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ワイヤー矯正の費用は?保険が適用されるケースと支払いの負担を抑える方法

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤー矯正をしている人

歯並びを美しく整えたい方にとって、気になるのは費用でしょう。ワイヤー矯正は効率的に歯並びを改善し、理想の笑顔を手に入れるための治療法として人気です。ワイヤー矯正の費用は、歯並びの状態や選ぶ治療法によって変わってきます。

この記事では、ワイヤー矯正の種類ごとの費用相場について解説します。マウスピース矯正との費用の違いや、費用を抑える方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ワイヤー矯正の費用はどれくらい?

ワイヤー矯正の費用イメージ

ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせを理想の状態に整えるための治療法ですが、自由診療であるケースが多く、自己負担で治療費を支払わなければなりません。費用は30万円〜170万円程度が相場です。

この項目では、種類別の費用相場や使用する素材別の費用相場、そのほかにかかる費用について解説します。

種類別の費用相場

ワイヤー矯正には、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正の3種類あります。それぞれの費用相場について、以下に詳しく解説します。

表側矯正

表側矯正は、歯の表面にブラケット装置を直接装着し、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。ワイヤー矯正のなかで最も一般的な矯正方法で、歯を効率的に動かすことができます。費用は歯科医院によって異なりますが、相場は下記のとおりです。

・全体矯正:60万円〜130万円程度
・部分矯正:30万円〜60万円程度

ワイヤー矯正のなかで最も安い費用設定です。治療期間が短いケースが多く、費用を抑えやすい治療方法ともいえます。

裏側矯正

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケット装置を装着し、ワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。表側矯正と比べて目立ちにくいというメリットがあります。裏側矯正の費用相場は、下記のとおりです。

・全体矯正:100万円〜170万円
・部分矯正:40万円〜70万円

裏側矯正は表側矯正に比べるとブラケットの装着が難しく、調整にも高度な技術を要するため、表側矯正に比べて費用が高い傾向にあります。また、治療期間も長くなりがちです。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた治療法です。具体的には、上の歯を裏側矯正、下の歯を表側矯正で治療します。上の歯を裏側矯正にすることで矯正装置が目立つのを防ぎ、下の歯を裏側矯正にすることで治療費を安く抑えられます。

ハーフリンガル矯正の費用相場は、次のとおりです。

・全体矯正:90万円〜150万円
・部分矯正:35万円〜65万円

ハーフリンガル矯正の費用相場は、表側矯正に比べると高額ですが、裏側矯正に比べると安い傾向にあります。裏側矯正をしたいけれど、費用が高いから無理だと諦めていた方でも挑戦しやすい治療法といえるでしょう。

使用する素材別の費用

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットを装着して治療を行います。選んだブラケットの素材によっても、ワイヤー矯正にかかる費用は異なります。ワイヤー矯正で使用するブラケットの素材や特徴、費用について下記の表にまとめました。

<ブラケットの種類・費用・特徴>

素材 費用 素材の説明 素材の特徴
メタルブラケット 30万円〜80万円程度 金属製 ・安価
・壊れにくい
・目立ちやすい
プラスチックブラケット 60万円〜90万円程度 ・ポリウレタン
・ポリカーボネート
・目立ちにくい
・強度は高くない
・着色しやすい
ハイブリッドブラケット 35万円〜80万円程度 レジンとセラミックを組み合わせたもの ・プラスチックよりも強度が高い
・目立ちにくい
・着色しやすい
セラミックブラケット 65万円〜100万円程度 セラミック素材 ・目立ちにくい
・強度が高い
・高額
ジルコニアブラケット 65万円〜90万円程度 ジルコニア素材 ・目立ちにくい
・強度が高い
・高額

一般的に使用されるブラケットはメタルブラケットですが、銀色で目立つため避けたいと考える方は少なくありません。

しかし、メタルブラケットは値段が安いため、費用を安く抑えたい方に選ばれています。目立ちにくい素材のブラケットは、メタルブラケットに比べて高額です。

また、目立ちにくいワイヤーとして、ホワイトワイヤーも存在します。ホワイトワイヤーを使用する場合、費用は10万円ほどアップします。歯科医師と相談し、ご予算に合ったものを選びましょう。

矯正治療以外にかかる費用

ワイヤー矯正を行うにあたって、矯正治療そのものにかかる費用に加え、精密検査費用や調整料なども発生します。矯正治療以外にかかる費用の内訳を、下記にまとめました。

<矯正治療以外にかかる費用の内訳>

内訳 費用 内容
カウンセリングの費用 無料〜1万円程度 ワイヤー矯正を開始する前に治療の説明を聞いたり簡単に症状を確認したりする
精密検査費用 1万円〜7万円程度 型取りやレントゲン撮影、噛み合わせの確認などを行う
調整料(通院費) 3,000円〜1万円程度 ・ワイヤーやブラケットの調整を行う
・虫歯や歯周病になっていないかなどをチェックする
リテーナー装置の費用 1万円〜6万円程度 後戻りを防ぎ、歯並びを定着させるために保定装置(リテーナー)を装着する
保定の経過観察期間 3,000円〜5,000円程度 リテーナーの状態や後戻りを起こしていないかなどをチェックする

費用設定は歯科医院によって異なりますので、治療を開始する前に確認することが大切です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正はどっちが安い?

