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歯科治療における応急処置

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

みなさんは、詰め物が取れた時、歯が急に痛み出した時、歯茎が腫れた時などに歯医者に行かれると思います。このような時、歯科治療において、どのような応急処置を行っているのか、お話ししたいと思います。

歯の詰め物や感が外れた時の応急処置

歯の詰め物や被せ物が外れてしまうことは、よく起こることです。

当院でも、時々「詰め物が食事中に外れたので診てほしい」ということで来院される方がいらっしゃいます。

まず、被せ物が外れてしまった時の応急処置についてお話しする前に、被せ物が外れる原因についてお伝えてします。

被せ物が外れる原因

接着剤(セメント)の劣化

長年の噛み合わせの力によって、接着剤の劣化によって、被せ物が外れることがあります。

・虫歯の再発

被せ物の中で虫歯が再発し、接着面が弱くなって外れることがあります。

・歯ぎしりや食いしばりの習慣

歯ぎしりや食いしばりによって、強い咬合力が加わったときに外れることがあります。

被せ物が外れた直後の対応

【自宅でできる対応】

・外れた被せ物を保管

外れた被せ物を捨てずに保管してください。保管する際には、ティッシュなどに入れて乾燥しないように保管し、歯科医院に持参してください。

・口腔ケアを特に注意する

外れた部分は、できるだけ清掃状態を良好にしておかなければなりません。被せが外れた部分は、食べかすが入らないようにすることが大切です。

・食事に時に注意

被せが外れた部分の歯では、できるだけ噛まないように気を付けてください。また、硬い食べ物は避けるようにしてください。

【歯科医院での対応】

被せ物が再利用できる場合は、外れた歯をきれいに清掃してかずれた被せ物を再装着します。ただ、多くの場合、再利用できないです。それは、被せ物が外れる原因の多くに、被せ物の下が虫歯になっている(二次カリエス)ことが多いからです。また、被せ物が劣化していることも多いです。このような場合は、新たに型取りをして、新しい被せ物を作製していきます。

ここで、被せ物にしないでほしいことがあります。

1つは、接着剤を利用し、自分でつけることです。ある患者さんで、部分的な被せ(インレー)が外れたので、アロンアルフアで被せ物を自分の歯に着けました。しかし、正しく装着できなかったため、噛み合わせが悪くなったという人がいました。外れた時は、自分ではめないようにしてください。

もう一つ注意すべきことがあります。

外れたまま、長期間放置していることです。長期間放置していると、その部位に歯垢や汚れが付着しやすく、虫歯になる可能性が高まります。また、噛み合わせが悪くなることがあります。被せ物が外れたら、早めに歯科医院を受診してください。

歯が急に痛み出した時の応急処置

みなさんは、歯の痛みが突然襲ってきた経験はありませんか。特に休日など、突然痛み出して、かかりつけ歯科医院を受診できず、休日歯科診療を受診した方もいらっしゃるのではないですか。歯が突然痛み出した時の応急処置について、お話しします。歯の痛みの原因として、虫歯、歯周病によることが多いですが、その他に親知らず、歯の破折、歯の詰め物の脱落などが考えられます。

【自宅でできる対応】

・患部を冷やす

痛む側の頬に冷やしたタオルを当て使用することがお勧めです。ただし、長時間冷やし続けるのはよくありません。15分くらい冷やし、5分間休憩するサイクルを繰り返してください。冷却により血管が収縮し、腫れや急性の痛みの軽減が期待できます。

・口をゆすぐ(塩水でのうがい)

ぬるま湯に塩を少量溶かした塩水でのうがいが、効果的です。塩水には殺菌作用があり、口腔内細菌を減らし、刺激を和らげる効果が期待できます。また、強くうがいすること刺激が強くなるため、ゆっくりとうがいをしてください。

鳥取市 歯医者 山根歯科

・市販の鎮痛薬の服用

市販を鎮痛薬として代表的な薬に、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどがあります。ただし、適切な使用をしなければなりません。薬の服用においては、必ず適切な用法・容量を守ることが大切です。また、アレルギーがあるかどうかなど、注意をしなければなりません。

・食事の工夫

歯痛や腫れがある時は、食事にも配慮が必要です。硬いもの、酸味の強い食べ物などは、痛みを悪化させる可能性があります。できれば、やわらかい食べ物を選ぶことが大切です。また、痛みのある歯で噛むことは避けて、反対側の歯で噛むように心掛けてください。

【歯が痛むときにしないでほしいこと】

・熱い湿布を使用すること

歯痛があるときに患部を温めることは、逆効果になることが多いです。炎症や腫れがある部位を長時間温めることで炎症、膿の広がりを助長することがあります。必ず、冷湿布で15分冷却し5分休憩するというサイクルを繰り返すことが望ましいです。

・痛んでいる歯に刺激を与えること

痛んでいる歯が気になって舌や指で触る患者様がいらっしゃいます。気になることは、よくわかるのですが、痛んでいる歯に刺激を与えることは、感染リスクが高く、痛みを悪化させる可能性があります。口腔ケアを行い清潔に保つことは大切ですが、強く刺激を与えないよう心掛けてください。

・アルコールを飲むこと

歯の痛みを鈍感にさせるために、アルコールを飲む人がいます。アルコールは、一時的に鈍麻するものの、炎症を抑えるわけではありません。逆に粘膜を刺激し、痛みを悪化させる可能性があります。また、アルコールと鎮痛剤を併用すると、危険な相互作用を引き起こすことがあります。歯の痛みがある場合は、飲酒は控えて適切な鎮痛剤の服用を心掛けてください。

【早めに歯科医院に受診をしなければならないとき】

軽度な痛みの場合は、適切な応急処置や適切な鎮痛剤の服用で、一時的に痛みが軽減することがあります。しかし、歯茎が大きく腫れ、外見上、顔面に著しい腫れがある、あるいは、発熱がある、開口障害がある場合など、症状が非常に強い場合は、緊急性が高い可能性があります。このような症状が出た場合、できるだけ早く歯科医院を受診して下さい。また、症状の軽い痛みの場合は、鎮痛剤の服用で痛みがなくなった場合でも、歯科医院を受診することをお勧めします。これらは、根本的な治療ではないので、また症状が出る可能性があります。気を付けてください。

まとめ

本日は、被せ物が取れた時、歯が痛い時の対応処置についてお話ししました。被せ物が外れた時は、口腔ケアや食事に注意し、歯が痛い時は、塩水でうがいや適切な鎮痛剤の使用がベースとなります。しかしこれらは、一時的な対処法です。根本的な解決には、歯科医院を受診し、適切な治療をしなければなりません。早期発見・早期治療がとても大切です。被せ物が外れるリスク、あるいは、突然の激しい歯の痛みのリスクの軽減のために、日常の口腔ケアと定期検診を心掛けていただきたいと思います。

インビザライン矯正で綺麗な歯並びになって笑う女性

また、気になることがございましたら、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ワイヤー矯正中の歯磨き、どうすればいい?正しい磨き方と便利なケア用品を解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤー矯正の模型

ワイヤー矯正中の歯磨きに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。装置が邪魔で歯磨きがしづらく感じるかもしれませんが、磨き残しが増えると虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

では、ワイヤー矯正中はどのように歯磨きをしたらいいのでしょうか。

今回は、ワイヤー矯正中の歯磨きが重要な理由や歯磨きの仕方などについて解説します。矯正治療中の歯磨き方法や注意点が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正中の歯磨きが重要な理由

ワイヤー矯正中の歯磨きが重要な理由を説明する歯科医師のイメージ

ワイヤー矯正とは、歯に固定したブラケットと呼ばれる部品にワイヤーを通して歯並びや噛み合わせを整える治療法です。

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できる治療方法ですが、歯に装着されたブラケットやワイヤーが邪魔になり、口腔内の清掃が難しくなります。

特に歯と歯の間や装置の周囲には汚れが溜まりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくいため、磨き残しが生じやすいです。

プラークとは口腔内の細菌が塊になったもので、その中には虫歯や歯周病の原因菌も含まれています。そのため、プラークを取り除かないまま放置していると、その中で細菌が増殖し、虫歯や歯周病を引き起こすリスクが高まります。

また、唾液には本来、食べかすを洗い流したり、細菌の繁殖を抑えたりする働きがありますが、装置があることでその効果が十分に発揮されません。これにより、口腔内の衛生状態が悪化しやすい状態となります。

矯正治療の治療期間は数ヶ月から数年に及びます。この期間中、清掃が不十分な状態が続くと、口腔内のトラブルが慢性化する可能性があります。

例えば、虫歯や歯周病が進行すると、矯正治療そのものが中断されたり、治療期間が延びたりする可能性もあるため、日々の丁寧な歯磨きが極めて重要なのです。

ワイヤー矯正中の正しい歯磨き方法

ワイヤー矯正の模型と歯ブラシ

ここでは、ワイヤー矯正中の正しい歯磨き方法をご紹介します。

歯ブラシの選び方と使い方

歯ブラシはヘッドが小さく毛先が細い歯ブラシを選ぶことで、ブラケットの周囲やワイヤーの下にも届きやすくなります。歯を磨くときは、歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに動かして磨きましょう。

また、汚れの溜まりやすいブラケットの周りも上下・左右・斜め方向から毛先を差し込むようにして、汚れを落としてください。さらに、ワイヤーの上下の隙間は、タフトブラシや歯間ブラシ、矯正用フロスで丁寧に清掃しましょう。

ケアの習慣化

毎食後の歯磨きを習慣づけることがとても重要です。食事のたびに食べかすやプラークは装置の周囲に付着するため、これを放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まります。

基本的には1日3回、毎食後すぐに歯を磨くことが理想的です。それに加え、間食をした場合もできるだけ早めにケアを行えるとよいでしょう。外出先などで歯磨きが難しい場合は、うがいをするだけでもある程度の汚れを洗い流すことができます。

