきません。 生活習慣を改善 、体の状態を改善し しっかり行う必要があります。 特に歯周病は糖尿病の合併症の一つと言われています。 歯周病になると糖尿病が悪化すると言われています。 糖尿病になっている人は、歯周病の治療 予防をしっかりしていく必要があります。  いつまでも 歯の健康も保っていきたいですね。

何か気になることがございましたら、 いつでもご相談ください。

 

 

 

インプラント治療の歯がない期間を知ろう!対応方法や注意点を解説

2023年11月3日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療の説明

インプラント治療において、歯がない期間はどれくらいなのか、気にされている方も多いでしょう。審美面での不安から、治療を受けることをためらっている方もいるかもしれません。

今回は、インプラント治療で歯がない期間について解説します。歯がない期間の対応方法や注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れのイメージ

インプラントの治療過程で発生する「歯がない期間」について理解しておくと、治療がよりスムーズに進行します。インプラント治療の基本的な流れと、歯がない期間について具体的に確認しましょう。

インプラント治療のプロセスは、主に以下の7つのステップで成り立ちます。

①カウンセリング

まずは、カウンセリングを行います。インプラントに関する疑問や不安に感じている点を質問するとよいでしょう。

カウンセリングでは、インプラント治療とほかの治療法の違いや、それぞれのメリット・デメリットを説明するのが一般的です。不安な点を解消しておくと、実際の治療もスムーズに進むでしょう。

無料でカウンセリングを実施している歯科医院もありますので、関心がある場合は受診してみるとよいでしょう。

②精密検査

精密検査では、インプラント治療に必要な資料を集め、治療の可否を判断します。治療が可能な場合は、治療期間や費用を立案します。

虫歯や歯周病の有無を確認し、レントゲン写真、CT写真、口内写真、歯型の採取を行うのが一般的です。立案された治療計画を理解し納得できたら、インプラント治療を開始します。

③虫歯・歯周病治療

インプラント治療前に虫歯や歯周病がある場合、先に虫歯や歯周病の治療を行います。特に、歯周病はインプラント周囲炎のリスクを高めるため、完治させてからインプラント治療を開始するケースが多いです。

④インプラント1次オペ

虫歯・歯周病の治療後、インプラント手術を実施します。歯茎を切開し、顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込む手術です。

手術方法は、口内環境や顎の骨の状態に応じて選択されます。1回法では、インプラント体と被せ物を結合するアバットメントを同時に装着します。2回法は、インプラント体を埋め込んだあと、歯茎を縫合して結合を待ち、結合したらアバットメントを装着する方法です。

骨造成術を同時に行った場合は、2回法が選択されることがあります。

⑤待機期間(歯のない期間)

インプラント体と顎の骨が結合するには時間がかかります。一般的に2〜6か月が目安です。

待機期間中は、仮歯や入れ歯を使用するのが一般的です。

⑥インプラント2次オペ

インプラント体と顎の骨が結合したら、歯茎を切開し、アバットメントを装着します。比較的短時間で終了するので、体への負担は少ないです。

⑦被せ物の型取り・装着

手術後、状態が安定したら被せ物の型取りを行います。歯科医師・歯科技工士が連携して、セラミックなどを用いた被せ物を作成します。

歯の色や形など、細かい部分まで周りの天然歯に馴染むように作成されるでしょう。自然な見た目で審美性の高い仕上がりを実現します。

被せ物が完成したら、口内に装着して見た目や噛み合わせなどの最終確認を行います。歯の色味など気になる点がある場合は、装着前に伝えましょう。問題がなければ被せ物を入れて、インプラント治療は完了です。

インプラント治療中に歯がない期間はある?

歯がない女性

インプラント手術には1回法と2回法が存在し、いずれの方法を選んでも一時的に歯がない状態になります。

しかし、即時荷重インプラントと呼ばれる特殊な術式もあります。即時荷重インプラントでは、外科手術と被せ物の装着を同日に行うため、歯がない期間がありません。

ただし、即時荷重インプラントが適応可能な症例は限定されており、一定期間歯がない状態になることが多いです。

インプラント治療中に歯がない期間はどれくらい?

