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どうしてセラミック歯は値段が高い?高くても選ばれる理由も解説

2024年7月26日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

セラミック歯

セラミック歯は、天然歯に非常に近い見た目や虫歯になりにくいなど多くの魅力があり、近年では値段が高くても選ばれる方が多い治療法のひとつです。セラミック歯の値段が高い理由はどこにあるのでしょうか。また、どうして値段が高くても選ばれるのでしょうか。

そこで今回は、セラミック歯の値段が高い理由と高くても選ばれる理由について詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の値段はどれくらい?

セラミック歯の値段イメージ

セラミック歯にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。また、詰め物(インレー)か被せ物(クラウン)かによっても値段は異なります。一般的なセラミックの種類と値段をご紹介します。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックだけで作られている素材で、天然歯に近い白さと透明感が特徴です。前歯などの目立ちやすい部分の治療に使われることが多いです。審美性が高いため美しさを重視する方に選ばれています。

オールセラミックの詰め物の値段は5万~10万円程度、被せ物の値段は8万~15万円程度が相場です。

ジルコニア

ジルコニアは、高い審美性と耐久性を合わせ持っている素材です。人工ダイアモンドとも呼ばれるほどの強度があるため、噛む力が強い奥歯にも使用できます。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も使用できるでしょう。

ジルコニアの詰め物の値段は7万~12万円程度、被せ物の値段は10万~18万円程度が相場です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックに歯科用レジンを混ぜ合わせた素材です。レジンが含まれているため、セラミックに比べると経年劣化による変色が起きやすいです。

しかし、レジンを混ぜ合わせることで値段を抑えられるメリットがあります。ハイブリッドセラミックの詰め物の値段は2万~4万円程度、被せ物の値段は3万~8万円程度が相場です。

メタルボンド

メタルボンドは、金属にセラミックを焼き付けた被せ物です。内側が金属のため耐久性に優れていますが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。また、見る角度によっては金属が見える可能性もあります。

一昔前まではセラミック歯の主流でありましたが、オールセラミックやジルコニアの登場により、近年ではあまり使われなくなりました。メタルボンドの値段は5万~15万円程度が相場です。

どうしてセラミック歯は値段が高い?

どうしてセラミック歯は値段が高いか考えている人

セラミック歯の値段が高い理由には、以下の3つが挙げられます。

・保険適用外の自費治療のため
・素材・材料の費用が高いため
・手間と時間がかかるため

それぞれ詳しく解説します。

保険適用外の自費治療のため

セラミック歯の値段が高い理由のひとつは、保険適用外の自費治療だということです。保険適用の治療の場合、自己負担額は3割(負担割合による)が一般的ですが、保険適用外の自費治療は全額自己負担になるため値段が高くなるのです。

また、自費治療の場合は歯科医院ごとに値段を自由に設定できるため、同じ素材のセラミックであっても歯科医院によって値段の差が生まれます。

素材・材料の費用が高いため

セラミックの素材自体の値段が高いということもセラミック歯の値段が高い理由です。セラミックにはいくつかの種類がありますが、高品質なセラミックほど素材の値段は高い傾向にあります。

また、型取りには精度の高いシリコン製の材料を使用し、セラミックを接着する際にも密着性が高く劣化が起こりにくいセメントを使用するため材料費が高くなるのです。精度の高いものを作製するためには、素材と材料にかかる費用の負担は避けられないともいえます。

手間と時間がかかるため

セラミック歯は、患者様一人ひとりに合った色や形のものを特注で作製します。保険で作製する歯の場合は、定められた色調ガイドのなかから自分の歯に最も近い色を選ぶしかありませんが、セラミック歯の場合は患者様の歯に合った色調にできます。

精度の高いセラミック歯を作製するには手間と時間がかかります。そのため、値段が高いのです。また、セラミック歯の作製を専門にしている歯科技工士に作製を依頼します。歯科技工士の技術料がかかることもセラミック歯の値段が高い理由といえます。

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由イメージ

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由には、以下の4つがあります。

・審美性が高い
・虫歯になりにくい
・金属アレルギーの心配がない
・歯茎の変色が起こる心配がない

それぞれ詳しく解説します。

審美性が高い

セラミック歯が選ばれる理由のひとつが審美性の高さです。セラミックは、天然歯に近い透明感とツヤがあります。特に、前歯を被せ物にする場合は見た目が気になる場合も多いでしょう。

セラミック歯は患者様それぞれの歯に合わせた色調や形を再現できるため、天然歯とほぼ見分けがつかない仕上がりとなります。

また、保険の前歯はレジンを使用するため経年劣化により黄ばんでくることは避けられませんが、セラミックは変色する心配がないため、長い間変わらない美しさをキープできます。

虫歯になりにくい

銀歯の場合、温度変化によって変形し、天然歯との間に隙間や段差ができることがあります。また、銀歯を接着するセメントが時間の経過によって少しずつ溶け出して隙間ができることもあるでしょう。できた隙間や段差から虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があります。

一方でセラミック歯は、銀歯に比べて表面に汚れが付着しにくいです。汚れが付着しても落としやすいという特徴もあります。また、温度変化によって変形することもありません。銀歯のように天然歯との間に段差や隙間が生じにくいため、虫歯になりにくいのです。

金属アレルギーの心配がない

銀歯の場合、唾液によって金属イオンが溶け出し、体内に吸収されると金属アレルギーを発症する可能性があります。

一方、セラミックのなかには金属をまったく使用しないものがあります。金属を使用しないセラミックを選択すれば金属アレルギーの心配がありません。金属アレルギーの方や金属アレルギーの疑いがある方でも安心して使用できます。

ただし、メタルボンドは内側に金属を使用しているため、避けましょう。

歯茎の変色が起こる心配がない

銀歯の場合、年月の経過とともに金属が徐々に溶けだすことにより被せ物付近の歯茎が黒ずむことがあります。特に前歯の被せ物の場合、歯茎が黒ずむと見た目が気になることもあるでしょう。

一方で金属を使用しないセラミックであれば、年月が経過しても歯茎の変色が起こる心配はありません。

セラミック治療は医療費控除の対象?

医療費控除の明細書

医療費控除とは、その年の1月1日~12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで税金の一部が還付される制度です。

セラミック治療は医療費控除の対象です。虫歯や噛み合わせの問題などの治療目的の医療費であれば医療費控除の制度を利用できます。

ただし、審美目的のセラミック治療である場合は医療費控除の対象外となるため注意が必要です。

医療費控除は、ほかの病院での治療費や通院でかかった交通費、生計をともにする家族の医療費も合わせて申請することが可能です。セラミックの治療費そのものが安くなるわけではありませんが、医療費控除を申請することによって費用の負担を減らすことができるでしょう。

まとめ

セラミック歯と模型

セラミック歯は、保険適用外の自費治療であるため値段が高いです。また、セラミックそのものの素材・材料費が高いことや、精密に作製するために手間と時間がかかることも値段が高い理由といえるでしょう。

しかし、セラミック歯は、天然歯のように美しく、虫歯の再発リスクを減らせるなど多くのメリットがあるため、値段が高くても選ばれる方が多いのです。

セラミック歯の値段そのものを安くすることは難しいですが、医療費控除を申請することで費用の負担を減らすことが可能です。セラミック治療を検討している方は、費用について事前に歯科医院で確認しましょう。

審美歯科治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

根管治療後の痛みの原因と対処方法

2024年7月24日

 

歯が痛い若い女性

虫歯や歯周病が進行して、痛みが生じたため根管治療をした経験がある方もおられると思います。根管治療をした後は、痛みが軽減されることが多いのですが、たまに痛みが中々取れなく、場合によっては食事ができないほどの激痛を感じて苦しむ方もいらっしゃいます。そのような時、とても不安になるのではないでしょうか。

本日は、『根管治療後の痛みの原因と対処法』についてお話します。

根管治療後に痛みが取れない原因

セラミック治療後に痛みがでた人

治療後の炎症

根管治療は虫歯や外傷などで歯髄が炎症や感染を起こした場合に歯髄を完全に除去して、根管内をきれいに消毒する処置です。しかし、根管内の洗浄が不十分で感染した歯髄が一部残っている場合は痛みが治まらないことが多いです。

【対処法】

エンドメーターで根管長を測定し、機械的に根尖部付近の歯髄をしっかりと除去する必要があります。歯髄を完全に除去した後は、根管内の清掃、消毒をしっかり行わなければなりません。

根尖病変による炎症

根尖病巣(図1)のような場合、感染した歯髄を除去しても痛みが治まらないことがあります。なぜなら、通常通り根管治療を行っても、根尖病巣を完全に除去することが困難な場合があるからです。その為、根尖病巣付近の歯肉が腫れてしまうことがあります。

【対処法】

根尖病巣が小さいケースでは、感染根管治療を何回か繰り返すことによって治すことができます。しかし、病巣が大きい場合は外科的処置が必要となります。根管治療においての外科的処置とは、歯根端切除術です。歯根端切除術は何度か根管治療を試みて、治らないケースで行います。感染根管治療や、歯根端切除術を行っても、予後不良のケースは抜歯になる可能性があります。根尖病巣がある場合は、パノラマレントゲン写真、CTを撮影し、根尖病巣の位置、大きさをしっかりと確認して、治療計画を立てていくようにしています。

