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歯の着色の原因と予防について

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

歯の着色や、歯の色が気になって、来院される患者様がいらっしゃいます。私たちの日常生活において、避けることは、難しいことだと思います。ある患者様から、「毎日歯磨きをしているのに、どうして歯が着色するのですか」と質問されました。本日は、歯の着色の原因と予防法についてお話します。

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歯の着色には、さまざまな原因が考えられます。大きく分けて、外因性と内因性の2つに分けられます。それぞれ、詳しく説明したいと思います。

外因性の着色

◎飲食物やタバコによる

外因性の着色とは、外部からのの影響による着色で、主に食べ物や飲み物、タバコなどが原因です。着色しやすい食べ物としては、コーヒー・紅茶、赤ワイン・カレー・チョコレートなどがあげられます。これらの飲食物には、歯に付着しやすい色素が含まれています。これらの色素が、歯の表面に付着し、長時間が経過すると、歯が黄ばんだり、茶色になったりしてきます。また、タバコには、ニコチンやタールが含有しています。このニコチンやタールが歯の表面に付着すると、歯の着色が起こってきます。

◎正しい歯磨きができていない

毎食後の歯磨きをしっかりとしていないと、口の中の歯垢(プラーク)や、着色・汚れが残るため、歯が着色してしまします。また、細菌の塊であるプラークは、口の中に残ってしまうと、時間の経過で硬くなり、歯石に変わっていきます。また、口の中の虫歯菌は、糖分をエサにして酸を作り出し、プラークが付着している歯の表面を溶かすので、色素が着きやすくなります。

内因性の着色

◎加齢によるもの

加齢によって、歯の摩耗や、細かなヒビがが増え、そのヒビの部分から、着色の原因となる色素が入り込んで、歯の色が変わることがあります。また、歯ぎしりや食いしばりをしている方は、歯が摩耗して歯の表面の色が、黄ばんでいる方もいらっしゃます。これは、歯の表面のエナメル質が、歯の摩耗により薄くなり、エナメル質の内部にある象牙質が、透けて見えることで、歯の色が黄ばんで見えます。

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◎抗生物質(テトラサイクリン)の影響

テトラサイクリンは、昭和の時代に、小児科などで処方されていた抗生物質です。この、テトラサイクリン系の抗生物質を妊娠中や幼少期」に摂取すると、歯が灰色に変色してしまいます。テトラサイクリンで変色した歯は、第1度~第4度までの、4つに分けられます。第1度は軽度な変色で、第4度に上がるにつれて、変色の度合いが強くなってきます。近年では、妊娠中や授乳中、8歳ころまでの小児に対しては、テトラサイクリン系の抗生物質は、避けるべきとされています。

失活歯

むし歯や歯周病などで、神経が炎症を起こすと、根管治療を行うことになります。患者様から「神経の治療をすると、歯の色が変色してしまうのは、なぜですか。」と質問されることがあります。少し、それについてお答えします。根管治療を行った際、血液の成分が毛細血管に入り込み、その成分が変性し、歯の色が、黒ずんでいきます。もちろん、根管治療を行っていなくても、神経が死んでしまった時にも、歯の色は変色します。それは、歯の神経が、ボロボロになったもので、血液中の鉄分が、毛細血管に入り込むためです。歯の色が黒ずんできたら、歯の神経が腐ってしまった、あるいは、失活歯の可能性が高いと考えられます。

着色の予防法

着色の予防法としては、まず、第一に日常的に行われるブラッシングだと思います。

◎歯磨き

歯磨きは、歯の着色の予防としては、最も大切な方法です。歯の表面に付着したプラークを、しっかり除去することで、歯の白さを保つことができます。例えば、飲食物などの色素が、歯に定着する前に、正しい歯磨きをすることで、除去することができます。ただし、歯を磨く時は、注意するポイントがいくつかあります。

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ゴシゴシ 磨かない

歯の汚れを除去しようと、「強い力でゴシゴシと歯を磨く」 これは、逆に歯の着色の原因となってしまいます。強い力で歯を磨と、歯の表面に傷がついてしまいます。その傷から、歯の着色の原因となる色素が入り込む可能性があるからです。歯磨きをする時は、歯の表面を傷つけないように、優しく磨く必要があります。

・1本ずつ丁寧に磨く

患者様の中には、なんとなく、歯を磨いている方がいらっしゃいます。しかし、口の中をチェックすると、プラークや汚れが残っていることがあります。なんとなく磨いている人は、歯ブラシの毛先が当たっている部分は、磨けているのですが、当たっていない部分が出てきます。歯を磨く時は、1本ずつ丁寧に磨くようにしてください。

・着色を除去する効果のある歯磨き粉を使用する

歯磨き粉には、着色を除去するのに有効な成分が、含まれているものがあります。その有効な成分として代表的なものとして、ピロリン酸ナトリウム 、ポリリン酸ナトリウム 、ハイドロキシアパタイトです。 歯の着色が気になる方は、ピロリン酸ナトリウム 、ポリリン酸ナトリウム 、ハイドロキシアパタイト を含有する、歯磨き粉の使用をおすすめします。

念入りに口腔ケアをして口臭を防ぐ人

食事習慣の改善

歯の着色を防ぐには 食生活の工夫はとても重要です。

・着色しやすい飲食物の摂取を減らす

歯に着色しやすい飲食 飲食物としては、コーヒー、紅茶、カレー 、赤ワインなどがあげられます。これらの飲食物を摂取した場合は、すぐに口をゆすぐか、歯磨きを行うことで、歯の着色を防ぐことができます。

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よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、唾液が多く分泌されます。唾液には、自浄作用があるので、食後に歯の表面についたプラークを洗い流してくれます。早食いを避けて、よく噛んで食事するようにしてください。

・着色しやすい飲料水は、ストローを使う

アイスティーや アイスコーヒーなど、着色しやすい飲み物は、ストローを使用することをおすすめします。ホットドリンクでは、使用することはできませんが、ストローを使用すると直接的に歯に着色する色素が触れにくいので、歯の着色予防には効果的です。

・食後に水を飲む

食後に水を飲むことも、歯の着色の予防には、効果的です。 食事中に、付着したプラークは、水を飲むことによって、洗い流すことができます。特に、カレーなどを食べた後は、水で口をゆすぐこと、水を飲むことを習慣にするようおすすめします。

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生活習慣の改善

口呼吸をしない

口呼吸をする人は、口の中が、乾燥状態になります。口の中が、乾燥状態になると歯が、着色しやすい状態になります。できるだけ、鼻呼吸を意識し水分補給は、まめにして口の中が、乾燥状態にならないように心がけてください。

・タバコやアルコールを控える

タバコは、歯に悪影響を及ぼすだけでなく、着色を起こす原因になります。タバコには、ニコチンやタールが、含まれておりこれらは、歯に色素として、付着し着色してしまいます。また、アルコールは、利尿作用があるため体内の水分量が、減少し口の中が、乾燥状態になってしまいます。アルコールの過剰摂取は、極力控えることが望ましいです。

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・ストレスを感じない生活習慣

ストレスは、歯の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れて唾液の分泌量が減少し、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、口の中が、乾燥状態になりやすく、歯の着色のリスクが高くなります。ストレスは、食いしばりや 歯ぎしりの原因となり、歯が摩耗し、歯の表面が傷つき、色素がつきやすくなります。しっかり睡眠時間を取り、適度な運動をしながら規則正しい生活をしていただくことが大切です。

歯科医院出て定期的な クリーニング

歯の着色を防ぐには、歯科医院での定期的な クリーニングは、欠かすことができません。歯の着色を落とすクリーニングとしては PMTCと呼ばれる処置です。PMTCとは、専用の器具や薬剤を使用し、歯の表面を研磨しながら、歯垢やステインを除去する歯面清掃のことを言います。歯の表面に付着したステインは、通常の歯磨きでは、除去することは困難です。当院では、3ヶ月に1度の定期的な クリーニングをする際には、PMTCも行うようにしています。

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まとめ

歯の着色を防ぐには、日常の歯磨きや、食生活習慣に気をつけなければなりません。また、歯科医院での定期的なクリーニングも必要です。歯の着色の予防といえば、審美的に改善することが真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。しかし、歯の着色の予防は、見た目の美しさだけでなく、むし歯や歯周病の予防にもつながります。日々の口腔ケアをしっかりと行い、長期的に美しい歯を保ち、そして口腔内の健康を維持していただきたいと思います。

山根歯科医院 鳥取市 東町 虫歯 歯周病 ホワイトニング 矯正 インプラント

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療、ホワイトニングなど、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

インビザラインができない人の特徴 | 治療できる症例・できない症例とは

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザラインのマウスピースを装着しようとしている女性

インビザラインは、マウスピースを装着することで少しずつ歯並びを整えていく歯列矯正です。透明で目立ちにくく、取り外しできることから多くの人に選ばれています。

「私もインビザラインで治療できる?」「どんな人なら治療できない?」など疑問に感じている方もいるでしょう。

この記事では、インビザラインができない人の特徴と、治療可能な症例について解説します。適応できない場合の治療法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインで治療できない症例

埋伏歯の写っているレントゲン写真

インビザラインで治療できない症例は、以下のとおりです。

歯周病や虫歯がある

歯周病や虫歯がある場合は、それらの治療が優先されます。歯周病は、歯の根元の周囲が炎症を起こしている状態です。放置して悪化すると歯がぐらつき、最悪の場合は抜け落ちる可能性があります。

虫歯がある状態でマウスピースを装着すると、細菌が中で繁殖し、虫歯がより進行する可能性が高いです。また、詰め物や被せ物がマウスピースの形に合わなくなる可能性があります。

埋伏歯がある

埋伏歯は、顎の骨に埋まっている歯です。埋伏歯があると、インビザライン矯正で歯を動かす際に邪魔になる場合があります。そのため、インビザライン矯正を始める前に抜歯が行われるケースが多いです。ワイヤーによる牽引を行うこともあります。

骨格に問題がある

不正咬合の原因が骨格にあり、顎の骨を削ったり大きく動かしたりしなければならない場合は、外科手術が検討されます。そのため、インビザラインだけで治療するのは難しいでしょう。

重度の不正咬合がある

歯並びの乱れが重度で、歯を大きく動かさなければならない場合は、インビザラインで治療できないかもしれません。例えば、顎に対して歯が大きく抜歯を必要とする場合や、歯並びが大きく乱れている場合などです。