ただし、帰宅後には必ず丁寧に歯磨きを行い、口腔内を清潔な状態に保つようにしましょう。

1回の歯磨きにかける時間は、最低でも3〜5分が目安です。装置の周囲や歯と歯の間など、磨き残しが起きやすい部分を意識して、時間をかけて丁寧に磨くことが大切です。

ワイヤー矯正中の歯磨きに役立つアイテム

さまざまなオーラルケア用品

歯ブラシと併用していただきたい、届きにくい部分の清掃に役立つアイテムをご紹介します。

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシとは、先端に小さな毛束がひとつだけ付いた歯ブラシです。通常の歯ブラシでは届きにくい部分をピンポイントで磨くことができます。特に矯正装置の周辺や歯並びが複雑な部分、奥歯・親知らずの周囲などの清掃に非常に効果的です。

毛先を磨きたい部分に当てて、小さく円を描くようにクルクル動かします。回転が難しい場合は、小刻みに振動させるように動かしてください。1箇所につき5〜10秒を目安に使うとよいでしょう。

歯間ブラシ

歯ブラシのみでは歯と歯の間の汚れは完全には除去できません。この部分の汚れは、歯間ブラシや矯正用フロスを使うことで効率的に除去できます。

歯間ブラシは細いブラシ状の形状で、歯間に差し込んで使います。

ただし、複数のサイズのものが販売されており、間違ったサイズのものを無理に挿入すると歯ぐきを傷つける恐れがあります。そのため、歯科医師や歯科衛生士にご自身の口腔内に合った適切なサイズを教えてもらいましょう。

矯正用フロス

矯正用フロスとは、ワイヤー矯正中でも歯と歯の間の清掃ができるように工夫されたフロスのことです。通常のデンタルフロスではワイヤーやブラケットが邪魔になって使いづらいでしょう。

矯正用のフロスはワイヤーの下に通しやすいよう先端が硬く加工されています。そのため、プラークを絡め取りやすいでしょう。

また、糸通しのような形状で、通常のデンタルフロスをワイヤーの下に通すフロススレッダーという補助具もあります。

これらを使うことで、歯間の汚れやプラークをしっかり除去でき、虫歯や歯肉炎の予防につながります。

マウスウォッシュ(洗口液)

マウスウォッシュも日常的なケアに取り入れたいアイテムです。殺菌・消臭効果があり、口腔内全体の衛生を保つのに役立ちます。フッ素入りのタイプを選べば、虫歯予防にも効果が期待できます。

ワイヤー矯正中の歯磨きにかかる費用

ワイヤー矯正中の歯磨きにかかる費用のイメージ

ワイヤー矯正中は、通常の歯磨き以上に丁寧なケアが求められるため、専用のアイテムや定期的なプロケアが必要になります。その分、歯磨きにかかる費用も多少増加する傾向があります。

  • 歯ブラシ・ワンタフトブラシ:1本あたり300円〜600円程度
  • 歯間ブラシ・矯正用フロス:1パックあたり500円〜1,000円程度
  • マウスウォッシュ・歯磨き粉:500円〜1,000円程度

また、矯正治療中は定期的な歯科医院でのケアも推奨されています。専門的な器具を使って行う歯科医院でのクリーニングでは、セルフケアでは落とすのが難しい部分の汚れまで効率的に除去することができます。

1回あたり3,000円〜6,000円程度が一般的で、これらは保険適用外の場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

なお、矯正治療中の歯科医院でのメンテナンスやクリーニングの頻度、内容については、担当の歯科医師にご相談ください。個人の口腔状態や治療方針により、最適なケア方法は異なる場合があります。

適切な歯磨きで得られる効果

胸に手を当て歯磨きの効果を感じている女性

適切な方法で歯磨きを続けることは、虫歯や歯周病の予防だけではなく次のような効果が期待できます。

口臭の予防につながる

口臭の主な原因は、口腔内に残った食べかすやプラークが分解される際に発生するガスです。矯正装置の周囲に汚れが溜まると、これが悪臭の原因となり、周囲に不快感を与えることもあります。

歯間ブラシや矯正用フロスなどを活用し、細かい部分まで丁寧に清掃することで、口臭の発生を抑えることができます。特に就寝前の歯磨きは、唾液の分泌量が減る夜間の細菌繁殖を防ぐためにも重要です。

矯正治療をスムーズに進められる

口腔内が不衛生な状態では、虫歯や歯周病の治療が必要となり、矯正装置の一時的な取り外しや治療の中断が発生することがあります。

これにより、矯正治療のスケジュールが遅れたり、治療期間が延びたりする可能性もあります。

毎日しっかりと歯磨きを行うことによって口腔内のトラブルを未然に防ぐことで、矯正治療を計画通りに進めることができ、最終的な仕上がりにも良い影響を与えます。

清潔感が得られる

治療後の美しい歯並びをより魅力的に見せるという効果もあります。歯並びが整っていても、歯の表面に着色があると印象が損なわれます。矯正中から清潔な状態を保つことで、治療後の笑顔に自信が持てるようになるでしょう。

ワイヤー矯正中の歯磨きの困難さと注意点

ワイヤー矯正中の歯磨きの困難さと注意点のイメージ

ワイヤー矯正中は、先述したように固定した装置が邪魔になり、歯磨きに通常以上の時間と手間がかかります。さらに、治療中は装置が粘膜に接触することで、口内炎や歯ぐきの炎症などのトラブルが起こるリスクが高まります。

歯磨きが不十分だと、細菌の繁殖によって炎症が起こりやすくなることがあるため、これらの予防のためにも、1日3回、食後すぐに歯磨きを行いましょう。ワイヤーの下やブラケットの周囲も丁寧に磨くことが重要です。

まとめ

笑顔で歯を見せ指さす親子

ワイヤー矯正中は、装置の影響で歯磨きが難しくなりがちですが、虫歯や歯周病を予防するためには、日々の丁寧なケアが欠かせません。

歯ブラシは小刻みに動かし、ワイヤーの下やブラケットの周囲までしっかり磨きましょう。さらに、歯間ブラシやタフトブラシなどの補助アイテムを活用することで、細かい部分の汚れも効果的に除去できます。

日々の正しい歯磨き習慣は、矯正治療の効果を最大限に引き出し、治療後の美しい歯並びと口腔の健康を支える重要な役割を持ちます。

歯列矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

噛み合わせが悪いことで起こる問題点と対処法

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

噛み合わせや歯並びが悪いと、まずは「見た目が気になる」と感じる方あ多いのではないでしょうか。口元のイメージがとても大切で、特に歯並びが良くなることでコンプレックスから解放される方も多くいらっしゃいます。

出っ歯がコンプレックスの女性

しかし、噛み合わせや歯並びが影響するのは、「見た目」だけではありません。咀嚼(そしゃく)・発音・嚥下(えんげ)など、基本的な口腔機能を守るだけでなく、全身の健康状態にも大きく関与しています。

正常な噛み合わせ

正常な噛み合わせのポイントには、次のことがあげられます。

  • 両側の奥歯が均等にしっかりと当たって噛めること
  • 上下の歯を軽く嚙んだ時、上の前歯4本に下の前歯に強く当たっていないこと
  • 奥歯では、上の歯が下の歯の外側に噛んでいること
  • 上下の犬歯しっかりと噛んでいること
  • 正中線の位置がずれていないこと

このように正常な噛み合わせには、様々な条件があげられます。

そして、正常な噛み合わせでは、左右対称的に咀嚼が行われ、顎関節が正しい位置に安定し、周囲の筋肉の負担が減り、安定した口腔機能を維持することができます。安定した咀嚼ができることは、全身の健康維持にも大きな役割を果たしています。

噛み合わせが悪くなる(不正咬合)原因

不正咬合は、上の歯と下の歯の噛み合わせが崩れている状態をいいます。先ほど、正常な噛み合わせの特徴を述べましたが、その状態が崩壊した噛み合わせになっていることを示します。

原因

  • 遺伝・先天的な要因

骨格の不均衡が原因になっていることが多いです。

・成長発育の要因

成長期の上下顎のバランスが崩れると、永久歯が生えても正しい場所に萌出することができず、不正咬合になってしまいます。噛み合わせは、幼児期~思春期の成長に大きく影響されます。

  • 習癖
受け口の原因になる指しゃぶりをする子供

指しゃぶり、口呼吸、頬杖、下唇を噛むなどの習癖があると、歯並びや顎の成長に大きく影響してきます。例えば、指しゃぶりを長期間続けていると、開咬になって、不正咬合になってしまいます。

  • 外傷や顎の病気

顎骨の外傷や顎関節の疾患があると噛み合わせが悪くなることがあります。

不正咬合の種類

・上顎前突

上の前歯が前方に出ている、または、下顎が後方にある状態です。

・下顎前突

下顎前突は、「受け口」とか「反対咬合」とも呼ばれます。下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態をいいます。

・叢生(そうせい)

歯が並びきらず、重なって萌出している状態をいいます日本人では、叢生が不正咬合の中で一番多いといわれています。よくあるケースでは、犬歯が萌出するスペースがないため、犬歯が頬側に はみ出ている状態(八重歯)があります。

・すきっ歯(正中離開・空隙歯列矯正)

歯と歯の間に隙間がある状態です。正中離開は、正中過剰歯が骨の中に存在する場合や、上唇小帯(上唇と歯茎の間にあるスジ)の発育不良でこの上唇小帯が歯と歯の間に入り込んでいる場合に起こります。

・開口

奥歯はしっかりと噛んでいるのですが、前歯が嚙み合っておらず、垂直的隙間がある状態をいいます。

・過蓋咬合

上下の歯の噛み合わせが深くなっている状態を過蓋咬合といい「ディープバイト」とも言われています。噛み合わせが深くなると、嚙み合わせた時に下の前歯がほとんど見えなくなってしまいます。ディープバイトになると、前歯では噛むことが困難になり、奥歯に負担がかかってしまいます。

噛み合わせが悪いと起こる症状

  • むし歯や歯周病になるリスクが高くなる

歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすいですが、噛み合わせが悪いときも同様に虫歯や歯周病になりやすいです。噛み合わせが悪いと歯に、1本1本に適切にかかる力のバランスが崩れ、特定の歯に負担がかかります。例えば、開咬状態になると、前歯では噛むことができないので、奥歯で噛み切るようになります。そうなると奥歯への負担が大きくなります。その結果、虫歯や歯周病になりやすく、場合によっては、歯を失うことになります。