【歯根端切除術とは】

歯茎を切開し、骨を削合して、歯の根の端を1~2mm切除して根尖病巣を取り除く外科的処置です。成功率は60%くらいですので、普通の根管治療に比べると成功率は、低くなります。また、根管治療と併用して、歯茎を切開して、外側から膿を出して治すこともあります。そのようなケースでは、抗生剤、鎮痛剤を必ず服用していただくようにしています。

歯の破折や亀裂が生じたことによる痛み

根管治療中や治療後に歯が破折したり亀裂が生じた場合、痛みが続くことがあります。また、虫歯がかなり進行して、C₃~C₄状態の場合、虫歯を除去していくうちに、髄床底に穴が空いてしまう場合があります。このような場合は、穴が空いた部分から感染して痛みが続く場合があります。歯が破折している場合は、破折した部分から感染して炎症が起きます。この場合、根管治療をしても痛みは治まりません。

【対処法】

まずは髄床底の穴をふさぐ必要があります。当院では、穴をふさぐための材料として《MTAセメント》を使用しています。MTAセメントは封鎮性がよく、殺菌性もあるためこのような場合に用いることはベストな材料です。穴が大きい場合や、根管が破折している場合は抜歯になる可能性があります。

根管内に薬剤を詰めた時に圧力がかかったための痛み(根充後)

【対処法】

根管内をきれいに消毒した後、根管内に薬剤を詰めていきます。(根充)

このときに、緊密に薬剤を詰めるためこの圧力が原因で根管治療後痛みが出ることがあります。ただ、ほとんどの場合2~3日で痛みが消失します。2週間以上痛みが続く場合は、根管内に詰めた薬剤を除去して、再根管治療をしなければなりません。

歯根膜炎による痛み

根管治療後に食べ物を噛むと痛みが生じることがあります。これは多くの場合、歯根膜炎が原因と考えられます。根管治療中に使用する器具や消毒液が歯根膜に刺激を与えることが原因と考えられます。特に根管の先端付近まで器具が到達したときに過度な刺激を歯根膜に与えると、歯根膜炎になるリスクが高まります。

【対処法】

根管治療中は丁寧にかつ慎重に治療をしなければなりません。特に器具を根尖付近まで入れる際にはゆっくりとできるだけ歯根膜に刺激を与えないようにします。根管治療中の歯に対しては、咬み合わせを調整し、強く咬合しないように心掛けています。器具は根管内の感染源を完全に除去するために、根尖付近まで到達させなければなりません。その為多少の刺激は与えてしまうことになります。当院では歯根膜に対しての刺激をできるだけ軽減させ、咬み合わせを調整しています。

根管治療の手順

根管治療後の感染

根管治療が終わってホッとしていたら、また痛み出した方はいらっしゃいますか。当院でも稀にそのような患者様がいらっしゃいます。これは、再感染が原因と考えられます。一度根管治療が完了しても、口の中の衛生状態が不良な場合は再感染を起こすことがあります。特に基礎疾患がある人は免疫力が低下する方が多いので、再感染するリスクが高くなります。

【対処法】

●口腔ケア                                        口腔ケアをしっかりと行い、口腔内の衛生状態を良好にすることです。正しいブラッシングを行い、健康的な食生活をする必要があります。バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を行い、ストレスを解消することで、身体の免疫力を向上させることが重要です。

●根管治療後に激痛が起こった場合                              通常根管治療後の痛みは3~4日間程で痛みが軽減していきますが、1週間以上経っても強い痛みがある場合は、すぐにかかりつけの歯医者に相談することをお勧めします。そして痛みの原因は何かを解明し、適切な治療をしなければなりません。また応急処置として適切な薬物療法を行うことも大切です。抗生剤と鎮痛剤を服用していただき、炎症を抑制し、痛みを軽減することを行います。

根管治療後の予防

審美治療をした女性

 

適切な口腔ケア

根管治療後も適切な口腔ケアをしていくことは重要です。口腔内の衛生状態が良好でなければ再感染を起こすリスクが高まります。正しいブラッシングを欠かさずに行いましょう。

正しい食生活

バランスの取れた食事、しっかりした睡眠、適度に体を動かすようにしてストレス解消に努めてください。そうすることで、ストレスが解消され、体の免疫力が向上します。

まとめ

セラミックは虫歯になりにくい理由を説明する女性

根管治療を行った歯(失活歯)は生活歯に比べて、再感染するリスクが高くなります。また、根管治療が終わって痛みがなくなっても、何年か経ってから痛みが出ることがあります。原因として虫歯の再発、歯周病から波及した歯の根っこの感染が原因の可能性があります。その場合は早めに歯医者を受診してください。根管治療を行った場合は特に、口腔ケアを大切に心掛けてください。そして、3~4ヶ月に一度、定期検診を受けてください。これが健康な口腔内を維持するために大切なことだと考えています。

何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

インプラント治療後の口臭が気になる?原因と予防法を解説!

2024年7月19日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療後の口臭が気になる女性

インプラント治療は失った歯を補う治療法のひとつで、審美性や機能性が高いことから人気の治療法です。

一方で、インプラント治療後に口臭を感じるようになる人も少なくありません。口臭がすると気になったり、治療を後悔したりする方もいます。

今回は、インプラント治療後に口臭が発生する原因について詳しく解説します。また、インプラント治療後の口臭を予防する方法についても併せて解説するため、インプラント治療後の口臭が気になるという方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に口臭が発生する原因

インプラント治療後に口臭が発生した女性

口臭の原因は、口の中で発生したメチルメルカプタンや硫化水素といった揮発性硫黄化合物と考えらえています。インプラント治療後に起こる口臭もこの揮発性硫黄化合物が原因となっている場合があるのです。

ここでは、インプラント治療後に口臭が発生する原因について解説します。インプラント治療後に口臭が発生する原因は、次の通りです。

磨き残し

インプラントの有無にかかわらず、口臭の原因のほとんどが磨き残しによるものです。

インプラントを埋め込んだ部分は、歯と歯茎の間の溝が深くなっています。また、これに加えて天然の歯と人工歯の間に段差ができやすいため、今まで通りに歯を磨いていても磨き残しが発生しやすくなります。

磨き残しによって溜まった歯垢に含まれる含硫アミノ酸が分解されることで口臭が発生するのです。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が細菌に感染して、炎症を引き起こす疾患です。インプラント周囲炎になると、出血したり膿が出たりします。これが、口臭の原因となるのです。

インプラント周囲炎は歯磨きが十分にできておらず磨き残しがあることによって発生することが多いため、磨き残しがないようにしっかりと歯磨きをすることが重要です。

アバットメントの結合不良

アバットメントとは、顎の骨に埋入したインプラント体と人工歯を結合する部分のことをいいます。このアバットメントが緩んでいたりトラブルがあったりすると、その隙間に歯垢が溜まりやすくなり、これが口臭の原因となるのです。

そのほかの原因

インプラント治療後のトラブルも口臭の原因になり得ます。インプラント治療の際に使われた接着剤が除去しきれていなかったり、噛み合わせに問題があったりすると、歯垢が溜まりやすくなるため、口臭の原因となるのです。

口臭を確認する方法はある?

両手に息を吐いてにおいを嗅ぐ女性

人と会話をしているときに周りの反応が変わったように感じるなど、口臭は自分よりも他人のほうが気づきやすいです。実際に、口臭は鼻周囲で常時発生するため、嗅覚疲労(順応)という生体反応により、自己評価しにくくなっていることがわかっています。

口臭を自分で確認する方法は、次の3つです。

両手に息を吐いてにおいを嗅ぐ

両手を皿状にした中に息を吐きだし、そのにおいを嗅ぐことで自身の口臭を確認できます。手軽ににおいをチェックしたいと考えたときにすぐにできる方法です。

コップに息をいれてからにおいを嗅ぐ

コップに息を吹き入れたあと、すぐに本などで蓋をし、一呼吸~二呼吸置いてからにおいを嗅ぐ方法です。一呼吸ほど時間を空けてからにおいを嗅ぐため、上述のように吐いたにおいをすぐ嗅ぐよりも客観的に評価できるでしょう。

口臭チェッカーを使う

これまでご紹介した方法は全て主観で評価をします。

しかし、人によっては嗅覚が悪く、自分の評価が信用できないという方もいるかもしれません。その場合には、口臭チェッカーを活用するという方法もあります。

口臭チェッカーとは、息を吹き込むことで口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物を測定して、数値化してくれるものです。口臭を数値化できるので、自身の感覚で口臭をチェックするよりも信頼できるでしょう。

歯科医院でチェックしてもらう

なるべく高い精度で口臭を確認してほしいという場合には、歯科医院でチェックしてもらうのがよいでしょう。前述した口臭チェッカーは市販で購入できる物であり、あくまで簡易的なチェックを目的としています。そのため、高い精度は見込めません。

もし、高い精度で口臭を可視化したい、自身の口臭を知りたいと考えるならば歯科医院でチェックしてもらったほうが、より信頼できる結果を得られるでしょう。

唾液のにおいを嗅ぐ

唾液のにおいを嗅ぐという方法もあります。きれいに洗った手の指で唾液に触れ、指についた唾液のにおいを嗅いでみましょう。唾液がくさい場合には口臭が発生している可能性があります。