一見軽度に見える場合でも、噛み合わせや歯の位置によっては、適応できない可能性があります。

インプラントが複数本ある

インプラントは、歯を失った場合に歯を補う治療法です。顎の骨にインプラントの根元部分を埋め込んでいるため、移動させることはできません。

インプラントのある歯を避けて部分的に矯正することは可能なケースもありますが、インプラントが複数本ある場合や、移動させたい歯の近くにある場合は難しいでしょう。適応できるかどうかは歯科医師に相談しましょう。

インビザラインで治療できる症例

インビザラインのマウスピース

インビザラインで治療できる症例は、以下のとおりです。

  • 叢生
  • すきっ歯
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 下顎前突(受け口)
  • 開咬
  • 交叉咬合
  • 過蓋咬合

叢生(そうせい)は、歯が重なり合っている状態で、開咬(かいこう)は上下の歯が噛み合わない状態です。交叉咬合(こうさこうごう)は上の歯の何本かが下の歯の内側にある状態、過蓋咬合(かがいこうごう)は、前歯が深く噛み合う状態を指します。

どの状態でも、軽度の場合はインビザラインで治療できる可能性が高いです。抜歯をして歯を大きく動かさなければならない場合は、ほかの治療法が選択されるでしょう。

インビザライン矯正ができない人の特徴

間食をする女性

インビザラインは可能であれば22時間以上、最低でも1日20時間以上装着することで効果が期待できる矯正方法です。学校や仕事、普段の生活の影響で装着時間が守れない場合は、治療が難しいでしょう。

ここでは、装着時間を守るのが難しく、インビザライン矯正ができない人の特徴を解説します。

間食が多い

インビザラインは、食事のたびに取り外し歯を磨いてから再装着する必要があります。そのため、間食が多い方は、何度も取り外して歯を磨くのが手間に感じるでしょう。また、間食が多く装着時間が短くなると、治療効果が期待できません。

例えば、デスクワーク中にお菓子をつまむ習慣のある人や、コーヒーや紅茶など、飲み物を飲みながら仕事をする習慣のある人などが挙げられます。

見た目に抵抗がある

インビザラインは透明で目立ちにくい見た目をしていますが、何もつけていないときに比べると発音しにくくなります。そのため、営業職や接客業で人と話す機会が多く、発音が悪くなるのを気にする人には向いていないでしょう。

インビザラインは取り外しできるため、短時間のプレゼンテーションや会議中は外しておくことも可能です。

ただし、1日に最低でも20時間の装着が必要なため、食事の時間も含めて1日4時間以上外す日があると、治療が予定通りに進まなくなります。

口腔内やマウスピースを清潔に保てない

虫歯や歯周病になって治療が進まなくなるのを防ぐために、口腔内やマウスピースは常に清潔に保つことが大切です。歯磨きやマウスピースの洗浄が習慣化できない人は、インビザライン矯正が難しいでしょう。

例えば、職場から疲れて帰宅し食後にそのまま寝たり、外出先で歯磨きができずにそのままマウスピースを装着したりなどが挙げられます。お子さまも、学校で昼食のあとに歯を磨かずにマウスピースを装着したり、そもそも装着し忘れたりすることが考えられます。

お子さまの場合は、在宅時に歯磨きができているか保護者の方が確認し、仕上げ磨きをしてあげましょう。歯磨きの重要性について説明し、お子さまの理解を得ることも大切です。

スポーツや楽器の趣味がある

マウスピースは取り外しできるため、激しい運動や楽器の演奏などの趣味がある方も治療できます。

ただし、スポーツや楽器演奏の時間が長く、マウスピースを外す時間が長くなる場合は治療が予定通り進まなくなる可能性があります。スポーツや楽器演奏を趣味にしている人は、マウスピースを外したい時間や頻度について、歯科医師に相談したうえで治療を検討しましょう。

定期的な通院が難しい

マウスピースが予定通り装着できているか、口腔内にトラブルは発生していないかなどを確認するために、定期的に通院する必要があります。通院頻度は、1〜2ヶ月に一度程度です。

仕事が忙しい、歯科医院の診療時間と休みの日が合わないなど、定期的に通院できない方の場合、インビザライン矯正は難しいでしょう。

インビザライン矯正ができない場合の治療方法

ワイヤー矯正の模型

インビザライン矯正ができない場合の治療方法は、以下のとおりです。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを装着し、ワイヤーを引っ張ることで歯を動かしていく矯正方法です。歯に強い力をかけられるため、重度の叢生や上顎前突など、抜歯が必要な症例にも対応できるケースが多いです。

マウスピースのように取り外しができないため、マウスピースの装着を忘れる心配もありません。口を開けたときに装置が目立つ点や、装置に食べ物が詰まる点はデメリットです。

外科手術

出っ歯や受け口など、不正咬合の原因が骨格にある場合は、外科手術が適応となる場合があります。例えば、顎が大きく前に出ている場合は顎の骨を切る手術を行い、その後ワイヤー矯正で歯並びを整えます。矯正だけでは難しい骨の出っ張りや噛み合わせを改善できるのです。

ただし、外科手術は全身麻酔をして骨を切除するため、体への負担が大きいです。入院して安静にしなければならないため、スケジュール調整も必要でしょう。手術を行うかどうかは歯科医師と十分に相談する必要があります。

セラミック矯正

セラミック矯正は、短期間で歯並びの見た目を整える審美治療です。健康な歯を小さく削ってセラミックの人工歯を被せる方法です。

適応できるのは、軽度のすきっ歯がある場合や、歯の大きさが不揃いで揃えたい場合などです。

セラミックは白く透明度が高いため、加齢や虫歯が原因で着色している歯も改善できます。健康な歯を削らなければならないのはデメリットとして挙げられるでしょう。また、根本的に歯並びを整えることはできないため、適応症例は限られます。

まとめ

友人と笑顔で楽しそうに会話する学生たち

インビザラインは、マウスピース矯正の中でも幅広い症例に対応していますが、適応できない場合もあります。歯並びの乱れが重度の場合や骨格的な問題がある場合は、ワイヤー矯正や外科手術が必要となるでしょう。

また、インビザラインでスムーズに歯並びを整えるには、装着時間を守ることが大切です。間食の多い方や仕事中にマウスピースをつけられない方など、装着時間を守れない方は、インビザラインでの治療が難しい場合があります。

インビザラインの適応になるかどうかは、歯並びや噛み合わせによっても異なるため、歯科医師に相談しましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

定期検診時に発見される口腔内疾患と対処法

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

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歯の定期健診では、口のみの健康を長期的に維持するためにはとても重要な習慣です。多くの患者様は、虫歯や歯周病のチェック、あるいは痛みや腫れといった、何か症状が出た時に歯科医院に来院されることが多いと思います。定期健診では、虫歯や歯周病はもちろんのこと、その他の口腔内疾患が発見されることがあります。そして、早期発見ができることによって、治療がスムーズに行くことがありますし、ケースによっては、抜歯をしなくても良いことがあります。定期検診で発見される口腔内疾患とその対処法についてお話しします。

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虫歯

歯の定期検診で発見される口腔内疾患では、虫歯が上げられます。

虫歯の原因・・・口腔内の細菌がプラークに含まれる糖を分解し、酸が発生します。この『酸』が歯の表面のエナメル質、象牙質を溶解し、できる疾患です。初期虫歯では、歯の表面が白くなったりします 。痛みや不快感はほとんどなく、気がつかないことがあります。ある程度、進行した虫歯になると虫歯は、エナメル質を溶解し象牙質にまで及んできます。そうなると、冷たいものや甘いものにしみるような症状が出てくるようになります。さらに進行すると、神経まで虫歯が到達し、熱いものにしみたり、場合によっては、何もしない状態で痛みが生じることになります。さらに虫歯が進行すると、歯の歯冠部が崩壊して、歯の神経が腐敗し、歯の根の先に膿がたまり歯茎が腫れたりします。ここまで進行すると、抜歯しなければならないことがあります。定期検診では、虫歯の有無を確認し、早期に治療が可能になります。早期発見された場合は、虫歯を削る量が最小限になるので、歯に対してのダメージが少なくなります。虫歯の場合、痛みや不快感を感じた時には、虫歯がC 3以上に達していることが多く、根管治療が必要にとなったり、最悪の場合は、抜歯をしなければならないことがあります。口腔内の健康を維持するためには、定期検診を行い早期発見・早期治療が重要になってきます。虫歯は、特に子供に多く見られます。子供の場合は、十分な歯磨きができてないことがあります。また、食べ物においても、甘いもの(チョコレートやお菓子 )など、糖分が多く含まれている食べ物を好むことが多いです。当院では小学校3年生くらいまで保護者の方に、仕上げ磨きをしていただくことをおすすめしています。また、家族全員で一緒に歯磨きをする習慣を身につけておくことも、いいかもしれません。そして、定期検診で適切な歯磨き指導を受けていただきたいと思います。

歯周病

歯周病は、成人の多くの方が羅患している病気の1つです。歯周病は、軽度な状態では、ほとんど症状がないことが多く、気づきにくい病気の1つです。気づいた時は、かなり進行していることが多く、抜歯をしなければならないことがあり、現在では、抜歯の原因で一番多い病気が歯周病です。

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歯周病の原因・・・プラーク(歯垢)の細菌によって、歯茎に炎症を引き起こし、そのまま放置すると、歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収し、歯がグラグラと動揺してきます。歯周病を進行させる原因としては、歯磨きが不十分であること、歯ぎしり・食いしばり・ストレス・喫煙などがあげられます。歯周病は、口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすと言われています。特に糖尿病とは、密接な関係があり、糖尿病にかかると、歯周病が進行しやすくなります。また、歯周病になると糖尿病が悪化することも分かってきました。歯周病は糖尿病だけでなく、心臓病や早産などの全身の健康にも悪影響を及ぼすことになります。歯周病においては、定期検診で早期発見・早期治療を行うことで、歯周病予防と進行抑制を行っていかなければなりません。歯周病の治療では、まず適切な 口腔ケアが、あげられます。正しい歯磨き方や食生活指導、歯科医院での歯石除去やPMTC などが上げられます。歯周病の予防をしっかりと行い 、口の中の長期的な健康維持を念頭に入れて、社会生活の質の向上を行っていただけたらと思います。