  • 歯ぎしり・食いしばりをするリスクが高くなる

歯ぎしりや食いしばりには様々な原因がありますが、噛み合わせが悪いことも、大きな原因としてあげられます。歯ぎしり、食いしばりをすることで、歯の摩耗や破折につながります。

  • 顎関節症

噛み合わせが悪いと、顎関節に負担が大きくなるため、顎関節症になるリスクが高くなります。口を大きく開けることができない、あるいは口を大きく開けようとすると、痛みがあるといった症状がでてきます。

  • 全身に及ぼす影響

噛み合わせが悪いと胃の消化不良になる可能性が高くなります。噛み合わせが悪いと咀嚼機能の低下により、食物を十分に噛み砕くことができないことが原因です。また、噛み合わせが悪いと顎関節や咀嚼筋にストレスがかかり、偏頭痛や肩こりといった症状が出てきやすくなります。

噛み合わせが悪い場合の対処法

  • 指しゃぶりや舌癖の改善

指しゃぶりや舌癖などの悪習癖は、歯や顎の正常な成長を妨げる原因となります。

  • 詰め物、被せ物があっていない

虫歯治療の処置で、詰め物や被せ物が高いとか低いといった場合、噛み合わせは悪くなります。この場合、天然死を触ることなく詰め物や被せ物を調整して噛み合わせを改善していいきます。また、詰め物被せ物が低い場合は再製作になるので、治療回数は、3~4回くらい通院しなければなりません。

  • 矯正治療

歯並びが悪いことが原因と考えられる場合、矯正治療を行って歯並びを改善しなければなりません。

  • 歯ぎしりや食いしばりの改善

歯ぎしりや食いしばりで歯が摩耗して噛み合わせが悪くなっている場合は、マウスピースの作製をしなければなりません。マウスピースを作製し使用することで、歯ぎしりや食いしばりの改善を考えなければなりません。

まとめ

噛み合わせの異常は、虫歯や歯周病のリスクが高まり、口腔内の健康において悪影響を及ぼす可能性があります。また、肩こり、消化不良、頭痛など、全身の健康にも悪影響を及ぼすことになります。正しい噛み合わせの治療をすることで、健康な口腔機能や全身の健康維持が可能になります。そのためには、矯正治療、補綴治療、顎関節症治療、筋機能訓練(MFT)など、症例に応じた適切な治療を選択しなければなりません。噛み合わせにおいて、気になることがあれば、早めに歯科医院を受診してください。そして、適切な治療を行うことにより、口腔機能の改善や全身の健康状態の維持をすることが期待できます。

マウスピース矯正で綺麗な歯並びになった女性

また、何か気になる点がございましたら鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

鳥取市 歯医者 検診

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子どものすきっ歯は大丈夫?原因・リスク・治療法を徹底解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

すきっ歯の子ども

お子さまの前歯の隙間が気になって「これって大丈夫なの?」と不安に感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。すきっ歯は見た目の問題だけでなく、将来的な歯並びや発音、虫歯リスクにも関わるため、放置してよいのか判断が難しいポイントです。

この記事では、子どもがすきっ歯になる原因やそのままにすることで起こりうる問題、治療方法などについて解説します。お子さまの歯並びが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

すきっ歯とは?

すきっ歯の歯のイメージ

すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態を指し、専門的には空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれます。特に前歯の間に隙間ができることが多く、見た目が気になることもありますが、必ずしも健康上の問題があるとは限りません。

子どもの場合、顎の発達や歯の生え変わりに伴ってすきっ歯が生じることがあります。

成長過程で見られるすきっ歯の多くは一時的なものです。

しかし、永久歯が生えそろっても隙間が残る場合や、隙間が広すぎる場合は、歯の本数や大きさ、顎の骨格などに原因があることも考えられます。気になる場合は、歯科医院で相談し、適切な診断を受けることが大切です。

子どものすきっ歯の主な原因

すきっ歯の主な原因である指しゃぶりをする子ども

子どもがすきっ歯になる原因はさまざまです。

歯と顎の大きさのアンバランス

子どものすきっ歯は、歯の大きさに対してあごが大きすぎることで起こることがあります。特に乳歯の時期は歯が小さく、顎が先に大きく成長するため、歯と歯の間に隙間ができやすくなります。

これは、永久歯が生え揃う前に顎の骨格が先に発達する傾向があるためです。広がった顎のスペースに対して乳歯のサイズが小さいため、歯が十分に埋まらず、すきっ歯になるのです。

ただし、永久歯は乳歯よりも大きく、顎の成長に合わせて生えてきます。そのため、こうした隙間は自然に埋まっていくことが多く、心配のいらないケースも少なくありません。

遺伝的要因

親御さんにすきっ歯が見られる場合、子どもにも同様の歯並びが現れることがあります。遺伝による影響は完全には防げませんが、成長とともに変化することもあるため、経過観察が大切です。

指しゃぶりや舌癖、口呼吸などの悪習慣

長期間の指しゃぶりや舌癖は、歯並びや顎の発育に影響を及ぼす可能性があります。これらの癖があると、前歯が前方に押し出されて隙間ができることがあるのです。

また、鼻ではなく口で呼吸する口呼吸の習慣があると、口周りの筋肉が十分に発達せず、歯並びに影響を与えることがあります。

上唇小帯の異常

上唇小帯とは、上唇の内側と歯ぐきをつなぐ筋です。これが太くて長い場合、前歯の間に入り込んで隙間が生じやすくなります。

歯の本数の過不足

生まれつき歯の本数が少ない場合、歯の間に隙間が残ることがあります。

逆に通常より歯の本数が多い過剰歯が存在する場合も、歯並びが乱れ、すきっ歯になることがあります。

乳歯の早期脱落

虫歯や外傷などで乳歯が通常より早く抜けると、隣の歯が動いて隙間ができやすくなります。必要に応じてスペースを確保するための処置が行われることもあります。

子どものすきっ歯を放置するリスク

子どものすきっ歯を放置するリスクイメージ

先述したように乳歯の時期に見られるすきっ歯は、一時的な現象であることが多く、必ずしも治療が必要なわけではありません。

ただし、原因によっては放置することで、次のようなリスクが生じる可能性があります。

見た目や心理的な影響

すきっ歯は見た目に影響を与えることがあり、成長過程の子どもにとっては周囲からの指摘やからかいが心理的な負担となる場合があります。これにより、自信の低下やコミュニケーションへの消極性につながることもあるため注意が必要です。

虫歯や歯周病のリスク増加

歯と歯の間に隙間があると、食べかすや汚れがたまりやすくなります。十分な歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。特に乳歯の時期は、永久歯への影響も考慮が必要です。

発音や食事への影響

前歯に隙間があると、サ行やタ行などの発音が不明瞭になることがあり言葉の発達やコミュニケーション能力に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、食べ物をしっかり噛み切れなかったり、食事中に食べ物が歯の隙間に挟まりやすくなったりすることもあり、日常生活の質に影響を及ぼすことがあります。

歯並び全体への悪影響

すきっ歯を放置すると、隣の歯が隙間に移動し、歯列全体のバランスが崩れることがあります。将来的に矯正治療が必要になるケースもあるため、早期の対応が望まれます。

自宅でできる子どものすきっ歯予防とセルフケア

歯磨きを習慣化する親子

ご家庭でできる子どものすきっ歯予防とセルフケアの方法について解説します。

悪習慣をやめるための工夫

すきっ歯の原因になる指しゃぶりや爪を噛むなどの悪習慣をやめるためには、子どもが無意識に行う状況を減らす工夫が大切です。

例えば、手を使う遊びを増やしたり、親子でルールを決めて取り組んだりすることが効果的とされています。無理にやめさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら少しずつ改善を目指しましょう。

また、アレルギーや鼻づまりがある場合は、耳鼻科の受診も検討し、鼻呼吸ができる環境を整えましょう。

口腔周囲筋のトレーニングを行う

口の周りの筋肉(口腔周囲筋)を鍛えることは、歯並びの発達や口元の機能を整えるうえで重要な役割を果たします。筋肉のバランスが整うことで、舌や唇の動きが安定し、歯に余計な力がかかるのを防ぐことができるのです。

具体的には、風船をふくらませる、ストローで飲み物を飲む、口をしっかり閉じてガムを噛むなどの簡単なトレーニングが役立ちます。

これらを毎日少しずつ続けることで、口腔周囲筋の発達を促し、歯並びの安定にもつながります。

正しい歯磨きと仕上げ磨き

歯と歯の間に汚れが残ると、歯ぐきの炎症や虫歯のリスクが高まります。

年齢や歯の生え方に合った歯ブラシを選び、やさしく磨くことが大切です。また、大人が仕上げ磨きをしてサポートすることで、磨き残しを防ぐことができます。デンタルフロスや歯間ブラシも活用すると良いでしょう。

よく噛む習慣をつける

食事の際にしっかり噛むことで、顎の発達を促し、歯並びの安定につながります。「一口につき30回噛む」など、具体的な目標を決めて習慣化すると効果的です。

歯科医院で行う子どものすきっ歯の治療方法

すきっ歯を治すためにマウスピースで歯列矯正をする子ども

子どものすきっ歯に対して歯科医院で行われる主な治療方法について解説します。

なお、治療開始の時期は、乳歯から永久歯への生え変わりの進行状況や、顎の成長発育の状態によって異なります。

多くの場合、永久歯が生えそろう時期や自然には改善しないと判断されたタイミングで治療を検討しますが、早期に相談することで、適切な治療計画を立てることができます。

矯正治療

永久歯が生え揃ってからもすきっ歯が自然に改善しない場合、矯正治療が選択肢となります。

マウスピース矯正は装置が取り外し可能で目立ちにくいという特徴があり、軽度のすきっ歯に適応されることが多いです。

一方、ワイヤー矯正は幅広い症例に対応できる方法で、確実に歯を動かすことが期待できます。

上唇小帯の切除手術

上唇と歯ぐきをつなぐ上唇小帯が太く、前歯の間に入り込んでいてすきっ歯の原因となっていた場合、小帯の切除手術を行うことで、歯が自然に寄りやすくなります。

悪習癖の改善指導

指しゃぶりや舌で歯を押す癖、口呼吸などの悪習慣は、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすため、早めの改善が重要です。歯科医院では、保護者ほ方と協力しながら癖の改善をサポートします。