しかし、唾液がにおっても口臭が発生しないということもあるため、唾液のにおいを嗅いで口臭の有無を調べる方法には賛否あるとされています。

また、唾液のにおいを嗅ぐためには指を口の中に入れたりどこかを舐めたりしなければなりません。そのため、衛生的な点からも懸念されているのです。

インプラント治療後の口臭を防ぐには

念入りに口腔ケアをして口臭を防ぐ人

インプラント治療後の口臭をなるべく防ぎたいと考えるのであれば予防をすることが大切です。ここでは、インプラント治療後の口臭を防ぐ方法をご紹介します。

念入りに口腔ケアをする

インプラント治療後の口臭を防ぐためには念入りに口腔ケアを行うことが重要です。インプラントは虫歯にならないからと口腔ケアを怠る方がいるかもしれません。

しかし、口腔ケアを怠ると、口臭の原因となる歯垢が溜まったり、インプラント周囲炎を発症させたりするリスクが高まります。そのため、インプラント治療後もしっかりと口腔ケアをすることが重要なのです。

インプラント治療後も治療前と同様にブラッシングをする必要がありますが、特にインプラントとその周囲は念入りに行い、可能であれば歯間ブラシやデンタルフロスなども活用しましょう。

ただし、インプラントをごしごしと強い力で磨くと、傷がつくことがあります。その傷に汚れが溜まると口臭の原因になるため、優しく磨きましょう。

インプラント周囲炎を治療する

インプラント周囲炎を発症しており、これが口臭を発生させている可能性がある場合には治療を受けましょう。インプラント周囲炎を治療することで口臭が大幅に軽減されるケースもあります。

口臭を改善するだけでなく、インプラントを長く使い続けるためにもインプラント周囲炎を発症した場合はすみやかに治療を受けることが重要です。

定期的に歯科医院で検診を受ける

インプラント治療後の口臭を予防するために定期的に歯科医院で検診を受けましょう。

自身でしっかりと歯磨きができていると思っていても磨き残しがあるかもしれません。また、インプラント周囲炎は初期症状に乏しく、自身でインプラント周囲炎になっているかどうか判断できないケースもあります。

定期的に歯科医院で検診を受けることで、インプラント周囲炎の早期発見・治療ができます。また、歯科医院でクリーニングを受けることで自身では落としきれない歯垢をしっかりと除去できるため、口臭の発生を防げます。

まとめ

インプラント後の口臭が改善された人

インプラント治療後に口臭が発生する最たる理由は磨き残しによるものです。そのため、インプラント治療後も念入りな口腔ケアが重要です。

しかし、自身の口腔ケアだけで完全に歯垢を取り除き、口臭を防ぐことは難しいといえます。また、歯垢以外にもインプラントそのものにトラブルがある場合にも口臭が発生するケースがあります。

そのため、インプラント治療後もしっかりと口腔ケアを行うことと、定期的に歯科医院で口腔内のチェックをしてもらうことが非常に重要です。

口臭は自分では気づきにくいと言われています。もしも、口臭が発生しているか気になるという場合には、セルフチェックだけでなく、歯科医院で口臭チェックをしてもらっても良いでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯の神経を抜くべきかどうか

2024年7月17日

みなさんは、虫歯の治療で、歯医者さんに行かれると思います。軽度な虫歯の場合は、虫歯の部分を除去して、その部位に詰めるといった治療が多いのではないでしょうか。しかし、虫歯がある程度、大きくなっている場合は、歯医者さんから、「何とか歯の神経を残せそうですね。」とか、「これは、虫歯が大きいので、神経を取るしかないですね。」と言われる方が多いと思います。多くの歯医者さんでは、できるだけ、神経を残そうとします。どうして、神経を残そうとするのでしょうか。

「歯の神経を抜く」という言葉を耳にしたことはありませんか?歯の神経を取るということは抜髄治療を意味します。抜髄治療は、虫歯(C3以上)か外傷などによって歯の神経が炎症を起こしたり、感染した時に行われる処置です。

しかし、この根管治療、あるいは抜髄治療にはメリット・デメリットがあります。

《メリット》

〇痛みの軽減

虫歯や外傷などによって、神経が炎症を起こしたり、感染したりすると痛みが生じることが多いです。時には激しい痛みを生じることがあり、食事が上手くできなくなったり、場合によっては何にもしない時でもズキズキと激しい痛みを感じ、夜も眠れないことがあります。このような症状が出た時に抜髄、あるいは根管治療を行うことにより、痛みを軽減させることが出来ます。

〇感染拡大を防ぐ

歯の神経が感染すると、他の部位に感染が広がっていきます。例えば、歯の神経が感染を起こし、それを放置すると、根尖付近の骨に感染していきます。後に根尖性歯周炎という病気に発展していきます。

 

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さらに根尖性歯周炎が進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収されていきます。

 

鳥取市 歯医者 神経の治療 抜髄 根尖性歯周炎 歯茎炎症 歯茎腫れ 膿

進行すると最悪の場合抜歯しなければなりません。

歯髄炎(歯の神経の炎症)の場合でも歯髄が生きている場合は、歯髄の細胞が保有している免疫機能により、細菌の増殖を抑制することができますが歯髄が感染して、壊死してしまうと、歯の中に細菌が増殖して感染が広がり、根尖性歯周炎になってしまいます。感染拡大の防止には、根管治療、抜髄処置は必要になってきます。

 

《デメリット》

〇歯の脆弱化

神経を抜いた歯は、無髄歯と呼ばれています。本来、歯の中には歯髄(歯の神経)があり、この歯髄には、血管が通っており、血管から栄養を供給しています。歯髄がなくなると栄養供給口がなくなってしまい、歯のそのものが脆くなり、歯が欠けたり破折するリスクが高くなります。

〇歯の変色

神経を抜いた歯(失活歯)は時間が経って茶色や黒っぽい色に変色してしまいます。これは歯の神経を取ることによって歯髄の中にある血管も失うことになります。そうすると歯に栄養供給がなくなり、歯の内部に変生物が沈着し、変色が起こっています。これが変色の原因です。

〇感覚の喪失

神経を抜いた歯は、歯の感覚が消失してしまいます。このことによって、冷たいものにしみるとか熱いものにしみるといった感覚がなくなります。これは歯髄炎が起こった時にはメリットになりますが、長期的には、歯に対して問題が起きた時に、自分で気づきにくくなります。このことで早期発見、早期治療が困難になります。何か異変に気づいた時は、病変がかなり進行しているケースが多く、最悪の場合、抜歯しなければならないこともあります。歯の神経を処置した場合は定期的に歯医者に行って、検診を受けたり、メンテナンスを受けることをお勧めします。

〇治療期間が長くなる

歯の神経処置を行った場合、その後何回か通わなければなりません。時々患者様の中で歯の神経処置をしてもらって、痛みがなくなったので、もう大丈夫と思って、歯医者に通院しなくなる人がいます。これは間違った考えですので気をつけてください。神経処置を行った後は、痛みが完全になくなるまで歯の根管を消毒し、そして根管内に最終的なお薬を詰めます(根充)。そして最後にクラウン(被せ物)を装着することになります。なので、神経処置を行った歯に対して、最低でも数回は歯医者に通わなければなりません。治療期間は2ヶ月くらいはかかります。

〇再治療が必要になるケースが多い

歯の神経処置を行っても、根管内再感染が起こり、痛みが出てくることがあります。例えば、歯の根管治療を行ったつもりでも、歯の根尖部分に神経が残っている場合は再感染を起こすことになります。当院では、エンドメーターを使用して、根管長を測定し、感染した神経を完全に除去することにしています。

エンドメーター

以上、歯の神経を処置した時のメリット・デメリットについてお話ししました。

歯の神経を取る処置(抜髄)には、メリットもありますがデメリットも多いです。よく患者様に「歯の神経を抜いた方が良いかどうか」と質問をされることがあります。

神経を抜かないと痛みが治まらないケースは、根管処置はしなければなりませんが、長期的に考えると、私は、歯の神経を抜く治療は歯の寿命を短くすると考えています。なので、できるだけ神経を抜かないで治療することを考えています。

当院では、神経を取る処置(抜髄)をしないで、神経を残す治療を積極的に行っています。その治療法として「歯髄温存療法」が代表的な治療法です。

 

歯髄温存治療法には間接覆髄法と直接覆髄法の2種類があります。

➀間接覆髄法

虫歯治療において、虫歯が歯髄近くまで進行しているか、虫歯を除去した状態で歯髄が露出していない場合に行われる治療法です。

➁直接覆髄法

虫歯において、虫歯を除去した時、歯髄が部分的に露出した状態に行われる治療法です。

 

このようなケースでは間接覆髄法の場合、残った象牙質の上に保護材を置き、その上に詰め物をします。

直接覆髄法のケースでは、部分的に露出した歯髄をしっかりと消毒し露出した歯髄の上に保護材を置き、その上から詰め物をします。

当院では、この保護材において、MTAセメントと従来の水酸化カルシウム製剤の2種類を使用しています。

➀MTAセメントの特徴【保険外】

MTAセメントの特徴としては、封鎖性・殺菌性に優れたはの治療剤です。

また、MTAセメントの成分が水分と反応するときに、水酸化カルシウムが生成され、抗菌作用が望まれます。また、第二象牙質の形成の促進作用があり、以前は歯髄が部分的に露出していた場合は、直ぐに抜髄を行っていましたが、最近では、MTAセメントを使用することにより、歯髄が残せるケースも出てきました。また、封鎖性も優れているため、細菌感染のリスクが少なくなります。

