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前歯を被せ物に!種類やメリット、費用も詳しく解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

前歯を被せ物にした人

前歯の見た目は、人の印象を大きく左右します。

しかし、虫歯や事故などによって前歯が損傷することも少なくありません。そのようなときの選択肢が前歯の被せ物です。

この記事では、前歯の被せ物の種類と、それぞれの特徴について解説します。さらには治療の流れと費用についても解説しますので、前歯の被せ物を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

前歯を被せ物にすることはできる?

前歯を被せ物にした人

事故などで前歯を損傷した場合や虫歯で前歯を大きく削った場合、被せ物によって見た目と機能の両方を回復することが可能です。特に前歯は目立つため、自然で美しい印象を取り戻したいと考える方がほとんどでしょう。

被せ物を装着することにより、自然な見た目を保ちつつ、歯の機能も回復できます。

前歯の被せ物にするメリット

前歯を被せ物にするメリットイメージ

前歯を被せ物にする大きなメリットは、見た目が自然である点です。特に前歯の被せ物は、見た目の自然さが非常に重視されます。現代の歯科技術では、患者さんの元々の歯の色や形状に合わせて細かく調整できるため、治療後も違和感のない、自然な仕上がりを期待できます。

また、損傷した前歯に被せ物を装着することで歯の機能を回復させることができます。被せ物を装着することで、前歯でしっかり噛めるようになるでしょう。

前歯を被せ物にできる、できないケースとは

前歯を被せ物にできる、できないのイメージ

前歯の歯根が残っていれば被せ物ができます。歯根が残っていれば、その上に土台を作って、被せ物を装着できるのです。

一方で、虫歯が歯冠(口腔内で見えている歯の頭の部分)だけでなく、歯肉の下まで深く進行している場合には被せ物はできません。

また、歯根破折も被せ物ができない一因となります。歯根破折とは、歯ぎしりや転倒などによる強い衝撃で歯根が割れることです。歯根が割れている場合、通常は抜歯が必要とされ、場合によっては特殊な接着剤で割れた部分をくっつけて元に戻すこともあります。

しかし、この方法は非常に特殊であり、成功の可能性も限られているため、慎重な検討が必要です。抜歯後の通常の処置としては、ブリッジやインプラント、入れ歯があります。

前歯を被せ物の種類とその特徴

前歯の被せ物

前歯の被せ物には多くの種類が存在します。それぞれの特徴もあわせて解説するので、参考にしてください。

硬質レジンジャケット冠

硬質レジンジャケット冠は、全体が硬質レジンという歯科用プラスチックで作られた被せ物です。保険が適用されるためコストを抑えられ、また金属を使用していないため金属アレルギーや歯茎の変色が起こりにくいというメリットがあります。

一方、すり減りやすい点や変色しやすい点はデメリットといえるでしょう。また、汚れが付着しやすいため、虫歯になるリスクが高い点もデメリットといえます。

強度が低いため、現在ではあまり使用されず、代わりに金属を使用した硬質レジン前装冠が保険適用の範囲で使用される傾向があります。

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、金銀パラジウム合金などの金属の上に白いレジンを貼り付けた被せ物で、特に保険適用で前歯の治療を行う場合に多く用いられます。治療期間は半月〜2か月程度で、2〜4回の通院で完了することが一般的です。

硬質レジン前装冠の大きなメリットは、保険が適用されるため費用が安いという点です。

一方で、金属を使用しているため、金属アレルギーを引き起こすリスクがある点や、歯茎の変色が起こる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。さらに、レジンは時間が経つにつれて変色しやすく、裏側から金属が見えてしまうこともあります。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、全てがセラミック素材で作製された歯の被せ物です。透明感があり、自然な歯の質感や色味を見事に再現できる点が主な特徴です。見た目の美しさと自然さから、高い審美性を求める方に選ばれています。

また、金属を使用していないため金属アレルギーの心配がなく、生体親和性が高いため安心して使用できます。さらに、耐久性が高く長期間使用できる点もメリットといえるでしょう。

デメリットとしては、歯を削る量が多いこと、作製には高度な技術が必要となること、そして衝撃に弱いため割れる可能性があることなどが挙げられます。

ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンは、内側に人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアを使用し、その外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。

金属を一切使用していないため、歯茎の変色や金属アレルギーのリスクを軽減できます。また、内側にジルコニアを使用しているため強度が高く、割れにくいです。そのため、奥歯にも使用できます。

デメリットとしては、歯を削る量がやや多くなることや、歯茎の後退により隙間から境目が見える可能性があること、セラミック部分が割れるリスクがあることです。

治療期間は半月〜2か月程度で、2〜4回の通院が必要です。

メタルボンド

メタルボンドは、金属の外側にセラミックを焼き付けた被せ物です。外側にセラミックを使用しているため見た目が自然で変色しにくく、また内側に金属を使用しているため強度が高いのが特徴です。

一方で、金属アレルギーを引き起こす可能性がある点や、オールセラミックに比べて色や質感が劣る点はデメリットといえるでしょう。また、加齢により歯茎が下がると、金属部分が見える可能性もあるでしょう。

治療期間は半月〜2か月程度で、2~4回の通院で完了することが多いです。

前歯を被せ物にする治療の流れ

前歯を被せ物にする際に作成する模型

前歯を被せ物にする治療の流れを以下に解説します。

土台を作る

被せ物を適切に固定するためには、しっかりと土台を作る必要があります。特に神経の治療後には、被せ物だけでは不十分であり、土台をしっかり作らなければなりません。神経を抜いていない健康な歯の場合は、歯を削りながら土台として整えていきます。

土台をしっかりと作ることで、被せ物が固定され、長期的な安定性が保たれるのです。

型取りを行う

土台を作ったら、型取りを行います。被せ物を作成する際には、正確な型取りが不可欠です。たとえ小さな虫歯であっても被せ物を歯の形状に完全に合わせるためには精密な型が必要になります。

精密に型取りを行うことによって、ぴったりとフィットする被せ物を作ることができ、また自然な見た目と機能を回復させることができるのです。

模型を作る

歯型をもとに模型を作ります。模型作成には石膏を使用し、型取りした歯型に石膏を流し込んで固めます。石膏模型が完全に硬化すると、患者さんの口内の正確な形状が再現されます。

被せ物を作製する

模型をもとに、被せ物を作製します。作製は歯科技工士が担当し、精度の高い被せ物を作ります。一部の歯科医院では院内で作製することもありますが、多くは外部の歯科技工所に依頼して行います。

模型をもとにした被せ物の作製には、技術と時間が必要であり、型取りから完成までには1週間程度の時間がかかることが一般的です。

被せ物を装着する

被せ物が完成したら装着します。被せ物を装着したら、フィット感やかみ合わせを細かく調整します。すべてが問題ないと確認できたら、専用の接着剤を用いて被せ物を歯に固定します。この段階を経て、被せ物は患者さんの歯と一体化し、日常生活での使用が可能となるのです。

前歯を被せ物にする場合の費用

前歯を被せ物にする際の費用イメージ

前歯を被せ物にする場合の費用相場を以下の表にまとめました。

<前歯を被せ物にする場合の費用相場>

被せ物の種類 費用
硬質レジンジャケット冠 約3,000〜5,000円
硬質レジン前装冠 約5,000〜7,500円
オールセラミッククラウン 約8万〜22万円
ジルコニアセラミッククラウン 約13万〜18万円
メタルボンド 約8万〜15万円

まとめ

前歯を被せ物にした人

歯の被せ物の治療は、歯の健康と美しさを維持するために重要な処置です。虫歯や事故などによって前歯を損傷した場合でも、歯根が残っていれば、被せ物を装着できます。

被せ物の種類は多く、保険適用内で作製できるものもあれば、自費診療になるものもあります。また、金属の使用の有無や、耐久性の違いなど、それぞれに特徴があるため、歯科医師と相談して自分にあった被せ物を選びましょう。

被せ物は歯科技工士が作製するため、完成するまでに1週間ほどかかります。その分、より精密な被せ物が出来上がるため、見た目もフィット感も向上します。

前歯は人からよく見える部分であるため、後悔しないよう適切な被せ物を選択することが大切です。

審美歯科治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

むし歯になりやすい人・歯周病になりやすい人とその予防法 

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

今年も、学校での歯科検診が行われる時期になりました。

学校から検診用紙を持参して虫歯や歯肉炎の治療を希望される患者様が増えています。そんな中で保護者様から、質問されることがあります。その内容として、兄弟あるいは姉妹のいらっしゃる保護者様から、「同じように歯磨きをしているのにどうして兄弟で虫歯のなり方が違うのか」という質問です。本日は、虫歯になりやすい人・歯周病になりやすい人について、また、その予防方法についてお話します。

インプラントは虫歯にならないか考える女性

 

 

虫歯になりやすい人

★唾液量と質

口腔内の唾液は虫歯のリスクに大きな関係があります。唾液の役割として、まず酸を中和する緩衝能力があります。この緩衝能力が低い場合は、口腔内のPHが酸性になりやすい人です。口の中が酸性になると虫歯の原因菌が多くなり、歯の表面のエナメル質が溶解し虫歯になってしまします。唾液は、酸と中和することによって、虫歯の原因菌の増殖を防ぎ虫歯のリスクを軽減する役割をしています。もう一つの役割として、口腔内を洗浄する働きをしています。唾液の質や量は、虫歯のリスクに大きな影響を及ぼしています。例えば、口が乾く口腔内乾燥症の方は、唾液量が少ないため虫歯になりやすいと言えます。