欠損歯・過剰歯への対応

歯の本数が少ない先天性欠如や、余分な歯がある過剰歯が原因の場合は、レントゲン検査などで正確な診断を行い、必要に応じて抜歯や矯正治療を組み合わせて対応します。

子どものすきっ歯治療後に気をつけたいポイント

すきっ歯の治療に定期検診に通う子ども

すきっ歯の治療が終わったあとも、歯並びの安定と再発防止には日々のセルフケアと定期的なフォローアップが欠かせません。お子さまの健やかな口腔環境を守るために、以下の点に注意しましょう。

治療後のセルフケアと再発予防

治療後は、歯並びや口腔内の状態を良好に保つための習慣づくりが重要です。毎日の歯みがきはもちろん、歯と歯の間の汚れを落とすデンタルフロスの使用も習慣化しましょう。

また、指しゃぶりや舌で前歯を押す癖がある場合は、少しずつ改善を促すことが大切です。

食生活では、硬すぎる食品や粘着性の高いお菓子を控え、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、歯への負担を減らし再発予防につながります。

定期検診の重要性

治療後も、歯科医院での定期検診を継続することで、歯並びや噛み合わせの変化を早期に発見できます。特に成長期のお子さまは、顎や歯の発達に伴い状態が変化しやすいため、半年から1年に1回の検診が推奨されます。

検診では、セルフケアの方法や生活習慣についての専門的なアドバイスも受けられるため、保護者の方にとっても安心です。

成長に合わせた経過観察

子どもは日々成長し、歯や顎の状態も変化していきます。

治療後も口元や歯の隙間の様子を日常的に観察し、気になる変化があれば早めに歯科医院へご相談ください。成長に合わせた柔軟な対応が、将来的な口腔トラブルの予防につながります。

まとめ

ワイヤー矯正ですきっ歯が改善している子ども

子どものすきっ歯は、乳歯の生え変わりや指しゃぶりなど、成長過程にともなう要因で起こることが多く、自然に改善されるケースも少なくありません。

しかし、原因によっては放置することで発音や噛み合わせに影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。ご家庭でのセルフケアや生活習慣の見直しは、予防や再発防止に効果的です。

とはいえ、歯並びや口元に気になる変化が見られる場合は、早めに歯科医院での相談・診断を受けることが安心につながります。

また、治療後も定期的なフォローアップを行い、成長に応じた経過観察を続けることが、健やかな口腔環境の維持に欠かせません。正しい知識と適切な対応で、お子さまの笑顔と健康な歯を守っていきましょう。

小児矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

歯と口腔を守る口腔ケア

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

口腔ケアとは、歯磨きだけでなく口の中を清潔に保ち健康を維持・向上させるための幅広いケアのことです。具体的には、歯・歯茎・粘膜・入れ歯など清掃することです。口腔や口周りのマッサージ、咀嚼や嚥下のトレーニング、リハビリなどが含まれます。虫歯や歯周病などの口腔内トラブル予防・全身の健康維持・生活の質の向上につながります。

鳥取市 歯医者 ケア

口腔ケアの目的

☆口腔内の清掃

歯垢や歯石、食べカスなどを除去し、口臭や虫歯、歯周病などの原因となる細菌の増殖を抑えます。

☆口腔機能の維持・向上

咀嚼や嚥下、発音などの機能を維持向上させ、食事や会話を快適に行えるようにします。

口腔ケアのポイント

・毎日の丁寧な歯磨き!

食後に必ず歯磨きしをし、歯ブラシの毛先が歯の隅々まで当たるように力を抜いて優しく丁寧に磨きましょう。歯磨きの仕方も当院で、詳しく丁寧にお伝えさせていただきます。

鳥取市 歯医者 ブラッシング

・歯間ブラシやデンタルフロスの活用!

歯ブラシだけでは、落としきれない歯垢を歯間ブラシやデンタルフロスで除去しましょう。

歯間ブラシ デンタルフロス 鳥取市 歯医者

・歯科医院での定期検診

歯科医師による専門的な口腔ケアや、歯の状態のチェックを受けましょう。口腔ケアは、健康で快適な生活を送るために非常に重要です。毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの組み合わせで、健康な口腔環境を維持しましょう。

鳥取市 歯医者 検診

メンテナンスの重要性

・歯周病は基本的に進行がゆっくりで、自分では気付きにくく完治はない!!

歯周病の進行スピードは、比較的ゆっくりで速いケースは稀です。テレビやCMなどのイメージから、歯周病の進は、短期間で歯がグラグラになり、抜け落ちてしまうものと思われがちです。歯周病の自覚症状のほとんどない初期段階に定期的なメンテナンスを行うことにより、早期発見・早期治療につながり、重症化を防ぐことができます。

「歯周病は治る」といった言葉をよく耳にしますが、歯周病菌は、口腔内から根絶されることはなく、日和見感染症である歯周病と、うまく付き合っていくことが大切です。「一度、発生すると糖尿病と同じく歯周病も完治することはない」です。口腔ケア(メンテナンス)の価値を理解していただく上で大切なことです。

鳥取市 歯医者 虫歯 歯周病

セルフケアでは、落としきれない汚れがあります。セルフケアでは、限界があり歯周ポケットの奥深くなど、歯ブラシでは落としきれない汚れをフォローするために当院歯科衛生士にお任せください。

セルフケア・・・歯ブラシ 歯間ブラシ デンタルフロスを使って自分自身で行うケア

プロフェッショナルケア ・・・歯科医師や歯科衛生士による専門的ケア

予防歯科で歯石除去を行う器具

歯周病が関係する病気

歯周病は、全身に影響します。歯周病は、歯とお口の健康だけでなく全身の健康と深く関わっていることが分かっています。自覚症状の貧しい病気ですので、定期的にチェックを受け常に良い状態を保つようにしましょう。

インプラントについて説明する歯科医師 健康 歯科

全身に及ぼす病気

⦿脳・・・脳血管疾患

⦿ 肺・・・肺炎

⦿ 心臓・・・ 心臓病

⦿ 膵臓・・・糖尿病

⦿ 子宮・・・早期低体重児出産

⦿ 骨・・・骨粗鬆症

歯周病の改善が、全身の健康改善につながります。

食事について

「甘い物」や「量」よりも食べ方が、一番の問題です。

🦷飲食回数を増やさない

1回の食事量が少ないと、1日のうちの飲食回数が増えることになり唾液の緩衝作用が間に合わず口腔内のpHが、低い状態が続く上に脱灰が進みやすくなります。

🦷炭水化物も食の原因に

歯に付着したままのパンや、ご飯、芋類などを利用して細菌が酸を生み出し脱灰(溶ける)が起こります。

【よくあるケース】

①就寝前にデザートを食べる

睡眠中は唾液分泌量が少なくなるので、酸が停滞しpHが低い状態が長く続くので注意が必要です。

②スポーツドリンクや炭酸水をよく飲む

スポーツドリンクのpH は3.0~5.0、 炭酸水もpH 5.5以下と低いpH を示します。

正しい口腔ケアの方法

歯磨きの手順を知っておくと、忙しい方も効率よく 口腔ケアができます。

🦷歯磨きの手順

・口の中の乾燥をなくすため 水でゆすぐ

・歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の隙間を磨く

・歯ブラシを使って歯全体を隅々まで磨く

・マウスウォッシュ(洗口液)で口の中をゆすぐ

食べカスを水で洗い流してから、歯ブラシを使ってブラッシングしましょう。隙間のプラークを除去した後の方が、歯磨き剤の効き目が良くなります。

🦷歯ブラシの磨き方 (力は150~200g程度)

奥歯の一番後ろ側➜外側(頬や頬側)➜内側(口蓋や舌側) を上下左右に順序よく磨きましょう。

歯磨き後は、マウスウオッシュで口の中をすすぎます。口臭予防、口腔内浄化、殺菌、抗炎症作用があるため、マウスウオッシュ使用後は、水でゆすぐ必要はありません!

🦷歯磨きの後にしてはいけないこと

歯磨きした後は、以下のポイントに注意しましょう。

・すぐに飲食しない

・繰り返しうがいをしない

・お茶を飲まない

歯磨き後は、口の中が清潔な状態になっているので、しばらく飲食は控えましょう。歯磨き後は、歯磨き剤の中に含まれているフッ素が流れてしますので、うがいも控えましょう。

歯磨き後の飲み物として、タンニンの量が多く含まれているお茶は、控えましょう。タンニンは、歯の着色汚れの原因となります。また、特に糖質、タンパク質は、虫歯や歯周病になりやすい成分なので歯磨き後には、摂取しないように気をつけましょう。

急速拡大装置を使用するときの注意点を説明する歯科衛生士

避けるべき誤った口腔ケアとは

歯を磨く際に注意することは、歯にダメージを与えないように磨くことです。ブラッシングは、歯ブラシの毛先が広がってしまうほど強く磨くことはやめましょう。どのタイプのブラシでも圧力は、150g ~ 200g 程度で!!強い力で歯磨きすると歯茎が下がり知覚過敏になります。さらに歯の表面のエナメル質が薄くなり、歯がもろくなってしまい 酸や細菌が、歯の内部へ侵入しやすくなります。

ブラッシング指導を受けている患者 鳥取市 歯医者

 歯の健康状態は、歯科医院で定期検診がおすすめ!!

日常の歯磨き習慣は、歯の状態に影響するため 正しいブラッシング方法で行うことが大切です。歯を長く健康的に使うためには、毎日のセルフケアに加え、日頃のケアが行き届いているか 歯科医院での定期検診で確認してもらいましょう!