➁水酸化カルシウム製剤の特徴【保険内】

従来の水酸化カルシウム製剤は、PHがアルカリ性なので、抗菌作用があります。また第二象牙質の生成を促進する作用があります。ただ、従来の水酸化カルシウム製剤はなかなか硬化しないため、封鎖性に劣る面があります。その為細菌感染を起こすリスクが高まります。さらに強度が低いため、長期間の使用には問題が出てきます。

MTAセメントの使用は、従来の水酸化カルシウム製剤に比べて、深い虫歯でも、神経を残せる可能性が高くなります。ただ、全ての症例において、使用できるわけではありませんので、その点は注意していかなければなりません。

また、MTAセメントは高価な材料のため、保険外治療になりますので、治療費が高くなることは頭に置いておかなければなりません。

MTAセメントを使用する場合は、視診やレントゲン写真だけでは判断ができないケースもあります。また、歯の痛みが強い場合は、従来通り神経を抜く(抜髄)をしなければならないケースも多いです。神経を処置するかどうかは歯医者さんと相談してから行わなければなりません。また、神経処置を行った場合は、治療が終了した後も3~4ヶ月に一度、歯医者に通って定期検診やメンテナンスを行ってください。そして長くお口の中の健康を維持していけたらと思います。

また何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。

 

 

歯科医院のスタッフの役割について

2024年7月10日

みなさんは、歯科医院に来院した時、どのような点に注意していますか。多くの方が歯科医師や歯科衛生士の施術を注意していると思います。しかし、歯科医院のスタッフには多様な役割があり、患者の治療やメンテナンスを効率よく患者にサポートするしくみがあります。本日は歯科医院のスタッフの役割についてお話します。

歯科医院のスタッフの役割

歯科医院のスタッフの役割は大きく分けて、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、TC、歯科受付の6つ職種があります。

多くの人が「ここの歯医者はとてもいい」と感じるのは歯科医師、あるいは歯科衛生士の評価が高いと思われている方が多いと思いますが、実はそれは少し違います。患者さんに接触している時間が長いのは歯科医師、歯科衛生士になります。しかし、治療の口腔ケアを効率よくしていくためには、各々のスタッフが協力し、助け合っていく必要があります。このスタッフの協力こそが歯科治療や口腔ケアをしていく上でとても重要なことだと考えています。

歯科医師

歯科医師は歯の治療(虫歯や歯周病の治療)、予防処置、矯正治療、口腔外科治療、審美歯科治療などがあります。

●歯の治療

患者さんの口腔内の状態を視診、検査し、虫歯の治療、(虫歯の部分を削って詰める)、歯周病治療(歯石除去)を行います。

●予防処置

定期的に口腔内の状態をチェックし、歯のクリーニングや毎日のセルフケアを指導します。

●矯正治療

歯列不正がある場合は、マウスピース矯正、あるいはワイヤー矯正で歯列不正の改善を行います。

●口腔外科

抜歯、インプラント治療などの外科的治療を行います。

●審美歯科

審美歯科とは早口元を美しくすることを重点に置いた治療法です。審美歯科領域において、代表的な治療法は、ホワイトニング、セラミック治療などがあります。

ホワイトニングは歯を白く、美しくする方法です。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。どちらの方法も歯を削ることなく、ホワイトニング剤を歯に塗ることによって、歯を白くする方法です。

セラミック治療は虫歯などによって歯の形が大きく変わってしまったとき、その歯を白く、美しい歯にするためにセラミックの被せ物を用いる方法です。当院ではジルコニアセラミック冠を良く使用します。内側はジルコニア(強度が強い)、外側はセラミック(自然な色調)でできています。

●機能回復治療

虫歯や歯周病などで歯を失った場合に行う治療です。ブリッジや入れ歯などで機能回復を行います。その他に、根管治療後に被せ物を装着する治療も機能回復治療となります。

●患者さんへのインフォームドコンセント

インフォームドコンセントとは「説明と同意」という意味です。当院では患者さんの希望を聞き、口腔内の状態を把握した上で、治療計画を立てていきます。そして、患者さんにしっかりと丁寧に説明して、納得して頂いてから治療を開始します。

歯科衛生士

患者さんの口腔内の状態を把握し、プラークや歯石除去などの予防処置を行います。また、患者様の声をしっかりお聞きし、一人一人に適した予防プログラムを医師と相談しながら作成していきます。

歯科衛生士の仕事内容

●歯科予防処置

主に患者さんのプラークや歯石除去、PMTC、フッ素塗布などの虫歯や歯周病に対しての予防処置を行います。

●歯科治療における補助

歯科治療を効率よく行うため、歯科医師の治療のトータルサポートを行います。

●ブラッシング指導、セルフケア、食生活

歯科予防に必要なことはブラッシング指導、セルフケア、食生活などです。ブラッシング指導においては、患者さん一人一人に適したブラッシング指導を行います。例えば、染め出し腋を患者さんに使用していただき、どの部位にプラークが付着しているかを確認していただき、どのようにブラッシングをすれば、プラークを除去できるかを指導していきます。場合によっては、デンタルフロス、歯間ブラシ、電動ブラシなどの説明をすることがあります。

歯科助手

主に歯科医師の治療のアシスタントをします。目的としては、治療が効率よく行えるようにサポートする役割です。

歯科助手の仕事内容

●歯科医師の治療アシスタント

●器具の滅菌、消毒

●診察台の清掃や整備

●待合室や診療室の清掃

 

歯科技工士

歯科技工士の仕事は、歯科治療において、とても重要な役割を果たしています。なぜかというと、歯科技工士の仕事は、患者さんの口腔内に直接影響を与える仕事ですので、精密さが必要になってきます。

●被せ物の作製

当院では、つめ物、被せ物の作製を行っています。口腔内スキャナーで光学印象を行い、ミリングマシンで被せ物、あるいはインレーを作製していきます。作成している被せ物は、CADCAM冠・ジルコニア冠・E-max冠です。セレックシステムを使用しているので、被せ物は精密で、装着時に調整することがほとんどありません。当院では、歯科医師と緊密に連携を取り、治療計画に基づいて、患者様に満足していただける被せ物を作製するようにしています。

TC(トリートメントコーディネーター)

TCは患者様に歯科医師の治療計画を説明したり、患者さんのお口に対してのお悩みや相談をお聞きする役割です。

●患者さんへのヒアリング

まず、患者さんが歯に対してどんな悩みがあるのか、あるいは希望をお聞きします。また、患者さんの健康状態(基礎疾患があるかどうか)などをお聞きします。

●治療内容の説明

歯科医師がレントゲン写真、口腔内写真、口腔内検査などを行って治療計画を作成します。その治療計画を患者さんに分かりやすく説明します。

●治療の選択肢、費用や期間などの説明を行います。

●治療のスケジュール

患者さんが治療計画に納得して頂けたら、治療のスケジュールを説明します。その場合、患者さんのスケジュールを考慮した上で、治療のスケジュールを決めていきます。患者さんが気になることや要望があれば歯科医師にその旨を伝え、患者さんに満足していただける治療を行えるようにします。

受付

一番最初に患者さんとお会いするのが受付スタッフです。患者さんの希望する日時をお聞きし、予約のアポイントを取ります。また、カルテの管理も行います。

●予約管理

患者さんからの電話やメールでの予約を受け付けて、予約管理を行います。また、予約の確認や変更、キャンセルにもしっかり対応します。

●患者さんの来院時の対応

患者さんが最初にお会いするのは受付です。その際には、笑顔で患者さんに対応しています。そして、保険証または、マイナンバーカードのオンライン資格確認をし、新患の方には問診票の記入をお願いします。

●カルテの管理

患者さんの保険証、マイナンバーカードをもとに、患者さんの情報を電子カルテに入力して管理していきます。

●会計事務

患者さんが治療を終えた後に治療費を清算します。当院では、保険治療はPayPayか現金、自費治療ではクレジットカードかPayPay、現金が可能になっています。また治療費の領収書の発行も行います。

まとめ

歯科医院のスタッフにはいろいろな役割があります。多くの患者さんは、歯科医師や歯科衛生士の印象が強いかもしれません。しかし、歯科治療はスタッフ全てが緊密に連携していかなければ良い歯科治療はできないと思っています。歯科治療において技術的なことはもちろん大切ですが、歯科医院のスタッフのチームワークはとても重要だと考えています、患者さんが安心して治療を受けていただくためには欠かせないことだと思っています。                         今後も患者さんの声にしっかりと耳を傾け、納得して頂ける治療を目指して、スタッフ一同頑張っていきたいと思っています。

また何かございましたらお気軽にご相談ください。

 

歯ぎしりがインプラントの歯に及ぼす影響を詳しく解説!