インプラント治療中に歯がない期間を書き込む

インプラント治療では、インプラント体が顎の骨にしっかりと結合することが重要です。しっかりと結合するによって噛む機能が回復します。

結合を待つ待機期間中に歯がない状態が生じますが、2〜6か月程度です。待機期間は顎の骨の状態によって異なり、骨の幅や深さ、硬さなどが整っている場合は短くなることが多いです。

しかし、手術時に骨造成術を行う必要がある場合は、待機期間が長くなることもあります。

歯がない期間はどのように対応する?

仮歯のイメージ

インプラント治療中に歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使って過ごすのが一般的です。仮歯は隣の歯に接着剤で固定します。審美性を維持すると同時に、隣接する歯の移動を防止し、発音の安定と歯茎の保護を行うのです。

仮歯は噛む力を完全に回復させるためのものではないので、安定性に欠けることがあります。場合によっては外れることがあるでしょう。

仮歯が外れた場合は、速やかに歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。そのまま放置すると、細菌感染のリスクがあるほか、隣の歯が移動する恐れがあります。

インプラント治療で仮歯や入れ歯にトラブルが起きた際は、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯がない期間中の注意点

歯がない期間中の注意点

仮歯・入れ歯の期間中は、どのような点に注意して過ごせばよいのでしょうか。以下、インプラント治療で歯がない期間の注意点を解説します。

仮歯の注意点

インプラントで歯がない期間を仮歯で過ごす場合、以下の3点に注意しましょう。

・強い力をかけすぎない

・ブラッシングをしっかり行う

・外れた場合は歯科医院を受診する

それぞれ解説します。

強い力をかけすぎない

インプラント治療中の仮歯は、主に機能回復ではなく、審美性を保ち患部を保護するために用いられます。強い力が加わると外れやすいため、噛む力に注意し、硬い食べ物は避けましょう。

慢性的に患部に強い力がかかると、インプラント体と顎の骨の結合を阻害する原因になります。

ブラッシングをしっかり行う

仮歯の周囲を清潔に保つためには、丁寧なブラッシングが重要です。仮歯は表面が粗い樹脂製のことが多く、汚れが付着しやすいです。細菌感染のリスクを防ぐためにも、しっかりと磨く必要があります。

ただし、過度なブラッシングで患部に刺激を与えることも、歯茎を傷付ける原因になります。歯のない期間中は、歯科医師・歯科衛生士の指導のもと適切なブラッシング方法を学んでください。

外れた場合は歯科医院を受診する

仮歯が外れた場合は、迅速に歯科医院を受診して再装着してもらいましょう。仮歯が外れたまま放置すると、隣接する歯の移動や細菌感染のリスクが生じ、インプラント治療に悪影響を与えかねません。

インプラント治療をスムーズに進めるためにも、トラブルが起きた際は速やかに歯科医院に相談し、適切な処置を受けることが大切です。

入れ歯の注意点

インプラント治療中の歯がない期間に入れ歯を使用する場合は、以下の2つに注意して過ごしましょう。

・お手入れをしっかり行う

・痛みや違和感を放置しない

それぞれ解説します。

お手入れをしっかり行う

取り外し可能な入れ歯を使用する際は、適切な自己管理が求められます。食後は、入れ歯と歯茎の間に食べかすが残ることがあるので、必ず取り外して清掃してください。

入れ歯を清潔に保たないと、不衛生な状態が続き、患部が細菌に感染するリスクが高まります。インプラント体と顎の骨の結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、食後は入れ歯を外して洗浄しましょう。

就寝時には取り外すなど、取り扱いのルールをしっかりと守ることが大切です。

痛みや違和感を放置しない

入れ歯を使用していると、強く当たる部分に痛みや違和感が出る場合があります。痛みや違和感を放置すると患部に刺激を与えるため注意が必要です。

痛みや違和感がある場合は、無理に使用せず歯科医院を受診しましょう。確認してもらい、必要であれば調整してもらうことが重要です。

適切な処置を行うことで、快適な使用感を取り戻し、患部の健康を守ることができます。

まとめ

インプラント治療

インプラント治療中の歯のない期間は、通常2〜6か月程度です。歯がない期間は、仮歯や入れ歯を使用することで審美性は維持されます。

仮歯や入れ歯は見た目だけでなく、隣接する歯の位置を保持し、発音の問題を防ぎ、患部への刺激を減らす役割も果たします。万が一、仮歯や入れ歯にトラブルが生じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうことが大切です。

