Yearly Archives: 2020

矯正治療

2020年7月4日

今年ももう7月、コロナウィルスの話題が多かったこともあり、あっという間に半年が過ぎました。

今日は当院の矯正日です。
矯正専門医が来られて、矯正治療をする日です。
もちろん一般治療も行うのですが、矯正治療と並行して行うこともあって子どもや若い人が多く来院されます。
また、土曜日とあって普段は仕事が忙しくて来られない人でも気軽に来られて、一般治療(虫歯・歯周病)などを行っています。

矯正治療は基本的に矯正装置を入れて、歯の噛み合わせ、歯列不正を治す治療ですが、矯正治療においては矯正装置の選択と治療開始時期がとても大切になってきます。
あまり早く治療を始めても、後々歯の生えかわりや上下顎の成長と共に問題が起こる可能性もあるので、一番最適な時期に矯正治療を開始することが重要となります。
また、矯正装置の選択においては、不正咬合の種類によって選択することが望ましいと思います。
ただ矯正治療は矯正装置を使用したため、プラークコントロールが出来ずに虫歯や歯肉炎になりやすいのでその辺は注意をしておかなければなりません。
また治療期間も長いということは頭に置いておかなければなりません。

院長 山根

PMTC

2020年6月28日

最近蒸し暑い日が続いていますね。
今後は7月8月と例年よりも気温が高い日が続くと予報されています。
コロナ対策も大切ですが、暑さ対策もしっかりとしておかなければなりませんね。

歯のクリーニングと言えば、頭に浮かぶのがブラッシングだと思います。
最近ではブラッシングの重要性が理解され、虫歯、歯周病の人が減少してきています。
しかし、しっかりとブラッシングを行ったつもりでも、完全にプラークが除去出来ていないことが現状です。
特に歯と歯の間など歯ブラシの毛先が磨きにくい場所だとプラークが溜まり、虫歯や歯周病になってしまいます。
当院では定期的に口腔内チェックをし、プラークが付着している場合は除去していきます。
特に力を入れていることはPMTCです。
歯の表面にクリーニングジェルを塗り、PMTC専用の器具を使って歯の表面を磨いていきます。
また、歯の表面だけでなく、歯間部、歯と歯の間などブラッシングがしにくい部位でも適した清掃器具に切り替えて汚れを丁寧に除去していきます。
そうすることによって虫歯や歯周病の予防になります。
また、歯の表面が白くツルツルして汚れがつきにくい状態にします。
PMTCをした後は多くの患者さんが気持ちよさを実感していただいております。
当院は3~6ヶ月に一度定期検診を行い、スケーリングとPMTCをしっかりと行っています。

院長 山根

インプラント周囲炎

2020年6月20日

6月19日で県をまたぐ移動が緩和されました。
ただ、まだまだコロナウィルス感染者がいなくなったわけではありませんので、引き続き感染症対策は継続していかなければなりません。

インプラント治療は入れ歯やブリッジといった治療法と比べて、違和感なくしっかりと咬める、入れ歯と違って取り外す必要がない、隣在歯に負担が少ないなどいろいろ利点がある一方、たまにインプラントが腫れたり、グラグラして抜けてしまうことがあります。

その原因の一つがインプラント周囲炎です。

主な原因は口腔内の清掃が十分ではないためです。
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の骨に感染し、骨が吸収する、いわゆるインプラントの歯周病のことです。
健康なインプラントの状態は、下図のようにインプラントの周囲の骨がしっかりとしていて、炎症も起きていません。

軽度の周囲炎の場合、歯茎の軽度な腫れや出血を伴いますが、しっかりとインプラントの周囲を清掃すれば(プラークコントロール)治ります。
インプラント周囲炎が進行した場合、インプラントの周囲が腫脹したり、動揺してきます。
こうなるとインプラント撤去をしなければなりません。

インプラント周囲炎を防ぐにはブラッシングを気を付けること、その次に定期的メンテナンスをすることによって口腔内の衛生管理を徹底することが必要です。

院長 山根

智歯周囲炎

2020年6月16日

最近は湿度が高く、雨の日が多かったですが、今日はとても暑い日でした。
これからはこのような暑い日が続くので熱中症には気を付けていかないといけないですね。

本日は右下8番の痛みがある患者さんが来院されました。
私は智歯周囲炎と診断しました。
抜いた方がいい場合と抜かない方がいい場合があります。
親知らずが原因でその周辺が炎症を起こす(智歯周囲炎)では一般的に炎症が強いケースが多く、場合によっては顔が腫脹したり、口が開けにくくなったりすることもしばしばあります。

このような場合抜歯をする方が良いと思います。
ただ炎症が強く、自発痛などが強い場合いきなり抜歯すると痛みが出たり、腫れたりすることが多いです。
また、麻酔も効きにくいので抜歯するのに患者さんの負担が大きくなるケースがあります。
智歯周囲炎の場合特に強い炎症がある場合は、抗生剤の投与や消毒をして炎症を抑えながら抜歯する方がいいと思います。
症状が軽くなったと思ってそのままにしておくと、またいつか再発をして前と同様に強い痛みが出てくることになります。