歯根破折

歯根破折の原因

・歯根の強度の低下・・・ 神経処置をして、長期に経過している歯、根管治療をしている弱い歯は歯根破折のリスクが高くなります 。

・過度な力によるもの ・・・代表的なものとして、歯ぎしりや食いしばり、転んだりした時の外傷などがあります 。

・噛み合わせが悪い場合・・・ 特に噛み合わせが悪く、ある部分に過度な力が加わった時に、歯根破折のリスクが高くなります。破折が起こった場合の症状としては、痛みが急に出てきて歯茎が腫れたりするのは特徴です。特に、噛んだ時に強い痛みを感じることが多いです。歯根破折と診断された場合は、抜歯になるケースが多いです。歯根破折は、定期検診によって X 線やCT 撮影を行い歯根破折かどうか確認していきます。

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歯の摩耗と咬耗

摩耗や咬耗の原因・・・歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられます。

症状としては、歯の表面のエナメル質が、すり減って象牙質が露出してきます。そして象牙質が露出することで、冷たいもの暖かいものにしみるといった、象牙質知覚過敏症を引き起こす可能性があります 。また、歯の摩耗や咬耗により、噛み合わせが悪くなり、顎関節症を引き起こすことがあります。歯の摩耗・咬耗は、定期検診で視診や問診を行うことにより判断できます。対処法としては、ナイトガード (マウスピース)を装着し、歯に過度な負担をかけない治療を行っていきます。早めに対処することで 、歯の損傷や神経の損傷を防ぐことができます。歯の摩耗は、過剰な力で歯磨きをしたり 硬い食べ物を頻繁に摂取することでも起こってきます。患者様の生活習慣の見直しや正しいブラッシング法をマスターすることで、歯の摩耗を抑制することができます。

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口腔粘膜疾患口内炎

口内炎の原因・・・口内炎の原因には、様々な原因があります、ストレス ・栄養不足・免疫力の低下・物理的刺激 (不適切な義歯によるものや、口の中を噛んでしまったもの)などあります。口内炎の多くは、7日間~10日間ぐらいで治ることが多いです。ただ、2週間以上経っても治らないケースは、一度 歯科医院を受診された方がいいかと思います。口内炎と思っていたら、他の粘膜疾患だったというケースがあります。また、口内炎であっても、例えば 鉄分やビタミンB12の不足、自己免疫疾患が原因で起こっていることもあります。定期検診では、いろいろな症状を注意深く経過観察を行い、場合によっては、皮膚科や内科へ受診をすすめることがあります。できるだけ早く原因を究明し、早期治療を行わなければなりません。

ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウスは、唾液の分泌量が減少することで起こる疾患です。ドライマウスになると、唾液の働きが弱まり、虫歯や歯周病になるリスクが高くなります。

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ドライマウスの原因・・・主な原因は、加齢による唾液腺の機能低下や口呼吸 、ストレス、 自己免疫疾患などがあります。主な症状としては、舌が痛い、口の中がネバネバする 、味覚障害などがあげられます。ドライマウスになると、日頃から口の中の違和感や不快感が感じることが多いです。

対処法としては、噛み応えのあるものを食べる。鼻呼吸をするように心がける。規則正しい食生活を送る。リラックスする時間を過ごし、できるだけストレスを解消するよう心掛ける。

当院では、ドライマウス治療には、口腔保湿剤の使用や、水分補給、お口の中の体操などをお勧めしています。定期検診では、ドライマウスの疑いがある場合は、唾液量のチェックを行います。ドライマウスは、進行すると虫歯や歯周病の進行を促進するリスクが高くなるので、早期治療が必要です。

象牙質知覚過敏症

象牙質知覚過敏症は、冷たいもの甘いものを食べたり飲んだ時にしみる症状です。

冷たい飲み物で歯がしみる男性 鳥取市 歯医者

知覚過敏症の原因・・・過度な力で歯磨きをすると、歯茎が下がって象牙質が露出したり、歯ぎしりや食いしばりなどで、歯の表面のエナメル質が摩耗して象牙質が露出することで起こります。

治療法

・薬の塗布~象牙質が露出した部分に、しみ止めの薬を塗布する。

・詰め物をする~歯の根元の楔状欠損が原因の場合は、プラスチック材料で詰め物をする。

・歯周病の治療~歯周病が原因で、歯茎が下がって起こっている場合は、歯周病の治療が必要です。

・マウスピースの装着~歯ぎしりや食いしばりが原因と考えられる場合は、マウスピースの装着を行います。

・根管治療~知覚過敏症の症状が強い場合は、根管治療を行います。

知覚過敏症も放置していると、悪化することがありますので、定期検診でチェックしておく必要があります。

まとめ

定期検診では、さまざまな口腔疾患を早期に発見し、適切な治療を早めに行うことができます。特に、むし歯や歯周病は初期の段階では、自覚症状が、ほとんどありません。気づいた時は、かなり進行しているケースが多いです。定期検診をすることで様々な口腔疾患を早期に発見し、適切な治療を行うことができ、口の中の健康を長期にわたり維持することに、大きな役割を果たしています。定期検診を怠らず健康な口腔環境を維持していただきたいと思います。

歯科検診・歯科定期検診を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

マウスピース矯正は何年かかる?期間が平均より長くなるケースとは

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

マウスピース矯正の治療期間イメージ

マウスピース矯正を検討しているけれど、治療期間は何年くらいか気になってはいませんか。治療期間は一人ひとりの口内環境や目指す歯並びによって異なります。また、思ったより治療が長引いてしまうケースも少なくありません。

治療期間が長くなるのにはいくつか原因があり、計画どおりに治療を進めるためには意識しなければならないことがあります。

本記事では、マウスピース矯正の治療期間の目安と治療期間が長くなるケースについて解説します。治療を長引かせないためにできることについてもご紹介しますので、マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正は何年かかる?

マウスピース矯正の治療期間イメージ

マウスピース矯正にかかる期間は、歯の状態や治療の難易度によって異なりますが1〜3年程度が一般的です。軽度の歯列不正であれば半年〜1年程度で治療が終わることもあるでしょう。

一方で、歯を大きく移動させる必要がある場合や骨格的な問題を伴う場合は3年以上かかることもあります。

加えて、矯正治療後には保定期間が必要です。保定期間とは、矯正治療で動かした歯が元の位置に戻らないように安定させるための期間のことで、1〜2年程度が目安とされています。矯正期間と保定期間を合わせた治療全体の期間は2〜5年程度が目安となります。

保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着する必要があります。保定を怠ると後戻りを起こす可能性があるため、歯科医師に指示された時間装着しなければなりません。

矯正期間は、患者さんの自己管理によって左右されます。計画どおりに治療を完了させるためには、歯科医師の指示に従うことが大切です。

マウスピース矯正はほかの矯正方法と比べて時間がかかる?

マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間を比較する女性

矯正治療にはマウスピース矯正以外にもワイヤー矯正などの選択肢があります。マウスピース矯正はワイヤー矯正などと比べて時間がかかるのか気になっている方も多いでしょう。

治療期間は、歯並びや選択する治療法などによって異なります。マウスピース矯正の治療期間は1〜3年程度が目安です。

一方、ワイヤー矯正の治療期間も1〜3年程度と両者に大きな差はありません。

マウスピース矯正で使用する装置は取り外しができますが、装着時間を守らないと予定よりも治療期間が延びる可能性があります。計画通りに治療を進めるためには装着時間を守ることが必要不可欠です。

ワイヤー矯正は装置が固定されているため装着時間を管理する必要はないものの、装置に慣れるまで不快感が伴う場合があります。

また、装置が固定式のため、歯磨きがしにくいです。しっかりと歯磨きができていないと、虫歯や歯周病になり、矯正期間が延びる可能性があるでしょう。

マウスピース矯正の期間が平均より長くなるケース

マウスピースの装着時間が不足しマウスピース矯正の期間が平均より長くなるイメージ

マウスピース矯正の治療期間は、さまざまなことが原因で平均よりも長くかかる場合があります。以下に、マウスピース矯正の治療期間が長くなるケースと理由について解説します。

歯の乱れが重度の場合

重度の不正咬合である場合、治療期間が長くなる傾向があります。例えば、歯と歯が大きく重なり合っている場合や、歯が並ぶスペースが極端に不足している場合は、歯を移動させる距離が長くなります。移動距離が長くなると、その分治療に時間がかかるでしょう。

また、あごの骨格に問題があるケースでは、外科的な処置が必要になる場合も少なくありません。外科的な治療が必要な場合は、全体の治療期間が延びる可能性があります。

マウスピースの装着時間が不足している場合

マウスピース矯正は、マウスピースと歯のズレを利用して歯並びを整える治療法です。矯正中はマウスピースを1日20〜22時間装着する必要がありますが、装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かず、結果として治療が長引く可能性があります。

マウスピースを長時間外していると、治療が進まず、治療計画の見直しが必要になるケースも少なくありません。マウスピース矯正をスムーズに進めるためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要なのです。

歯の動きが遅い場合

矯正治療で歯が動くスピードは一人ひとり異なります。例えば、成人の場合、成長期の子どもと比べて歯を支える骨が硬くなっているため、歯が移動するスピードが遅くなる傾向があります。歯の動きが遅い方は治療期間が長くなるでしょう。

定期的に通院できない場合

マウスピース矯正では、1〜2か月に1回の頻度で歯科医院を受診して、治療の進行状況を確認してもらう必要があります。

スケジュール通りに通院ができないと、お口の中にトラブルが起こっていても発見が遅れる可能性があります。これによって、結果的に治療期間が長引くこともあるでしょう。仕事や家庭の事情で通院が難しい場合は、事前に歯科医師に相談しておくことが大切です。

虫歯や歯周病が見つかった場合

マウスピース矯正中に虫歯や歯周病になると、場合によっては虫歯や歯周病の治療が優先されます。歯の健康状態が改善されるまで矯正治療を進めることができないので、その分治療期間が延びる可能性が高いでしょう。

矯正を始める前に、虫歯や歯周病はしっかりと治療しておくことが重要です。また、マウスピース矯正中は虫歯になるリスクが高くなるため、丁寧なブラッシングを心がけましょう。

マウスピース矯正の期間を長引かせないためにできること

マウスピース矯正の期間を長引かせないために歯科医師の指示通りに通院する女性

マウスピース矯正を計画どおりに進めるためには、ご自身の生活習慣を見直す必要があります。以下に、マウスピース矯正の期間を長引かせないためにできることについて解説していきます。