ワイヤー矯正とマウスピース矯正はどちらが安いかのイメージ

矯正方法には、主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。どちらの方法にもデメリットとメリットがあり、費用も異なります。マウスピース矯正の費用相場は、下記のとおりです。

・全体矯正:60万円〜100万円程度
・部分矯正:10万円〜60万円程度

ワイヤー矯正とマウスピース矯正のうち、どちらが安いかに関しては、歯並びの症状や治療期間によっても異なります。本項目では、状況別にどちらの矯正方法が安いのか考えましょう。

細かい調整ができるのはワイヤー矯正

ワイヤー矯正のうち表側矯正は、効率的に細かく歯を動かせるので、治療期間が短い特徴があります。同じ症例で比べると、マウスピース矯正よりもワイヤー矯正が早く終わる可能性は少なくありません。

マウスピース矯正は使用するマウスピースの枚数によっても費用が異なることが多く、治療が長引くほどに矯正費用もかかります。症例によっては、ワイヤー矯正のほうが安く済むこともあるでしょう。

しかし、裏側矯正やハーフリンガル矯正など目立たない矯正の費用は、高くなりがちです。

通院頻度が少ないのはマウスピース矯正

ワイヤー矯正は1か月に1回の頻度で通院し、ワイヤーを調整する必要があります。

一方でマウスピース矯正の通院頻度は、治療が安定してくると2か月〜3か月に1回程度です。特に重度の症例で、治療期間が2年〜3年かかる場合、通院頻度は治療費に大きく影響します。

通院するたびに調整料金を支払うシステムになっている歯科医院の場合、通院頻度が少ないと最終的な治療費が安く収まる可能性もあるでしょう。

マウスピース矯正の部分矯正で済むケースも

歯並びの症例が軽度であるなら、マウスピースの部分矯正が可能であることも少なくありません。部分矯正の費用相場は全体矯正よりも安く、軽い症状の場合は、マウスピース矯正のほうが安い値段で治療を完了できるケースも多いのです。

ワイヤー矯正で保険が適用されるケース

ワイヤー矯正で保険が適用されるケースについて教えてくれる歯科医師

ワイヤー矯正に限らず、矯正治療は基本的に自由診療です。ワイヤー矯正で治療する場合、全額自己負担するのが一般的です。

しかし、ある特定の条件に当てはまる場合であれば保険が適用されます。保険が適用されるケースは、以下のとおりです。

・厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常
・前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常
・顎変形症によって噛み合わせに異常がある場合

厚生労働大臣が定める疾患のなかには、50以上の疾患が含められています。例えば、口唇口蓋裂やダウン症候群、筋ジストロフィーなどです。

先天的に異常がある場合や前歯が3本以上生えてこない場合、顎変形症の問題が発生している場合などは、噛み合わせや骨格に深刻な影響が出ることもあるので治療が必要です。このような特殊なケースでは、保険が適用されます。

保険が適用される矯正歯科治療を行えるのは、厚生労働大臣が定めた医療機関のみです。

参照元:日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」

ワイヤー矯正の支払いの負担を抑える方法

ワイヤー矯正の支払いの負担を抑えるイメージ

上記で解説したように、ワイヤー矯正は基本的に保険が適用されず、全額自己負担で支払う必要があります。「ワイヤー矯正をしたいけれど、費用が高いから払えない」「1回に支払う金額の負担を減らしたい」と考えることもあるでしょう。

本項目では、1回に支払う金額の負担を減らしたり、矯正治療にかかる費用を安くしたりするためにできる方法を解説します。

デンタルローンを活用する

デンタルローンとは、矯正治療やインプラント治療など、高額な歯科治療費の支払いのために組めるローンです。デンタルローンは一般の個人向けローンに比べると金利が低いというメリットがあります。

デンタルローンを活用しても、矯正治療費そのものが安くなるわけではありませんが、分割払いにすることで1回に支払う負担を軽減できるでしょう。

クレジットカード(分割払い)を活用する

クレジットカードの分割払いを活用することもひとつの方法です。クレジットカードの支払いができる歯科医院は多いので、活用できるでしょう。特に、ワイヤー矯正は費用が高額なので、ポイントを貯めやすいというメリットもあります。

しかし、デンタルローンと同様、ワイヤー矯正の費用が安くなるわけではありません。また、クレジットカードの分割払いを活用すると、デンタルローンに比べて金利が高くなりがちです。

しっかりと費用の計算をし、毎月の返済が可能か考えたうえで活用するか決めましょう。

マウスピース矯正を検討する

ワイヤー矯正ではなく、マウスピース矯正を検討することもできます。上記でも触れたように、マウスピース矯正は通院頻度が少なく、通院費用などを削減できることも多いからです。

軽度の症例であれば、マウスピース矯正の部分矯正を行ったほうが、治療費が安いケースも少なくありません。

もちろん、歯並びの症状によって費用は異なります。マウスピース矯正の場合、治療期間が延びて結果的に費用が高くなる可能性もありますので、歯科医師と相談してご自身に合った矯正方法を選択しましょう。

まとめ

ワイヤー矯正で綺麗な歯並びになった人

今回は、ワイヤー矯正の費用相場について解説しました。

ワイヤー矯正は一般的に自由診療で、費用相場は30万円〜170万円程度です。部分矯正か全体矯正かによって費用は異なります。また、表側矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正などの種類や、装着するブラケットの素材によっても費用は異なります。

ワイヤー矯正によって、美しい歯並びや噛み合わせを手に入れられますが、高額な費用がかかることも事実です。治療を決定する前にいくつかの歯科医院でカウンセリングを受けて比較検討したり、マウスピース矯正と比較したりしてご自身に合った矯正方法を選択しましょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ワイヤーを使用した部分矯正で治療できる歯並びとは?全体矯正との違い

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤーを使用した部分矯正で治療できる歯並びのイメージ

矯正治療は、大きく分けて歯全体に矯正器具をつける全体矯正と、治したい一部分の歯にのみ矯正器具をつけて治療する部分矯正の2種類があります。部分矯正は、歯を動かす範囲が限定されているため、治療にかかる期間や費用を抑えられます。

本記事では、ワイヤーを使用した部分矯正について詳しく解説します。治療できる歯並びやメリット・デメリットについても解説するため、部分矯正の知識を得たいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

ワイヤーを使用した部分矯正とは

ワイヤーを使用して部分矯正をしている人

ワイヤーを使った部分矯正とは、治したい数本の歯と周囲の歯のみにワイヤーをかけて矯正をする方法です。2〜6本程度までの範囲であれば、部分矯正で治療できます。

狭い範囲の歯がガタガタしていたり、前に出ていたりするなどの状態を改善する際に行われることが多いでしょう。

全体矯正との違い

部分矯正と全体矯正の大きな違いは、噛み合わせの調整ができるかどうかにあります。部分矯正は見た目の改善に焦点を当てているので、噛み合わせの調整は行われません。

全体矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせを整えることにも焦点を当てている治療です。そのため、歯全体を動かして噛み合わせも改善したい方は、全体矯正を選ぶと良いでしょう。