2024年7月5日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯ぎしりをしている人

歯ぎしりは、多くの人が無意識に行っている習慣です。特に、インプラント治療を受けた方にとって、歯ぎしりは大きな問題です。

歯ぎしりによって加わる強い力がインプラントに及ぼす影響は大きく、破損や脱落につながったり、周囲の組織に炎症を引き起こしたりする可能性もあるでしょう。

この記事では、歯ぎしりがインプラントの歯に与える影響と、対策について詳しく解説します。

歯ぎしりとは

歯ぎしりのイメージ

歯ぎしり(ブラキシズム)は、睡眠中や無意識の状態で上下の歯を強くこすり合わせる、もしくは噛みしめる行為を指します。

歯ぎしりの原因は完全には解明されていませんが、ストレスは歯ぎしりの主要な原因の一つとされています。他にも、喫煙やアルコールの過剰摂取などの生活習慣や噛み合わせの異常、遺伝的要素も原因と考えられています。

歯ぎしりをすると、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。歯の摩耗や歯周病の悪化、顎関節症などに加え、頭痛や肩こりなど全身に悪影響を及ぼす恐れもあるでしょう。

歯ぎしりはインプラントにどのような影響を及ぼす?

歯ぎしりによってインプラントが破損するイメージ

歯ぎしりを行うと、インプラントにもさまざまな影響を及ぼします。

インプラントが破損する

歯ぎしりによる強い圧力はインプラントに大きな負担をかけ、破損を引き起こす大きな原因になります。

インプラントには金属やセラミックなどが使用されているため耐久性は高いですが、過度な力が断続的に加わることで、限界が生じ破損することがあるのです。特に、人工歯部分が割れたり欠けたりする可能性が高いでしょう。

人工歯が割れたり欠けたりすることで噛み合わせが悪化し、再治療が必要になる場合もあるため注意が必要です。

また、インプラント体に亀裂が入ることもあります。初めは小さな亀裂でも、歯ぎしりによって圧力がかかり続けると次第に広がり、最終的には破損する恐れがあります。インプラントが破損すると再度の手術を受ける必要があるので、大きな負担になるでしょう。

インプラントを守るためには、早期の改善や対策が重要です。問題が発生した場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。

インプラント周囲炎

歯ぎしりは、インプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラント周囲炎とはインプラントの歯周病とも言われ、インプラントを支える歯茎や骨に炎症を引き起こします。放置すると顎の骨が溶け、インプラントが脱落する可能性もあるでしょう。

歯ぎしりによる強い圧力がインプラント周囲の組織に加わると、歯茎や顎の骨にダメージが蓄積します。そのため、インプラント周囲の組織が炎症を起こしやすくなるのです。

また、歯ぎしりによって、歯茎が下がることがあります。歯茎が下がると細菌の侵入を許しやすくなるため、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。

インプラント周囲炎の進行は早く、発見時にはすでに進行していることが多いです。歯科医院を定期的に受診し、早期に発見・治療することが大切です。

インプラント体が脱落する

歯ぎしりによる強い力がインプラント体に加わり続けると、インプラント体が脱落するリスクが高くなります。

天然歯には歯根膜があって噛み合わせの力を分散させていますが、インプラントには歯根膜がなく、顎の骨と直接結合しています。そのため、歯ぎしりによる圧力や振動が直接インプラント体と顎の骨にかかるのです。

顎の骨との結合部分に力がかかり続けることで、インプラントと顎の骨の結合が緩み、最悪の場合は抜け落ちることもあるでしょう。特に、インプラント体が定着する前の段階で強い力が加わると、結合が不完全な状態なので緩むリスクが高まります。

アバットメントが緩む

歯ぎしりによって強い力がかかり続けると、アバットメントに負担がかかり、緩む可能性があります。

アバットメントはインプラント体と上部構造を接続する重要な部分です。ネジのような構造をしており、歯ぎしりの力で徐々に緩む可能性があります。アバットメントが緩むと、人工歯がぐらついたり脱落したりすることがあるでしょう。

特に、睡眠中の歯ぎしりは日中よりも強い力が加わるため、インプラントへの影響が大きいです。アバットメントが緩むと人工歯が動揺し、噛み合わせや咀嚼時に違和感が生じることも考えられます。

噛み合わせが悪化すると、さらなるトラブルを引き起こすことがあるので注意が必要です。

骨吸収

歯ぎしりによる強い力がインプラント周囲の骨に繰り返し加わると、骨吸収が進行する可能性があります。インプラントは、顎骨にしっかりと結合することで安定しています。

しかし、歯ぎしりによって過度な力がかかり続けると、骨とインプラントの結合部分にダメージを与え、骨吸収が進行することがあります。骨吸収が進行すると、インプラントの安定性が低下します。

インプラント周囲の骨吸収は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。進行すると、インプラントがグラついたり、インプラント周囲の歯茎に腫れや痛みが生じたりする症状が現れることがあるでしょう。

歯ぎしりからインプラントの歯を守る方法

歯ぎしりからインプラントの歯を守るためのナイトガード

歯ぎしりからインプラントの歯を守る方法をご紹介します。

ナイトガードの使用

睡眠中に歯ぎしりをする方は、ナイトガードを使用しましょう。ナイトガードは歯を保護するための装置で、歯ぎしりによる歯へのダメージを防ぎます。

ナイトガードを装着すれば、インプラントにかかる過度な力を分散させることができます。インプラント治療の成功率を高めることにつながるでしょう。

ナイトガードはシリコン製やプラスチック製のものなどさまざまな種類があるため、歯科医師と相談して選びましょう。

生活習慣の改善

歯ぎしりの原因として、ストレスや生活習慣が挙げられます。

特に、ストレスは最も歯ぎしりを誘発する原因と考えられています。ストレスを軽減するためのリラクゼーションや適度な運動は、歯ぎしりを抑制する効果があるでしょう。

また、喫煙や飲酒などの生活習慣も歯ぎしりの原因になります。喫煙やアルコールの摂取を控えることで睡眠の質が向上すれば、歯ぎしりの発生を減少させられるかもしれません。

生活習慣を見直しリラックスした状態を保つことが、歯ぎしりへの対策として効果的です。

認知行動療法を受ける

意識的に歯ぎしりをしている方や歯ぎしりを自覚している方などには、認知行動療法も有効です。認知行動療法では、歯と歯を接触させないように意識的に働きかけることで、歯ぎしりの習慣を減少させます。

また、歯ぎしりは精神的な緊張やストレスと関連しています。そのため、心理的要因を管理すれば歯ぎしりの予防に繋がるでしょう。

認知行動療法は医療機関や専門クリニックで行うのが一般的ですが、オンラインカウンセリングを提供している歯科医院も多いです。忙しい人でも治療を受けやすい環境が整っています。

認知行動療法では歯ぎしりの原因を根本から解決するため、インプラントを守ることができます。心理的な健康を向上させることで、長期的に快適に生活できるようになるでしょう。

矯正治療を受ける

噛み合わせや歯並びの乱れが原因で歯ぎしりをしている場合、矯正治療を受けることで改善する可能性があります。矯正治療は歯並びや噛み合わせを整えるため、歯ぎしりの根本的な原因を解消できるのです。

ただし、治療には時間と費用がかかるため、事前に歯科医師としっかり相談して治療計画を立てることが大切です。

まとめ

歯ぎしりもなくなり、インプラント治療をして綺麗な口元になった人

歯ぎしりは、上下の歯を強くこすり合わせたり噛みしめたりする無意識の行為で、インプラントに大きな影響を与えます。歯ぎしりによる強い力がインプラントにかかると、インプラントの破損や緩み、脱落が発生しやすくなります。

特に、インプラント周囲炎のリスクが高まり、炎症が進行すると再治療が必要となることもあるので注意が必要です。

歯ぎしりを防ぐためには、ナイトガードの使用が効果的です。ナイトガードを装着することで、歯ぎしりによるダメージを軽減できます。

また、生活習慣の改善やストレス管理も重要です。喫煙やアルコールの摂取を控え、リラクゼーションや適度な運動を取り入れることで歯ぎしりを抑制できます。

歯科医院で定期的に検診を受けることが、インプラントを快適かつ長期的に使用することに繋がるでしょう。

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

「まずは受診してみませんか」

2024年7月3日

 

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

様々な悩みやご事情のある方が、日々、山根歯科を受診されます。

  • 日常生活に支障が出るようになったので、いよいよ受診しなければと思った
  • 小さい頃のトラウマで、病院嫌いになった
  • ここまでひどくなった状態だと、診てもらえないんじゃないか
  • 先生に怒られるのではないか(以前に似たような経験をしている)

初診時に伺うと、このような経験をお話ししてくださることがあります。

また、お話の中には、

  • 口の中がどんどん悪くなるにつれ、人と会話することが億劫になり、現在では最低限での外出しかしていない
  • コロナの影響で病院受診や外出も減り、今では、マスクを欠かすことはできず、性格も以前よりふさぎがちになり、鏡を見るのが嫌になった

というように、本当につらい経験をされておられる方もおられました。では、上記のようにひどい状態から、どのように治療が進んでいくか、お伝えできたらと思います。

2024年4月3日には、「歯が抜けたままの放置にご注意を!!」という題材で、抜いたまま放置しいると起こってくるトラブルについて記載しておりますので、まずは、そちらをご参照ください。