インプラント治療は、一人ひとりの口内状態によって治療計画が異なります。インプラントに興味はあるけれど、歯がない期間がどれくらいなのか気になる方は、歯科医院を受診して確認しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

6歳臼歯を虫歯から守ろう

2023年11月1日

 

6月26日 鳥取市内の幼稚園に行ってきました。

幼稚園児(年長組)とその保護者さんを対象に、『6歳臼歯の大切さ』について講演しました。

  

その後6歳臼歯のブラッシング方法などを実際に体験していただきました。

 

本日は、6歳臼歯の大切さと、予防法についてお話ししたいと思います。

みなさんは、『6歳臼歯』って、ご存知ですか?

6歳臼歯は、第一大臼歯と呼ばれていて、乳歯の奥歯の一番後方に生えてくる歯です。だいたい6歳ぐらいになると生え始める歯で、初めての永久歯です。

6歳臼歯は大人への第一歩です。この頃に下の前歯も永久歯に生えかわります。

6歳臼歯は生え始めから、6ヶ月から1年かけてゆっくりと生えてきます。保護者様の中には、7歳になるけど6歳臼歯が生えてこないと心配される方もいらっしゃいますが、心配ありません。萌出する時期は、個人差があります。 早い場合は4歳半から生え始める お子様もいらっしゃいます。 逆に8歳ぐらいでやっと生えてくる方もいます 。しかし 9歳 小学校3年生ぐらいになっても生えてこない場合は、一度かかりつけの歯科医院で診てもらった方が良いかもしれません。

✿6歳臼歯の役割

① 永久歯の中で最も 噛む力が強い歯です。 食事をする時、 固いものを噛み砕いたり すりつぶしたりするとても重要な役割をしています 。噛む力において全体の1/3を受け持ち その力はだいたい60キロぐらいのです。

②消化を助けます。食べ物を噛み砕いたり すりつぶしたりすることで 唾液の分泌が多く消化を助ける働きをします 。唾液の分泌量が多くなることによって、口の中の自浄作用や 殺菌作用が働き 虫歯や歯周病の予防につながります。

③顎の成長の促進します。 6歳臼歯でしっかり噛むことによって、顎をよく使うので顎の発達にも重要な役割を果たしています。

✿注意すべきこと

6歳臼歯は虫歯になりやすいです。 どうして虫歯になりやすいのでしょうか。 6歳 臼歯は幼弱永久歯とも言われていて、生えて間もない時期は、歯の質が弱く 虫歯になりやすいのです。 歯の表面は生えてから2年ぐらいかけて 徐々に 歯の質が硬くなってきます。6歳臼歯は噛み合わせの溝がとても深いので食べた後 汚れが残り やすくなります 。しっかりと ブラッシングを行わないと虫歯になってしまいます 。6歳 臼歯は一番奥に生えてくるので歯ブラシの毛先が届きにくいです。 また 6歳 臼歯の生え始めは 乳歯の歯並び よりも低い位置にあり、汚れを取り除きにくいので注意が必要です。 6歳臼歯が完全に生えてくるまでには、6ヶ月から1年ぐらいはかかります。 その間に虫歯や歯周炎になってしまうお子様も多く いらっしゃいます。 この時期は、特にブラッシングには 注意が必要です。

✿6歳 臼歯のブラッシング法

ほっぺたの方から 歯ブラシを入れて、歯ブラシの毛先が 紙面に当たるように磨いてください。 通常 ブラッシング法では、6歳臼歯は完全に食べ物の汚れを除去することは難しいです。 1人でやりたがるお子様もいらっしゃると思いますが、 6歳 臼歯は念入りに歯磨きをする必要があります。 できれば8歳ぐらいまでは、 仕上げ磨きをしてあげてください。