★食生活

糖分の多い食べ物、飲料水を多く摂取される方は虫歯リスクは高くなります。糖分は、虫歯の原因菌のエネルギー源です。糖分が多い食べものを多く摂取することにより、口の中で細菌が繫殖しやすくなり、細菌が多くなります。そうなると、虫歯リスクが高まることになります。間食の回数が多い方は口の中が長い時間、食べ物によってPH酸性度の環境になってしまいます。そうなると、虫歯になりやすくなります。

 

★口腔衛生状況
正しい歯磨きの方法で歯磨きが出来ていない人、あるいは歯磨きの回数が少ない人、1日一回ぐらいしかしていない人は、虫歯になりやすいです。このような方は、口の中に歯垢が溜まりやすく、虫歯菌が繁殖して多くなり虫歯のリスクが高くなります。食べたら歯を磨くという習慣を続けましょう。
1日、最低でも3回は歯磨きをしましょう。特に必要なのは、寝る前の歯磨きです。なぜなら、寝ている間は、唾液の分泌量が減少し、虫歯菌が繁殖しやすい環境になるからです。
★歯並びや咬み合わせ
歯並びや咬み合わせが悪い人は、歯磨きをしても歯ブラシの毛先が細部まで届きにくく、汚れがたまりやすいため、磨き残しが多くなりがちです。ある一定の部位に汚れが残りやすい方が多くいらっしゃいます。
★歯の歯質
歯の歯質とは、この場合、歯の表面のエナメル質のことを言いますが、このエナメル質が弱い方は、虫歯になりやすくなります 。エナメル質が脆弱な場合、酸に対する抵抗力が弱くなり、 虫歯の進行も速いことが多いです。
このような方は、 フッ素含有量の多い歯磨き粉を使用することをおすすめします。
歯磨きのイメージ

予防法

★ブラッシング
まずは 正しい歯磨きを行うことです。 歯磨きは食後に必ず行うことが重要です。 なぜなら食後は口腔内に プラークが溜まりやすく、口の中が酸性になることが多いからです。 そのため 虫歯になるリスクが高くなるので 食後に歯磨きを行う習慣をつけておくことをおすすめします。
また.寝る前の歯磨きは忘れずに行いましょう。
★食生活の改善
糖分が高い食品や飲料水は、控えるようにしましょう。 キャラメルや糖分の高いソフトドリンクは、摂取する量を減らす方が良いと思います。 特にキャラメルなどは 、歯にくっつきやすく 長時間、 口の中に残っていることがあります。
食後は、歯磨きをするか、もしくは、口をゆすぐことをお勧めします。 水で口をゆすぐことで、食後の食べかすや酸を洗い流すことができます。 また、 間食の量ではなく回数を減らしてください。
★唾液の分泌の促進
唾液は、歯科予防にとても重要な役割を果たしています。 この唾液の分泌量が減少すると虫歯のリスクが高まります。 そのためには、こまめに水分補給を行ってください 。
口の中が乾燥していると虫歯になるリスクが高くなります。
また、 アルコール ( 酒類)は、控えるようにしてください。 アルコールは、唾液の分泌量の低下を起こすことがあります。 また、食事をする時には、よく噛んで食べるようにしてください。 よく噛んで食べることで 唾液の分泌量が多くなります。

歯周病になりやすい人

★口腔衛生が十分でない
正しいブラッシングができていない人、 あるいは、1日に1回ぐらいしか 歯磨きをしていない人は、歯周病のリスクが高くなります。
インプラントのぐらつきを放置してはいけないイメージ
★喫煙
喫煙をすると口の血流が悪くなり 歯周病になりやすく また進行速度が速くなります。
感染に対する抵抗力が低下することも 歯周病になりやすい原因の一つと考えられます。
★ストレスや 基礎疾患による免疫力の低下
ストレスや基礎疾患などによる病気で免疫力が低下すると、歯周病になりやすくなります。 特に 基礎疾患のある方は、歯周病になり 、そして悪化するリスクが高くなります。
重度な 歯周病になると 、それが原因で他の病気が悪化することもあります 。
代表的な病気としてあげられるのが 糖尿病です。 糖尿病の方は、口腔ケアには特に注意が必要になります。
ストレスなどで免疫力が低下した場合も 歯周病のリスクが高まります。 私生活においては 、ストレスを解消するためしっかりと休息 、睡眠をとり適度に体を動かしましょう。 散歩するなどをしてみるのもいいかもしれません。

予防法

正しいブラッシング法で歯磨きを行うことが重要です。
これは、虫歯の予防法にも同じことが言えるのですが、 口腔衛生が十分にできていないと虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。 1日3回は歯磨きを行うことや、必ず寝る前に歯磨きを行うことは、生活の習慣として行ってください。時には、 歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、歯と歯の間の汚れを除去してください。
磨いたつもりでも歯と歯の間には、汚れが残っていることがあります。 そして 定期的に歯科検診を受けてましょう。歯石除去 や PMTC を行ってもらうようにしてください。
検診を受けることで、虫歯や歯周病予防にもなりますが、早期発見 早期治療にもなります 。虫歯や歯周病でも進行すれば 歯を失ってしまうことがあります。
いつまでも 口の中の健康を維持するには定期的な歯科検診 プロフェッショナルケアはとても重要です。

まとめ

ここまで虫歯になりやすい人 歯周病になりやすい人 その予防方法についてお話ししてきました。 極稀に歯磨きをあまりしないのに虫歯になりにくい人がいらっしゃいます。 家族の中で同じように 食生活を送っているのにどうしてこんなに差があるのだろうと言われる 保護者さんがいらっしゃいます。 これは口の中の環境が違うことが原因と考えられます。 まず、 唾液の分泌や歯質が異なっている場合が考えられます。 また、 歯の表面のエナメル質の状態 、食生活においては好む食べ物の種類、 生活環境においては規則正しい生活を行っているかどうか。 などが考えられます。 ただ、 虫歯になりやすい人、 歯周病になりやすい人においては 、特に口腔内の予防をしっかりと行っていかなければなりません。
口腔内の衛生をしっかり良くして、規則正しい食生活 、定期的なプロフェッショナルケアを受けるということは重要ですので 気をつけてください 。
食生活、 口腔衛生の向上、 私生活においてのストレスの軽減などを気をつけていけば、 虫歯や歯周病のリスクが低下し いつまでも 口の中の健康が維持できると思います。
また、 気になる点や 疑問に感じることがございましたら
鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

インプラント治療後の違和感の原因と対策とは?

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療後の違和感が気になる人

インプラント治療後に違和感を覚えることがあります。手術直後の一時的な違和感もあれば、インプラントに何らかのトラブルが生じて起こる違和感もあります。どのような違和感があるのかを予め知っておくことで、適切に対処することができるでしょう。

今回は、インプラント治療後の違和感について、詳しく解説します。違和感の理由や対処法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に起こる違和感の理由

インプラント治療後の違和感の理由を考えている人

インプラント治療後に起こる違和感の理由は、複数考えられます。手術直後の一時的な違和感と、治療後しばらく経ってから現れる、長期的な違和感について確認しましょう。

一時的な違和感

インプラント治療後、一時的に起こる違和感の理由について解説します。

手術直後の腫れや出血

インプラント治療では、歯茎を切開して顎の骨にドリルで穴を開け、インプラント体(人工歯根)を埋め込みます。外科手術の直後は、麻酔が切れると痛みや出血、手術部位の腫れなど一時的な違和感が起こります。

時間の経過とともに徐々に改善するので、過度な心配は不要でしょう。多くの場合、1〜2週間程度で違和感はなくなります。

人工歯に慣れていない

インプラント治療で人工歯が入ると、かみ合わせのバランスが変わり、最初のうちは違和感を覚えます。発音の仕方が変わったり、舌が人工歯にあたって異物感があったりすることもあるでしょう。

これらの違和感も一時的なものです。しばらく経つと、新しいかみ合わせに慣れて気にならなくなります。

長期的な違和感

ここまでは、一時的な違和感について解説しました。以下で、手術後しばらく経ってから生じる長期的な違和感について解説します。

インプラント周囲炎を発症している

インプラント治療後に現れる違和感の原因のひとつに、インプラント周囲炎があります。インプラントの周囲の歯肉や顎の骨に、炎症が起こる病気です。

インプラント周辺が細菌に感染してインプラント周囲炎になると、歯肉が腫れたり出血したりします。放置すれば、顎の骨が溶けてインプラントが抜け落ちることもあります。

インプラント周囲炎を防ぐには、歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使った丁寧なセルフケアが欠かせません。インプラント周囲炎を発症している恐れがある場合はすぐに歯科医院を受診し、早期に治療を開始することが大切です。