口の中は、歯や舌や、食べ物の入る空間(口腔:こうくう)などがあり、のどへつながっています。

図に示しているこの空間は、建物の柱のような役割を奥歯(大臼歯:だいきゅうし)が担っているからです。

  • 抜けた歯がある
  • 治療していないむし歯で、歯がかけている、根っこだけになっている

このようなところが、お口の中全体に複数ある状況は、建物に例えると、誰も住んでいない廃墟や古い建物で、ガラスが割れ、柱が朽ち、崩壊し始めている状況と言えます。

この状況が長い間続いた建物は、崩壊がさらに進み、ゆくゆくは倒壊します。建物は、解体・撤去、整地した後、新たに建て直すことができますが、「口の中を整地する」ことは、容易なことではありません。

「口の中を整地する」治療は、様々な治療を組み合わせて行うこととなり、複雑で長期間となる傾向があります。

治療内容を説明する場面は多々ありますが、内容が複雑になるにつれ情報量も多く、また、予想していなかった事実の告知に困惑しておられる姿を見ることもあります。

初診時には、まず現在の状況を把握するところから始まります。今残っている歯をむし歯治療で残すことができるのかどうかによって、治療の規模が大きく左右されます。むし歯治療で残すことができないくらい、明らかに状態の悪い歯は、残念ながら、抜歯となります。

歯のない部分には、ほとんどのケースにおいて、歯をつくる治療(入れ歯づくりやインプラント治療)となりますが、整地が必要とされる状況では、歯を作ろうにも、入れる歯の幅や高さ(空間)が足りないケースが目立ちます。

空間を作り出すため、上下左右に隣接している歯を削ることがあります。むし歯治療を行う必要もないきれいな状態であっても、空間を作り出すために削らねばならないのです。削る量によっては、神経を残したままで行うことができないため、神経をとり、必要となる分だけ削り、空間を確保します。神経を取った場合、削って終わることができないため、治療の回数もおのずと増えてしまいます。

削る方法で空間を確保できない場合は、車のタイヤ交換時に行うジャッキアップのように、「かみ合わせの高さをあげる(増やす)」方法に切り替えます。入っているかぶせを外し、取り外しや形を調整できる仮のかぶせに入替え、少しずつ高さを整えるケースもあれば、奥に歯がないため、入れ歯を希望されない場合でも、治療の一環として、一定期間、入れ歯を利用しなければならないこともあります。入れ歯の人工歯に材料を付け足しながら、高さをあげ、整えていきます。高さが増すということは、顎関節へ少なからず影響します。1度にたくさんの高さをあげると、顎関節の痛みや、口の開け閉めの際に動きが悪くなる(運動障害)が発生します。

このため、1度では目標の空間の高さにすることはできません。バランスを調整しながら少しずつ整えるしかなく、結果、「口の中を整地する」治療に、半年以上費やすこともあります。地道に回数を重ね、目標の高さまで到達し、空間が確保できて、ようやく歯をつくる治療がスタートします。

 

希望する治療がインプラントとなった場合、インプラントを含む全ての治療が完了するまでに、歯をつくる治療が始まってから、さらに1年以上かかることもあります。

入れ歯で歯をつくる場合は、インプラント治療に比べ短期間になりますが、それでも、数カ月の通院が必要となります。

整地が必要な状況で受診された方の中に、治療開始より2年目に突入した方がおられます。元々明るい方でしたが、治療がすすむにつれ、表情がますます豊かに、姿勢もシャキッと良くなり、周りの方から、最近若々しくなった、いきいきとしている、なにか健康の秘訣でもあるのかと声をかけられることが増えた、と、うれしいエピソードを教えていただきました。奥できちんとかむことができることで、食生活の見直しもでき、体重や体型の変化もあらわれたそうです。たかが歯の治療ですが、実は、全身の健康管理にもつながるのです。

痛みがないから・・・

なかなか時間を作ることができないから・・・

と後回しにしすぎたことで、口の中の健康、全身の健康を損ねすぎないよう、

何かお困りごとがありましたら、山根歯科医院までお越しください。

お待ちしております。

 

 

メタルボンドとは?特徴や他のセラミックとの違い、費用などを解説!

2024年6月28日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

メタルボンドの歯

セラミック治療とは、セラミックの素材を使用した詰め物、被せ物の治療のことを指します。セラミックにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。その中でも、メタルボンドは硬く丈夫であるため、使用を検討されている方もいるのではないでしょうか。

今回は、メタルボンドがどのような素材で、ほかのセミラックとはどのような点が異なるのかを解説し、メリットやデメリット、費用などもご紹介します。

メタルボンドとは

メタルボンドをはめている模型

メタルボンドは、セラミック治療で用いる素材の一つです。中身は金属で、外側をセミラックで覆った素材のことを指します。金属とセラミック両方の利点を兼ね備えていて、見た目は天然歯のように白いですが、同金属の強度により通常のセラミックより割れにくいです。

メタルボンドの特徴

メタルボンドの特徴イメージ

メタルボンドには、以下の特徴があります。

強度が高い

セラミック素材は強い衝撃を受けると割れる可能性があるため、奥歯に入れるのは難しいこともあります。メタルボンドは内側が金属で強度が高いため、奥歯に使用しても問題なく使えます。

光を当てると暗く見える

メタルボンドは中が金属であるため、光を当てると少し暗く見えます。そのため、前歯などの目につきやすい歯には不向きといえます。

上述した通り、強度の高さから奥歯に使用されることが多いです。奥歯は目立ちにくい歯なので、少し暗く見えたとしても気にならないでしょう。

金属アレルギーのリスクがある

メタルボンドは金属を使用している以上、金属アレルギーのリスクはゼロではありません。少しでも金属アレルギーの心配のある方にはおすすめできません。

また、金属アレルギーをお持ちの方は選択できません。

メタルボンドとほかのセラミックとの違い

メタルボンドとほかのセラミックとの違いイメージ

メタルボンドの内側は金属ですが、セラミック素材で金属を使用しているのはメタルボンドだけです。そのため、一切金属を使用していない他のセラミックと比較すると、メタルボンドは内側の金属の色味が透けることがあるため、審美性は劣ります。

また、金属アレルギーのリスクも避けられません。

しかし、金属を使用しているからこその強度はメリットでしょう。患者さまの考え方やお口の状態、治療する部位などを考慮して、使用するセラミックを選択する必要があります。

メタルボンドのメリット

メタルボンドのメリットイメージ

メタルボンドは、比較的歴史のある素材です。現在は研究が進みさまざまなセラミックが開発されていますが、それでもメタルボンドが選ばれる場面も少なくありません。

メタルボンドのメリットは、以下の通りです。

強度が非常に高い

メタルボンドの最大のメリットは、内側が金属であるため非常に強度が高いことです。他のセラミックでも耐久性は優れていますが、強い衝撃が加えられると割れやすいものもあります。

強い歯ぎしりや食いしばりは天然の歯にも大きなダメージを与えますが、セミラックの場合、割れてしまうこともあります。割れるリスクが心配される奥歯には、メタルボンドを選択する方も少なくありません。

エビデンスが蓄積されている

メタルボンドが登場したのは1950年代で、それ以来長きにわたり多くの方の治療に使用されてきました。優れた特性のある治療方法でも、数十年後の経過がわからないのでは不安という方もいるでしょう。

その点、メタルボンドはすでに多くの症例やエビデンスが蓄積されており、治療法が確立しています。トラブルにも対応しやすいので、不安なく使用できるでしょう。

保険診療の被せ物と比較すると見た目がよい

セラミック治療の中で美しい仕上がりが期待できるのは、オールセラミックやジルコニアなどが挙げられます。メタルボンドはそれらの素材と比較すると見た目は劣りますが、銀歯やCAD/CAM冠と比べれば天然歯に近い仕上がりが期待できます。

セラミック治療としては費用が安い

メタルボンドは自由診療であるため、歯科医院によって価格が違いますが他のセラミック治療よりは安価であることが多いです。できる限り費用を抑えてセラミック治療を受けたい方は選択してもいいかもしれません。

メタルボンドのデメリット

メタルボンドのデメリットイメージ

メタルボンドのデメリットは、以下の通りです。

金属アレルギーのリスクがある

セラミック治療は、保険診療の被せ物と比較して長持ちしやすいメリットがあります。そのため、トラブルがなければ多くの方が長期間セラミックを使うことができます。

しかし、メタルボンドの場合、長年の使用で徐々に金属が溶け出し、金属アレルギーの症状を引き起こす可能性があります。金属アレルギーの原因がメタルボンドの場合、除去しなければ症状が改善されないでしょう。

噛み合う天然歯を傷つける可能性がある

メタルボンドは強度が優れていますが、天然歯よりも硬いため噛み合う天然歯を傷つける可能性があります。強い負荷のかかる箇所に使用できる素材ではありますが、噛み合う歯の状況を確認する必要があります。

他のセラミックと比べて審美性が劣る

審美性を優先させたい場合は、メタルボンドはおすすめできません。内側が金属なので、周りの歯より暗く見えることもあるでしょう。

周囲の天然歯と馴染む違和感のない白さを望む場合は、オールセラミックなど他の素材を選択したほうがよいでしょう。また、場合によっては内側の金属が見えてしまうこともあります。