また、何か気になる点がございましたら鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

鳥取市 歯医者 検診

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インビザラインが痛くてやめたい!その原因や対処法、途中でやめるリスクを徹底解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザラインのイメージ

インビザライン治療中に痛いからやめたいと感じることは決して珍しいことではありません。治療中に違和感や痛みが続くと、このまま治療を続けて良いのか不安になる方も多いのではないでしょうか。

痛みを我慢して放置すると、治療のモチベーションが下がったり、理想の結果が得られなくなるリスクもあります。

この記事では、インビザライン矯正で痛い・やめたいと感じやすいタイミングや、痛みがあるときの対処法などについて解説します。治療中の不安を少しでも和らげたい方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療で痛い・やめたいと感じるのはどんなときか

インビザライン治療で痛い・やめたいと感じるのはどんなときか考える女性

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換しながら歯並びを整える治療法です。従来のワイヤー矯正と比べて装置が目立ちにくく、取り外しが可能な点が特徴といえます。

しかし、治療の過程で多少の違和感や痛みが生じることがあります。新しいマウスピースに交換した直後や、治療初期は特に痛みや違和感、圧迫感を覚えやすい時期です。

また、長時間の装着による口内の違和感や、発音のしづらさ、食事や歯磨きの手間が増えることでストレスを感じ、やめたいと思う方もいます。

痛みの程度や感じ方には個人差があり、数日で慣れる場合が多いですが、不安が強い場合は歯科医師に相談しましょう。

インビザラインで痛みが生じる主な原因

インビザラインで痛みが生じる主な原因を説明するイメージ

インビザライン治療中に痛みを感じる理由について詳しく解説します。

歯が移動するため

インビザラインは歯を少しずつ動かすことで理想的な歯並びを目指す治療法です。そのため、歯が動く際に圧迫感や痛みを感じることがあります。これは多くの場合、一時的なもので、歯が新しい位置に慣れるにつれて徐々に軽減していきます。

新しいマウスピースに交換したため

新しいマウスピースに交換した直後は、歯に今までと異なる力がかかるため、痛みや締め付け感を覚えることがあります。特に最初の数日間は痛みが強く出ることがありますが、ほとんどの場合、数日で落ち着きます。

マウスピースの縁やアタッチメントによる刺激

マウスピースの縁や歯につけるアタッチメントが、頬や歯ぐきに当たって痛みを感じることがあります。気になる場合は、歯科医師に相談して、調整してもらいましょう。

IPR(歯の削合)や抜歯をしたため

歯のスペースを確保するためにIPR(歯の表面をわずかに削る処置)や抜歯を行うことがあります。その処置後に痛みや違和感が出ることがあります。これは、通常は数日で治まるケースがほとんどです。

マウスピースの装着時間を守らなかったため

マウスピースの装着時間を守らず、外している時間が長くなると、歯が後戻りを起こすことがあります。歯が後戻りを起こすと使用していたマウスピースが合わなくなって、再装着時に強い痛みを感じることがあるのです。

歯科医師の指示通りにマウスピースを装着することが、痛みを防ぎ、治療を順調に進めるポイントです。

インビザライン矯正中に痛みが続くリスク

インビザライン矯正中に痛みが続くリスクについて説明するイメージ

インビザライン矯正中に痛みがあるにも関わらず、我慢し続けると、歯や歯ぐきに過度な負担がかかります。これによって、炎症や知覚過敏といったトラブルにつながる可能性があるでしょう。

また、痛みが強い場合にはマウスピースの適合不良や虫歯・歯周病など別の問題が隠れていることもあります。

そのため、インビザライン矯正中に痛みが続くときは、我慢せずに歯科医師に相談することが重要なのです。

インビザライン矯正中に痛いときの具体的な対処法

インビザライン矯正中に痛いときに鎮痛剤を飲むイメージ

インビザライン矯正中に痛みを感じた際の具体的な対処法について解説します。

鎮痛剤を服用する

痛みが強い場合は、歯科医師の指示にしたがって鎮痛剤を服用しましょう。

ただし、用法・用量を守り、長期間の服用は避けてください。また、市販の鎮痛剤のなかには、歯の動きを妨げる成分が含まれているものもあるため、必ず歯科医師や薬剤師に相談しましょう。

柔らかい食事を選ぶ

痛みがあるにも関わらず無理に硬いものを食べると、痛みが悪化することがあります。そのため、痛みがあるときは、噛む負担を減らすために、おかゆやスープ、ヨーグルト、豆腐など柔らかい食材を選ぶと良いでしょう。

マウスピースやアタッチメントを調整してもらう

マウスピースやアタッチメントが歯ぐきや口内に当たって痛みが出る場合は、歯科医師に相談して調整してもらいましょう。これらを調整してもらうことで、痛みが軽減されるケースがあります。

ご自身でマウスピースやアタッチメントを調整しようとすると、歯の動きに影響を及ぼす可能性があるため避けてください。

ひとつ前のマウスピースに戻す

新しいマウスピースに交換したときに痛みがある場合、歯が計画の位置まで移動していない可能性があります。そのため、マウスピースを交換したときに痛みがあるときは、無理をせず、ひとつ前のマウスピースに一時的に戻すことも選択肢です。

ただし、自己判断せず、必ず歯科医師に相談したうえで対応してください。

矯正用ワックスを使用する

アタッチメントやマウスピースの縁が当たって痛みがある場合は、矯正用ワックスを使用するのもよいでしょう。矯正用のワックスを使用することで、口内の粘膜への刺激を和らげることができます。

インビザライン治療をやめたいと感じたときの選択肢と注意点

インビザライン治療をやめたい時の注意点について説明するイメージ

インビザライン治療中に「痛い」「やめたい」と感じたとき、どのような選択肢や注意点があるのかを解説します。

治療を中断する前に考えるべきこと

インビザライン治療を途中でやめる場合、歯並びが中途半端な状態で止まってしまう可能性があります。また、治療を中断すると後戻りが起こることもあります。痛みや不快感が一時的なものか、継続的なものかを冷静に見極めることが大切です。

歯科医師に相談する重要性

痛みや違和感が強い場合は、自己判断で治療をやめる前に、必ず担当の歯科医師に相談しましょう。歯科医師は症状の原因を丁寧に確認し、装着時間の調整やマウスピースの微調整など、適切な対処法を提案してくれます。

治療継続のモチベーションを保つコツ

治療がつらいと感じるときは、治療のゴールや歯並びが整ったあとの自分をイメージすることがモチベーション維持につながります。小さな変化や成果を記録しておくと、前向きな気持ちを保ちやすくなります。家族や友人に気持ちを話すことも、支えになるでしょう。

他の矯正方法への切り替えの検討

インビザラインが合わない場合、ワイヤー矯正など他の方法に切り替えられるケースもあります。

ただし、治療の進行状況やお口の状態によっては選択肢が限られることもあるため、必ず歯科医師と十分に相談したうえで判断しましょう。

インビザライン治療の痛みや不安を軽減するためのアドバイス

インビザライン治療の痛みや不安を軽減するアドバイスをする女性

インビザライン治療では、装着初期やマウスピースを交換した直後に歯の圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。これは歯が少しずつ動く過程で生じる自然な反応ですが、個人差が大きく、痛みの程度や感じ方は人それぞれです。

多くの場合、日常生活に支障をきたすほど強い痛みは少なく、数日で和らぐことが一般的とされています。痛みが不安な場合や痛みが続く場合は、我慢せずに歯科医師に相談してください。

まとめ

インビザライン治療で綺麗な歯ならびになった笑顔の女性

インビザライン治療中に痛みを感じて「やめたい」と思う人もいます。痛みの主な原因は歯の移動やマウスピースの装着による圧迫、口内の傷などが挙げられます。

痛みが続くと、治療の進行や口腔内の健康に影響が出る可能性があります。痛みを和らげるためには、マウスピースの装着方法を見直したり、歯科医師に相談したりすることが大切です。

ただし、自己判断で中断するのはやめましょう。やめたいと思った場合には必ず歯科医師に相談してください。場合によっては、ほかの矯正方法に変更できるケースもあります。

治療をやめたいと感じた場合も、リスクや今後の選択肢について歯科医師としっかり話し合うことが望ましいでしょう。

インビザラインを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ドライマウスの原因と治療法

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

ドライマウスと言えば、まず何が頭に浮かびますか?

患者様からは、「口が乾く」といった症状が思い浮かぶのではないでしょうか。

実は、ドライマウスは口腔内トラブルの中で、口腔内の健康に大きな影響を与える疾患です。本日は、ドライマウスの原因と対処法についてお話しします。

ドライマウスは、医学的に「口腔乾燥症」と言われていて、唾液分泌量が正常より低下し、口の中が異常に乾燥状態になることです。唾液は、単なる 水分ではなく自浄作用、抗菌作用、消化作用など多くの機能を担っています。唾液の分泌量が低下すると、これらの機能が低下し様々な口腔内のトラブルが発生することになります。

ドライマウスの原因

🦷加齢

加齢は、ドライマウスの最も一般的な原因の一つです。加齢により唾液腺の機能が低下し、唾液の分泌量が減少することが主な原因です。特に、65歳以上の高齢者になると唾液の分泌量の減少は、顕著に現れてきます。

🦷薬の副作用

抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、降圧薬、 鎮痛薬などの多くの薬の服用で、唾液の分泌量が減少してきます。

🦷全身疾患

シェーグレン症候群、糖尿病、パーキンソン病などによって、唾液の分泌量が特に減少してきます。特にシェーグレン症候群は、自己免疫疾患であり涙腺や唾液腺が炎症を起こし、ドライマウスを引き起こします。糖尿病においては、体内の水分が不足し、脱水状態になることで唾液の分泌量が減ることがあります。糖尿病疾患においては、血糖コントロールが不良な患者様ほど、ドライマウスの症状が重度になる傾向があります。

🦷精神的要因 (ストレスなど)