インプラントが適切に埋入されていない

インプラント体の埋入位置や角度が適切でない場合、噛み合わせが悪くなります。そのため、人工歯が他の歯や神経に当たって違和感が生じます。

インプラントが適切に埋入されていないことで違和感が生じている場合は、インプラント体の除去や再手術が必要になることもあります。

上顎洞の炎症

上顎の歯根部には、上顎洞という空洞があります。インプラント治療中の処置が不適切だと、インプラントの先が上顎洞まで貫通し、炎症が起こるリスクが高くなります。

インプラント治療がきっかけで上顎洞に炎症が生じると、鼻づまり・黄色い鼻水・頬や目の周りの痛み・頭痛・嗅覚障害などの症状が現れます。

このような症状が出る場合は、インプラントが上顎洞に貫通している可能性が考えられます。上顎洞を洗浄する治療や、場合によってはインプラントの除去が必要になることもあるでしょう。

アバットメントの緩み

インプラント治療では、顎の骨に埋め込んだインプラント体の上に人工歯を取り付けます。人工歯とインプラント体は、アバットメントと呼ばれる部品で連結されます。アバットメントが緩くなると、人工歯が不安定になって違和感が生じるのです。

ネジが緩む原因として、噛み合わせの悪さが考えられます。噛み合わせが悪いと、一部の歯に過剰な力がかかり続けるためネジが緩みやすいです。

ネジの緩みは、定期的な歯科検診で見つけることができます。

噛み合わせの変化

インプラントの上部に取り付けられる人工歯の硬さは、天然歯とは異なります。人工歯の素材が天然歯より硬い場合、天然歯だけがすり減って噛み合わせが変化します。そのため、インプラントに過剰な力がかかるようになり、違和感が生じます。

また、噛み合わせが悪いと、インプラントが破損したりぐらついたりする可能性があります。顎の骨や歯茎の炎症などにつながるため、噛み合わせを調整する必要があるでしょう。

インプラント周囲の組織のトラブル

違和感の原因がインプラントであるように感じる場合でも、実際にはインプラント以外の歯や歯肉に問題が生じていることがあります。インプラント周辺の歯に虫歯ができたり、歯周病が進行したりすると、痛みや腫れ、違和感を引き起こします。

インプラントの経年劣化

インプラントは永久に使えるわけではありません。長年の使用に伴い、徐々に劣化が進行して違和感につながります。

人工歯の劣化によって噛み合わせが変化したり、インプラント体の劣化によってインプラントの安定感が損なわれたりすることがあります。

インプラント治療後に違和感がある場合の対処法

インプラントの定期検診をしている人

インプラント治療後に違和感がある場合の対処法を確認しましょう。

インプラント周囲炎の治療

違和感の原因がインプラント周囲炎の場合は、治療が必要です。インプラント周囲炎はインプラント周りの歯肉や顎の骨に炎症が起こる病気ですが、初期段階では自覚症状がほとんどありません。

放置すると、歯肉が腫れたり血や膿が出たりします。さらに進行すると、インプラントが不安定になり、最悪の場合は抜け落ちることもあります。

インプラント周囲炎が軽度の場合は、抗生物質などによって改善が可能です。重症になると、外科手術が必要になることもあります。そのため、早めに治療を開始することが大切です。

定期的に歯科検診を受ける

インプラント治療後は、定期的な歯科検診とメンテナンスを継続しましょう。検診では、インプラントの状態やかみ合わせのバランス、アバットメントの緩みなどをチェックしてもらえます。

また、セルフケアでは落とし切れない汚れを、クリーニングで除去できます。口腔内を清潔に保つことで、インプラントの寿命を延ばし違和感が起こるのを防げます。

セルフケアを継続する

セルフケアは、インプラントを良い状態で保つために欠かせません。歯みがきの際は、硬い毛先の歯ブラシや研磨剤入りの歯磨き粉は避けましょう。インプラントの表面を傷つけ、汚れが溜まりやすくなる原因になります。

歯磨きの際は、インプラントと歯茎の境目を丁寧に磨きます。さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。

インプラント治療後の違和感を和らげる方法

インプラント治療後の違和感を和らげるため禁煙する人

インプラント治療後の違和感を和らげる方法を確認しましょう。

食事に気を配る

違和感があるときは、インプラントに過度の負荷がかからない食事を心がけましょう。硬いせんべいやナッツ類は避け、柔らかく噛みやすい食べ物を選べば、インプラントに強い刺激が加わるのを避けられるでしょう。

インプラント周囲の歯肉のトラブルで違和感が起こっている場合は、刺激物の摂取も避けるべきです。カレーや唐辛子などの香辛料、熱すぎるコーヒーやお茶などは避けましょう。

食品を小さく切る、軟らかくする、ゆっくり食べるなどを意識して、インプラントやインプラントの周囲の歯茎、歯の負担を減らすことが大切です。

飲酒や喫煙を控える

インプラント手術後は、傷口が腫れるなど、炎症が起こる場合が多いです。アルコールには血行を促進する作用があるため、飲酒すると炎症が悪化することがあります。その結果、腫れや痛み、圧迫感などの違和感が強くなります。

また、タバコに含まれるニコチンは免疫力を低下させます。歯周病やインプラント周囲炎のリスクを高める原因となるため、注意が必要です。

飲酒や喫煙を控えることで、インプラント治療後の違和感を軽減しましょう。

まとめ

インプラント治療のイメージ

インプラント治療後に起こる違和感は、手術直後の患部の腫れ・出血や、人工歯に慣れていないことによる一時的なものが多いです。これらは、時間が経てば自然に消える違和感です。

また、インプラントや周囲の歯・歯茎のトラブルが原因で、違和感が起こっている場合もあります。代表的なのは、インプラント周囲炎です。噛み合わせの変化により、インプラントに過剰な負荷がかかっていることもあるでしょう。

こうした違和感に対しては、歯科医院で適切な治療や調整を受ける必要があります。

インプラント治療を終えた後も定期的に歯科検診を受けることで、トラブルを早めに発見して対処することができます。インプラント治療後の違和感が続く場合は、担当の歯科医師に相談し、違和感の原因を特定して対応してもらいましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

虫歯治療の流れについて

みなさんは、どのような時に歯医者さんに行かれますか行かれますか?

患者様によって、いろいろなケースがあると思いますが、「虫歯になって歯が痛いから行く」「歯茎が痛い。歯周病になっているかな?と思った時に行く」など、それぞれ理由があるかと思います。

本日は、歯科医院に行かれる場合どのような治療の流れになるのかをお話ししたいと思います。

 

1. カウンセリング・問診

患者様の来院理由の主訴や、状況、どのような治療を希望されているか、その他 既往症 基礎疾患があるかどうか など しっかりと 患者様の状況を伺わせていただきます。

 

2 . 審査・ 診断

口腔内を視診し、 レントゲン撮影、 パノラマレントゲン写真 (X線写真、 場合によっては 歯科用 CT を撮影することもあります) 口腔写真 (5枚法 )アイテロの口腔内スキャンなどを行います。 これらのことで、虫歯の進行度や、 症状が出ている原因の歯を特定することができます 。
まれに、多数歯が虫歯になっているケースがあります。 この場合、 原因歯を特定することが困難なケースがあります。 この場合は、 歯髄検査を行う場合があります 。この歯髄検査とは、歯の表面に直接刺激を与えて反応を見る検査です。 この刺激は、冷たい刺激と電気刺激です。 患者様も左下の一番奥が痛いと訴えておられても実は、手前の歯が原因だったということもあります。当院では、 患者様の訴えを参考にして治療を行うようにしていますが、100%当たっているかと言うとそうでは限りません。 稀に 下の歯が痛いと言われていても実は、上の歯が原因だったということもあります。 そこは、しっかりと 検査して行うことが大切です。

 

レントゲン

レントゲン

 

iTero

iTero

3 . 治療計画の説明と再度のカウンセリング (セカンド カウンセリング)

審査と診断に基づき、治療計画を立てていきます。 この時に大切なのは、患者さんの要望にしっかりと耳を傾けて聞かなければなりません。 患者様によっては、「痛いところだけを治す」 だけのつもりで来院されましたが、たくさんの虫歯があります。と言われてびっくりする人、 がっかりされる人、 いろいろだと思います。患者様には、しっかりと丁寧にご説明しなければなりません。
当院では、検査を行った時 レントゲン写真、 口腔内写真、アイテロの口腔内スキャン画像、などを見ていただき 丁寧にご説明するようにしています。 以前は 、手鏡を使用して、口腔内を見ていただき これが虫歯の原因です。というご説明をしてすぐに 虫歯治療を行うことが多かったように思います。それで、患者様がご納得、ご安心して治療が出来れば良いのですが、何が何だか分からないまま治療されたと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そのようなことが無いように、患者様の口腔内をしっかり写真で見ていただき、ご納得していただいてから治療を開始しなければならないと思っております。
カウンセリング

カウンセリング

 

4 . 麻酔

虫歯の進行度によっては、麻酔を使用しないケースもあります。虫歯治療で麻酔を使用しなくても大丈夫なケースは、軽度な虫歯(C1)の治療の場合です。
患者様が痛みを感じる時は、虫歯の進行度で言うと(C3〜C4)の場合です。この場合は、麻酔をして、治療を行うようにしています。
麻酔において、当院で気をつけている事をお話しします。
麻酔と言えば、イメージとして、「不安、痛い、こわい」といったことだと思います。当院では、できるだけ、患者様の負担を軽減するため、麻酔方法にも気を配っています。
まず、 麻酔をする部位にあらかじめ 表面麻酔を塗布します。 その後、できるだけ 注射針の細いものを使用し、麻酔をしていきます。
麻酔液を注入する時は、電動注射器を使用して ゆっくりと注入するようにしています。このことで麻酔を行う際 、患者様の痛みが軽減することになります。
また、当院では、さらに痛みを軽減させるために、麻酔液を温める CARTRIDGEウォーマーを使用しています。
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5 .  虫歯の部分を除去