歯茎が変色することがある

内側の金属が溶け出すことで、歯茎が黒っぽく変色する可能性があります。歯茎の色が悪いと不健康に見えるので、見た目が気になる方にはおすすめできません。

メタルボンドが向いている人とは

セラミック治療でコストを抑えたいイメージ

メタルボンドは内側が金属であるため、他のセラミック治療とは違う特徴のある素材です。以下のように、その特徴をメリットにできる方なら使用しても良いでしょう。

割れないか心配な方

奥歯は大きな負荷がかかる箇所であるため、強度によっては被せ物が割れることがあります。セラミック治療は1本10万円前後の費用が必要であるため、できる限り長持ちさせたいと考える方が多いでしょう。

割れてしまうリスクを考えた場合、割れにくいメタルボンドを選択すると良いかもしれません。

信頼性の高い治療を受けたい方

新しい素材は優れた性質を備えていることが多いですが、将来どうなるのかわからないことを不安に感じる方もいるでしょう。メタルボンドはセラミック治療の中でも長い歴史をもつ素材なので、信頼性はあります。

費用を抑えてセラミック治療を受けたい方

「保険診療にはしたくないけど、セラミック治療でできる限り費用を抑えたい」という方もいるでしょう。この場合も、メタルボンドが適しているかもしれません。

メタルボンドは、オールセラミックやジルコニアなどと比べると費用を抑えて治療できます。

保険診療では見た目が気になる方

銀歯は奥歯でも目立ちますし、CAD/CAM冠よりもっと自然なほうがいいと考える方もいるでしょう。見た目を重視するのであればオールセラミックが良いですが、見た目に加えて強度にもこわりたい方にはメタルボンドが適しているかもしれません。

メタルボンドの費用

メタルボンドの費用イメージ

メタルボンドは、他のセラミック治療と同じように自由診療です。そのため、銀歯やCAD/CAM冠と比較すると費用は高いです。

しかし、耐久性は保険診療の素材より優れているので、短いスパンで治療を繰り返すことを考えればコストパフォーマンスは悪くありません。

メタルボンドの費用の相場は、1本7万円~10万円程度です。他のセラミック治療では1本10万円以上かかるケースもあるので、費用を抑えて治療できます。

まとめ

メタルボンドをはめて綺麗な口元になった人

セラミック治療の中で歴史の長いメタルボンドは、これまで多くの方に選択されてきました。内側が金属であるため、割れにくく見た目は天然歯に近くなるため、そのメリットは大きいといえます。

しかし、他のセラミック治療とは異なり、金属を使用している点を踏まえておく必要があります。金属アレルギーのリスクはもちろんですが、歯茎が黒くなる、他のセラミックより審美性が劣るというデメリットもあります。

自分にあう治療がどんなものか悩んだ時は、歯科医師に相談しましょう。

メタルボンドを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

入れ歯の種類と選択ポイント

2024年6月26日

歯を抜いて、歯を失ったあと、入れ歯を使用している方が多くいらっしゃると思います。入れ歯を使用している方の中には、「現在使用している入れ歯が合わない」「入れ歯を新しく作ろうか迷っている」「どんな種類の入れ歯があるのだろうか」など、いろいろ考えて悩まれておられるのではないでしょうか。

本日は、入れ歯の種類と選択のポイントについて、お話します。これから、入れ歯を新しく作る時に役立てて頂けたらと思います。

まず、入れ歯の種類は、大きく分けて、部分入れ歯と総入れ歯の2つに分けられます。それぞれ、保険内のもの、保険外(自由診療・自費治療)のものがあります。当院では、それぞれメリット・デメリットについて丁寧に説明し、患者様の口腔の状態・患者様の希望・治療費などを考え、患者様に一番ベストな入れ歯を選択していただくようにしています。

 

《部分入れ歯と総義歯について》

まず、入れ歯は、どのようなものなのか・・・入れ歯とは. 抜歯などで歯を失った時.、失われた歯を補う役目をする装置です 。入れ歯には大きく分けて 部分入れ歯と総入れ歯に分けられます 。

部分入れ歯
部分的な欠損がある場合 、その部分を補うための装置を部分入れ歯と言います。 金属のフレームやレジンプラスチックから作られた床に人工歯が取り付けられています 。そして、その床を固定するために、隣接する歯に 留め金クラスプ(クラスプ) を引っ掛けている装置です。
総入れ歯
全ての歯を失った場合に、使用される入れ歯を総入れ歯と言います。 総入れ歯 の場合は 、部分入れ歯と違って、 留め金 (クラスプ)はありません。 従って、 総入れ歯の場合、 口腔内の形状( 歯茎や骨格)に合わせて作られた入れ歯になります。 そのため 、口腔内の形状にぴったりと合っていないと食事や 会話をしている時に、動いて外れてしまうことになります 。また、物がうまく噛めない ・顎が痛い・ 会話しにくいと言ったことが起こる可能性があります。

《保険適用の入れ歯と保険外の入れ歯について》

部分義歯( 保険適用)
 床部分がレジン (プラスチック)でできており、 部分床を固定するため 留め金が使用されています。
総入れ歯(保険適用)
総入れ歯で、保険適用されるのは、床がレジン( プラスチック)でできている レジン 床義歯です。 保険適用の入れ歯は、部分義歯、総入れ歯でも床はレジン 床(プラスチック)の素材を使用することになります 。この床にあたるレジンは、強度が弱く ある程度の厚みがないと破折してしまいます 。そのため 食事の時、また装着時に違和感を感じ、 場合によっては、発音しにくいことがあります。また 、食事の時は味が分かりにくいと感じることがあります。

《保険適用の入れ歯のメリット・デメリット》

★メリット
・保険適用となるので治療費が安価であ
・床がレジンなので、調整や 修理 がしやすい
★デメリット
・床がレジンで厚みがあるので違和感を感じる。
・変色しやすい
・寿命が短い 2〜3年
・部分義歯の場合は、 留め金が見え審美的に不自然である
・ 床に厚みがあるため 味が分かりにくい
・強く噛めない
入れ歯

《保険適用外の入れ歯について》

保険適用外の入れ歯は歯科医院によって取り扱いが異なることがあります。 当院で使用している入れ歯をご紹介いたします。
・バルプラストデンチャー
・ 金属床義歯
・ インプラント併用のオーバー ベンチャー
★バルプラフトデンチャー
バルブラストデンチャーは、特殊なナイロン樹脂で作られており 、保険的 用の 入れ歯と比べて 柔軟性があります。 とても軽い素材であることが特徴です。 そのため 入れ歯をはめた フィット感が優れていて、 従来の入れ歯に比べ 違和感が少ないのが特徴です。 また、金属の留め金を使用していないため 審美性に優れている一面もあります。  ナイロン樹脂を使用しているため 柔軟性があり 、破折したり割れたりすることが、少ない入れ歯です。金属を使用していないため 金属アレルギーの心配もありません。
★金属床義歯
金属床義歯は 、コバルトクロムや、 チタンという素材を使用して作られている入れ歯です。 素材が金属のため 保険適用の入れ歯に比べ 強度があり、 破折することがありません。 また、 保険適用の入れ歯に比べ 薄く作ることができるため、 口腔内に装着した際の違和感が少なくなります。
★インプラント併用のオーバー ベンチャー
インプラント併用のオーバー ベンチャーとは 、インプラントと入れ歯を組み合わせて作る入れ歯です 。まず 、インプラントを顎骨内に埋め込み 、その上にデンチャーを固定します。 従来の入れ歯に比べて ピタッとくっついて入れ歯が安定しているデンチャーです。 このことによって、食事の時 や会話する時に外れたり、入れ歯が動いたりすることがないので、入れ歯の違和感が大きく減少します。 また、噛む力が向上し、硬い食べ物でも噛み切れます。 多くの場合は、 総入れ歯のケースに使用されます。

《保険外デンチャーチのメリット・デメリット》

★メリット
・デンチャー 装着時の違和感が少ない ・寿命が長い
・噛む力が向上し、硬い食べ物でも食べることができる
・ 見た目が自然で神秘的に良い
・ 汚れが付着しにくく衛生的である

★デメリット
・保険適用の入れ歯に比べ治療費が高い
・修理が困難なことが多い

 

《入れ歯の選択基準》

①入れ歯の種類の選択
入れ歯には、部分入歯と、 総入れ歯 の2つの種類があります。
部分入れ歯は、 一部分の歯が失われた場合に使用し 、総入れ歯は、歯が全部失った場合に使用する入れ歯です。 口の中の状態を考慮して選択する必要があります。

②費用
入れ歯を選ぶ時は、どのくらい 治療費がかかるのかを考えていかなければなりません。 保険適用の入れ歯は、治療費は安価です。逆に、保険外の入れ歯は、自費診療となるため 治療費は高額になります 。そのことはしっかりと 考慮して入れ歯を選択する必要があります。

③歯科医師と相談
まずは 、ご自分の口の中を把握しなければなりません。 その上で、入れ歯の種類 ・特徴、 メリット・デメリットを考え 、入れ歯の選択をしていきます。 例えば 、治療費が安いので保険の入れ歯を選択しました。ところが、入れ歯を装着すると違和感があり、 入れ歯を装着できない患者様が何人か いらっしゃいます。 もし、 違和感 も少なく食事を楽しみたいという希望であれば、 保険外の入れ歯を考えてみる必要があります。患者様の要望、予算、入れ歯の種類のメリット、デメリットなどを考えて、歯科医師と相談してから、どの入れ歯が自分に合っているかを考えなければなりません。