マウスピース矯正との違い

部分矯正は、ワイヤーだけでなくマウスピース矯正でも行えます。

マウスピース矯正では、部分矯正の場合でも矯正器具を歯全体につけなければなりません。また、マウスピース矯正は奥歯の部分矯正ができません。

ワイヤー矯正の場合は、歯並びを治したい部分の歯と周辺の歯に装置をつけられるため、奥歯の部分矯正も可能です。

ワイヤーを使用した部分矯正で治療できる歯並び

ワイヤー矯正をしている歯列模型

ワイヤーを使用した部分矯正は、すべての歯並びに適応できるわけではありません。ワイヤーを使用した部分矯正で治療できる歯並びは、次の通りです。

前歯のすきっ歯

前歯の軽度なすきっ歯は、ワイヤーを使用した部分矯正で改善が可能です。あくまで前歯の軽度なすきっ歯に対してなので、奥歯から全体的に隙間が開いている場合には全体矯正を行う必要があるでしょう。

また、隙間が広い場合にも、治療ができないことがあるので注意が必要です。

数本のみ乱れている歯並び

数本のみ歯がガタガタしている状態なども、ワイヤーを使用した部分矯正で改善できます。ワイヤーを使用した部分矯正の治療対象となる歯は2~6本程度のため、数本の歯だけが乱れている場合には治療が可能です。また、軽度の八重歯の治療も可能です。

しかし、重度の歯並びの乱れや、噛み合わせ自体もずれている場合には、全体矯正を行わなくてはならないでしょう。

治療後の歯の後戻り

矯正治療後に歯が後戻りした場合にも、ワイヤーを使用した部分矯正で改善できます。あくまで後戻りが軽度なケースに限りますが、最初に行った矯正治療よりも短期間で治療ができるため、治療費用も大幅に抑えられるでしょう。

ワイヤーを使用した部分矯正のメリット・デメリット

ワイヤーを使用した部分矯正のメリット・デメリットイメージ

ワイヤーを使用した部分矯正にはメリットとデメリットがあるため、両者をよく知ったうえで治療を検討することが望ましいです。ワイヤーを使用した部分矯正によるメリットとデメリットについて解説します。

ワイヤーを使用した部分矯正のメリット

ワイヤーを使用した部分矯正の最大のメリットには、治療にかかる費用や治療期間が抑えられることが挙げられます。

部分矯正は、全体矯正と比較して治療費用が安い傾向にあり、全体矯正の半額程度で治療が行えます。歯科医院やお口の状態によって異なりますが、相場は50~60万円程度です。

治療期間も、全体矯正が1~3年かかるのに対し、部分矯正は長くて1年、短くて3か月程度です。ワイヤー矯正の場合、強い力で歯を動かすため、マウスピース矯正よりも早く治療が終わることが多いでしょう。

時間や費用を抑えながら矯正治療ができる点は、ワイヤーによる部分矯正の最大のメリットと言えます。

また、部分矯正は矯正力をかける歯の本数が少ないです。本数が少ない分、ワイヤー矯正のデメリットとされる、目立つ・痛みがあるという点も全体矯正より気にならないでしょう。

痛みや目立つことを理由に躊躇される傾向にあるワイヤー矯正を始めやすいのも、メリットと言えます。治療範囲が狭い分、全体矯正よりお手入れも楽で、日常生活への負担も最小限に抑えられます。

ワイヤーを使用した部分矯正のデメリット

ワイヤー矯正を使用した部分矯正では、歯並びは改善できても噛み合わせが改善できません。そのため、機能面の改善が見込めないという点はデメリットになるでしょう。

また、ワイヤーが常に装着されているため、違和感が生じるかもしれません。特に、ワイヤーによる部分矯正を始めた頃などは、装置による痛みや不快感が日常生活に影響を及ぼす可能性が高いでしょう。

ワイヤーに食べ物が挟まったり、口内の清掃がしにくかったりする点も、デメリットと言えます。

ワイヤーを使用した部分矯正で治療できないケース

ワイヤーを使用した部分矯正で治療できないケースを教えてくれる人

ワイヤーを使用した部分矯正には、治療ができないケースもあります。

骨格が問題のケース

歯並びが悪い原因が骨格によるものである場合には、部分矯正での改善はできません。顎の骨が原因となっている受け口や出っ歯の場合には、全体矯正や外科的治療も考慮しなければならないでしょう。

また、噛み合わせが深くなる過蓋咬合も、部分矯正では改善できないため注意しましょう。

抜歯が必要なケース

歯の重なりが大きい場合には、抜歯をして歯が移動するためのスペースを作らなければなりません。抜歯を必要とするケースでは、歯を大きく移動させる必要があるため全体矯正をしなければならないでしょう。

また、歯並びの乱れが大きい場合や重なりが強い八重歯の場合にも、部分矯正による治療を断られるかもしれません。

噛み合わせが悪いケース

部分矯正では機能面の改善は見込めないため、ワイヤーによる部分矯正の対象外です。開咬・過蓋咬合といった噛み合わせが深い場合も、全体矯正でないと改善できないでしょう。

奥歯から矯正する必要があるケース

自分では前歯の数本の歯並びが悪いだけと思っていても、検査をしたら奥歯全体を動かさないと歯並びの改善が見込めないというケースもあります。

部分矯正では、一部の歯しか動かせません。そのため、歯全体を動かさないと歯並びの改善が見込めない場合には、部分矯正の対象にはなりません。

歯の移動距離が大きいケース

前歯のすきっ歯はワイヤーによる部分矯正で改善できますが、隙間が広い場合には移動距離が長くなるため部分矯正のみでは改善できません。

歯の移動距離は、ご自身で判断することが難しいです。歯科医院でチェックを受け、部分矯正が適応かどうかを判断してもらいましょう。

まとめ

ワイヤーを使用した部分矯正で綺麗な歯並びになった人

ワイヤーを使用した部分矯正は、全体矯正と比べると手軽にできる矯正治療です。マウスピース矯正と比べても、矯正器具をつける範囲が狭く負担が軽いうえに、かかる費用も少なく治療期間も短いので一部の歯並びの改善をしたい方に選ばれています。