装着時間を守る

マウスピース矯正で歯を計画通りに動かすためには、マウスピースの装着時間を守る必要があります。マウスピースは一般的に1日20〜22時間の装着が推奨されています。これを守らないと歯の動きが遅れ、治療期間が延びる原因となるでしょう。

特に、食事やブラッシングをしたあとに装着を忘れることが多いため注意してください。マウスピースの付け忘れが多い方はリマインダー機能などを使用して、付け忘れを防ぎましょう。

歯科医師の指示どおりに通院する

治療をスムーズに進めるためには、歯科医師の指示どおりに歯科医院に通院することも大切です。通院を怠ると、歯が治療計画どおりに動いていなかったり、虫歯や歯周病になっていたりしても発見が遅れ、結果として治療期間が延びる可能性があります。

仕事などが忙しい場合でも、歯科医院を受診する時間を確保するようにしましょう。

口腔ケアを徹底する

虫歯や歯周病が見つかった場合、矯正治療を一時中断せざるを得なくなることがあります。特に、マウスピースを装着すると唾液の自浄作用が得られにくくなるため虫歯になるリスクが高まります。糖分の多い飲食物は虫歯のリスクを高めるため、矯正期間中は控えましょう。

また、食後はしっかりと歯磨きをするだけでなく、マウスピースを洗浄することも大切です。マウスピース自体も清潔に保つことで、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を保つことができます。

装着方法や交換時期を守る

マウスピース矯正の治療期間を長引かせないためには、マウスピースの装着方法や交換時期を守ることも重要です。マウスピースを正しく装着できていなかったり、交換時期を守れていなかったりすると、歯の動きが計画からズレて結果的に治療期間が長引くことがあります。

装着方法や交換時期などに疑問点があれば早めに確認することも大切です。

まとめ

マウスピース矯正で歯が列が整った夫婦

マウスピース矯正の治療期間は1〜3年ほどが目安といわれています。

ただし、歯並びの乱れが重度の場合やマウスピースの装着時間が不足している場合などには、治療期間が長くなるケースもあります。

計画どおりに治療を進めるためには、マウスピースの装着時間を守り、歯科医師の指示どおりに通院することが大切です。マウスピース矯正は継続的な自己管理が求められる治療なので長期的な視点を持ち、計画的に取り組んでいきましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

抜歯後の注意点とケア方法

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院です」。

皆さんは、抜歯をした経験はありますか。虫歯や歯周病、歯の破折などにより、歯を抜かなけらばならないケースがあります。だだ、抜歯をすれば、治療が終わってホッとされる方もいらっしゃると思います。しかし、抜歯後の注意点やケア方法をしっかりと行わないと、抜歯した傷口から感染や合併症を起こしてしまうことがあります。本日は、抜歯後の注意点とケア方法についてお話します。

抜歯 鳥取市 歯医者

抜歯後の注意点

ガーゼの圧迫止血

抜歯後の初期対応はとても重要です。まず、抜歯後は歯科医から処方されたガーゼを止血するためにしっかりと嚙むようにします。目安としては、30分~1時間程度嚙むようにします。ガーゼをすぐに外してしまうと再出血の原因となってしまいます。30分~1時間程度は、ガーゼを嚙むようにしてください。

唾液や血を無理に吐き出さない

抜歯直後は、唾液に血が混じってしまうことがありますが、これは普通に起こることです。特に気にすることはありません。ただ、人によっては気になって頻繫に吐き出したり、うがいをする方がおられます。何度もうがいをすることによって、抜歯窩の治癒過程である血餅(血の塊)が、流れてしまい、抜歯窩の傷口治癒の妨げになってしまいます。血餅ができないと、傷口の治癒が遅れるだけでなく、ドライソケットを引き起こし、強い痛みを伴うことがあります。抜歯当日のういがいは、できるだけお控えください。

インプラント周囲炎の放置はNG 鳥取市 歯医者 抜歯
激しい運動や入浴を控える

抜歯後は、血行が良くなることは、控えたほうが良いです。例を上げると、過度な運動・長時間の入浴・飲酒などです。これらのことを行うことによって、末梢血管が拡張し、出血しやすくなります。場合によっては、痛みや腫れが強くなることがあります。抜歯後、3~4日は、気を付けた方が良いかと思います。

抜歯後の休息

抜歯は、体をリラックスさせて休息をとることも重要です。特に抜歯後の1~2日間は、あまり無理せずゆっくりと睡眠をとり、安静に過ごすことが、傷口の回復を早めることにつながります。

抜歯後の食事

抜歯後24時間は、刺激の少ない食べ物を摂取するようにしましょう。また、固い食べ物や、熱い飲み物はできるだけ控えるようにしてくい。                             避けるべき食べ物や飲み物~ピーナッツ・せんべい・アルコール類など                  適した食べ物~ヨーグルト・お粥・スープなど                       

抜歯後の食事については、できるだけ抜歯したところではなく、反対側で嚙むようにすると、抜歯した所の傷口への負担が軽減し、傷口の治癒が早くなります。

傷口の治りを早める食事

ビタミンや亜鉛が豊富な食事を摂ることで、抜歯後の傷口の治癒を早めることができます。

・ビタミンA(皮膚や粘膜を保護する)~乳製品や卵など

・ビタミンB(皮膚や粘膜の代謝を促進する)~魚類やさつま芋や玄米など

・亜鉛(傷口の免疫力を高める)~チーズや卵や高野豆腐など

以上のことを念頭に、抜歯後の食事メニューを考えてください。だいたい、1週間程度と考えていただければと、思います。  

鳥取市 歯医者 食事

                      

抜歯後の痛みや腫れに対してのケア

抗生剤や痛み止めの服用

抜歯後は、痛みや腫れが起こることが多いと思います。当院では抜歯後は、抗生剤や痛み止めの処方を行うようにしています。特に痛みや腫れが強い場合は、歯科医から処方された鎮痛剤や抗生剤を指示通り服用してください。痛み止めの追加服用は、必ず歯科医の指示を守ることが大原則です。

鳥取市 歯医者 抜歯
冷湿布の使用

抜歯後は、1~2日は頬を冷やすと腫れが軽減することがあります。また、冷湿布を使用する際は、直接肌に触れないようにタオルなどで包み10分程冷やすと良いと思います。ただ、ある患者様で冷湿布で長く冷やしていたら、腫れがひどくなったことがあります。実は、冷やしすぎは良くありません。冷やしすぎると血行が悪くなり、痛みが増大することになります。10分ほど冷やしたら、少し時間をあけてまた、10分ほど冷やすという方法がおすすめです。抜歯後の腫れは、だいたい2~3日ぐらいがピークで、その後は、だんだんと引いてきます。腫れが引かない場合は、早めに歯科医へご相談ください。

抜歯後の歯磨き

抜歯した部位の歯磨きは、特に注意しなければなりません。抜歯した当日は、傷口を避けて歯磨きしてください。翌日からは、柔らかい歯ブラシを使用して、優しく磨くようにしましょう。歯磨きをすることはとても重要なことですが、傷口に直接触れることは、感染リスクが高くなる可能性があります。また、抗菌性の洗口液を使用することで、感染予防になり、口腔内の衛生状態を維持することができます。歯磨きの際には、フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、他の歯を守る効果があります。また、歯磨き後は、水だけで軽くゆすぐ方法も効果があります。このことによって、フッ素が歯に付着して、虫歯や歯周病の予防効果が高まります。抜歯後の歯磨きの方法については、歯科医にご相談することをお勧めします。

鳥取市 歯医者 抜歯

抜歯後の合併症に対しての対応

抜歯後は、ドライソケットと呼ばれる合併症が起こる場合があります。ドライソケットとは、抜歯後の傷に血餅がうまく形成されず、歯槽骨が露出し、強い痛みがあることを言います。原因としては、過剰なうがいや、傷口を指や舌で過剰に触ることにより 血餅がうまく 形成されなかったり、剥がれたりすることによって起きる現象です。また、細菌感染が原因でできることもあります。

歯周病菌のイメージ 鳥取市 歯医者 抜歯
ドライソケット の症状 

通常であれば、抜歯から2〜3週間後には痛みは治ってきますが、ドライソケットの場合は、抜歯してから3日〜5日以降に強い痛みが生じます。ドライソケットを長時間放置すると、歯槽骨に炎症が起こり急性歯髄炎を発症する場合があります。 さらに放置していると、歯槽骨が壊死することがあります。抜歯後、1週間経っても強い痛みが生じている場合は、ドライソケットの疑いがあります。早めに歯科医院に受診してください。

ドライソケットの治療法

抗生剤や鎮痛剤の投与

抜歯をした時には、抗生剤や鎮痛剤の投与を行います。これらは、抜歯後の痛みや腫れを軽減する目的 だけではなく、ドライソケットの炎症の痛みをの軽減にも効果的です。

・テルプラグの使用

テルプラグとは、吸水性のコラーゲンのスポンジで、抜歯窩にテプラグを挿入することで、抜歯による傷口の治癒を早めたり、血餅ができやすくなり、ドライソケットの治療にも大いに役立ちます。

・抜歯窩の掻爬

抜歯窩の掻爬は、抜歯窩に麻酔をして、食べ物のカスや汚れをきれいにし、再度出血させて血餅を形成させることを目的としています。

出血が止まらない

抜歯後は、通常2~3時間程度で出血は止まりますが、なかなか出血が止まらない場合は、ガーゼを噛んで圧迫止血を行うようにしてください。それでも止まらない場合は、歯科医院に受診することをおすすめします。

・発熱や 腫れが治まらない場合

発熱や 腫れが、5日以上経っても治まらない場合は、感染の可能性があるため、歯科医にご相談してください。自己判断で市販薬を使用することは避けましょう。症状が悪化する可能性があります。 気をつけてください。

冷たい飲み物で歯がしみる男性 鳥取市 歯医者

抜歯後の定期的ケア

抜歯後に傷口が、完全に治癒した後も口腔内の健康を維持するためには、口腔ケアは大切です。定期的な歯科検診を受けて、他の歯の健康の維持も確認し、健康を保つ必要があります。また、歯を失った場合は、そのまま放置していると、噛み合わせが悪くなったり他の歯に負担がかかり、悪影響を及ぼしてしまいます。歯を失った場合は必要に応じて、義歯やインプラント、ブリッジ などで補綴治療を 歯科医とともに検討し相談してください。