麻酔が聞いたかどうかを確認して、虫歯になっている部分を除去していきます。 虫歯の部分を除去する際に頭に入れておかなければならないことがあります。 それは、できるだけ 歯の健康な部分を残すことです。 虫歯の部分だけを慎重に取り除くことが大切です。 余分な部分まで除去してしまうと小さな虫歯であっても、場合によっては 歯髄炎を起こし 根管治療が必要となってくることがあります。
 虫歯の除去は、慎重に行わなければなりません。 また、虫歯が進行して 根管治療が必要な場合、 虫歯が C 3以上で歯髄に炎症を起こしている場合は、 根管治療が必要となってきます。
根管治療とは、 虫歯が歯髄 ( 神経)まで到達している場合などで、虫歯に感染した歯の歯髄 及び 虫歯の原因菌をしっかりと 除去し、歯の痛みや腫れを取り除くことを目的とした治療です。
 虫歯によって 歯髄炎になった場合は、 歯が何もしなくてもズキズキ 痛んだり 歯茎が腫れたりしてきます。 このような場合は、自然治癒することはありません。 必ず根管治療が必要となってきます。 しっかりと 根管治療を行い 歯の根管内をきれいに消毒することになります。
根管治療で歯の根管がきれいに消毒された後は、根管内にお薬を詰めなければなりません。 このことを 根充と言います。
根管治療を行って、痛みや腫れが喪失したのでこれで大丈夫!と思われる方がいらっしゃいます。 そして治療を中断してしまわれる方がいらっしゃいますが、 これはいけません。
根充を行わないと、また細菌も繁殖して根管内が感染することになります。 それを防止するのが 根充という治療です。 しっかりと治療が完了するまでは、頑張ってください。

6 . 詰め物や充填 ・被せ物

ここからは、虫歯の進行度によって治療法が異なってきます。
虫歯の進行度( C 1 〜C 2 )の場合、 虫歯を除去した後その部分をしっかり 消毒・ 乾燥した後、 コンポジットレジン あるいは  インレー などで詰めていきます。虫歯の大きさによっては 、適切な材料を選択して詰めていきます。 次に虫歯の進行度がかなり進んでいる場合 (C 3 〜C 4)は、 根管治療後、土台を入れてから被せ物を作製していきます。 根管治療を行った歯は、中が空洞になっているため 、そのままかぶせたり 詰め物 ( コンポジットレジン)をしても歯が破折したりします 。そのため 、歯の空洞になっているところに土台を作ります。 この土台を当院では、2種類から患者様に選んでいただいております。 メタルコア とファイバーコアです。 ファイバーコアのメリットとしては、
・適度な強度さがある
・金属を使用していないので金属アレルギーの心配がない
・クッション性があるので歯が破折しにくい
・白色なので被せ物を装着しても色が透けてこないので神秘的に良い
などが挙げられます。
 逆に メタルコアの場合は 、強度は強いですが 、金属アレルギーのリスクやクッション性がないので歯に負担がかかり 歯牙が破折する可能性があります。
このような理由で当院では、ファイバーコアを推奨しております。
ただ、 ファイバーコアは自由診療 なので コストがかかりますのでその点は考慮下さい。
土台を装着して被せ物を作製していきます。
詰め物、被せ物を装着する前に、咬み合わせの調整をおこないます。
詰め物をした場合も、被せ物を装着する場合も左右が元通りに 噛めるように細かな調整を行わなければなりません。
例えば 、被せ物が高い場合は、普通に噛んでいても新しく作製した被せ物の部分しか噛み合わないことがあります。
例あげると、右下奥歯に被せ物を装着したとします。 被せ物が高いと左下が噛み合わなくなります。 被せ物を装着する場合は、噛み合わせが正しいかどうか、きめ細やかに チェックする必要があります。 詰め物 (コンポジットレジン)を充填する場合も、同様に行います。
被せ物を装着する場合に、もう一つ 重要なことがあります。
 隣接歯間関係 ( コンタクト)の調整です。
隣接歯間関係 ( コンタクト)とは、歯と歯の間の隙間のことを言います。
このコンタクトが、きつすぎると噛み合わせた時に違和感が出たり 歯が移動することがあります。 また 、コンタクトがゆるすぎると歯と歯の間に物が詰まりやすくなり食片圧入 が起こり 、歯肉に傷がついてしまいます 。さらに放置しておくと歯周病が進み 歯槽骨の吸収が起こってしまいます。 コンタクトの調整は、とても重要です。
当院では、被せ物を装着する前にコンタクトゲージを使用してチェックし 適切なコンタクト 調整を行っています。 コンタクト 調整と噛み合わせの調整をしっかりと行ってから被せ物の装着を行います。
コンタクトゲージ

7. 定期検診

当院では、3ヶ月に一度、 定期検診を受けることをお勧めしています。噛み合わせや 虫歯 、歯周病の有無などをチェックします。 そして 予防歯科として 歯石除去 、PMTC、ブラッシング指導など 併用して行うようにしています。
今回は 、虫歯治療の流れについてお話ししました。
当院では、虫歯治療 だけではなく全ての歯科治療において患者様とコミュニケーションを取り 患者様お一人お一人に最適な治療法を提案していきたいと思っております。
何か気になる点や疑問に思う点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

セラミック治療後に歯科医院でメンテナンスを受ける理由とは?

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

セラミック治療後にメンテナンスをしている人

セラミックは表面が滑らかで歯垢がつきにくく、二次虫歯になりにくいのが特徴です。

とはいえ、セラミック治療後は定期的にメンテナンスを受ける必要があります。「セラミック治療が終わったのにどうしてメンテナンスを受けなければならないの?」「メンテナンスでは何をするの?」など、セラミック治療後のメンテナンスについて疑問をおもちの方もいるかもしれません。

そこで今回は、セラミック治療後に歯科医院でメンテナンスを受ける理由やセラミックの寿命が短くなる原因、メンテナンスの流れなどについて詳しく解説します。

セラミック治療後に歯科医院でメンテナンスを受ける理由

セラミック治療後にメンテナンスをしている人

セラミックの歯は変色しにくく、寿命が長いといわれているものの、メンテナンスを怠ると寿命が短くなることも考えられます。

まずは、セラミック治療後に歯科医院でメンテナンスを受ける理由について解説します。

虫歯や歯周病の予防・早期発見

セラミックの歯は、銀歯などの金属歯のように温度変化によって変形することや成分が溶け出すことがありません。そのため、土台となる歯との間にすき間ができにくく、詰め物・被せ物の下が虫歯になりにくいといわれています。

とはいえ、毎日のケアが十分におこなわれていない場合には、虫歯や歯周病のリスクは高くなります。土台となる天然歯が虫歯になると再治療が必要になり、歯周病になると最悪の場合には歯が抜け落ちることも考えられます。

虫歯や歯周病を早期に発見するためには、歯科医院で定期的にチェックを受けることが大切なのです。

歯科医院でのメンテナンスでは、普段のケアで取り除けない細かい部分に付着した汚れや歯石を除去してもらえます。また、歯科指導が受けられるため、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。

破損や劣化の予防・早期発見

セラミックは強度が高く、劣化しにくい素材ではありますが、強い負荷がかかることで欠けたり割れたりすることがあります。

特に、日常的に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方や重い荷物を持ち上げる仕事をしている方、力を使うスポーツをしている方などは、歯に負荷がかかりやすく、セラミックの歯が破損する可能性が高いでしょう。

細かいひびが入った場合などは、患者さん自身で気付くことは難しいです。歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば、セラミックの歯が破損していても早期に発見・対処できます。

噛み合わせのチェック

噛み合わせの状態は、加齢や生活習慣などによって少しずつ変化していきます。セラミック治療を施した時点で噛み合わせに問題がなかったとしても、時間の経過とともに噛み合わせが変化して不具合が生じることもあるのです。

例えば、噛み合わせが合っていない状態で放っておくと、セラミックの歯に負担がかかって欠けたり割れたりするリスクが高まります。また、噛み合わせが合っていないと、あごの関節に負担がかかり顎関節症を引き起こすことも考えられるでしょう。

顎関節症になると、口の開閉に問題が生じるだけでなく、肩こりや頭痛、めまいといった症状が現れることもあるため、定期的に歯科医院で噛み合わせの状態を確認してもらう必要があるのです。

セラミックの寿命はどれくらい?