ただし、適応になる症例が限られるなどのデメリットも存在します。そのため、事前に歯科医師にデメリットについてもしっかり確認し、納得して治療を受けるようにすることが大切です。

「マウスピース矯正とどちらのほうが良いのか分からない」「全体矯正をしなくても歯並びが改善できるか知りたい」という方は、一度歯科医院に相談し、ご自身の歯並びが部分矯正の対象かどうかを確認してみましょう。

ワイヤーを使用した部分矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

急な歯の痛みの原因と対処法

みなさんは、普段の生活の中で、急に歯が痛み出した経験はありませんか?場合によっては、歯の痛みで、「なにもできない」「食事も満足にできない」といった経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。本日は、急な歯の痛みの原因と治療方法についてお話ししたいと思います。

多くの方が、歯の痛みの原因として、真っ先に頭に浮かぶのは、虫歯と歯周病ではないでしょうか。しかし、歯の痛みの原因は、それだけではありません。急な歯の痛みの原因として、考えられるのは、次のことです。

鳥取 歯医者 急な歯の痛み

①虫歯 ②歯周病 ③親知らずが原因 ④歯髄炎 ⑤象牙質知覚過敏症 ⑥歯根膜炎 ⑦根尖性歯周炎 ⑧歯根破折 ⑨不適切なかみ合わせ  などがあげられます。

①虫歯

虫歯は、細菌や、プラークなどによって、歯の表面のエナメル質が溶かされ、象牙質まで進行していきます。そこから更に進行すると、歯髄まで到達し、強い痛みを感じるようになります。

 

《虫歯だった場合の対処方法》

虫歯が原因と考えられる場合、早めに歯医者さんに受診してください。初期の場合は、少し冷たい物がしみるといった、軽度な痛みですみますが、進行するとだんだんと痛みがひどくなり、歯髄まで虫歯が進行すると、夜も眠れなくなるほど痛みが出ることもあります。虫歯ができたと思ったら歯医者さんに行きましょう。

②歯周病

歯周病とは、歯の周りの歯周組織(歯肉や歯槽骨)が炎症を起こしている状態です。歯周病が軽度な場合は、歯肉が発赤する程度で、痛みも軽いのですが、進行すると、炎症反応が強くなり、歯を支えている骨が吸収され、歯茎が腫れたり、歯がグラグラと動揺したり、最終的には抜歯しなければならないこともあります。

《歯周病だった場合の対処方法》

歯周病が進行して、歯を支えている骨が吸収してしまうと元には戻りません。例えば、歯周病で歯が動揺し始めると、抜歯しなければならないケースもあります。歯周病においては、早期発見・早期治療が特に重要となってきます。当院では、3~4ヶ月に一度の定期的な歯科検診をおすすめしております。軽度な場合は、ブラッシング指導や歯石除去、PMTCなどを行っています。特にブラッシング指導においては、正しいブラッシング方法を習慣にしていただくことはもちろんですが、患者様によっては、歯磨きだけでは除去しきれない、歯と歯の間のプラークを除去するために、患者様、お一人お一人に合ったデンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃用品の使用方法についても、丁寧にご説明させていただだいております。中等度の場合は、歯周病が少し進行している状態になり、歯石除去や、ルートプレーニングをおこなうことがあります。歯磨きだけでは、汚れが完全に除去することができないケースがでてきます。そこで、専用器具で歯石を除去し、歯の根面を滑らかにし、再び汚れが付着しにくい状態にします。重度な場合は、歯周外科処置を行うか、歯の動揺が著しい場合は、抜歯をすることになります。

③親知らずが原因

親知らずの周りの歯茎が炎症を起こしている場合 、親知らずが虫歯や歯周病になっている場合が考えられます。

《親知らずが原因だった場合の対処方法》

親知らずが原因で痛みがある場合は、まずは、適切な 口腔ケアを行うことがとても大切です。 親知らずは 、一番奥にあるため、 歯磨きを行っても歯ブラシの毛先が届きにくく、 汚れが溜まりやすく、 虫歯や歯周病にもなりやすい部位です 。時間をかけて、 丁寧に歯磨きを行うようにしてください。 口腔ケアをしても痛みが続く場合は、 歯医者さんに行って診断してもらう必要があります。 場合によっては 、抜歯をしなければならないことがあります。感染が原因と考えられる場合は 、抗生剤や鎮痛剤の投与をすることがあります。 歯医者さんの指示に従ってください 。親知らずに痛みが出た時、 抜歯しないで そのま放置すると、症状が悪化することがありますので、早めに歯医者さんを受診してください。

④歯髄炎

虫歯や歯周病が進行して歯髄に炎症が起きた時に、強い痛みを感じるようになります。

《歯髄炎だった場合の対処方法》

歯髄炎が疑われる場合は、早めに歯医者さんを受診してください 。放置するとだんだんと症状が強くなり、痛みがひどくなってきます。 治療方法としては 、根管治療(抜髄)です 。抜髄とは、 虫歯や歯周病の進行によって 歯髄が炎症した場合 、炎症した歯髄を除去する治療です 。抜髄を適切に行うことによって痛みは軽減していきます。 当院では、 抜髄を行った時は 、治療後の痛みを軽減させるために 抗生剤や鎮痛剤の投与を行っています。

⑤象牙質知覚過敏症

歯周病によって歯茎が下がり、 象牙質が露出したり、 不適切なブラッシング法により、エナメル質が削れ 、くさび状欠損ができ、象牙質が表面に露出し 温熱刺激に痛みを感じる現象です。 虫歯ではないのに冷たいもの 暖かいものにしみる。 といった症状がある場合は、象牙質知覚過敏症が考えられます。