鳥取市 歯医者 定期検診

まとめ

★抜歯後は、ガーゼを噛んで 圧迫止血を行う

★強くうがいすること・激しい運動・飲酒・長い入浴は避ける

★歯磨き時は、優しく磨く。場合によっては、洗口液を使用する

★抜歯後は、固い食べ物・刺激のある食べ物は、避けて柔らかい食べ物を取るようにする

★処方された薬を歯科医の指示通り 服用する

★痛みや腫れが、5日以上続くようであれば、歯科医に相談する

抜歯後のケアをしっかり行えば 、スムーズに回復することができます。何か異常を感じていることがあれば早めに歯科医にご相談してください。

鳥取市 歯医者 抜歯

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

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予防歯科とは?何をするの?診療内容や費用と頻度、受けるメリットも

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

予防歯科で歯科医院を訪れるイメージ

予防歯科は、虫歯や歯周病を未然に防ぐために行う診療で、健康な歯を維持するために重要です。日々のケアだけでは不十分な部分を補う役割を果たします。

しかし、具体的にどのような診療を行うのか、どのくらいの費用がかかるのか、またどの程度の頻度で通うべきなのかを知っている方は少ないかもしれません。

この記事では、予防歯科とは何かという基本的な情報から、診療内容、費用、頻度、受けるメリットについて詳しく解説します。予防歯科の知識を身につけることで、歯と口腔内の健康を長く保ちましょう。

予防歯科とは

予防歯科について説明する歯科医師

予防歯科とは、虫歯や歯周病といった歯の疾患を未然に防ぐための診療分野です。歯科治療と聞くと、虫歯を削ったり抜歯をしたりする治療をイメージする方も多いでしょう。

しかし、予防歯科は、疾患を治すのではなく、そもそも疾患が起こらないようにすることを目的としています。予防歯科では、患者さま自身のセルフケアと歯科医院での専門的なケアを行います。

具体的には、正しい歯磨き指導や食生活のアドバイスが行われるほか、歯科衛生士による歯石の除去やフッ素塗布などが含まれます。これにより、歯の健康を維持し、将来的に大きな治療が必要になることを防止します。

また、予防歯科は子どもから高齢者まで幅広い年齢層に対応しているのも特徴です。子どもの場合は乳歯や永久歯が健康に育つことを助け、高齢者の場合は歯周病や歯の喪失を防ぐ役割があります。

近年では、予防は治療よりもコストを抑えられるという考えが広まり、予防歯科の重要性が改めて注目されています。

予防歯科の診療内容

予防歯科で歯石除去を行う器具

予防歯科では、患者さま一人ひとりの状態に合わせて多岐にわたる診療が行われます。セルフケアのサポートも行っており、食事や歯磨きなど生活習慣に関するアドバイスを受けることもできます。

ここでは、主な診療内容について詳しく見ていきましょう。

プロフェッショナルケア

歯科医院で受ける専門的なケアは、予防歯科の中心的な役割を果たします。日々の歯ブラシだけでは取り除けない汚れを、歯科衛生士や歯科医師が行う専門的なケアによって取り除きます。

代表的な施術は、以下の通りです。

歯石除去(スケーリング)

歯石は歯磨きだけでは除去できないため、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具で取り除きます。これにより、歯周病の予防や口臭改善につながります。

クリーニング(PMTC)

専用の機械を使って歯の表面を磨き上げ、歯垢や着色汚れを除去します。歯のツヤを保つだけでなく、虫歯や歯周病予防の効果も期待できます。

フッ素塗布

フッ素は、歯を強化し虫歯になりにくい状態を作ります。特に成長期の子どもに効果的ですが、大人でも虫歯のリスクを低減できます。

セルフケアのサポート

予防歯科では、患者さまのセルフケアを充実させるためのサポートも重視しています。正しいブラッシング方法を指導したり、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を教えたりすることで、日常生活での口腔ケアの質を高めます。

日々のケアを正しく行えれば、虫歯や歯周病などのトラブルを予防する効果が期待できます。

食生活や生活習慣のアドバイス

歯の健康は、食生活や生活習慣とも密接に関わっています。予防歯科では、糖分の摂取を控えることや、バランスの良い食事を心がけることなど、口腔環境を保つためのアドバイスが行われます。

また、喫煙は歯周病のリスクを高めるため、禁煙指導が行われる場合もあります。

予防歯科の費用と頻度

予防歯科の費用と頻度のイメージ

予防歯科でかかる費用は、保険が適用される場合と適用されない場合で異なります。例えば、歯石除去やクリーニングの一部は保険の適用対象になるため、1,000円〜3,000円程度で受けられます。

一方、PMTCやフッ素塗布などは保険が適用されない自由診療となることもあり、その場合は5,000円〜1万円以上かかることがあります。費用が心配な場合は、事前に歯科医院に見積もりを出してもらいましょう。

通院頻度の目安

予防歯科に通う頻度は、基本的には3〜6か月に1回が一般的です。

ただし、歯周病が進行している場合や虫歯のリスクが高い場合は、より頻繁な通院が必要になるでしょう。具体的には、1〜2ヶ月に一度と指示されることが多いです。

また、子どもや高齢者の場合は年齢に応じたケアが必要なため、定期検診の頻度がやや高くなる場合があります。定期的に歯科医院で診てもらい、口腔内の状態を正確に把握し、十分なケアを受けることが大切です。

保険適用の可否

予防歯科において保険が適用されるかどうかは、受ける施術の内容や診療目的によって変わります。歯石除去や歯周病治療には保険が適用されることが多い一方、PMTCや審美的な施術は保険適用外となるケースが多いです。

通院前に、適用範囲について確認しておきましょう。これらの情報を踏まえ、自分の口腔内の状態や生活スタイルに合った予防歯科の計画を立てると良いでしょう。

予防歯科のメリット

予防歯科を受けるメリットのイメージ

虫歯や歯周病を防いだり口臭を改善したりと、予防歯科に定期的に通うことは、歯と口腔の健康を維持する上で多くのメリットがあります。ただ病気を予防できるということだけにとどまらず、将来かかる医療費を削減したり精神的な安心感を得られたりする効果も期待できます。

ここでは、予防歯科の主な利点について解説します。

虫歯や歯周病を未然に防げる

予防歯科の最大のメリットは、虫歯や歯周病を早期に発見・対処できることです。初期段階では自覚症状が少ないこれらの疾患も、定期的な診察によって見逃すことなくケアできます。

その結果、大がかりな治療が不要となり、痛みや費用の負担を軽減できます。虫歯や歯周病は、進行すると歯を失う原因にもなり得ます。ご自身の歯を残すためには、予防歯科が欠かせません。

口臭や着色の改善

歯石除去やクリーニングを行えば、歯の表面に付着した汚れや着色を取り除くことができ、口臭を防ぐ効果が期待できます。これは、日常のセルフケアでは十分に落としきれない部分を専門的なケアで補えるからです。

日々のケアでは、歯ブラシのみだと60%、フロスや歯間ブラシを併用すると80%ほどの汚れを除去できるとされています。20%ほどの汚れは残るということなので、定期的にプロフェッショナルケアを受ける必要があるのです。

長期的な医療費の削減

予防歯科を利用することで、結果的に医療費を削減できる可能性があります。虫歯や歯周病が進行してからの治療は高額になりやすいですが、予防によって重症化を防ぐことで、経済的な負担を減らせます。

歯の寿命を延ばせる

歯を失う大きな原因となるのが、歯周病や虫歯です。予防歯科で定期的なメンテナンスを受けてこれらのリスクを低減すれば、自分の歯を長く保つことができます。特に、高齢者の場合は、健康な歯が全身の健康維持にもつながるため予防歯科の重要性が高まります。

精神的な安心感

定期的に歯科検診を受けることで、口腔内の状態に対する不安が軽減されます。しっかりケアしているという安心感が得られるだけでなく、歯科医師からアドバイスを受けることで自信を持って日々のケアに取り組めます。

まとめ

定期的に予防歯科を受け笑顔で健康に過ごす家族

予防歯科は、歯や口腔内の健康を維持し、虫歯や歯周病を未然に防ぐための重要な診療です。診療内容には、歯石除去やクリーニング、フッ素塗布といったプロフェッショナルケアのほか、セルフケアのサポートや生活習慣のアドバイスも含まれます。

これらの施術を定期的に受けることで、歯の寿命を延ばし、長期的な医療費の削減が期待できます。

費用や頻度については、保険適用の有無や施術内容によって異なるため、自分の口腔内の状態やライフスタイルに合わせて計画を立てることが大切です。また、予防歯科には健康面でのメリットだけでなく、精神的な安心感を得られるという利点もあります。

これからは、歯が痛くなってから治療に行くのではなく、健康な状態を保つために予防歯科に通うという意識を持つことが重要です。日々のセルフケアと歯科医院での定期ケアを組み合わせることで、歯の健康を長く維持しましょう。

予防歯科を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

子どもの虫歯を予防するには

こんにちは!鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

「毎日歯磨きをしているのに虫歯になってしまう」「自分が虫歯で苦労したから、子どもにはむしばになってほしくない」と、思っている保護者の方もいらしゃるのではないでしょうか。大人の歯に比べると、子どもの歯は、虫歯になりやすく進行も早いと言われています。今回は、子どもが虫歯になりやすい理由や虫歯を予防する方法を解説します。子どもの虫歯を予防したい保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

鳥取市 歯医者 子供 虫歯

1.虫歯ができるまで

歯の表面のプラーク(歯垢)の中には、細菌が、存在しています。細菌は、飲食物の中の糖分を摂取 分解してを出します。この酸により歯は、溶かされます(脱灰)。食事をすると口の中は、酸性となって歯は溶け出しますが、唾液がその溶けた歯を修復し、再石灰化と呼ばれる状態になります。頻繁な間食は、口の中が酸性になっている時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。脱灰を繰り返し、再石灰化が追いつかなければ、虫歯 へと進行します。