セラミックの歯の寿命のイメージ

セラミックの寿命は一般的に10年〜15年程度といわれていますが、患者さんによっては15年〜20年以上使い続けられる方もいます。

実際には、患者さんの口腔内の状態や口腔ケアの状況などによって寿命は大きく変わります。長く使い続けられることもあれば、短くなることもあるのです。

セラミックを長く使い続けるためには、適切にケアを行い、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

セラミックの歯の寿命が短くなる原因

虫歯になった人

セラミックの寿命は、いくつかの原因によって短くなることがあります。

ここからは、セラミックの寿命が短くなる原因について解説します。

虫歯や歯周病

セラミックの詰め物・被せ物自体が虫歯になることはありません。

しかし、セラミックの詰め物・被せ物の土台となるのは天然歯であるため、天然歯が虫歯になることは十分に考えられます。セラミックの表面には歯垢が付着しにくいとはいえ、毎日のケアを怠ると徐々に汚れが蓄積して虫歯になることも考えられるでしょう。

また、歯と歯ぐきのすき間や歯と歯の間などにも歯垢は蓄積します。そのまま放置すると、歯周病になるリスクが高まり、土台となる歯を支えられなくなるケースも考えられます。

歯ぎしりや食いしばり

セラミックの歯は強度が高いといわれていますが、衝撃に弱いという欠点があります。例えば、日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている場合には、セラミックの歯が割れたり欠けたりするリスクが高まります。

歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行っていることも多いため、気づかないうちにセラミックの歯にダメージが及んでいることもあるでしょう。

噛み合わせの不合

先にも述べましたが、噛み合わせが合っていない状態では、セラミックの歯に負荷がかかり、破損の原因となります。噛み合わせは少しずつ変化するため、定期的に歯科医院を受診して、噛み合わせに問題がないか確認してもらうことが大切です。

硬い歯ブラシの使用

セラミックの歯は金属の歯に比べると傷がつきにくいと言われています。

しかし、硬い歯ブラシで日常的に歯を磨き続けると、表面に細かい傷がついて劣化の原因となるのです。また、セラミックの歯と歯ぐきの境目の部分を強く磨くと、歯ぐきに傷がついて炎症を起こすことも考えられます。

歯科医院で行うメンテナンスの流れ

メンテナンス中に歯磨き指導されている女性

ここからは、歯科医院で行うメンテナンスの流れや内容について解説します。

口腔内の状態をチェック

まずは、口腔内の状態をチェックします。虫歯や歯周病になっている部分やなりそうな部分はないか、普段のケアでよく磨けていない部分はないかなどをチェックします。このとき、セラミックの歯に欠けや割れがないかも丁寧に確認します。

歯磨き指導

虫歯や歯周病を防ぐためには、歯科医院でのメンテナンスだけでなく、毎日のセルフケアが重要です。歯科医院でのメンテナンスでは、歯科衛生士が患者さん一人ひとりの歯並びに合った歯磨き方法の指導やアドバイスをおこないます。

普段の歯磨きで磨き残している部分や磨きにくい部分のケアについて指導を受け、自宅でのケアに活かしましょう。

クリーニング

歯科医院のメンテナンスでは、歯のクリーニングも行います。

歯垢が溜まって石灰化し、硬い歯石になると、歯磨きで取り除くことはできません。歯科医院で行う歯のクリーニングでは、専用の機械や器具を使用して、毎日の歯磨きでは取り除くことができない歯と歯の間の汚れを丁寧に除去します。

定期的にクリーニングを受けることで、虫歯や歯周病を予防でき、セラミックの歯を長持ちさせることにもつながるのです。

最終確認

最後に、クリーニング後の歯や歯ぐきの状態、噛み合わせなどの確認を行います。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合には、就寝時に使用するマウスピース(ナイトガード)の型取りも必要に応じておこないます。

セラミック治療後にメンテナンスを受ける頻度

セラミック治療後のメンテナンスの頻度イメージ

歯科医院でメンテナンスを受ける頻度は、3ヵ月に1回が目安といわれていますが、実際には患者さんの口腔内の状態によって異なります。例えば、虫歯や歯周病のリスクが高い方は1〜2ヵ月に1回、リスクの低い方は3〜6ヶ月に1回でよい場合もあります。

お口の状態が良好に保てていればメンテナンスを受ける頻度は少なくて済むでしょう。通院の負担を減らすためにも毎日のケアを丁寧におこなうことが重要なのです。

まとめ

笑顔の女性

セラミック治療後は定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。

セラミック自体が虫歯になることはないものの、詰め物・被せ物の下が虫歯になることはあるため、定期的に歯科医師に確認してもらう必要があるのです。

セラミックの寿命は10〜15年程度といわれていますが、メンテナンスを怠ると寿命が短くなる可能性があります。セラミック治療後、定期的にメンテナンスを受けていれば、セラミックの歯に何か問題が起こっていても早期に発見・対処できます。

セラミック治療後は歯科医師に指示されたとおり、メンテナンスを受けましょう。噛み合わせなどに違和感がある場合には、早めに相談してください。

審美歯科治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

〜最新機器と歯科治療〜

最近は、デジタル化が進み 新しい器具が多く出てくるようになったように思います 。このことによって 、歯科治療において大きく変化しています。
ここ近年の代表的なものを本日は、紹介いたします。

 

★ネクストビジョン (マイクロスコープ)

最近では 、歯科治療を行う場合、歯科医師あるいは 、歯科衛生士が ルーペを使用して治療にあたっているところが多いのではないでしょうか。このルーペは、およそ2〜3倍ほど治療部位を拡大し、見ることができます。

以前ですと、虫歯かどうかとか、 歯周病がどこまで進行しているかどうか など、見落とすこともありましたが 、このルーペ により ほとんど見落とすことがなくなりました。また、治療部位を拡大することにより 細部までしっかり観察することができ、 治療の制度が上がります。さらに歯科治療で口腔内の微細な構造を把握するために使用されるようになったのがマイクロスコープです 。

マイクロスコープは 8 〜 30倍 、種類によっては 、80倍ぐらいまで拡大することができます。 拡大することによって、歯の構造・ 歯の状態を細かく見ることができます。 小さな虫歯や微小な欠損をしっかりと把握することができます。 そして 歯科治療において確実で精密な治療が可能になってきます。

マイクロスコープは、治療の向上だけでなく 、患者様へのカウンセリングにも大いに役立っています。 当院では、10年ぐらい前は、レントゲン写真(パノラマ X 線写真)を撮影し、ご説明させていただいておりました 。確かにそれでも 専門分野に特化した方なら理解できたかもしれません 。しかし、 患者様はどうでしょうか。わからない方も多いのではないでしょうか。 マイクロスコープで撮影し 患者様ご自身の口腔内の状態を見てもらうと多くの方は、こんな状態になっているんだと、納得していただけると思います。 患者様が安心して 歯科治療を受けていただくためにマイクロスコープは、大いに役立っていると言えます。

鳥取市 歯医者 虫歯 マイクロスコープ

 

★iTero (アイテロ)

アイテロは、 当院では口腔内スキャナーとして使用しています。多くの歯科医院でマウスピース矯正を行う時に使用されることが多いです 。アイテロを使って患者様、お一人お一人の歯型模型のデータを取得し、治療前と治療後の状態を予測し シュミレーションを行います。それに基づき 治療計画を立案していきます。

このシュミレーションが、 患者様に納得できる治療として 受け入れやすくなります。 そして 従来の印象材で歯型を取り、そこに石膏を流して模型を作成する方法と比べ 、精密な治療ができ 矯正治療の期間が短くなる メリットがあります 。その他の機能として、 歯肉の状態、 虫歯の有無 、咬合状態などを見ることができます。

 

アイテロもマイクロスコープと同様に 患者様のカウンセリングに大いに役立っています。

 

★Primescan (プライムスキャン)

プライムスキャンは、アイテロと同様に最新のデジタル歯科技術の機器です 。プライムスキャンも患者様の口腔内の状態 ・虫歯の有無 ・歯周病の進行度を診断するために使用しています 。当院では、主にセラミック冠、ジルコニア冠、 CAD CAM 冠など、被せ物を作製することに使用しています。 従来は、虫歯治療の場合、 歯を削った後に印象材で歯型を取り石膏を流し 模型を作り 、それをもとに被せ物を作製していました。
最近では、歯を削った後、口腔内をスキャンすることによってデジタル化され 被せ物を作製することができます 。このことによって、印象材を使用した苦しい 型取りから解放され患者様の負担が軽減されることとなります。 また 、従来の方法に比べて 精密な型が得られることから、 精度の高い補綴物が作製できるようになりました 。作業効率もよく、短時間で補綴物が作製できるようになったことも大きな特徴です。

 

 

★CEREC Primemill (セレック プライムミル ミリングマシン)

セレック も最近の最新機器の一つです。 このセレックは、CAD CAM 冠やジルコニア冠を口腔内スキャナーでデータ化された物を元に作製するのに必要な機器です。
セレックシステムとは、 口腔内の歯、 (虫歯治療などで削った後の歯)を プライムスキャンで高精度なスキャンを行い 、それをもとに データ化し コンピューターソフトウェアを使用して被せ物の設計を行います。 次に、設計が完成するとセレック ミリングマシンで設計されたデータをもとに 削合していきます。 そして表面を滑らかにするために調整 ・研磨を行い 被せ物の完成となります。 このように セレックシステムを使用すると短時間で高精度な被せ物を完成させることができます。 セレックシステムは、セラミック、ジルコニア、 CAD CAM などの材料を使用する時に用いられます。 アイテロ、プライムスキャン、 セレックは高精度なデジタル技術を使用しており 従来の歯科治療に比べて 効率性もよく 高精度な治療ができるようになり 革命的な治療技術の向上につながっているように思います。

 

 

★CEREC Speed Fire (セレック スピードファイヤー)