   金属アレルギーの症状が現れた女性

《象牙質知覚過敏症だった場合の対処方法》

まずは 、正しいブラッシング法をマスターすることが大切です 。過度な力で横磨きをされる方が、いらっしゃいます。 これは、象牙質知覚過敏症のリスクが高まります 。適度な力で正しいブラッシング法を行ってください 。当院では、フッ化物 を塗布したり、レーザー治療を行って、象牙質知覚過敏症の痛みを軽減する処置を行っています。 ただ 、知覚過敏症で強い痛みが生じている場合は 、抜髄( 根管治療)を行うことがあります。

⑥歯根膜炎

歯根膜炎は、歯の根にある歯根膜が炎症を起こした状態を言います。
歯根膜の原因としては、 歯ぎしりや食いしばりによって、歯に強い力がかかり歯根膜に炎症が起こった場合。
虫歯や歯周病が進行して歯根膜に炎症が起こった場合。根管治療を行った時に歯根膜に強い刺激を与えた場合。などが、あげられます。
鳥取市 歯医者 神経の治療 抜髄 歯根膜炎 炎症 

《歯根膜炎だった場合の対処方法》

まずは 、歯根膜炎の原因を明確にする必要があります。
歯ぎしりや 食いしばりが原因と考えられる場合は、 マウスピースを使用することで、歯根膜にかかる負担を軽減させるようにします。虫歯や歯周病が進行が原因の場合は、 根管治療を行います 。ただ 、根管治療を行う際には、歯根膜に過度な刺激を与えないように慎重に行う必要があります。 過度な刺激を与えると強い痛みが生じることがあります。
被せ物の噛み合わせが、不適切な場合は、咬合調整を行っていきます。また、感染が原因と考えられる場合は、抗生剤、鎮痛剤の投与を行います。

⑦根尖性歯周炎

根尖性歯周炎とは、 歯の根尖部に炎症が起き、歯槽骨が吸収し 膿がたまり、歯茎が腫れたり強い痛みが生じる状態を言います。 特に、噛んだ時に痛みが生じることが多く、上手に食事を取れなくなることがあります。
根尖性歯周炎の原因は、虫歯が歯髄にまで到達し歯髄が腐敗し、歯の根尖部に炎症が起きることです。

鳥取市 歯医者 神経の治療 抜髄 根尖性歯周炎 歯茎炎症 歯茎腫れ 膿

《根尖性歯周炎だった場合の対処方法》

まずは、 根管治療を行います。 根尖部の歯肉が腫れている場合は 、歯肉切開を行い、 膿を出すことがあります 。また、 炎症を抑えるために 抗生剤 、鎮痛剤の投与も併用します。 予後が悪い場合は 、抜歯になることもあります。

⑧歯根破折

歯根に亀裂が入ったり、 完全に割れてしまっている状態のことを歯根破折と言います。 歯根破折が起こると、噛んだ時に激痛を生じたり 歯根の亀裂の部分から細菌感染が起き 歯肉が腫れたりします。歯根破折の原因は、虫歯や歯周病が進行している場合、 過度な力が加わった場合( 外傷)、以上の場合に起こることがあります。

鳥取市 歯医者 歯ぎしり 食いしばり マウスピース 破折
歯根破折の場合は、ほとんどのケースで抜歯となります。ただ、ここで注意していただきたいことがあります。 患者様が転倒して歯が割れた場合は、2つのケースが考えられます。一つめは 歯冠破折、 2つめは、歯根破折です 。歯冠破折の場合は、歯根が破折していないのであれば、 根管治療で治すことができます。 歯が割れたからと言って全て抜歯 というわけではありません。
インプラントについてレントゲンを用いて説明している歯科医師

⑨不適切な咬み合わせ

噛み合わせが悪いと、虫歯や歯周病になりやすく、痛みが生じるリスクや顎関節症のリスクも高くなり、 顎の痛み 口を開閉する時に、痛みが生じやすくなります。

《不適切な咬み合わせだった場合の対処方法》

歯並びが悪いことが原因の場合は 、矯正治療が必要となります。 顎関節症によって痛みが生じている場合は、 マウスピースの作製をお勧めします。

〜まとめ〜

歯の痛みの原因は、虫歯や歯周病だけでなく 、色々な原因が考えられます。 歯の痛みを感じた場合は、早めに歯医者さんに受診していただくことをお勧めします。 放置していると症状が悪化するリスクが高くなります。 どの症状もそうですが 、早期発見 ・早期治療 こそが歯の健康を長く維持することに重要なことだと考えています。

 また、何か気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

離乳期のお口の中の状態(一歳6ヶ月ぐらい迄)

こんにちは。
鳥取市東町にある歯医者『山根歯科医院』です。
本日は、離乳期のお口の中の状態(一歳6ヶ月ぐらい迄)についてお話します。

 

💠赤ちゃんのお口の中の役割

産まれてから暫くの間赤ちゃんの口の中には歯がありません。顎も小さく、歯茎も平らで低いので、舌が口の中に収まりきらず、上下の唇の間から見えていたりします。

また、上顎の真ん中辺りが丸く凹んでいて、その周りには膨らみがあります。頬っぺたの内側にも脂肪床と呼ばれる膨らみが見られます。

この様な赤ちゃんの口の中の形は、母乳を吸うためには最適な形と言えます。

産まれてすぐの赤ちゃんでも、通常は胎児期に身につけた反射行動によって、母乳を吸う事が出来ます。

赤ちゃんは哺乳時に、舌で乳首を上顎の凹みのところまで引き込んできてお乳を吸います。平らな下の歯茎の上に舌をのせ、唇を乳首のまわりに押し付けて舌の波動様の動きでお乳を吸う赤ちゃんには、歯はあってもまだ邪魔なだけです。上顎や頬っぺたのふくらみは、乳首を上顎と舌の間に密着しやすくしていて、効率よくお乳が吸える助けとなっています。

この様に赤ちゃんのお口の中のは自分の力で栄養を取り入れる為に最適な形となっているのです。

💠赤ちゃんの顎の成長と変化

赤ちゃんの口の形も、乳歯が生えるまでの間に成長し変化していきます。

乳時期は顎の成長が盛んで、特に産まれてから半年の間ぐらいは下顎の前方への成長が著しく、歯茎のアーチも大きくなって、高さも増していきます。この為、産まれて間もなくは上顎に対して下顎がかなり後ろに位置していますが、乳歯が生え始める頃までには、上顎と下顎の歯茎がちょうどあわさるような位置関係になってきます。