2.子どもの虫歯の特徴

・白っぽい色

虫歯と聞くと、黒くなる状態を思い浮かべるかもしれませんが、 乳歯における初期虫歯は、白く濁るのが特徴です。

・進行に気付きにくい

子どもは、まだ痛みの感覚が発達しておらず、痛みやしみるなど の自覚症状を感じにくく、虫歯が進行してしまうことが多いです。

・虫歯になりやすい場所

※1~2歳では上の前歯

※3~4歳で奥歯が出始めると、咬む面面

※4~5歳以降は、歯と歯の間

※6歳臼歯の咬む面

6歳臼歯は、生え始めに手前の歯より低くなっているので、ハブラシが当たりづらいです。また、咬み合わせの溝が複雑で溝も深くなっているので、 汚れがたまりやすく、かつ汚れを取り除きにくいです。

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3.子どもが虫歯になりやすい理由

1.乳歯のエナメル質は薄い

エナメル質とは、歯の表面を覆う硬い層です。 乳歯は永久歯に比べて歯質が弱く、エナメル質の厚さは、約半分です。また、エナメル質の内側にある象牙質も粉程しかないため、虫歯になりやすく進行も早いです。また、生えてきたばかりの永久歯は、幼若(ようじゃく)永久歯といって歯質が、弱く虫歯への抵抗性も弱いです。2~3年かけて成熟し、硬く強い歯になっていきます。

2.間食の回数が多い、ダラダラ食べてしまう

食事や間食をすると、口の中が酸性に傾き、元に戻るのに40分以上 かかるといわれています。1日に頻繁に飲食すると、酸性に傾く時間 が長くなり、歯が溶け出す時間も長くなります。ただ、フッ素を使用することにより、歯が溶け始める酸性度がPH5.5から PH4.5まで、下がるとされているので、脱灰が減り、再石灰化が増えます。

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3. 歯磨きが正しくできていない

お子様が自分の力で正しい歯磨きをするのは難しく、磨き 残しが多くなりやすいです。磨き残しを最小限に抑えるため にも、保護者による仕上げ磨きが大切です。お子様だけに任せずに、できれば10歳頃まで継続しましょう。

4.大人から子どもに虫歯菌が感染する

一生の虫歯リスクが2歳半までに決まってしまうことを知っていま すか?生まれたばかりの赤ちゃんには、虫歯菌はいません。歯が、生え始める生後6ヶ月頃から虫歯菌に気をつけなければ なりません。特に1歳半~2歳半くらいが感染のリスクが高 まります。口の中には、たくさんの細菌が生息していますが、虫歯菌が、その中でどのくらいの割合を占めるかは大体2歳半までに決まります。虫歯菌にうつるのが、遅いほど虫歯になりにくいのです。

スウェーデンのイエテボリ大学の研究結果では、

※2歳までに虫歯菌の感染がなかった子ども→4歳の時の虫歯 0.3本

※2歳までに虫歯菌の感染があったなども→4歳の時の虫歯、5本 

なんと16倍の差がでたそうです!

箸やスプーンの共有、熱い食べ物 を息で冷ます、などをさけることや、保護者の方の歯科検診や虫歯治療も大切です。

4 子どもの虫歯を予防するには

1.食生活の工夫

間食回数が、多いほど虫歯の数も増えやすいので、頻度を少なく するか、食後にお菓子を食べるようにして、口の中が酸性に傾く時間を短くする。

2.正しい歯磨きを行う

🦷ハブラシは小核みに動かす

カー杯大きな動きで磨くのではなく、歯1~2本分を目安に 小さな動きを意識しましょう。

🦷フロスを使用する

歯と歯の間は、ハブラシが届かない為、持に虫歯になりやすいです。 出来るだけ毎日、1回でもフロスを通すことをおすすめします!

🦷フッ素入りの歯磨き粉又はジェルを使う

鳥取市 歯医者 小児歯科

歯磨き粉には、研磨剤や発泡剤が含まれており、 ジェルは含まれていないものが多いですが、歯に密着しなく隙間まで届きやすいです。うがいが上手くできない3歳までのお子様にジェルタイプ、 うがいができるようになった3歳頃から歯磨き粉を使う のがおすすめです。フッ素の効果は次の項で説明します。

4.定期的に歯科検診を受ける

(3ヶ月に1回が目安)

🦷専門的なチェックで、虫歯の早期発見につながる

🦷専門的なクリーニングで、セルフケアでは落とせない汚れを除去する

🦷歯磨き指導により正しいセルフケアを習慣化する

🦷フッ素塗布や必要に応じてシーラント(虫歯になりやすい奥歯の溝 にレジンをつめる)の予防処置を受ける

5.フッ素の効果と年齢に合った使用量、濃度

4-1の効果・エナメル質の強化:酸に溶けにくくし、虫歯のリスクを 減らす

🦷歯垢による酸の生成を抑える→虫歯菌の働きを抑える

🦷再石灰化を促す→初期段階の虫歯を修復する

☆歯科医院でのフッ素塗布は、1歳半頃から始めて(乳歯の前歯が、上下4本ずつ生えそろう頃)定期的に行うことが、おすすめです。また、生え始めの永久歯は、フッ素を取り込みやすいので、高い虫歯予防効果があります。

鳥取市 歯医者 小児歯科

・安全性

フッ素と聞くと「危険じゃないの?」と心配される方も いるかもしれません。歯磨き粉や歯科医院で使われているのは、フッ素と別の物質とがくっついて安定した形の『フッ化物』なので安全性 が高いです。身体に害の悪い食物や薬でも、適正な量を越えれば 身体に何らかの支障をきたす場合があります。フッ素も 同じで一度に過剰は量を摂取してしまうと、嘔吐や 腹痛などを起こす可能性がありますが、正しく使用されていれば問題ありません。

・フッ素の使用量と濃度

2023年1月から歯磨き粉のフッ素濃度の推奨基準が変更されました。

🦷歯が生えてから2歳・・・米粒程度(1~2mm程度)、1000ppmF

🦷3~5歳・・・グリーンピース大程度(5m程度)、1000ppmF

🦷6歳~成人・・・歯ブラシ全体(1.5~2cm程度)、1500ppmF

となっています。

5.まとめ

子どもの歯は虫歯になりやすいうえ、進行が早いことから、気付いた時には、穴があいていたり、大きく進行しているかもしれません。

食生活の見直しやフッ素の活用、小さいお子様には保護者の方が、注意深く見てあけるなどして、虫歯を予防していきましょう。何も症状がなくても、定期的に歯科検診を受けてより健康的な歯を保っていきましょう。

当院では、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

インビザライン Goにかかる費用はいくら?費用を抑えるコツも紹介

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザラインGoのイメージ

インビザラインという言葉を聞いたことがあっても、インビザライン Goという言葉を聞いたことがない方は多いかもしれません。インビザライン Goはインビザラインの種類のひとつで、部分矯正に用いられます。

では、インビザライン Goで治療する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。また、ほかのインビザラインの費用と違いはあるのでしょうか。

今回は、インビザライン Goの特徴や費用相場、費用を抑えるコツ、他の種類との費用の違いなどについて解説します。前歯だけを矯正したいとお考えの方や費用を抑えて部分的に矯正したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザライン Goとは

インビザラインGoを装着するイメージ

インビザライン Goとは、前歯から小臼歯までの部分矯正に用いられる方法です。他のインビザライン矯正と同様に、透明のマウスピースを装着して歯並びを整えます。もちろん、マウスピースは取り外しが可能ですので、食事や口腔ケアは普段通りに行うことが可能です。

また、インビザライン Goでは奥歯の矯正は行わないため、全体矯正よりも費用を抑えることができます。

インビザライン Goの適応症例

インビザライン Goは軽度の症例のみに対応できます。具体的には、以下のようなケースに対応が可能です。

  • 前歯の間にすき間が空いている
  • 1本だけねじれて生えている
  • 1本だけ引っ込んで生えている
  • 軽度の出っ歯
  • 軽度の八重歯
  • 軽度のガタつき
  • 軽度の後戻り

奥歯の歯並び・噛み合わせに問題があるケースや抜歯を必要とするケースは、インビザライン Goの対象外となります。インビザライン Goで対応できるかどうかは、歯科医師に確認しましょう。

インビザライン Goのメリット・デメリット

インビザラインGoのメリットとデメリットのイメージ

以下では、インビザライン Goのメリット・デメリットについて解説します。

インビザライン Goのメリット

インビザライン Goのメリットは、以下の通りです。

治療期間が短い・費用を抑えられる

インビザライン Goは軽度な症例に特化した部分矯正の方法ですので、全体矯正よりも治療期間が短く、また費用も抑えられます。可能な限り治療にかかる費用を抑えたいという方や治療を早く終わらせたいという方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

ワイヤー矯正と比較して違和感や痛みが少ないこともポイントです。治療を始めて間もないうちは違和感や圧迫感を覚えることがありますが、数日〜1週間程度で落ち着くことがほとんどです。

普段通りに食事や歯磨きができる

インビザライン Goで使用するマウスピースは取り外しができるため、食事や歯磨きを普段通りに行えます。そのほか、スポーツなどの制限もないため、ライフスタイルを変えることなく治療を続けることが可能です。

インビザライン Goのデメリット

インビザライン Goのデメリットは、以下の通りです。

適応症例が限られる

インビザライン Goは軽度の症例を対象とした部分矯正ですので、歯列全体が大きく乱れている場合や奥歯の噛み合わせに問題がある場合などは適応外となります。そのため、まずは歯科医院で治療が可能かどうかを確認する必要があるでしょう。

歯を削らなければならないケースがある

場合によっては、歯をきれいに並べるためのスペースを確保するために歯の側面を削らなければならないケースもあります。健康な歯を削ることに抵抗がある方にとってはデメリットといえるでしょう。

自己管理が必要

インビザライン Goで使用するマウスピースをご自身で管理しなければならない点もデメリットです。インビザライン Goではマウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。マウスピースの装着を怠ると、計画どおりに歯を動かすことができません。

計画どおりに治療を進めるためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要なのです。

インビザライン Goの費用相場

インビザラインGoにかかる費用のイメージ

インビザライン Goは、マウスピース20枚以内で歯並びが整うような軽度の症例に用いられます。インビザライン Goをはじめとした矯正治療は、基本的に保険が適用されません。自費診療となるため、高額な費用がかかります。

インビザライン Goで治療する場合にかかる費用は、症例や歯科医院によって異なりますが、35万〜60万円程度が目安です。

インビザライン Goの費用を抑えるコツ

インビザラインGoの費用を抑える医療費控除のイメージ

インビザライン Goは部分矯正ですので、全体矯正に比べると費用を抑えられます。

しかし、保険適用外の自費診療で数十万円単位の費用がかかることから、決して安いとはいえないでしょう。ここでは、治療にかかる費用を少しでも抑えるためのコツについて解説します。