当院では お子様 本人でもできるように、 歯科衛生士と一緒に歯磨きの仕方を練習するようにしています。 また 、6歳臼歯だけでなく、 他の乳歯の磨き方や、歯と歯の間を防ぐためにデンタルフロス、 歯間ブラシの使い方も練習しなければなりません。

✿歯ブラシの使用についての注意事項

口の中にあった歯ブラシの大きさを選択してください。 歯ブラシの毛先が広がったものは早めに新しい歯ブラシに交換してください。 毛先の広がったものを使用しても上手に歯が歯に付着した汚れを除去することができません。 目安として1ヶ月に1度は 歯ブラシの交換をしてください。時には 自宅で歯がきれいに汚れが取れているかどうかチェックするために染め出しをしてみるといいと思います。

✿食生活の習慣を改善

間食の回数を減らすことが良いとおもいます。 おやつをダラダラと与えると虫歯になりやすいです。 また食事が進まなくなります。おやつの回数は 1日1~2回程度で抑えてください。 回数が増えるほど虫歯になりやすくリスクは高くなります。

✿バランスの取れた食事を行う

歯に良い食べ物として、カルシウム  ビタミンA  ビタミン C を含む食べ物は 歯の 気質を強化します。

・カルシウムを含む食べ物 (乳製品 、チーズ 、ヨーグルト、 海藻類 、わかめ、 ひじき、 小魚)

・ビタミンA を含む食べ物 (人参 、パセリ、 ほうれん草、 卵 レバー)

・ビタミン C を含む食べ物  (ピーマン、 いちご 、ブロッコリー 、キウイフルーツ)

・歯に良い飲み物 (牛乳 お茶)

牛乳は、カルシウムを多く含んで歯に良い飲み物として代表的なものです 。日本茶は、カテキンやフッ素が含まれているため 抗菌作用や虫歯予防に良いです。

✿注意する食べ物

・歯にくっつきやすく 砂糖が多く含まれている食べ物   (チョコレートや キャラメルなど)

・口の中を酸性にする食べ物  ( ケーキ アイスクリームや キャンディーなど)

・注意すべき 飲み物   (スポーツ飲料 ジュース 炭酸飲料)

注意すべき 飲み物 食べ物を与える時は、食べた後、歯みがきをするか、 最後にお茶や水を飲むようにしましょう。 子供の歯の虫歯予防にはとても大切なことです。

・よく噛んで食べる習慣をつける

よく噛んで食べることは、 虫歯や歯肉炎の予防にはとても大切です。 よく噛むことによって、唾液の分泌量が多くなり 虫歯や歯肉炎になりにくくなります。 このことは、大人の方にも大切なことです。 特にお子様にとっては、よく噛むことは 顎の発達を促進されるので とても大切です。 最近は食生活が柔らかいものが多く与えられ、 硬いものが苦手な子が増えています 。しっかりと噛んで顎を使って食べるようにしてほしいと思います。

・歯医者さんって行う予防法

★フッ素塗布

フッ素は歯科医院に行って定期的に行ってください。 フッ素は歯の歯質強化になるため、虫歯の予防になります。

★シーラント処置

シーラントとは、虫歯になりやすい歯の溝の部分に前もって プラスチック樹脂を埋め込んで 虫歯予防を行うことです 。主に6歳 臼歯に使用しますが、乳臼歯にも行うことがあります。

《シーラントの処置の手順》

歯の溝の部分をしっかり洗浄しする

シーラントする部分を乾燥する

歯の溝にシーラントを入れていく

 

歯を削ったりすることがないので、お子様も安心してできる処置です。 一度 、歯科医院で相談してみられてはいかがでしょうか。

✿まとめ

6歳 臼歯を虫歯から守るためには、色々なことに気をつけなければなりません。 特に生活習慣の改善は、とても大切なことです。 また、生えたばかりの永久歯は歯質そのものが弱いため、一度 虫歯になると進行するスピードは大人の歯よりも早いです。 当院では、定期検診をおすすめしています。 虫歯の早期発見 ・早期治療はもちろんのこと虫歯 ・歯肉炎にならない予防ための予防処置もしっかりとしていただきたいと思います 。

何か気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

 



診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

診療時間
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