💠乳歯の生えはじめ

乳歯の生えはじめは、7ヶ月頃に下の前歯から生えてくる事が多いです。

一般的に歯の生える時期は個人差が大きいものですが、乳歯でも、3、4ヶ月で生えはじめる赤ちゃんから、1歳頃になってやっと生えはじめる赤ちゃんやそれぞれかなりの差が観られます。

生える順序も、上の前歯が先に生えることもあれば、真ん中の前歯より隣の前歯が先にはえてくる事もあり、かなり個人差がある様にうかがえます。

 

💠赤ちゃんのよだれ

生後半年ごろには、赤ちゃんのよだれが増えてきますが、この時期には乳歯が生え始めるばかり以外にも離乳食も始まり、指しゃぶりやおもちゃで遊ぶなど、口への色々刺激が増えてきて、唾液の分泌量が盛んになります。この頃の赤ちゃんは、まだ上唇を使って離乳食を取り込むことも始めたばかりで、唇を閉じていることも少ない為、溜まった唾液がよだれとして外に流れ出やすくなっています。

離乳の時期が進んでいって唇を閉じることや、溜まった唾液を飲み込む動きが上手になると、よだれは徐々に減っていきます。

💠前歯が生えてくると

生後1年を過ぎる頃には、前歯が4本ずつ、合計で8本の乳歯が生えている赤ちゃんが多くなります。上と下の前歯が生えてくると、それまでは舐めていたオモチャなどを前歯で噛んで遊ぶ様な行為が見られる様になります。それは舐めただけでは分からなかった硬さや弾力性などを確かめているようです。

また、前歯での歯ぎしりもしばしば見られますが、これは上と下の前歯の位置の関係や噛み合う感触を、確かめている行為だそうです。

まだ、癖などのようなものではなく心配はいらないでしょう。この様に赤ちゃんは前歯を使う事を練習しながら、前歯で食べ物を噛みとったり、噛み切ったりする事を覚えていきます。

💠奥歯が生えてくると

1歳の前半頃には、第一乳臼歯と呼ばれる最初の奥歯も生え始めます。この歯が上下生えてくることによって、初めて奥歯の噛み合わせが出来てきて、食べ物を噛み潰す事などが出来るようになります。また、噛み合わせの高さが増す事によって口の中がさらに広がってきて、下の動きも様々になることにより、食べる機能も、言葉を発音する機能も発達がうながされます。

💠赤ちゃんと指しゃぶり

新生児期を過ぎると手の動きも次第に活発になってきて、自分の手が口まで持ってこられる様になると、口に触れたてを吸うという行為が見られるようになります。

生後2、3ヶ月頃には、指しゃぶりをする赤ちゃんが多く見られますが、この時期の指しゃぶりは哺乳反射と手の動きが結びついた発達の自然な流れと言えます。また、自分の手を見てそれを口に持っていって、指しゃぶりをすることで口と指の感覚を結びつけて、赤ちゃんは自分の手が自分の体の一部である事を徐々に認識していき、同時に目と手、手と口の協応していく動きの発達も促されるとされています。

はじめは手や指しゃぶりなどの行為も4、5ヶ月になって物が握れたり、掴めたりするようになると、手に触れた物をなんでも口にもっていくようになります。目で見たり、手で触っただけではまだ、物を認知する能力が発達していない赤ちゃんにとってはお口が最も感覚が発達していて敏感なセンサーとなっており、物を認知する為の行為とも言えるでしょう。

このように指しゃぶりなどにより刺激を口から取り入れていくことで哺乳反射が徐々に消失していき離乳への準備となっていきます。

9、10ヶ月ごろになると、視覚、手の感覚も発達し認識できる物も増えてくるため、口を使っての認知行動は減ってくるようです。

💠乳時期のお口のケア

歯が生えるまでの赤ちゃんは唾液の量が多く、それだけでも自浄作用が高いので何もしなくても良いと思います。

歯磨きをし始めるまでの練習としてまた、歯が生えてくるまでのケアとしては綿100%のガーゼをぬるま湯でしめらせて人差し指に巻き付けて、歯ぐきの表側と裏側を優しく拭ってあげるのもいいでしょう。授乳後、離乳食後、就寝前などが良いでしょう。

赤ちゃんの歯ぐきはとてもやわらかいので優しく力加減に注意しましょう。

お口の中を清潔にするということも目的ですが、一番の目的は、赤ちゃんにお口のまわりやお口の中を触られることに慣れてもらう事です。終わったらたくさん褒めてあげましょう。

歯磨きは歯が生えてからのスタートで大丈夫です。

歯が生えてきたら、少しずつ歯みがきを習慣にしていきましょう。そして睡眠中は唾液の分泌量が減少するためお口の中の細菌が繁殖しやすくなります。夜寝る前の歯磨きは出来るだけしっかりやりましょう。

とはいえ、最初のうちは、嫌がったり口の中に歯ブラシを入れさせてくれない事もあるかと思います。遊びの延長線で歯ブラシを持たせて口に運んでみる練習をしてみたり、機嫌のいい時にチャレンジしていきましょう。

 

また、何か気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

どうしてセラミック歯は値段が高い?高くても選ばれる理由も解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

セラミック歯

セラミック歯は、天然歯に非常に近い見た目や虫歯になりにくいなど多くの魅力があり、近年では値段が高くても選ばれる方が多い治療法のひとつです。セラミック歯の値段が高い理由はどこにあるのでしょうか。また、どうして値段が高くても選ばれるのでしょうか。

そこで今回は、セラミック歯の値段が高い理由と高くても選ばれる理由について詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の値段はどれくらい?