智歯周囲炎で痛みが強い場合は基本的に抜歯することがいいと思います。
ただ抜歯後は多少腫れたり、痛みが出たりすることはありますが、そこは心にとどめておかなければなりませんね。

院長 山根

7・8月のご案内

2020年6月13日

7月19日(日)休診日

8月14日(金)休診日
8月15日(土)休診日
8月16日(日)休診日

学会出席・お盆休暇の為、お休みをいただいております。
その他日・祝日は通常通り診療しておりますので
よろしくお願いいたします。

歯科検診

2020年6月13日

ここ2、3日前から梅雨入りになったせいか雨の日が多くなってきました。
ぐずついた天気が続いていますが、喚起をしっかりとし治療をがんばっていこうと思っています。

先日当院は幼稚園の歯科検診へ行きました。下は1歳から6歳の子どもまでの検診です。
1、2歳ぐらいの子どもは恐怖心があるせいか検診の前から泣いてしまって大変でしたが、4歳ぐらいからはほとんど問題なくできました。
最近は子どもの虫歯が少なくなっていると言われていますが、まったくその通りで、多くの園児は虫歯がなく綺麗でした。
ただ何人かの園児は奥歯が虫歯になっていましたので、先生に歯科医院に行くよう勧めました。
少し気になったのが、6歳の園児(年長さん)では6歳臼歯が生え始めている子がいて、その6歳臼歯が虫歯(Co)になっていました。
6歳臼歯の生え始めは歯質自体が弱いことから虫歯になりやすく、進行も早いので定期的にチェックして、シーラントやフッ素塗布などの予防処置、少し虫歯が進行していれば早めに治療をした方が良いと思います。

院長 山根

指しゃぶり

2020年6月8日

6月になり、かなり暑い日が続いていますね。
コロナウィルス感染症も気をつけなければなりませんが、暑さ対策も必要になりますので体には気をつけていこうと思います。

本日は、指しゃぶりについてお話します。
最近ですが、4歳のお子さんが虫歯チェックとフッ素塗布を希望して来院されました。
口腔内を見ると、虫歯はなかったのですが前歯部が開口状態になっていました。
最近の子どもは虫歯の数は少なくなっていますが、歯並びが悪い子どもが多いように思います。
その原因の一つが指しゃぶりです。
指しゃぶりをしていますと前歯部が開口状態になります。(図24)
開口状態になると前歯では食べ物を噛むことが出来なくなります。
指しゃぶりは歯列不正の原因になりますので3歳~4歳ぐらいまでには中止させないといけません。
もし永久歯が萌出する6歳ぐらいまで指しゃぶりをしていると、永久歯に生えかわっても開口状態になります。
できるだけ言い聞かせて徐々に中止させなければなりませんが、場合によっては指しゃぶりができない習癖除去装置をいれなければならないこともあります。(図39)
指しゃぶりにおいては、どんなに遅くても6歳ぐらいまでには中止させるように心掛けていた方が良いと思います。

院長 山根

虫歯の予防方法

2020年6月2日

本日は予防歯科についてお話していきます。

ここ数年、歯に対する意識向上を受けて虫歯は減少傾向にあります。ブラッシングの重要性を意識される方が増えたことが大きいかもしれません。その一方で、不適切なブラッシング法によりできる虫歯(根面う蝕)になっている方が時々見られます。

大人の虫歯予防では、歯根の露出を防ぐことが重要です。歯根の露出の原因は、歯周病・不適切なブラッシングがあります。歯根が露出してくると歯の根元の象牙質が出てきます。象牙質はエナメル質と比べて非常に弱く、またプラークが付着しやすくなるために虫歯や歯周病になってしまいます。歯根の露出を防ぐためには毎日のブラッシング(正しいブラッシング方法)やデンタルフロス・歯間用ブラシを使用してしっかりとプラークを除去することが必要です。
また歯根の露出が起こった場合、露出した象牙質の保護するためにフッ素配合の歯みがき剤を使用することをお勧めします。

 

 

予防歯科って、どんなこと?

虫歯や歯周炎になって痛みが出てから歯医者で治療をするのではなく、痛みが出る前から予防を大切にすることです。

 

そのためには歯科医院でスケーリングやPMTC(プロによる機械的歯間清掃)をするとともに家でのセルフケア(ブラッシング)をすることが重要です。ただ、家でのセルフケアだけでは完全にプラークを取り除くことが難しいです。例えば、歯と歯の間などは歯ブラシの毛先が完全に届かないことがあり、そこにプラークが溜まって虫歯になってしまうケースがあります。毛先が届かず取り除くことができなかった部分には歯間清掃器具(歯間ブラシ・デンタルフロス)などを使用して取り除くようにします。また、歯石は歯ブラシでは取り除くことができません。定期的に歯医者に行き、スケーリング(歯石除去)をしてもらうことをおすすめします。そうすることによって口の中がきれいになり、虫歯、歯周病になるリスクが下がります。

 

当院で行っている予防歯科メニュー

 

ブラッシング指導(歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスの使い方)
歯石除去
PMTC
フッ素塗布