ここまで、入れ歯の種類と選択のポイントについてお話ししました 。
ここで一つ 気をつけていただくことがあります 。
それは、入れ歯のケアです 。
いくら ご自身に合った入れ歯を入れていたとしても、 入れ歯のケアを怠ると長持ちしませんので、 最後に入れ歯の手入れについてお話しします。

 

《入れ歯の手入れのポイント》

・柔らかい歯ブラシで入れ歯の汚れを除去する
・食後必ず入れ歯を洗浄する
・水またはぬるま湯につけて洗浄する
・就寝前に、入れ歯洗浄剤を使用する
・歯科医師に定期的に見ていただき 調整を行う

以上のことを念頭に入れて、入れ歯の手入れをしてください 。

〜よく聞く 間違った 手入れの仕方 〜

❌歯磨き粉を使用して磨く
❌硬い歯ブラシを使用して磨くなど

 

インプラント周囲炎の放置はNG

歯磨き粉には、 研磨剤が含まれているため 入れ歯が削れ、合わなくなってしまいます。 また、硬い歯ブラシを使用すると入れ歯の表面に傷がついてしまいます。 気をつけてください。

 

皆さんが、これからも自分にベストな入れ歯をつけて、 いつまでも 楽しい食事ができることを願っています。

 

また、 気になる点 や疑問点に思うことがあれば、 お気軽にご相談ください。

 

 

インプラントのメンテナンス!歯科医院で行うことと自宅でできること!

2024年6月21日

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療後のメンテナンスを受けている人

インプラント治療後は、定期メンテナンスを受けるように歯科医師から指示があります。「なぜメンテナンスが必要なの?」「歯医者でのメンテナンスは何をするの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

インプラント治療後のメンテナンスは、インプラントの寿命に大きく関わります。長くインプラントを使用するためには欠かせないでしょう。

今回は、インプラント治療後にメンテナンスを受けるべき理由や、歯科医院でのメンテナンスの具体的な内容、セルフメンテナンスの方法などについて解説していきます。

インプラント治療後にメンテナンスを受ける理由

インプラント治療後のメンテナンスイメージ

メンテナンスには、患者様ご自身に行っていただくセルフメンテナンスと、歯科クリニックで行うメンテナンスの2つがあります。以下で、歯科クリニックで定期メンテナンスを受けなければいけない理由を確認しましょう。

インプラント周囲炎を予防する

インプラント治療後は、インプラント周囲炎という病気になる恐れがあります。インプラント周囲炎とは、口内が不衛生な状態になると引き起こされる細菌感染の一つで、インプラント周囲の歯茎や骨などに炎症が起こります。

歯茎の腫れや出血、重症化すると歯を支える歯槽骨と呼ばれる骨を溶かす症状が現れ、最悪の場合にはインプラントが抜け落ちることもあります。

口内の汚れを歯磨きだけでキレイに落とすことは難しいです。そのため、定期メンテナンスでプロのクリーニングを受けて汚れを徹底的に除去し、インプラント周囲炎の原因となる細菌の繁殖を抑え、発症を予防することが大切なのです。

また、インプラント周囲炎は自覚症状がないことが多く、インプラント治療をした歯は他の健康な歯に比べて細菌への抵抗力が低いです。気づいたときには症状が進行している恐れがあるので、定期的なメンテナンスで早期発見することが重要です。

インプラントのトラブルを防ぐ

インプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つのパーツからできており、それぞれのパーツを連結させることで歯の役割を果たします。

パーツをつなぐネジは、歯ぎしりなどによってかかる負荷や経年が原因で緩むことがあります。気づかないまま使い続けると、インプラントの機能が正常に果たせなくなります。

放置すると噛み合わせに影響を及ぼしたり、人工歯が割れたり、トラブルにつながる恐れもあります。定期メンテナンスを受け、インプラントを定期的にチェックしてもらいましょう。

保証の条件になることがある

インプラント治療には、インプラントメーカーや歯科医院独自の保証プランを設けている場合が多いです。

保証期間はメーカーや歯科医院によって異なりますが、一般的に5〜10年程度です。インプラントに破損などのトラブルが起きた場合、保証条件を満たしていれば、無償でインプラントの交換や再手術などができます。

ただし、定期的なメンテナンスを受けていることが、保証を受ける条件になっているケースが多いです。保証期間内で他の条件を満たしていたとしても、定期メンテナンスを受けていなければ保証対象外になるのです。再び高額な治療費がかかる恐れがあるので注意しましょう。

また、保証条件や保証内容などは、各メーカーや歯科医院によって異なります。契約書や同意書を事前にしっかり確認しておくことが大切です。

健康な歯を守る

虫歯が原因でインプラント治療をした場合には、うまく歯みがきができてないことが考えられるため、残りの歯も虫歯になる可能性が高いです。定期メンテナンスでクリーニングを受けることは、インプラント以外の健康な歯を、虫歯や歯周病から守ることにつながります。

インプラント治療後のメンテナンスで行う内容

インプラント治療後のメンテナンスしている様子

インプラント治療後のメンテナンスでは、どのようなことを行うのでしょうか。定期メンテナンスの具体的な内容について解説してきます。

口内のチェック

まずは、主に以下を目視でチェックします。

・口内トラブルの有無
・インプラントの動揺度
・歯周ポケットの深さ
・歯ぎしりや食いしばりの有無
・噛み合わせ

インプラントを長持ちさせるためには、インプラント自体のチェックはもちろん、全体的な噛み合わせを確認することも重要です。また、歯ぎしりなどの癖によって歯に負担がかかっていないかも確認します。

歯ぎしりや食いしばりなどの癖があれば、ナイトガードを製作するなど、歯を衝撃から守れるようにします。虫歯や歯周病があった場合は、治療を行います。

レントゲン撮影

目視で確認できない骨などは、レントゲン撮影を行い確認します。インプラント治療では、インプラント体と呼ばれる人工歯根を顎の骨に埋め込むため、顎の骨に異常がないかどうかをチェックする必要があります。

インプラント周囲炎などが原因で顎の骨が溶けると、インプラントを支えきれなくなって抜け落ちることがあります。早い段階で発見することで、重症化を防げるでしょう。

また、レントゲン撮影は、歯と歯の間などの見えない場所の虫歯の確認にも役立ちます。

クリーニング

定期メンテナンスでは、歯磨きだけは取り除けない汚れを専用の器具を使って除去します。

歯垢が付着した状態を放置すると、石灰化して歯石になります。歯石は、歯周病菌が増殖しやすい場所です。歯磨きでは除去できないため、定期的に歯科医院で除去してください。

セルフケアと併せて歯医者での定期的なクリーニングを受ければ、虫歯や歯周病を予防できる可能性が高まります。

ブラッシング指導

インプラントを長く使い続けるためには、毎日の丁寧な歯磨きが大切です。

しかし、歯の磨き方には癖があり、キレイに磨けていないところが存在しているケースも少なくありません。定期メンテナンスのブラッシング指導では、磨き残しの多い場所を教えてもらい、正しい磨き方を指導してもらえます。

歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどの使い方も教わることができます。セルフケアによる虫歯予防の効果をさらに高められるでしょう。

どれくらいの頻度でメンテナンスを受ける?

インプラント治療後のメンテナンスを受ける頻度イメージ

インプラント治療後の定期メンテナンスの頻度は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月に一回程度です。頻度は患者さまのお口の中の状態や、歯科医院によって異なります。

一度のメンテナンスでかかる費用は3,000円〜1万円程度が相場です。

インプラント治療後のセルフメンテナンスの方法

インプラント治療後にセルフケアをしている人

インプラント治療後のセルフメンテナンスでは、歯ブラシ以外にもフロスや歯間ブラシなども使用しましょう。また、歯磨き粉選びも大切です。

歯磨きを丁寧に行う

最も重要なのは、丁寧に歯みがきをする習慣を身につけることです。柔らかめの歯ブラシを使って、力を入れすぎないように優しく磨きましょう。

毛が硬い歯ブラシを使ったり強い力で磨いたりすると、歯茎やインプラントを傷つける可能性があります。歯ブラシは大きく動かさず、一本一本磨き残しのないように磨いてください。

歯間ブラシ・フロスを使う

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが多い部分です。歯間部に歯垢がたまるとインプラント周囲炎のリスクが高まるため、毎日しっかり歯間ブラシやデンタルフロスを使って汚れを落としましょう。

研磨剤が入っていない歯磨き粉を選ぶ

インプラント治療後のセルフケアには、研磨剤の入っていない歯磨き粉を選ぶようにしてください。研磨剤入りの歯磨き粉は、インプラントの表面を傷つける恐れがあります。

どのような歯磨き粉を使えばいいかわからない時は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。

まとめ

インプラントの模型

見た目が美しく噛む感覚も損なわないインプラントには、多くのメリットがあります。

しかし、定期メンテナンスやセルフケアを怠れば、インプラント周囲炎になるリスクが高まります。保証が受けられなくなるなど、トラブルが起こった際の負担が増加することもあるでしょう。

インプラント治療後はしっかりメンテナンスをして、インプラントを長く使用できるようにしましょう。

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。



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当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

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