ストレスはドライマウスに密接な関係にあります。唾液の分泌は、自律神経で調節されています。ストレスは、自律神経系に影響を与えます。どういうことかというと、リラックス時には、副交感神経が優位に働き、サラサラした唾液を出すようになります。逆にストレス時には、交感神経が優位に働き粘っぽい唾液を出すようになり、唾液の分泌量も減少します。ストレスが強いと粘つく唾液で量が減るため口の中の乾燥を感じやすくなります。

入れ歯が外れやすくて悩む女性

🦷喫煙とアルコール

喫煙やアルコールも、ドライマウスの原因となります。まず、喫煙をするとニコチンが血管収縮させ唾液腺への血流を減らします。その結果、 唾液の分泌量が減少し、ドライマウスの状態になりやすくなります。次に、アルコールとドライマウスの関係ですが、アルコールには、利尿作用があります。アルコールを飲むと利尿作用によって体内の水分が失われやすく、血液量が減少します。その結果、唾液の分泌量の低下を招いてしまいます。

🦷口呼吸

口呼吸の習慣は、直接的に口腔内の水分蒸発させ 、ライマウスの原因となります。分かりやすく言いえば、口呼吸をしていると乾いた空気が、そのまま口腔内に入り、口の中の粘膜が乾燥し唾液が蒸発した状態になります。鼻呼吸が望ましいですが、鼻の疾患や アレルギー性鼻炎などのように鼻呼吸が困難な場合は、自然と口呼吸が増加しドライマウスになりやすくなります。

ドライマウスの可能性のチェック

ドライマウスのセリフチェックについてお話しします。

次の項目で当てはまる場合は、ドライマウスの可能性を考えなければなりません。

・口の中がよく乾く

・ 今週が気になる

・パサパサした食べ物が食べにくい

・ 水分がないと食事がしにくい

・口の中がヒリヒリする

・喉がよく乾く

・ 口内炎が頻繁にできる

以上の項目に2~3個ぐらい当てはまるものがあれば 、ドライマウスの可能性が高くなります。

ドライマウスの対処法

ドライマウスの基本的な対処法として、生活習慣の改善があげられます。十分な水分摂取が基本的な方法です。こまめに水分を摂取することが大切です。

🦷よく噛んで食べる

ドライマウスの方は、口の中の水分が少ないため、食べ物が飲み込みにくいことがあります。そして、あまり噛まずに食べることができるものを選ぶ傾向にあります。柔らかいものばかり食べていると、しっかりと噛むことが少なくなり、唾液の分泌量の低下につながってしまいます。唾液の分泌量を促進するためには、よく噛んで食べること、そして時として、噛み応えのある食べ物を摂取することが大切です。また食事の際には、適度な水分も摂取しながら食事を楽しみましょう。

🦷口呼吸の改善

口呼吸が原因により、ドライマウスになっている方は、口呼吸の改善をしなければなりません。呼吸を改善するには、鼻呼吸を意識しなければなりません。気づいた時は、口を閉じて鼻呼吸をするように心がけてください。

~口呼吸の改善のための方法~

①あいうえお べ体操

口を大きく開け、舌や口の周りの筋肉を鍛えることが大切です。このことによって口呼吸の改善に役立ちます。

②鼻炎の治療

鼻炎が原因で口呼吸になっている場合があります。そのような時は、耳鼻咽喉科を受診し鼻炎の治療を行ってください。

③口腔筋機能治療(MFT)

このMFTは、歯科医院で受けることができます。MFTは、舌や口の周りの筋肉が正しい動きをするトレーニング法です 口呼吸の改善に役立ちます。

④歯列矯正

出っ歯や開口などの歯列補正が原因で、口呼吸になっている場合があります。このような場合は、矯正治療が必要となってきます。ドライマウスの原因となりますので、口呼吸の改善はとても大切です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間を比較する女性 鳥取市 歯医者

🦷喫煙や過度な飲酒を控える

喫煙はドライマウスの原因になります。できれば禁煙をおすすめしますが、困難な場合は少しずつ禁煙の心がけをしていき改善につながればと思います。そこで、タバコの代わりにガムを噛むことをおすすめします。特にキシリトールガムは、フッ素が含有し虫歯予防にもなります。また、ガムを噛むことで唾液の分泌量が促進され、ドライマウスの予防につながります。是非、お試しください。 また、過度な飲酒は、唾液の分泌量の低下につながります。他の飲み物に少し置き換えるようにしてください。

🦷ストレスをためない

ストレスは、唾液の減少につながります。日頃からストレスを発散させていくことが大切です。そのために規則正しい生活を行いましょう。 十分な睡眠をとり、時には自分の趣味に没頭するなどいいかもしれません。

出っ歯を矯正して自信をもって笑えるようになった女性

🦷唾液腺マッサージをする

唾液腺マッサージは、ドライマウスの症状を緩和するために、唾液の分泌を促進する有効なセルフ方法です。唾液腺のマッサージ方法には、3つ 方法があります。

①耳下腺マッサージ

②顎下腺 マッサージ

③舌下腺マッサージ

この 唾液腺をマッサージすることで、唾液腺の分泌を促進することが期待できます。当院では、ドライマウスと判断した場合、唾液腺マッサージを指導しています。強く押しすぎると逆効果になることがあります。 一度、歯科医院で指導を受けることをおすすめします。

🦷口の保湿 ケア用品の使用

ドライマウスの対策 グッズとして、色々な種類の保湿剤がドラッグストアや歯科医院で販売されています。当院でも マウスウォッシュタイプ 、ジェルタイプを販売しています。

まとめ

ドライマウスになると唾液の分泌の低下により、虫歯や歯周病や口臭のリスクが高くなり、さらに高齢者になると食べ物が飲み込みにくくなります。接種障害や嚥下障害を起こし、重症化すると誤嚥性肺炎のリスクも高くなります。ドライマウスは、ただ口が乾くと言った問題ではなく、色々な全身トラブルを起こす原因となります。日頃から、ドライマウスの予防を考えていかなければなりません。ドライマウスは、「口呼吸を減らす」「ストレスを溜めないよ 規則正しい生活を送る」「 水分をこまめにとる」「 よく噛んで食事をする」といったことで改善する可能性があります。それでも良くならない場合は、歯科医院や、かかりつけのクリニックを受診してください。

ドライマウスでお悩みの方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

自費入れ歯の種類と特徴を解説!自分に合った入れ歯の選び方も

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

自費入れ歯の一つであるインプラントオーバーデンチャーのイメージ

入れ歯は、歯を失った方にとって生活の質を大きく左右する重要な選択肢の一つです。保険診療で作る入れ歯もありますが、見た目や快適性、耐久性を重視する方の間では自費診療の入れ歯が注目されています。

「自費診療の入れ歯にはどんな種類があるの?」「どんな特徴があるの?自分に合うのはどれ?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。

この記事では、自費診療で作る入れ歯の種類とその特徴を詳しく解説します。合わせて、自費診療の入れ歯を選ぶメリット・デメリットや自分に合った入れ歯の選び方もご紹介します。

自費の入れ歯の主な種類と特徴

自費入れ歯の一つである金属床義歯のイメージ

自費診療の入れ歯にはさまざまな種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、見た目の自然さや装着時の快適性、耐久性などが異なります。

ここでは、自費診療で作製できる代表的な入れ歯の種類を取り上げ、その特徴について詳しく解説していきます。

金属床義歯

金属床義歯(きんぞくしょうぎし)は、入れ歯の土台部分に金属を使用した入れ歯です。保険診療の入れ歯ではレジン(樹脂)が主に使われますが、自費診療の金属床義歯では、コバルトクロムやチタン、白金加金などの金属が用いられます。これにより、強度と薄さを両立できます。

入れ歯の床の薄さは、装着時の違和感を軽減する大きな要素です。特に、上あごを覆う床の部分が薄く仕上がることで発音や味覚への影響が少なくなり、より自然な会話や食事が可能になります。

また、熱伝導性に優れているため、食べ物や飲み物の温度を感じやすくなるのも利点です。

一方で、金属を使用しているため金属アレルギーのある方には合わないことや、製作に高度な技術と時間を要するため費用が高額になることがデメリットです。

ノンクラスプデンチャー

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を使わない入れ歯で、見た目の自然さを重視したい方に人気の高い入れ歯の一つです。

従来の入れ歯は、残っている歯に金属のバネを引っかけて固定していました。そのため、金属が目立つことが多く、特に前歯に近い部分では審美性が損なわれやすいです。

ノンクラスプデンチャーでは、柔軟性のある特殊な樹脂素材を使って、歯ぐきに近い自然な色合いと形状を実現しています。装着時もフィット感が良く、笑ったときや話すときに目立ちにくいため、見た目を気にされる方に人気です。

また、金属を使用していないため、金属アレルギーのリスクも低減されます。審美性と快適性を両立したい方には非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

ただし、金属に比べると耐久性にやや劣ることや、修理や調整が難しい場合があることには注意が必要です。さらに、噛む力が強く加わる奥歯の部分などでは変形する可能性もあります。

シリコン義歯

シリコン義歯は、歯ぐきに接する部分に医療用シリコンを使用した入れ歯です。最大の特徴は、やわらかさとクッション性です。入れ歯が歯ぐきに強く当たって痛みを感じやすい方や、骨が痩せてフィットしにくい方でも快適に装着できることが評価されています。

素材の柔軟性が衝撃を吸収し、歯ぐきへの圧力を均等に分散させるため、長時間装着していても疲れにくいのが利点です。また、安定性も高く、咀嚼時などにズレたり外れたりしにくいのも特徴です。

ただし、シリコン部分は経年劣化しやすく、定期的なメンテナンスや取り替えが必要になることがあります。さらに、構造が複雑になる分、製作には高度な技術が求められ、費用も高めです。

それでも、痛みを軽減したい方やフィット感を優先する方にとっては、非常に有用な選択肢と言えるでしょう。

アタッチメント義歯

アタッチメント義歯は、残っている歯や歯根に専用の装置(アタッチメント)を取り付け、それに入れ歯を固定するタイプの入れ歯です。磁石や差し込み式のジョイントなどを用いてしっかりと固定するため、見た目が自然で外れにくく、発音や咀嚼時の安定感が高いのが特徴です。