セラミック歯の値段イメージ

セラミック歯にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。また、詰め物(インレー)か被せ物(クラウン)かによっても値段は異なります。一般的なセラミックの種類と値段をご紹介します。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックだけで作られている素材で、天然歯に近い白さと透明感が特徴です。前歯などの目立ちやすい部分の治療に使われることが多いです。審美性が高いため美しさを重視する方に選ばれています。

オールセラミックの詰め物の値段は5万~10万円程度、被せ物の値段は8万~15万円程度が相場です。

ジルコニア

ジルコニアは、高い審美性と耐久性を合わせ持っている素材です。人工ダイアモンドとも呼ばれるほどの強度があるため、噛む力が強い奥歯にも使用できます。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も使用できるでしょう。

ジルコニアの詰め物の値段は7万~12万円程度、被せ物の値段は10万~18万円程度が相場です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックに歯科用レジンを混ぜ合わせた素材です。レジンが含まれているため、セラミックに比べると経年劣化による変色が起きやすいです。

しかし、レジンを混ぜ合わせることで値段を抑えられるメリットがあります。ハイブリッドセラミックの詰め物の値段は2万~4万円程度、被せ物の値段は3万~8万円程度が相場です。

メタルボンド

メタルボンドは、金属にセラミックを焼き付けた被せ物です。内側が金属のため耐久性に優れていますが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。また、見る角度によっては金属が見える可能性もあります。

一昔前まではセラミック歯の主流でありましたが、オールセラミックやジルコニアの登場により、近年ではあまり使われなくなりました。メタルボンドの値段は5万~15万円程度が相場です。

どうしてセラミック歯は値段が高い?

どうしてセラミック歯は値段が高いか考えている人

セラミック歯の値段が高い理由には、以下の3つが挙げられます。

・保険適用外の自費治療のため
・素材・材料の費用が高いため
・手間と時間がかかるため

それぞれ詳しく解説します。

保険適用外の自費治療のため

セラミック歯の値段が高い理由のひとつは、保険適用外の自費治療だということです。保険適用の治療の場合、自己負担額は3割(負担割合による)が一般的ですが、保険適用外の自費治療は全額自己負担になるため値段が高くなるのです。

また、自費治療の場合は歯科医院ごとに値段を自由に設定できるため、同じ素材のセラミックであっても歯科医院によって値段の差が生まれます。

素材・材料の費用が高いため

セラミックの素材自体の値段が高いということもセラミック歯の値段が高い理由です。セラミックにはいくつかの種類がありますが、高品質なセラミックほど素材の値段は高い傾向にあります。

また、型取りには精度の高いシリコン製の材料を使用し、セラミックを接着する際にも密着性が高く劣化が起こりにくいセメントを使用するため材料費が高くなるのです。精度の高いものを作製するためには、素材と材料にかかる費用の負担は避けられないともいえます。

手間と時間がかかるため

セラミック歯は、患者様一人ひとりに合った色や形のものを特注で作製します。保険で作製する歯の場合は、定められた色調ガイドのなかから自分の歯に最も近い色を選ぶしかありませんが、セラミック歯の場合は患者様の歯に合った色調にできます。

精度の高いセラミック歯を作製するには手間と時間がかかります。そのため、値段が高いのです。また、セラミック歯の作製を専門にしている歯科技工士に作製を依頼します。歯科技工士の技術料がかかることもセラミック歯の値段が高い理由といえます。

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由イメージ

値段が高くてもセラミック歯が選ばれる理由には、以下の4つがあります。

・審美性が高い
・虫歯になりにくい
・金属アレルギーの心配がない
・歯茎の変色が起こる心配がない

それぞれ詳しく解説します。

審美性が高い

セラミック歯が選ばれる理由のひとつが審美性の高さです。セラミックは、天然歯に近い透明感とツヤがあります。特に、前歯を被せ物にする場合は見た目が気になる場合も多いでしょう。

セラミック歯は患者様それぞれの歯に合わせた色調や形を再現できるため、天然歯とほぼ見分けがつかない仕上がりとなります。

また、保険の前歯はレジンを使用するため経年劣化により黄ばんでくることは避けられませんが、セラミックは変色する心配がないため、長い間変わらない美しさをキープできます。

虫歯になりにくい

銀歯の場合、温度変化によって変形し、天然歯との間に隙間や段差ができることがあります。また、銀歯を接着するセメントが時間の経過によって少しずつ溶け出して隙間ができることもあるでしょう。できた隙間や段差から虫歯菌が侵入すると虫歯になる可能性があります。

一方でセラミック歯は、銀歯に比べて表面に汚れが付着しにくいです。汚れが付着しても落としやすいという特徴もあります。また、温度変化によって変形することもありません。銀歯のように天然歯との間に段差や隙間が生じにくいため、虫歯になりにくいのです。

金属アレルギーの心配がない

銀歯の場合、唾液によって金属イオンが溶け出し、体内に吸収されると金属アレルギーを発症する可能性があります。

一方、セラミックのなかには金属をまったく使用しないものがあります。金属を使用しないセラミックを選択すれば金属アレルギーの心配がありません。金属アレルギーの方や金属アレルギーの疑いがある方でも安心して使用できます。

ただし、メタルボンドは内側に金属を使用しているため、避けましょう。

歯茎の変色が起こる心配がない

銀歯の場合、年月の経過とともに金属が徐々に溶けだすことにより被せ物付近の歯茎が黒ずむことがあります。特に前歯の被せ物の場合、歯茎が黒ずむと見た目が気になることもあるでしょう。

一方で金属を使用しないセラミックであれば、年月が経過しても歯茎の変色が起こる心配はありません。

セラミック治療は医療費控除の対象?