マウスピースを適切に使用する

インビザライン矯正では、マウスピースを1日に20〜22時間装着する必要があります。装着時間が不足すれば計画通りに治療が進まず、長引く可能性があります。

治療計画に大きなズレが生じた場合、治療計画の修正が必要となり、追加で費用がかかることも考えられるでしょう。余分な費用負担を抑えるためにも、歯科医師の指示通りにマウスピースを装着することが大切です。

複数の歯科医院で見積もりをとる

インビザライン Goは保険適用外の自費診療となるため、歯科医院によって費用が異なります。できる限り費用を抑えたいと考えている方は、複数の歯科医院で見積もりをとったうえで、治療内容や費用を比較検討するのも方法のひとつです。

トータルフィー制を導入している歯科医院を選ぶ

先にも述べた通り、インビザライン Goの費用は歯科医院によって異なります。また、見積もりの費用に調整料などが含まれている場合とそうでない場合があります。調整料が含まれていない場合、一見すると治療費用が安いように感じるでしょう。

しかし、治療期間が延びて通院回数が増えれば、トータルでかかる費用は大きくなります。

歯科医院のなかには、治療にかかるすべての費用をまとめて支払うトータルフィー制を導入しているところもあります。トータルフィー制を導入している歯科医院であれば、追加費用がかからないため安心して治療を進められるでしょう。

医療費控除を申請する

医療費控除とは、1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に確定申告することで所得税の一部が還付される制度のことです。インビザライン Goは30万円以上かかる治療であり、医療費控除の対象となります。

医療費控除を受けるためには確定申告を行う必要があるため、医療費を支払った際の領収証を手元に残しておくようにしましょう。

なお、審美目的の治療の場合には医療費控除の対象外となります。ご自身の歯並びは医療費控除の対象となるかどうかを事前に歯科医師に確認することも大切です。

他のインビザラインとの費用の違い

インビザラインの種類別の費用を説明する女性

インビザラインには複数の種類があり、それぞれ費用が異なります。ここでは、他のインビザラインとの費用の違いについてみていきましょう。

<インビザラインの種類とそれぞれの特徴・費用>

種類特徴費用
インビザライン・コンプリヘンシブ・幅広い症例に対応可能
・マウスピースの枚数に制限なし
80万〜100万円程度
インビザライン・モデレート・中程度の不正咬合に対応可能
・マウスピースは26枚まで
70万〜90万円程度
インビザライン・ライト・軽度の不正咬合に対応可能
・マウスピースは14枚まで
45万〜65万程度
インビザライン・エクスプレス・軽度の不正咬合に対応可能
・マウスピースは7枚まで
20万〜40万円程度
インビザライン Go・前歯の矯正に対応可能
・マウスピースは20枚まで
35万〜60万円程度

このように、インビザラインにはインビザライン Goだけでなく、さまざまな種類があります。それぞれ対応できる症例やマウスピースの枚数、費用が異なるため、よく理解したうえで選択することが大切です。

また、患者さんそれぞれに合った治療法は異なるため、どの治療法が適応となるかは、歯科医院で確認しましょう。

まとめ

インビザラインGoで綺麗になった歯に笑顔の女性

インビザライン Goは、前歯のみに用いられる部分矯正の方法です。前歯のすきっ歯のみを治療したい方や1本だけ引っ込んで生えた歯を矯正したい方などに選ばれています。

ただし、歯列全体が乱れているケースや奥歯の噛み合わせに問題があるケースなどでは適応外となります。治療が受けられるかどうかは、歯科医院で確認してもらいましょう。

インビザライン Goの費用は35万〜60万円程度と高額です。歯科医院によって費用は異なるため、複数の歯科医院で見積もりを取って比較検討するとよいでしょう。

インビザライン Goを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

嚙み合わせの重要性と改善方法について

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

嚙み合わせは、口の中の健康を維持するため、とても大きな影響を与える要素です。多くの人は、咬み合わせが良くなると、食事の時に効率よく食べ物を咬むことができ、楽しい食事の時間を過ごすことができるくらいに、考えているのではないでしょうか。しかし、咬み合わせの大切さはそれだけではありません。本日は、咬み合わせの重要性と改善方法についてお話します。

咬み合わせ 鳥取市 歯医者

嚙み合わせの役割と重要性

食べ物をしっかりと嚙むことができる

嚙み合わせが正常であると、食べ物を効率よく嚙み砕くことができます。そのことによって、消化が促進され、胃腸への負担が軽減できます。嚙み合わせが悪い場合は、消化不良の原因となることがあります。また、嚙むことで、唾液の分泌が促進され、消化がスムーズになります。そして、唾液は、自浄作用作用・抗菌作用があるので、虫歯予防・歯周病予防につながります。

発音への影響

歯並びのために、嚙み合わせが悪い場合は、発音にも影響します。特に「サ行」や「タ行」の発音は、歯や舌の位置が正常でなくては、発音しづらくなることがあります。例えば、「サ行」を発音するとき、すきっ歯や出っ歯の場合、歯と歯の隙間から、空気が漏れやすくなり、発音が不明瞭になります。また、『タ行』の発音をする時、舌の先が上前歯の裏側に当たる必要がありますが、歯並びが悪い場合は、この装置がズレて発音しにくくなります。また、歯列が狭いと、舌の動きかしにくくなり、滑舌が悪く、発音が不明瞭になります。特に、「ラ行」の発音は、困難になります。このように、発音が不明瞭になると、人と人とのコミュニケーションにおいて、支障をきたすことが多くなってきます。

親知らずを抜く前の説明を受けている人 鳥取市 歯医者
顔のバランス 維持

噛み合わせが悪いと、噛み方に偏りができ、顔の筋肉のつき方のバランスが悪くなり、顔の歪みの原因となります。噛み合わせが良くなることによって、顔の骨格や筋肉の偏りがなくなり、顔のバランスの維持に大切な役割を果たしています。

噛み合わせが悪いと起こる影響

口腔内のトラブル

虫歯 歯周病のリスクが高くなる

噛み合わせが悪いと歯と、歯の間に汚れがたまりやすくなります。歯磨きをしても歯ブラシの毛先が届きにくいからです。 そのため、歯ブラシの毛先が届きにくいところに、汚れがたまり、付着してしまい虫歯や歯周病のリスクが高くなります。歯の健康を長期間維持するには、噛み合わせの改善はとても重要です。

顎関節症

顎関節症とは、顎関節や周囲の筋肉に不調が生じる状態を言います。よくある症状としては、口を開閉する時に痛みが生じたり、顎を開ける時、カクンとクリック音を出すと言ったものです。放置すると悪化することがあるため、早期発見 早期治療が必要です。噛み合わせが悪いと顎関節に大きな負担がかかってしまうことがあります。そのため顎関節の周囲の筋肉に大きな負担がかかり、顎関節症になるリスクが高くなります。顎関節症の治療法の一つに噛み合わせの改善が必要なことがあります。

親知らずを放置して虫歯になり痛みが出ている人
頭痛 肩こり 腰痛など全身への悪影響

噛み合わせが悪いと、顔や首の筋肉の緊張を引き起こし、頭痛や肩こりの原因となります。また、噛み合わせが悪いことで、しっかりと噛めないことが原因で胃腸への負担が大きくなり消化不良を起こすリスクが高くなります。

歯周病が原因で脳梗塞になったイメージ 鳥取市 歯医者
歯ぎしりや 食いしばり が増える

噛み合わせが悪いと、歯ぎしりや 食いしばりが増えてしまう原因となることがあります。歯ぎしりや食いしばりをしていると、顎関節症になってしまうことがあります。また、歯の表面のエナメル質が摩耗し、象牙質が露出して歯の痛みの原因となります。

ストレスの増加

噛み合わせが悪いと、顎関節症や歯の痛み、全身の悪影響によって、大きなストレスになってきます。噛み合わせが悪い場合は、早期に治療をする必要があります。噛み合わせが悪いと、色々な問題をが起こってきます。では、噛み合わせの改善治療は、どのようなことが挙げられるでしょうか。

噛み合わせの治療法

噛み合わせの治療法は、原因や症状に応じて 考えなければなりません。

矯正治療

歯並びが悪いことが原因と考えられる場合は、矯正治療が適用されます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、患者様の歯並びによって、方法を選択します。長期間(1〜2年)の治療が必要となりますが、噛み合わせの改善には、とても重要です。

インビザラインとワイヤー矯正の比較をしている人
咬合調整

咬合調整とは、歯を削って噛み合わせを調整することです。噛み合わせが悪い原因として、左右の噛み合わせのバランスが不均等になっていることが挙げられます。このような場合、咬合力が集中する特定の歯に、過度な力が加わり痛みを生じてくることがあります。このような場合は、過度に力がかかっている歯の表面をほんの少し削ることで、噛み合わせを改善していきます。上下顎の咬合関係 つまり、噛み合わせを調整することによって、物を噛む時に効率良く噛み砕くことができます。ただし 、1つ注意しなければならないことがあります。それは、咬合調整で削合する量は、エナメル質のところに留めておかなければなりません 。象牙質のところまで削合してしまうと、後に象牙質知覚過敏症を引き起こす可能性があります。気をつけて調整をしなければなりません。

スプリント療法

噛み合わせが原因で、顎関節症を引き起こす場合があります。このような場合は、 スプリントと呼ばれるマウスピースを装着し、顎関節や顎関節周辺の筋力の負担を軽減させることが大切です。プリント療法は、就寝中にマウスピースを装着することで、歯ぎしりや 食いしばり の改善になり、顎関節症の症状の改善にも大いに役立ちます。

鳥取市 歯医者 マウスピース スプリント療法 顎関節症 
補綴治療

歯の欠損や咬耗が原因で、噛み合わせに問題がある場合は、クラウン・ブリッジ・インプラントを使用して噛み合わせの改善を行います。歯の欠損がある場合は、放置しておくと歯の欠損部位の両隣在歯が傾斜し、噛み合わせが悪化します。歯の欠損部位には、インプラント・ブリッジ ・入れ歯などで何かを使用しなければ、噛み合わせは悪化します。咬耗症の場合は、多くの場合、スプリント療法を使用しますが、 咬耗症が、かなり進行して痛みが生じることがあります。このような場合は、根管治療を行い、冠を装着しなければなりません。冠の装着と、スプリント療法も併用することが望ましいです。