セレックシステムにおいて 、プライムスキャン、 セレック ミリングマシーンと来ればもう一つは 、スピードファイヤーがあげられます。
これは、ジルコニアや セラミックを焼成するためのファーネス(電気炉)です。CAD CAM を作製する時には、使用しません。 従来の焼成には、6〜8時間ぐらいかかっていました。 このスピードファイヤーを使用すると、1時間ぐらいでできるようになったのです。 実はポーセレンでも ジルコニアでも 強度や耐久性を向上させるため 焼成して 材質そのものの硬度をあげなければなりません 。それが、このスピードファイヤーによって 短時間で行えるようになったと言えます。

 

 

★CT

CT は 、医科医療分野で広く使用されていると思いますが、歯科の分野でもかなり広まりつつあります。 歯科用 CT は、 3次元的 画像を撮影し、 口腔内の組織の状態を詳細に把握することができます 。虫歯の有無 、歯周病の進行度、 根尖病巣の有無などをしっかりと確認することができます。 従来は、 パノラマ X 線写真だけの診断でしたが、 病変を見落とす 可能性もあります 。歯科用 CT で診断をすれば 見落としはほとんどありません。 歯科用 CT を使用する 歯科治療の代表的なものとして、インプラント治療があげられます 。インプラント治療においては、 歯槽骨の状態や骨量 、    下顎神経、オトガイ神経の位置など様々なことを考慮して、 治療計画を立てていかなければなりません。 インプラント治療によって、下顎神経、オトガイ神経などを傷つけてしまうと麻痺が起こってしまいます。

安全なインプラント治療を行うためには 歯科用CTは、必要不可欠なものです。
その他 、パノラマレントゲン写真で判断しにくい ケースは、インプラント治療の時だけではなく 、歯科用CT を撮影することも重要です。
例えば、 根尖病巣の大きさなどを確認する時や、歯牙破折が起こっている疑いがある時は 、歯科用 CT を撮影することがあります。破折の方向によっては、 パノラマレントゲン写真では、写っていないことがあります。 疑いがあれば、 歯科用 CT を撮影することが大切だと思います。

 

歯医者 むし歯 歯周病 CT

 

まとめ

最近の歯科治療は、総合的にデジタル化が進み 多くの治療が効率よく 高精度にできるようになってきているように思います 。また、 これからも 治療技術は、日進月歩といった感じで進んでいくように思います。 当院では、新しい機器や技術を取り入れ 患者様に安心して満足していただける治療を行っていきたいと考えております。

また、気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

インプラントを除去するケースは?費用や除去後の対処法も解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

除去されたインプラント体

インプラントは長期間にわたって使用が可能ですが、ときには除去しなければならないことがあります。

どのような場合にインプラントを除去しなければならないのでしょうか。また、インプラントを除去する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

今回は、インプラントの除去が必要となるケースや除去にかかる費用、除去後の対処法について詳しく解説します。

インプラントを除去するケース

インプラントの除去中のイメージ

インプラントの除去が必要なケースは、以下のとおりです。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラント周りの組織に炎症が起こる病気です。インプラント周囲炎の主な原因は、不十分な歯磨きやメンテナンス不足による細菌感染です。また、インプラントに過度の力がかかりすぎることも原因の一つとされています。

インプラント周囲炎が進行すると顎の骨が吸収されて、インプラントがぐらつき、噛むのが難しくなります。さらに顎の骨の吸収が進むと、最終的には除去が必要になるのです。

そのため、歯茎の腫れ・出血など、インプラントやその周囲に異常を感じた場合は、早めに歯科医院を受診することが重要です。早期に対処できれば、インプラントの除去を避けられるでしょう。

インプラントの破損

インプラントそのものが破損した場合も、除去の対象となります。インプラントはチタン合金などの強度の高い金属で作られています。

しかし、食事や歯ぎしりなどによってインプラントに負荷がかかり続けると、破損することがあるのです。

破損したインプラントをそのままにすると、インプラント周囲炎を発症したり、噛み合わせが悪くなったりなど、さまざまな問題が発生することがあります。そのため、インプラントが破損した場合は、除去しなければならないのです。

金属アレルギーの発症

金属アレルギーがある方でもインプラント治療を受けることは可能です。

インプラントにはチタンという金属が使用されることが一般的です。チタンは生体親和性が高く、金属アレルギーの主な原因となるニッケルやコバルト、水銀、パラジウム、クロムなどの金属は含まれていません。

ただし、非常に稀にではありますが、チタンに対してアレルギー反応を起こす方もいます。チタンによってアレルギーの症状が現れていると分かったら、インプラントを除去しなければなりません。

インプラント治療を考えているけれども金属アレルギーが心配という方は、事前に歯科医師にそのことを伝え、アレルギーテストを受けるとよいでしょう。

神経損傷

私たちの顔にはたくさんの神経が通っており、特に口の周りに多く存在します。これらの神経は感覚を司るもので、顔の感覚や動きに関わっています。

下顎には下歯槽神経という神経が通っています。この神経は歯の根っこの近くを通っているため、損傷しないようにインプラント体を埋め込む必要があるのです。

もし、神経を損傷すると感覚麻痺やしびれなどの症状が現れる可能性があり、症状が改善されない場合は、インプラントを除去する必要があります。

インプラント治療による神経損傷を防ぐためには、治療前の検査が非常に重要です。より詳細な検査ができる歯科用CTを導入している歯科医院を選ぶと良いでしょう。

上顎洞への迷入

上の奥歯の部分には上顎洞という空洞があります。この部分の骨は他の部分に比べて薄くなっており、インプラントを埋め込む際に、インプラントがその位置からずれて上顎洞側に移動し、さらには鼻腔内に入り込むことがあります。

このようにインプラントが予定の位置からずれることをインプラント体の迷入といい、インプラントが上顎洞に迷入すると、鼻から膿が出たり、鼻の中に違和感が生じたりします。そのため、迷入したインプラントは除去しなければならないのです。

インプラントはどのように除去する?

除去されたインプラント体

インプラントの除去方法は骨の状態によって異なります。

まず、顎の骨の吸収が進んでいる場合は、引っ張るだけで取り出せることがあります。この場合は、顎の骨を削る必要はありません。

一方で、顎の骨が残っている場合には、特殊な器具を使ってインプラントを取り出します。インプラントのネジを埋め込むときと逆方向に回してゆっくりと抜き取ります。

状況によっては、周囲の顎の骨を少し削る場合もあります。これは、インプラントが顎の骨にしっかりと固定されていて、簡単には抜けない時に行われる方法です。

インプラントの除去は局所麻酔を用いて行われるため、手術中の痛みはほとんどありません。

しかし、インプラントの除去後は、手術した部分に痛みや腫れが出ることがあります。痛みや腫れは数日で治まることがほとんどですが、痛みや腫れがひどい場合や、症状が長引く場合は、歯科医師に相談しましょう。

インプラント除去にかかる費用

インプラントの除去にかかる費用のイメージ

インプラント除去にかかる費用は、保険が適用される場合と、自費診療の場合で異なります。

保険適用の場合

インプラントを埋め込んだ歯科医院以外で除去の手術を受ける場合は、保険が適用されます。また、除去の手術を行う前には、レントゲン画像を準備する必要もあります。

保険診療でインプラントを除去する場合にかかる費用は、3割負担で1本あたり1,400円程度です。

自費診療の場合

インプラントを埋め込んだ歯科医院でインプラントを除去する場合は、保険が適用されません。保険が適用されない場合、インプラントの除去にかかる費用は全額自己負担になります。

しかし、多くの歯科医院では患者さんの負担を軽減するために保証制度を設けています。治療後に発生するかもしれない問題に対して、ある程度の保証を行うというものです。

保証の内容は歯科医院によって異なりますが、インプラント治療後に予期せぬ問題が発生した際に、無償または一部負担で再治療を受けられるようになっています。

インプラント治療を検討している場合は、保証制度について事前によく確認するようにしましょう。

インプラント除去後は再治療できる?

インプラント除去後の再治療のイメージ

インプラント除去後、再治療できるケースとできないケースがあります。

以下に詳しく解説します。

再治療できるケース

インプラントを除去した原因を改善できれば、再治療を受けることが可能です。

インプラント周囲炎が原因でインプラントを除去した場合、細菌感染部を完全に取り除き、炎症が改善されていれば再治療を受けられます。また、神経損傷によってインプラントを除去した場合、神経の状態が改善されたのを確認できたら、再治療が受けられます。

再治療できないケース

再治療できないケースは、手術後に再度トラブルになるリスクが高い場合です。

再治療ができないケースは、主に以下のとおりです。

炎症や細菌感染が改善されていない

炎症や細菌感染が改善されていないと再治療はできません。炎症や細菌感染が完全に改善されていないと、新しいインプラントを入れても同じ問題が再発する可能性があるためです。

喫煙習慣がある

喫煙習慣がある方も再治療を受けられない場合があります。喫煙によって血流が悪くなると、インプラントと顎の骨が結合しにくくなります。

さらに、喫煙によって血流が悪くなり、免疫力が低下すると、インプラント周囲炎などの問題を引き起こす原因となるのです。

喫煙者は必ずしも再手術を受けられないというわけではありませんが、喫煙習慣があると治療に影響を及ぼす可能性があるため、手術前に喫煙習慣を見直すことが勧められるのです。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も再治療を受けられない場合があります。インプラントを埋め込んだ部分の顎の骨が少しずつなくなることを、骨吸収といいます。