アタッチメント義歯は、入れ歯が口の中で動くことに悩んでいる方や審美性を重視したい方にとって非常に魅力的な選択肢です。特に、前歯に金属が見えることを避けたい場合や、インプラントを併用できない方に選ばれています。

また、義歯自体がコンパクトに設計されることが多く、異物感が少ないのも大きな利点です。

ただし、アタッチメントを取り付けるためには、ある程度健康な歯や歯根が残っていなければなりません。精密な作製と装着技術が必要なため、費用も高額になりがちです。

定期的なメンテナンスも重要で、使用中のアタッチメント部品の摩耗や劣化に応じて調整が求められます。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーは、顎の骨に埋め込んだ複数のインプラントを支えにして入れ歯を安定させる方式の入れ歯です。通常の入れ歯とは異なり、顎の骨にしっかりと固定されたインプラントと連結することで、ずれたり外れたりしにくいというメリットがあります。

特に、総入れ歯を使用している方や骨が痩せて通常の入れ歯では安定しない方に効果的です。インプラントによって義歯がしっかり固定されるため、食事や会話中のストレスが大きく軽減され、日常生活の質が向上します。

外科手術が必要となるため、身体的な負担がかかる点は避けられません。費用も高額で、インプラントの埋入本数や使用するパーツによってさらに変動します。

自費の入れ歯を選ぶメリット

自費の入れ歯を選ぶメリットのイメージ

ここでは、自費診療の入れ歯を選ぶメリットを確認しましょう。

審美性が高い

自費診療の入れ歯のメリットとしてはまず、審美性の高さが挙げられます。自然な歯の色合いを再現できる素材を使用するため、見た目に違和感がなく、他人に気づかれにくい入れ歯を装着できます。

また、薄くて軽い素材を用いることで装着時の異物感を最小限に抑え、会話や食事の際にも快適に過ごせる点も魅力です。

耐久性に優れている

自費診療の入れ歯は耐久性にも優れており、正しく使用・管理することで長期にわたって安定させられます。加えて、細かな調整や修理がしやすい設計となっていることが多く、使用中のトラブルにも柔軟に対応できます。

自費の入れ歯を選ぶデメリット

自費の入れ歯を選ぶデメリットのイメージ

自費診療の入れ歯は多くの利点を持つ反面、いくつかのデメリットも存在します。詳しく確認しましょう。

費用が高くなりやすい

最も大きな課題は、費用負担の大きさです。保険診療の入れ歯と比べて、使用される素材や製作工程が高度である分、費用は数倍以上になることもあります。

部分入れ歯であっても数十万円、総入れ歯やインプラントを併用するタイプになるとさらに高額になることが一般的です。

製作期間が長くなる

自費診療の入れ歯は、製作にかかる期間が長くなる傾向もあります。自費診療では精密な型取りや複数回の調整が必要となるため、完成までに数週間から数か月を要する場合もあります。その間に、仮の入れ歯で生活する必要があることを理解しておかなければなりません。

選択肢が多くて迷う

選択肢が多いがゆえに、どの種類を選ぶか迷うケースもあります。素材や構造に関する専門的な知識が必要となる場面もあり、患者さま自身が情報を理解し、納得して選ぶためのサポートが不可欠です。

日々のケア・メンテナンスが必要

高品質な入れ歯であっても、日々のケアを怠ると快適性が損なわれたり、劣化が早まったりするリスクがあります。定期的なメンテナンスや、長期的な口腔内の健康管理も必要であることを忘れてはなりません。

自分に合った入れ歯の選び方

自分に合った入れ歯の選び方を説明するイメージ

自費診療の入れ歯には多様な種類があり、それぞれ特徴があります。そのため、自分に合った入れ歯を選ぶためには、口腔内の状態や生活スタイル、求める快適性や機能性など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

大切なのは、自身の口の中の状態を正確に把握することです。残っている歯の本数や歯ぐきの状態、顎の骨の量などによって、選べる入れ歯の種類が異なります。

また、見た目を重視する方は、金属が目立たない設計や歯ぐきに近い自然な色合いが再現できる素材を選ぶのがよいでしょう。

さらに、自費診療の入れ歯はメンテナンスや調整を前提とした長期使用が基本となるため、信頼できる歯科医師との連携が欠かせません。複数の選択肢を提示してくれたり実際の症例を踏まえてアドバイスしたりしてくれる歯科医師を選ぶことが重要です。

最後に、自分にとって何を優先したいのかを明確にしましょう。見た目なのか、装着時の快適性なのかなど、入れ歯に求めることに優先順位をつけて考えてみてください。

まとめ

自費入れ歯で美味しくステーキを食べる女性

自費診療の入れ歯にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴が異なります。自分に合った入れ歯を選ぶには、歯科医師との丁寧なカウンセリングを通じて、自身の口腔状態や希望を明確にすることが重要です。

自費の入れ歯を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

顎関節症の原因と対処法について

こんにちは。鳥取市東町にある山根歯科医院です。

口を開けにくいとか開けようとすると、強い痛みを感じる多くの場合、顎関節症と呼ばれる疾患になっている可能性が高いです。この顎関節症は、顎の関節や筋肉に炎症が起こると現れる疾患で、多くの人が経験する可能性がある疾患です。顎関節症になると、日常生活に大きな影響を及ぼしてしまいます。

顎関節症で顎関節が痛い女性

例えば、食事をすることが困難になったり、人との会話も困難になったり、睡眠の質の低下など、たくさんの生活習慣に悪影響を及ぼすことになります。

顎関節症の症状

・開口障害

顎関節症の最も一般的な症状として、開口障害があげられます。開口障害は口が大きく開けられないことですが、正常な場合は、指3本(約4cm)程度開けることができます。顎関節症の場合、指2本(約2cm)以下しか口を開けることができません。口を大きく開けた時に、耳の前で「カリッ」とか「ジャリジャリ」と音がします。

・顎関節の痛み

顎関節症の痛みは、顎関節の痛み、頬、耳前の筋肉痛の痛みが現れてきます。さらに、めまい、頭痛、耳鳴り、肩こりといった、顎関節とは、全く関係のないところにも症状が出ることがあります。

原因

・TCH(Tooth contacting habit)

日中に無意識に行われる上下歯を接触させる週間のことをTHCと呼びます。上下歯の接触といえば、まず「食いしばり」「歯ぎしり」といったことを思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん食いしばりや歯ぎしりのように「グッ」と強い力で上下の歯が接触する場合も問題になります。ただ、弱い力でも長時間持続的に上下の歯が接触していれば、口を閉じる筋肉に力が働いて、筋肉疲労してくるため、顎関節の痛みが出てきやすくなります。上下の歯が接触する時間は、会話や食事をする際を含めて、1日20分程度が正常だといわれています。この時間を超えるとTCHがあると考えられます。THCがあるからと言って、必ず不快症状が出るわけではありません。加齢とともに痛みが出る可能性がありますので、歯科医院でチェックしてもらって下さい。TCHの原因は、ストレスが大きく関わっています。日頃からストレスをため込まず、発散させることが大切です。

鏡を見て歯並びを気にする女性

・歯並びの悪さや嚙み合わせの異常

歯並びが悪いことにより、上下顎の歯が上手にかみ合わせできていない場合は、左右のどちら一方で噛む癖がついたり、前歯が全くかみ合っていない場合、奥歯だけでかむ癖がついてしまったりすると、顎の筋肉に負担がかかってしまうか多いです。

・歯ぎしりや食いしばり

食いしばり、歯ぎしりによって、顎関節や咀嚼筋に過度な力が加わり、顎の痛み、口が開けにくい、顎関節から「ガリッ」と音がするといった症状が現れてきます。また、睡眠中の歯ぎしりは、日中の3~5倍の力が加わるといわれています。歯ぎしりを早めに治療するようにしましょう。

・ストレスや精神的緊張

ストレスや精神的緊張により、顎周りの筋肉を緊張させ、かみ合わせがアンバランスになり、無理な力が顎関節にかかり顎関節症を引き起こすことになります。

顎関節症で急に痛くなった時の対処法

・安静にすること

顎関節で急に強い痛みが出た場合は、まず、安静にすることが大切です。無理に口を開けようとしたり、硬い食べ物をカチカチと噛もうとすると、症状を悪化させる原因となります。

患部を冷やす

顎関節の炎症が強く、痛みを伴う場合は、冷やすことで炎症を鎮めることができます。ただし、氷や保冷剤を直接あてると凍傷の原因となってしまします。濡らしたタオルを軽く絞って患部に当てるのが良いと思います。また、ずっと冷やすのではなく、15分程度冷やしたら、15分程度様子を見て、再度冷却するといったサイクルを繰り返すことが望ましいです。

・症が落ち着いたら温める

炎症が落ち着いた後は、温熱療法も効果的です。温めることで筋肉の緊張を和らげることができます。温かいタオルや温湿布で顎後の周りを温めてください。顎関節の周辺の筋肉を温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を緩和することができます。温める時間は、15分程度が良いかと思います。

・薬物療法

痛みが強い場合は、抗生剤や鎮痛剤の服用をお勧めしています。薬物療法によって炎症を抑制し、痛みを軽減する効果が期待できます。ただし、胃腸障害、アレルギーなど副作用のリスクがあります。薬物を服用する場合は、用法や用量を守って使用してください。また、アレルギーの既往歴がある人は、必ず医師と相談してから服用してください。

・食事は柔らかいものを摂る

顎が痛いときは、なるべく硬い食べ物や歯ごたえのある食べ物は、なるべく避けるようにしてください。硬い食べ物を食べると、顎に負担がかかって痛みが強くなることがあります。食事は柔らかいものを摂取するように心がけてください。

例えば、うどん、そば、スープ、豆腐料理などが挙げられます。ただ、柔らかい食べ物ばかり食べると栄養が偏ってしまいますので、早めに歯科医院を受診してください。

・ストレスの改善

顎関節症の原因の一つにストレスが挙げられます。ストレスがかかると顎の周りの筋肉(咀嚼筋)の緊張が高くなります。十分な睡眠、規則正しい生活などを心掛けて、身体の回復を高め、緊張を和らげるようにしてください。