 

予防歯科の手順は、まず患者さんの口腔内を見てプラークがどこに付着しているか調べ、歯面の汚れをしっかりと除去していきます。歯と歯の間は歯間ブラシデンタルフロスを使用して汚れの除去をします。最後にフッ素塗布をし、歯の強化し虫歯予防を行います。

当院で特に力を入れていることは歯石除去PMTC(Professional mechanical tooth cleaningといい、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士によって専門の機械を使って行う歯のクリーニングのこと)です。歯石は以前もお伝えしましたが歯ブラシでは取れません。そのまま放置しておくと歯周病が進行していきます。歯肉縁下の歯石を除去するときは麻酔をして歯石除去をすることもあります。その後PMTCを行うことによって歯についたステインをしっかり除去し歯の表面をツルツルにすることでプラークの再付着を防ぎ、虫歯や歯周病の予防になります。

いつまでも楽しい食事をするためにはお口の健康が大切になってきます。それには予防歯科というものが重要になってきます。口腔内ケアについてのご相談はいつでも承っております。お気軽にお尋ねください。

歯科治療に関する説明(カウンセリング)の重要性

2020年5月10日

みなさんは通院中の歯科医院で歯科治療に関する説明(カウンセリング)を受けられたことがありますか?

 

歯科治療に関する説明(カウンセリング)が重要とされる理由

当院では、少し前までは今後予定している治療について患者さん一人一人に合った治療法をその都度ご説明し、治療を行うという診療を行ってきました。しかしそれだけでは本当の意味でのカウンセリングとは言えません。患者さんは歯に対して何らかの悩みを抱いていらっしゃることが多いかと思います。ですので、最近では特に患者さんの訴えに対して誠実に耳を傾けるということを心掛けております。たとえ患者さんの訴えが不自然なことであっても「そんなことはありえない」「それは間違いです」など言葉で否定するのではなく、いろいろな可能性を考えて患者さんの思いに寄り添った説明をさせていただいています。なかなか理解してもらえないケースもありますが、不安あるいは納得していない状態で治療を進めていくことはしません。そのような患者さんに仮に治療を進めても不信感を抱かれるだけだと思います。どんなに素晴らしい治療をしても患者さんにはマイナスイメージにしかありません。やはり歯科治療は患者さんの納得、あるいは歯科医院に対する信頼関係が成り立ってないと成立しないと思います。

 

当院が実施している歯科治療に関する説明(カウンセリング)

当院のカウンセリングでは患者さんが抱えていらっしゃる悩みをしっかりとお聞きし、いつから・どのような症状か・最終的にどのようにしてほしいのか等色々な問いかけをし、できるだけ患者さんのご希望に沿った治療計画を考え、患者さんに納得いただける治療を行うようにしています。ですので、当院では初めて来院された患者さんにはすぐ治療させていただくのではなく、まずカウンセリングルームにご案内して患者さんの声を聞くようにしています。その後、口腔内を見させていただきます。必要に応じてレントゲン、口腔内診査、口腔内写真などをさせていただく場合もあります。患者さんに必要な治療についてご説明し、納得していただいてから治療を行うようにしています。その後も治療計画の説明やセカンドカウンセリング(2回目のカウンセリング)を必ず行い、安心して治療を受けていただけるよう心掛けております。

 

当院が大切にしていること…

当院は、歯科医が一方的に治療を行うのではなく、「患者さんに納得していただいてから治療をする」ことを大切にしています。もちろん痛みがある患者さんには応急処置を優先することもあります。しかし、カウンセリングをすることによって、患者さんが歯に対しての悩みを素早く的確に解決する近道ではないかと考えています。

 

歯科治療についてなにか気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

新型コロナウイルス対策の取り組み

2020年5月1日

今日から5月、今年ももう4ヶ月が経ちました。
今年は2月からコロナウイルスの話題が多く、不安に思っている人が多いと思います。
当院でも出来るだけ安心して来院してもらようにコロナウイルス対策を行っています。

その取り組みと言いますと、

➀マスク・グローブ・ゴーグルの着用
➁患者さん用のエプロン・コップは使い捨てにし、患者さん毎に廃棄
➂治療器具はバー・ハンドピースを含め患者さん一人一人に交換し、消毒
➃スタッフの丹念な手指消毒
➄診療室内の空気清浄機の設置
➅玄関・待合室への消毒液の設置
➆ドアノブや手すりの消毒液で清掃
➇待合室の空気清浄機の設置
➈定期的な換気
➉治療台の操作パネル等の消毒液で清掃
⑪グローブの患者さん毎に交換

以上のことを注意深く行っています。
もちろん、普段の治療でも行ってはいるのですが、特にコロナウイルス対策としていつも以上に入念に行っています。
コロナウイルスの感染が不安で治療を中断しようと思っている患者さんも多いと思いますが、虫歯や歯周病を放っておくと感染が進行して歯を抜くことになってしまうケースもあります。
当院では出来るだけ患者さんに安心して治療を受けていただけるようにコロナウイルス対策を行って診療しております。

院長 山根