鳥取市 歯医者 インプラント
治療後の経過観察

噛み合わせの治療後は、経過観察が必要です。定期検診で、噛み合わせや歯の状態をチェックしなければなりません。噛み合わせは、治療直後は良好であっても、時間が経つと歯に微妙な変化が生じることがあります。噛み合わせが少しおかしいなど、違和感を感じた場合は、早めに歯科医院を受診していただければと思います。

まとめ

噛み合わせは、ただ食事の時に食べにくい。と言ったことだけではなく、全身の健康に関係しています。正しい噛み合わせになることで、お口の中を長期的に維持することはもちろん、全身の健康を維持するにも重要な役目を果たしています。噛み合わせがおかしいと思ったら早めに歯科医院を受診しましょう。

当院では、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

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ワイヤー矯正が痛い理由!痛みが生じるタイミングや和らげる方法とは

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤー矯正が痛くて気になっている女性

ワイヤー矯正は、効率的に歯並びを整えられますが違和感や痛みが生じる場合があります。痛みにはネガティブなイメージがありますが、歯が順調に動いているサインともいえます。あらかじめ痛いと感じる原因やタイミングを知っていれば、前向きに治療に取り組めるでしょう。

この記事では、ワイヤー矯正で痛い理由やタイミングについて解説します。痛みが生じた場合の対処法についても言及していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ワイヤー矯正が痛い理由

ワイヤー矯正が痛い理由のイメージ

ワイヤー矯正に限らず、矯正治療では歯に力をかけるため、どの矯正法でも多少は痛みを感じるといわれています。痛いと聞くとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、順調に歯並びが整っているサインともいえますので前向きにとらえるとよいでしょう。

ワイヤー矯正とは、歯の表面に装置を取り付け、歯並びを整える治療法です。1本1本の歯に力がかかりやすいため、効率的に歯並びを整えられるものの、違和感や痛みが生じやすいといわれています。

ただし、痛みには個人差があるため、人によっては違和感が出た程度だったという方もいます。また、理想的な位置に歯が移動すれば、痛みがなくなることがほとんどです。

ワイヤー矯正で痛みが生じるタイミング

歯磨きなどでワイヤー矯正の痛みが生じることがあるというイメージ

ワイヤー矯正で痛いと感じるタイミングの多くが、歯が移動したときです。また、歯の表面に装置を取り付けることで、粘膜が痛む場合もあります。

歯が移動したとき

ワイヤー治療で痛いと感じる主なタイミングは、装置によって歯が動いたときです。ワイヤー矯正では歯に力をかけることで歯並びを整えますが、骨の吸収や再生を行う際には炎症が生じるため痛みを感じやすいです。

また、歯に強い力をかけたことにより、圧迫感から違和感や痛みを覚える場合もあります。痛いと感じても、歯の移動が終われば症状は軽減されます。

ただし、激しい痛みが治まらない場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。この場合は、ワイヤーの調整により症状を緩和できますので、一度歯科医院を受診しましょう。

ワイヤーやブラケットを装着したとき

ワイヤーやブラケットを装着してすぐは、歯の移動に伴う痛みを感じやすいです。歯の移動が順調にすすめば、痛みは引いていきますのでご安心ください。

ワイヤーを調整したとき

ワイヤーやブラケットを装着した直後と同じように、ワイヤーの調整後も圧迫感や違和感が出やすく痛みを感じることがあります。特に、ワイヤーやブラケットを取り付けた直後は、歯並びの乱れが大きいことで痛みが出やすいです。

しかし、ワイヤー調整後2日~1週間程度で痛みは緩和されますので、様子をみるとよいでしょう。また、歯の移動がすすめば、歯を大きく動かす必要はなくなります。つまり、治療がすすむにつれて、痛みやストレスも軽減されることが多いです。

歯を噛み合わせたとき

ワイヤー矯正中は強い力がかかることにより、歯や歯茎が敏感な状態になっています。そのため、上下の歯を噛み合わせた際や食事をした際に、痛いと感じることがあります。特に、ワイヤーの調整後や装置を取り付けた直後は、痛みが出やすいです。

硬いものや繊維質のものを食べると、噛み合わせた刺激により痛みが増すことも考えられます。痛みを感じている間は、やさしい食事を心がけましょう。

歯磨きのとき

ワイヤー矯正中の歯は、外部からの刺激にも敏感な状態です。特に、ワイヤーやブラケットに歯ブラシが当たると、痛みが生じることがあるでしょう。そのため、やわらかめの歯ブラシを使用し、やさしく歯を磨くことを心がけてください。

装置が粘膜に当たるとき

ワイヤー矯正は、歯の表面に装置を取り付けるため、粘膜を傷つけやすいといわれています。そのため、食事や会話時などにお口を動かすと、粘膜が擦れ、痛いと感じることがあるのです。また、何度も装置が擦れることにより口内炎ができると、痛みが長引く場合があります。

同じ場所が擦れて炎症が慢性化することもあるため、このような場合はすぐに歯科医院を受診しましょう。

ワイヤー矯正の痛みはどのくらい続く?

ワイヤー矯正の痛みはどのくらい続くかというイメージ

ワイヤーやブラケットを取り付けた後やワイヤーを調整した後の痛みについては、個人差があります。早ければ2~3日、長くても1週間程度で治まるのがほとんどです。ワイヤー矯正により歯並びが整えば、徐々に痛みは治まっていきますのでご安心ください。

ただし、装置によって粘膜が擦れて痛い、口内炎ができて痛いなどの場合、何らかの対処が必要になります。また、歯の動きに伴う痛みが1週間を過ぎても続く場合、何らかのトラブルの可能性があります。舌や唇、頬が痛いと感じる場合は、一度歯科医院を受診しましょう。

ワイヤー矯正の痛みを和らげる方法

ワイヤー矯正が痛くて歯科医院で調整してもらっている男性

ワイヤー矯正で痛いと感じる場合、以下の方法で対処するとよいでしょう。

やわらかいものを食べる

ワイヤー矯正中の歯は敏感であるため、硬いものや繊維質のものを食べると、痛みが出る場合があります。上下の歯を噛み合わせた際に痛みを感じる場合は、やわらかい食事を摂りましょう。

例えば、麵料理やおかゆ、リゾットなどです。また、噛む回数を減らすために、具材を細かく切ったり、よく煮込んだりするのも効果的です。

矯正用ワックスを使用する

ワイヤーやブラケットが粘膜に触れることで痛い場合、矯正用ワックスを使用するのも良いでしょう。矯正用ワックスを2~3mmにちぎって丸め、装置の水分をふき取ってからワックスをつけます。粘膜に触れる凸凹が保護されることで、痛みを緩和できるでしょう。

ただし、同じ矯正用ワックスを使い続けると不衛生になり、口内のトラブルに発展する可能性があります。そのため、食事や歯磨きの度に、ワックスは取り替えてください。

痛み止めを服用する

ワイヤー矯正で歯を動かしている間は、炎症が生じることで痛みが出ます。痛みが治まるまでは、早くても2~3日かかります。そのため、辛い場合は我慢せずに痛み止めを服用しましょう。

患部を冷やす

ワイヤー矯正による痛みは、冷やすことで緩和できる場合があります。冷却シートや保冷剤や氷を包んだ布を頬にあて、患部を冷やしましょう。

ただし、冷やしすぎると歯の動きが鈍くなることがあります。氷で直接患部を冷やしたり、長時間冷やしたりすることは避けてください。

ワイヤーを調整してもらう

歯の圧迫感や痛みが1週間経っても治まらない場合は、一度歯科医院を受診しましょう。ワイヤー矯正を順調にすすめるためには、継続的に歯に力がかかっている必要があります。

しかし、痛みが強すぎると、眠れない・食事ができないなど、日常生活に支障をきたす場合があります。そのため、1週間を過ぎても激しく痛む場合は、歯科医師にワイヤーを調整してもらうとよいでしょう。

ワイヤー矯正で痛いときにやってはいけないこと

ワイヤー矯正が痛くて痛み止めを飲んでいる男性

ここでは、ワイヤー矯正で痛いときにやってはいけない3つのことについて解説します。

歯磨きによるケアを怠る

ワイヤー矯正で痛みが出ると、歯ブラシによる刺激でも痛みを感じることがあります。

しかし、痛いからといって歯磨きを怠ることはやめましょう。歯磨きをしないことでお口の中が不衛生になると、歯茎が炎症を起こし、さらに痛みが出ることがあります。

さらに、虫歯になると痛みが出るだけでなく、優先的に治療が必要になり、治療期間が延びることもあるのです。ワイヤー矯正を順調にすすめるためにも、痛みがあっても歯磨きを怠らないことが大切です。

患部に刺激を与える

ワイヤー矯正による違和感や痛みが生じると、舌や指で触りたくなるかもしれません。

しかし、患部に刺激を与えることで痛みが増す場合があるため注意が必要です。また、歯を押すなどの強い力を与えることで、歯の移動を妨げる場合もあります。

歯の移動に伴う痛みは徐々に治まりますので、痛みが出ても刺激を与えないようにしましょう。

痛み止めを常用する

歯の痛みを和らげる方法として、痛み止めの服用を紹介しました。

しかし、ワイヤー矯正では、歯を動かすために意図的に骨の炎症を起こしています。市販の痛み止めには鎮静成分が含まれていることがあり、常用すると歯の動きを妨げることがあるため、注意が必要です。また、痛み止めを常用することで胃に負担がかかる場合もあります。

そのため、痛み止めを服用する場合は歯科医院で処方されたものを服用しましょう。市販の痛み止めを飲む際は一度歯科医師に確認をとりましょう。

まとめ

ワイヤー矯正できれいな歯並びになり笑顔の女性

ワイヤー矯正で歯が痛いのは、装置で歯に強い力をかけるからです。歯の動きに伴い、ワイヤー矯正を始めた直後やワイヤーの調整後は痛いと感じやすいでしょう。また、装置が凸凹しているため、食事や会話などで擦れることで粘膜が痛む場合もあります。

歯の移動が順調にすすめば、1週間程度で痛みはなくなりますのでご安心ください。ワックスで保護したり、装置を調整したりすれば緩和できます。

ただし、ワイヤー矯正の痛みについては、個人差があります。1週間様子を診ても痛い場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

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