歯科医院での治療法

・ナイトガードの作製

顎関節症の原因として、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖があります。この悪習癖の改善において、とても重要な治療法として、ナイトガード(マウスピース)の作製があります。ナイトガードは、歯や顎関節を保護し、咀嚼筋の緊張を緩和することができます。

鳥取市 歯医者 マウスピース

・マッサージ

顎関節症のマッサージは、咬筋マッサージ、側頭筋マッサージの2種類があります。マッサージの目的は、血流を改善し、筋肉の血行を良くする、筋肉の緊張を和らげることで痛みの軽減が期待できる、顎の動きをスムーズにすることができます。マッサージは、筋肉が温まっているお風呂上がりに行うと効果的です。ただし、痛みが強い場合は、マッサージによって悪影響を及ぼすことがあります。マッサージする時は、必ず歯科医師の指導の下で行うようにしてください。

最近の顎関節症が増えている原因

最近では、スマホの使用が進んでいますが、このスマホの使用が顎関節症につながることが言われています。スマホを使用する時は、無意識のうちに前傾姿勢になり、顎の位置が前方にずれてしまうことが多いです。そうなると、上下の歯が接触しやすくなり、顎関節に負担がかかることになります。このことが、スマホ顎関節症を引き起こすことがあります。言い換えればスマホを使用することにより、顎関節の原因であるTCHになるリスクが高くなるということです。

対処法としては、スマホ使用時間を短くすることか、スマホ使用時間は背筋を伸ばして画面を目線の高さに合わせて使用するようにしてください。スマホを長時間使用後は、顔の周りのマッサージを行うことをお勧めします。

まとめ

口が開かない・痛みがあるといった症状が出た場合は、適切な対応が求められます。初期対応では、生活習慣、食生活の改善、ストレス解消、顎のマッサージなどを行う必要があります。必要に応じて歯科医院で治療が必要です。顎関節は慢性化しやすい疾患であるため、長期的に管理が必要です。また、症状は良くなったとしても、顎関節症の予防を頭に入れておかなければなりません。

生活習慣の改善・ストレスを管理し、適度な運動を取り入れること、定期的な歯科検診など、心掛けることも重要です。顎関節症になるリスクを減らし、いつまでも健康な口腔内を維持していただきたいと思います。

何か気になる症状がある方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、医療ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

後悔しないために!マウスピース矯正のデメリットを解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

マウスピース矯正を装着しようとしている女性の口元

マウスピース矯正は口元が目立ちにくく、装置が取り外しできることで人気を集めています。

しかし、自己管理が必要になったり、適応症例に限りがあったりとデメリットがあるのも事実です。マウスピース矯正を検討する前に、デメリットやリスクについても知っておくとよいでしょう。

この記事では、マウスピース矯正のデメリットやメリット、ワイヤー矯正との違いについて解説します。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とはどんな治療か説明する歯科医師

透明なマウスピースを使い、歯並びを整える方法をマウスピース矯正といいます。マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、ブランドごとに特徴などは異なります。

しかし、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換するのが一般的な治療の進め方です。

ワイヤー矯正と違って装置を取り外せるため、患者様の負担になりにくいのがメリットです。また、口元が目立ちにくいため、矯正中の審美面が気になる方に人気を集めています。

マウスピース矯正の主なデメリット

マウスピース矯正の主なデメリットのイメージ

マウスピース矯正の主なデメリットは、以下のとおりです。

自己管理が必要

マウスピース矯正は、装置を取り外しできるかわりに自己管理が欠かせません。具体的には、マウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。

しかし、マウスピースの装着を忘れたり、食事や歯磨きのとき以外で着脱したりすると、歯に矯正力が加わらず、計画どおりに歯を動かすことができないのです。歯が予定通りに動かなければ、治療期間が延びたり費用がかさんだりする可能性があるでしょう。

さらに、正しく管理できていなければ、マウスピースが変形・破損したり、紛失したりするリスクもあります。

お口と装置のこまめなケアが必要

マウスピース矯正では装置を取り外して歯磨きできるため、虫歯や歯周病になりにくいといわれています。

しかし、お手入れを怠ると、お口のトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。

特に、マウスピース装着中は歯の表面がマウスピースに覆われるため、唾液の作用が歯に届きにくいといえます。そのため、歯磨きやマウスピースの清掃をしっかりと行い、お口の中を清潔な状態に保つ必要があるのです。

食後はしっかりと歯磨きを行い、マウスピースも洗浄してから装着することを心がけましょう。

難しい症例には対応できないことがある

マウスピース矯正は、すべての症例に対応できるわけではありません。軽度~中等度の不正咬合には対応できますが、難しい症例には適応とならないケースがあるのです。

例えば、重度の不正咬合や抜歯が必要な症例、外科手術が必要な症例などです。マウスピース矯正の適応となるかどうかは、歯科医師にご相談ください。

マウスピースを紛失・破損することがある

治療に使用するマウスピースはプラスチック素材でできています。そのため、歯ぎしり・食いしばりの癖などで強い力が加わると破損や変形を招くことがあるのです。また、マウスピースを取り外せる点はメリットですが、適切に保管をしないと紛失する可能性もあります。

一時的に噛み合わせが悪くなることがある

マウスピースにより常に噛み合わせの面が覆われると、噛み合わせに影響を与えることがあります。また、歯が動く過程で噛み合わせが悪くなったと感じるケースもあるでしょう。

ただし、これは一時的に起こるもので、時間の経過とともに解消されることがほとんどなので、ご安心ください。

歯根が露出することがある

マウスピース矯正を含めた矯正治療では、歯に力をかけ、徐々に歯並びを整えます。この際、強すぎる力が歯にかかると、歯根が露出することがあるのです。歯茎が下がると、知覚過敏の症状が現れたり、歯が長く見えたりすることがあるでしょう。

ただし、この問題は治療計画が適切であれば、避けられるケースがほとんどです。また、マウスピースの装着時間や交換時期を守ることで避けられる可能性もあります。安全に治療を進めるためにも、信頼できる歯科医院で治療を受けること、自己管理を徹底することが重要です。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリットのイメージ

マウスピース矯正の主なメリットは、以下のとおりです。

装置が目立ちにくい

マウスピース矯正が人気を集める理由のひとつが、装置が目立ちにくいことです。薄くて透明なマウスピースを使用するため、装着していても気付かれることはほとんどありません。そのため、矯正中の見た目が気になる方や人前に立つ機会の多い方に選ばれる傾向があります。

装置の取り外しができる

マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができます。そのため、ふだんどおりに食事や歯磨きができるのです。

食事の際にマウスピースを取り外せるため、基本的には食事制限もありません。また、歯と歯の間や歯と歯茎の境目もケアできるため、虫歯や歯周病のリスクも抑えられます。

違和感・痛みが少ない

歯の移動に伴う違和感や強い痛みが少ない点もマウスピース矯正のメリットです。なぜなら、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換しながら、ゆっくりと歯を移動させるためです。

また、使用するマウスピースは薄くてやわらかい素材のため、装着しても違和感が少ないといえます。

金属アレルギーの方でも安心

マウスピース矯正で使用する装置には金属が一切含まれていません。そのため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを考える女性

ここでは、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて解説します。

矯正中の見た目

ワイヤー矯正では、歯1本1本に装置を固定するため、装置が目立ちやすいといえます。特に、金属製の装置を選ぶと、口元の審美性を損なうことがあるでしょう。また、歯の表面に装置を取り付けることで、口の突出感が気になる場合もあります。

一方、マウスピース矯正では透明な装置を使用するため、装置が目立つことはほとんどありません。そのため、矯正中の見た目が気になる方に選ばれています。

痛みの感じ方

ワイヤー矯正では歯の表面に装置を取り付けることで、歯1本1本に力が伝わりやすく、効率的に治療が進められるのが特徴です。

しかし、強い力がかかることで、違和感や痛みが出やすいのはデメリットといえます。また、装置が舌や頬に当たって痛むこともあるでしょう。

一方、マウスピース矯正では装置を毎日決められた時間装着し、一定期間ごとに交換しながら少しずつ歯を動かすため、痛みが出にくいといえます。さらに、マウスピースの表面は薄くて滑らかなため、口内を傷つけにくいのもメリットです。

適応症例

先述したように、マウスピース矯正の場合、難しい症例には対応できない可能性があります。

一方、ワイヤー矯正は幅広い症例に対応可能です。重度の不正咬合、抜歯が必要な症例などにも対応できます。

ただし、マウスピース矯正であっても、ワイヤー矯正を併用することで難しい症例にも対応できる場合があります。

装置の管理

マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができる分、患者様自身で装着時間や交換時期などを管理しなければなりません。これらの管理ができていないと治療がスムーズに進まず、治療期間が延びたり、費用が余分にかかったりする可能性があります。

一方、ワイヤー矯正で使用する装置は固定式のため、患者様が装置を管理する必要はありません。歯科医師に任せて治療が進められるため、自己管理が苦手な方に選ばれています。

食事制限の有無

マウスピース矯正の場合、食事の際には装置を取り外せます。そのため、矯正をはじめる前と同じように食事を楽しめます。また、水であればマウスピースを装着したまま飲んでもかまいません。

一方、ワイヤー矯正で使用する装置は固定式のため、食事の際に取り外すことができません。硬いものを噛んだり粘着性の高いものを口にしたりすると装置が破損する可能性があるため、控える必要があるのです。

まとめ

公園で楽しそうに笑っている親子

マウスピース矯正にはメリットだけでなくデメリットもあります。

自己管理が必要になる治療法のため、装着時間が短くなると治療がスムーズに進まない可能性があります。また、ワイヤー矯正に比べると適応症例に限りがあるため、お口の状態によっては治療できないことがあるのです。

ただし、透明なマウスピースを装着するため、口をあけても目立ちにくいです。また、装置の取り外しが自由にできるため、食事制限がないうえ、ケアしやすいのはメリットといえます。

このように、マウスピース矯正にはメリット・デメリットがあるため、理解したうえで治療法を決定するのがよいでしょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。



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