特に、歯ぎしりや食いしばりの癖があると無意識のうちに歯に強い力を加えてしまうため、インプラントに過度の負担がかかり、骨吸収が起こりやすいとされています。

顎の骨が減るとインプラントをしっかりと支えられなくなり、結果的にインプラントの除去または脱落につながることがあるのです。再治療を受けるためには、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する必要があるでしょう。

まとめ

インプラント除去について説明している歯科医師

インプラントは入れ歯やブリッジに比べて長期的に使用できる点が魅力ですが、場合によっては除去しなければならないことがあります。その主な理由として、インプラント周囲炎やインプラントの破損、神経損傷、インプラントの迷入などが挙げられます。

インプラントを除去した後に再治療を受けるときは、除去の原因が完全に改善されている必要があります。例えば、インプラント周囲炎が原因の場合、完治していることが再治療の条件です。また、直接的な原因が改善されたとしても、喫煙している人は再治療を断られるケースがあります。

インプラントの除去を避けるためにも、適切にケアを行い、定期的にメンテナンスを受けましょう。

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

〜歯石の除去して歯の健康維持を〜

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。
お口の中の歯垢・歯石、ご存知ですか?
お口の中にたまる汚れとしては、「歯垢(しこう)」が有名です。歯垢は、プラークとも呼ばれるもので、その中には、 無数の細菌が含まれており、虫歯や歯周病の原因となります。そんな歯垢が石のように硬くなったものを「歯石 (しせき)」といいます。歯石は、取り方に注意が必要で、放置すると歯周病のリスクも上昇させます。
歯石とは
歯石とは、一言で言えば歯垢が硬くなったもののことで、歯みがきでみがき残した歯垢は 、およそ2日間ほどで歯石へと変わってしまうと言われています。
 歯石は歯磨きでは取れない
歯石は、一旦歯に付いてしまうと歯ブラシでは取れないのです。歯みがきがしにくい「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」に できやすく、また歯石の表面はデコボコしているため、そこにさらに歯垢が付いて歯周病の原因となってしまいます。
 歯石は歯周病を悪化させる
歯石に住み着く細菌は、歯周病、口臭などのトラブルを引き起こす恐れがあります。 歯石は、つきやすい人、つきにくい人がいます。これは体質的なものが関係している場合もあれば、 お手入れの良し悪しが関係している場合もあります。歯石自体は無害ですが、歯石に付着した細菌は 歯周病の原因となり、歯周病が進行するとお口の中だけでなく、全身の病気を引き起こす原因になることもあります。

歯石をつくらせないためには?

歯石が形成されてしまう原因は、歯垢の除去が不十分であ ることにあります。
硬い歯石に変化すると除去が困難になってしまいますが、 軟らかい歯垢の時点では、セルフケアで除去することが可能 です。歯垢が歯石へと変化する前に、歯ブラシやデンタル フロス・歯間ブラシを使って歯垢を除去しましょう。
また、取り除ききれない歯垢・歯石は、歯科医院で定期的に除去してもらいましょう。

ご自宅でできる歯のケア

① 歯ブラシで歯磨き
歯磨き剤は少量で十分です。えんぴつのように軽く持ち、 歯と歯茎の間に45度の角度で毛先をあてるようにします。
また当院では、衛生士が患者様お一人お一人に適したブラッシング方法をお伝えさせていただきます。
② フロスや歯間ブラシで歯の隙間の掃除
歯の隙間の汚れは歯ブラシだけでは落とせません。歯間の 大きさによって、狭い部分はデンタルフロス、広い部分は 歯間ブラシを選択します。歯ブラシと併用することで、汚れの除去率がアップします。
当院では、衛生士が患者様お一人、お一人に適した歯間ブラシサイズをお伝えさせていただきます。
  
③ 舌ブラシを使って舌の掃除
舌の表面を奥から前、中から外の方向にやさしくこするよう にします。強くこすると舌を傷つけることになります。
④ 薬用成分配合の洗口剤を使ってうがい
口腔ケアでは口の中を清潔に保つ目的があるのでブクブク うがいを中心に行います。口腔内の保湿をするうえでも効果 的です。
歯石ができやすいのは、唾液が分泌される下あごの前歯 の内側(舌側)部分や上あごの奥歯の外側(頬側)部分の 歯です。歯磨きを行う際にはこれらの箇所を特に意識し、 歯石の付着を予防しましょう。
【歯石がつくことによって歯周病が進行】

歯石を除去するためには?

歯石除去を自分で行うという方もいるかもしれませんが、 自己流で行うと誤って歯や歯肉を傷めてしまいかねませ ん。歯石は歯科医院で除去してもらいましょう。
歯石取りの頻度は、3~6ヶ月に1回程度 が適切です。期間に幅があるのは、お口 の状態によって歯石の形成速度も大きく 変わるからです。
歯石除去・歯のクリーニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

マウスピース矯正 インビザライン part 3

ここ数年で、マウスピース矯正が注目されるようになってきました。 以前からあるワイヤー矯正と、どちらを選択しようか迷う方がいらっしゃると思います。
歯科医院で言われるのは、自己管理できる人 、そして マウスピースが適応症例かどうか 、歯ぎしり 食いしばり があるかどうか などで、どちらかに選択されるか決められるのではないでしょうか。
【ワイヤー矯正】
  
【マウスピース矯正】
  

《マウスピースでの歯の動かし方》

少しずつ違ったマウスピースを1〜2週間、定期的にマウスピースを交換し歯を動かしていきます 。患者様によっては、 マウスピースを交換するだけで矯正できると思うと、不思議に感じられる方も少なくないのではないでしょうか。
マウスピース矯正の場合、 歯の表面に歯の色と同様な色をしたプラスチックの突起を付与します。 これを アタッチメントと言います 。これは口腔内スキャン (アイテロ)を行い、 患者様一人一人にあった 治療計画を作成するにあたり、 どの歯の、どの位置にアタッチメントを付与するべきかをあらかじめ決めなければなりません。
アタッチメントは、白い突起のようなもので少し違和感はありますが、 マウスピースを装着していれば、 ほとんど気になりません。
このアタッチメントと付与することによって、歯に加わる力(咬合力)を分散し調整することができます。 アタッチメントを付与することで、正確に歯を移動させることができるので マウスピース矯正 においては、 必要なものとなります。
もう一つ 、マウスピース矯正を行う場合よく使用される処置があります。 歯と歯の間を 削る 処置です。
【IPRアタッチメントが組み込まれた治療計画】
この処置のことを、IPRと呼ばれています。
ワイヤー矯正の場合、 歯を移動させるスペースを確保するため、 小臼歯の抜歯を行うことが多いのですが、 マウスピース矯正の場合は、 IPR を行うことが多くあります。
歯を削ると歯が痛んで、虫歯になったり、 知覚過敏症を引き起こすのではないか。と心配される方がいらっしゃいます。でも、安心してください。 歯を削ると言っても歯の表面のエナメル質を0.1mm 単位で少し削る程度です。歯の健康に影響が出るような量を削ることはありません。
一般の歯科治療で使用する器具で IPR を行うと 、削る量が多くなって歯の健康を損なう可能性が出てきます。
IPRを行う場合は、 IPR 専用の器具を使用します。 代表的なものは、 CC ストリップス や IPR 専用ダイヤモンドバーです。 このような専用器具を使用して 0.1mm 単位で少しずつ削るようにしています。
IPR の技術によって患者様の歯の形態を整えることができ 、審美的な面で矯正治療を仕上げることが可能になってきます。 しかし 、マウスピース矯正で IPR を必ず行う処置 かというとそうではありません。
もちろん 行なわない ケースもあります。例えば 、前歯部の軽度な 正中離開の場合では IPRは使用しません。
ただ、使用されない ケースは、ほんの一部でほとんどの場合は行う処置です。 マウスピース矯正 全体の9割近くは、IPR  を行うことになります。 マウスピース矯正を行うには、 アタッチメントの付与、 IPR の2つの処置がほとんどのケースで必要です。
ただ、どこにアタッチメントを付与すればいいのか 、アタッチメントの形状はどのようなものなのか、 どの歯に IPRをすべきなのか、など考えなければなりません 。
当院では 、マウスピース矯正でインビザライン の治療計画を立てるためのシュミレーションソフトウェアを使用しています。 これは、クリーン チェックと呼ばれています。このクリーン チェックを行うため 、口腔内スキャンをし、作製した歯の3 D モデルを用いて歯をどのように動かしていくか 、コンピューターで予測し、治療計画を 綿密に練っていきます 。そして 、アタッチメントの形状、 どの歯につけるか、IPRの有無、などを決めていきます。
 IPRと アタッチメントを 歯に付与してから、マウスピース矯正が開始となります。 歯が動く原理は、マウスピース矯正も ワイヤー矯正も同じです。 しかし 歯に矯正力をかける方法は違います。 マウスピース矯正の場合は 、歯並びと マウスピースのズレによって矯正力がかかるのに対し 、ワイヤー矯正の場合は、 ワイヤーを曲げて 元の形に戻ろうとする力が力となり 歯を動かしていきます。 マウスピース矯正よりも ワイヤー矯正の方が歯にかかる 力は強くなります。 また、 ワイヤー矯正の方が力が強い分 、歯を移動させるスピードが速いため、同じ歯列矯正であれば 、治療が短期間で終了することになります。

《マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリットデメリット》

《マウスピース矯正 》
★メリット
・取り外しが可能で口腔ケアがしやすい
・透明なので 目立ちにくい
・金属を使用しないので金属アレルギーの心配がない
・矯正力が弱いので 痛みにくい
・取り外しが可能なので普通に食事をすることができる
★デメリット
・自己管理が必要
   (マウスピースを紛失すると 再度 マウスピースを作製しなければならない)
・ 適応症例が限定される
・1日20時間以上 装着する必要がある
   (つけ忘れがあると効果が薄れ治療期間が長くなる)
《ワイヤー矯正》
★メリット
・矯正力が強いため 矯正期間が短い
・ マウスピース矯正に比べて 適用症例が多い
★デメリット
・取り外しができないため 口腔ケアが困難
・食事に注意する必要がある
  (例えば、ガムやキャラメルといった粘着性のものを食べると矯正器具が外れたりする)
・ 矯正力が強いため マウスピース矯正と比べて痛みが生じやすい
・金属アレルギーの方は 困難
・ 金属を使用し装置が目立ってしまう。
・舌や粘膜を傷つく 傷つけてしまうことがある
最近、矯正治療において、マウスピースでの矯正が増えているように思います。 患者様にその理由を聞くと 矯正装置が目立たないから。普通に食事ができるから。 と答えられる方が多いように思います。 しかし、マウスピース矯正にも デメリットがありますのでその点は考慮していただきたいと思います 。

 《マウスピース矯正の適用症例》

・前歯の隙間(正中離開)
・軽度な前突
・軽度な叢生
・1歯だけの反対咬合
 ・軽度な 八重歯   などです。
マウスピース矯正を希望される方は、一度シュミレーションを行い マウスピース矯正が適応症例かどうかを確認する必要があります 。
 

《マウスピース矯正では困難な症例》

・重度な叢生
・重度な上下前突
・咬み合わせがズレている
・歯の傾斜が強い
このような症例は、マウスピース矯正だけでは困難なケースだと思います。
ワイヤー矯正の選択が必要となってきます。 歯列不正と言っても、色々なケースがありますので 、患者様がどのような 歯列 不正なのかによって 治療方法も変わってきます 。矯正治療を行う場合は、まず カウンセリング し、治療計画を綿密に練ってから、治療開始しなければならないと思います。
本日は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較についてお話ししました。
また、何か気になる点がありましたらお気軽にご相談ください。

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合はどうする?

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

金属アレルギーの人

金属アレルギーがあり、セラミック治療を検討している方も多いのではないでしょうか。セラミック治療は陶器などに使われる陶材を使用しておこなわれるため、金属アレルギーの方でも受けることが可能です。

ただし、歯科治療に用いられるセラミック素材の中には、一部に金属を使用しているものがあります。金属アレルギーの方は素材選びに気をつけましょう。

今回は、金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合の素材の選び方や、金属アレルギーの症状などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けたい場合はどうする?

セラミックの歯

 

セラミックとは、陶材のひとつのことで金属成分は含まれていません。そのため、金属アレルギーの方でもセラミック治療を受けることが可能です。

しかし、セラミック治療にはいくつか種類があり、中には金属を使用するものが存在します。金属アレルギーの方の場合は当然ながらアレルギー反応が出る可能性が高いため、治療方法は慎重に検討する必要があるでしょう。

金属アレルギーの方が使用できるセラミック素材とそうでないものがありますので、事前に歯科医師へ金属アレルギーであることを伝えましょう。安全に使用できる素材を選ぶことが大切です。

金属アレルギーの方が避けたほうがいいセラミックの素材は?

金属アレルギーの方でも治療可能なセラミック素材

先にも触れましたが、セラミックの種類の中には金属を含むものがあります。メタルボンドは金属を含むため、金属アレルギーの方は避けるべきでしょう。

メタルボンドとは、内側に金属フレームを使用し、人の目に触れる表面にセラミックを焼き付けた素材のことです。金属アレルギーの方が使用すれば、何らかのアレルギー症状があらわれる可能性があるため避けたほうがよいでしょう。

金属アレルギーの方でも使用できるセラミックの素材

セラミックの素材

では、どのようなセラミック素材であれば、金属アレルギーの方でも安心して使用できるのでしょうか。ここでは、金属を含まない素材について詳しく解説します。

オールセラミック

オールセラミックとは、文字通り全てセラミックだけでできた素材のことです。天然歯に近い色や光沢が得られるため、審美性を重視したい方に選ばれる傾向があります。

また、経年劣化もしにくくすき間ができにくいことから、二次虫歯になりにくいというメリットもあります。

ただし、他の素材に比べると強い負荷によって割れやすいことがデメリットです。そのため、強い負荷がかかりやすい奥歯には不向きで、前歯の治療に使用されることが多いです。

フルジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれている素材です。フルジルコニアは、ジルコニアのみでつくられた素材なので、金属アレルギーの方でも使用できます。

オールセラミックに比べて強度や耐久性が高く、奥歯の治療にも対応可能です。そのほかにも、汚れに強く変色しにくいという特徴があります。

ただし、ジルコニアは天然歯よりも硬いため、噛み合わせに問題がある場合は天然歯に負荷をかけて傷つけることがある点に注意しましょう。歯ぎしりや噛みしめなどの癖がある方も、ジルコニアの硬さによって天然歯が割れたり欠けたりする可能性があります。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックとは、歯科用プラスチックのレジンとセラミックを混ぜ合わせてつくられた素材です。プラスチックの強度の低さをセラミックで補い、レジンの柔軟性が衝撃吸収性を高める相性のよい組み合わせといえるでしょう。

審美性については、セラミックが混ざっている分レジンよりも変色はしにくいですが、プラスチックが混ざっているためオールセラミックよりも白さや透明感には欠けます。

費用は比較的安価で、近年はCAD/CAMシステムでの対応に限り、ハイブリッドセラミックの保険適用が可能になっています。保険が適用されるためにはいくつかの条件があるため、かかりつけの歯科医院で対応しているかどうか確認してみるとよいでしょう。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムガラスを用いた素材のことで、ガラスのような透明感のある見た目が特徴です。通常のセラミックよりも強度が高いですが、ジルコニアの強度には劣ります。

e-maxはほぼすべての部位に対応できますが、歯ぎしりや食いしばりなど歯に強い負荷がかかるような癖がある方は、適応外となる可能性があります。

金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状が出ている人

金属アレルギーときくと、金属に触れた部分が赤くただれるような症状をイメージする方が多いのではないでしょうか。もちろん接触部位に症状があらわれる金属アレルギーもありますが、接触部位とは離れた部位に症状が現れるケースもあるのです。

ここでは、金属アレルギーの症状について詳しくみていきましょう。

接触性の皮膚症状

接触した部位に生じる金属アレルギーの症状として、最もイメージしやすいものは接触性皮膚炎でしょう。接触性皮膚炎では、金属製のネックレスをつけていた部分が赤くただれたり痒くなったりします。

金属が汗などの体液と反応することによってイオン化し、体内へ蓄積されることにより引き起こされます。接触性皮膚炎の場合は、金属が直接肌に触れないようにするれば症状が改善することもあります。

接触性の口腔症状

歯科で使用する金属製の詰め物や被せ物、矯正器具などによって、口の中の粘膜や歯肉、舌にまだら模様がみられたり、口内炎のような症状があらわれたりすることもあります。

先にも述べましたが、体液との反応によりイオン化し、体内に蓄積されることで金属アレルギーを発症します。そのため、金属を使用する治療をおこなったあと長期間経過してから金属アレルギーの症状が出ることも考えられるのです。

場合によっては、味覚障害が出てしまうようなケースもあります。歯科治療で金属を使用するときには、金属アレルギーの有無にかかわらず慎重に検討したほうがよいでしょう。

全身性の症状

金属アレルギーでは、直接金属に触れた部位から離れた部位に症状が出ることもあります。その代表例が、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)です。

掌蹠膿疱症では、手のひらや足の裏に水ぶくれや膿を含んだぶつぶつ(膿胞)ができます。そのほかにも、ぶつぶつのできた部位が赤みをおびてカサカサしたり、ひび割れたりするような症状がみられることもあります。

このような症状は、一見歯科領域とは関係ないように感じるため、水虫を疑って皮膚科を受診する方も多いです。顕微鏡による真菌検査で判別をおこなうのが一般的でしょう。

実際のところ、掌蹠膿疱症の原因は明確になっているわけではありません。歯科金属以外にも、虫歯の根元にある病巣や、扁桃炎、喫煙習慣などが関連して引き起こされるのではないかといわれています。

いずれにしても、金属アレルギーが疑わしい場合や不安に思う場合には、歯科治療を受ける前にアレルギー検査を受けることが大切です。

まとめ

セラミックの歯

セラミックは、金属アレルギーの方でも安心して使える歯科素材です。セラミックやジルコニア、e-maxなどいくつか種類があるため、使用する部位や予算に合ったものを選ぶとよいでしょう。

ただし、セラミック治療に用いられる素材の中には、一部に金属を使用したものも存在します。安心・安全に治療をおこなうためにも、金属アレルギーがある方は歯科医師へ必ず伝えるようにしてください。

なお、近年は金属アレルギーの方が保険適用内で受けられるセラミック治療もありますので、ぜひご気軽にご相談ください。

セラミック治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。



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