医療費控除の明細書

医療費控除とは、その年の1月1日~12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで税金の一部が還付される制度です。

セラミック治療は医療費控除の対象です。虫歯や噛み合わせの問題などの治療目的の医療費であれば医療費控除の制度を利用できます。

ただし、審美目的のセラミック治療である場合は医療費控除の対象外となるため注意が必要です。

医療費控除は、ほかの病院での治療費や通院でかかった交通費、生計をともにする家族の医療費も合わせて申請することが可能です。セラミックの治療費そのものが安くなるわけではありませんが、医療費控除を申請することによって費用の負担を減らすことができるでしょう。

まとめ

セラミック歯と模型

セラミック歯は、保険適用外の自費治療であるため値段が高いです。また、セラミックそのものの素材・材料費が高いことや、精密に作製するために手間と時間がかかることも値段が高い理由といえるでしょう。

しかし、セラミック歯は、天然歯のように美しく、虫歯の再発リスクを減らせるなど多くのメリットがあるため、値段が高くても選ばれる方が多いのです。

セラミック歯の値段そのものを安くすることは難しいですが、医療費控除を申請することで費用の負担を減らすことが可能です。セラミック治療を検討している方は、費用について事前に歯科医院で確認しましょう。

審美歯科治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

根管治療後の痛みの原因と対処方法

 

歯が痛い若い女性

虫歯や歯周病が進行して、痛みが生じたため根管治療をした経験がある方もおられると思います。根管治療をした後は、痛みが軽減されることが多いのですが、たまに痛みが中々取れなく、場合によっては食事ができないほどの激痛を感じて苦しむ方もいらっしゃいます。そのような時、とても不安になるのではないでしょうか。

本日は、『根管治療後の痛みの原因と対処法』についてお話します。

根管治療後に痛みが取れない原因

セラミック治療後に痛みがでた人

治療後の炎症

根管治療は虫歯や外傷などで歯髄が炎症や感染を起こした場合に歯髄を完全に除去して、根管内をきれいに消毒する処置です。しかし、根管内の洗浄が不十分で感染した歯髄が一部残っている場合は痛みが治まらないことが多いです。

【対処法】

エンドメーターで根管長を測定し、機械的に根尖部付近の歯髄をしっかりと除去する必要があります。歯髄を完全に除去した後は、根管内の清掃、消毒をしっかり行わなければなりません。

根尖病変による炎症

根尖病巣(図1)のような場合、感染した歯髄を除去しても痛みが治まらないことがあります。なぜなら、通常通り根管治療を行っても、根尖病巣を完全に除去することが困難な場合があるからです。その為、根尖病巣付近の歯肉が腫れてしまうことがあります。

【対処法】

根尖病巣が小さいケースでは、感染根管治療を何回か繰り返すことによって治すことができます。しかし、病巣が大きい場合は外科的処置が必要となります。根管治療においての外科的処置とは、歯根端切除術です。歯根端切除術は何度か根管治療を試みて、治らないケースで行います。感染根管治療や、歯根端切除術を行っても、予後不良のケースは抜歯になる可能性があります。根尖病巣がある場合は、パノラマレントゲン写真、CTを撮影し、根尖病巣の位置、大きさをしっかりと確認して、治療計画を立てていくようにしています。

【歯根端切除術とは】

歯茎を切開し、骨を削合して、歯の根の端を1~2mm切除して根尖病巣を取り除く外科的処置です。成功率は60%くらいですので、普通の根管治療に比べると成功率は、低くなります。また、根管治療と併用して、歯茎を切開して、外側から膿を出して治すこともあります。そのようなケースでは、抗生剤、鎮痛剤を必ず服用していただくようにしています。

歯の破折や亀裂が生じたことによる痛み

根管治療中や治療後に歯が破折したり亀裂が生じた場合、痛みが続くことがあります。また、虫歯がかなり進行して、C₃~C₄状態の場合、虫歯を除去していくうちに、髄床底に穴が空いてしまう場合があります。このような場合は、穴が空いた部分から感染して痛みが続く場合があります。歯が破折している場合は、破折した部分から感染して炎症が起きます。この場合、根管治療をしても痛みは治まりません。

【対処法】

まずは髄床底の穴をふさぐ必要があります。当院では、穴をふさぐための材料として《MTAセメント》を使用しています。MTAセメントは封鎮性がよく、殺菌性もあるためこのような場合に用いることはベストな材料です。穴が大きい場合や、根管が破折している場合は抜歯になる可能性があります。

根管内に薬剤を詰めた時に圧力がかかったための痛み(根充後)

【対処法】

根管内をきれいに消毒した後、根管内に薬剤を詰めていきます。(根充)

このときに、緊密に薬剤を詰めるためこの圧力が原因で根管治療後痛みが出ることがあります。ただ、ほとんどの場合2~3日で痛みが消失します。2週間以上痛みが続く場合は、根管内に詰めた薬剤を除去して、再根管治療をしなければなりません。

歯根膜炎による痛み

根管治療後に食べ物を噛むと痛みが生じることがあります。これは多くの場合、歯根膜炎が原因と考えられます。根管治療中に使用する器具や消毒液が歯根膜に刺激を与えることが原因と考えられます。特に根管の先端付近まで器具が到達したときに過度な刺激を歯根膜に与えると、歯根膜炎になるリスクが高まります。

【対処法】

根管治療中は丁寧にかつ慎重に治療をしなければなりません。特に器具を根尖付近まで入れる際にはゆっくりとできるだけ歯根膜に刺激を与えないようにします。根管治療中の歯に対しては、咬み合わせを調整し、強く咬合しないように心掛けています。器具は根管内の感染源を完全に除去するために、根尖付近まで到達させなければなりません。その為多少の刺激は与えてしまうことになります。当院では歯根膜に対しての刺激をできるだけ軽減させ、咬み合わせを調整しています。

根管治療の手順

根管治療後の感染

根管治療が終わってホッとしていたら、また痛み出した方はいらっしゃいますか。当院でも稀にそのような患者様がいらっしゃいます。これは、再感染が原因と考えられます。一度根管治療が完了しても、口の中の衛生状態が不良な場合は再感染を起こすことがあります。特に基礎疾患がある人は免疫力が低下する方が多いので、再感染するリスクが高くなります。

【対処法】

●口腔ケア                                        口腔ケアをしっかりと行い、口腔内の衛生状態を良好にすることです。正しいブラッシングを行い、健康的な食生活をする必要があります。バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を行い、ストレスを解消することで、身体の免疫力を向上させることが重要です。

●根管治療後に激痛が起こった場合                              通常根管治療後の痛みは3~4日間程で痛みが軽減していきますが、1週間以上経っても強い痛みがある場合は、すぐにかかりつけの歯医者に相談することをお勧めします。そして痛みの原因は何かを解明し、適切な治療をしなければなりません。また応急処置として適切な薬物療法を行うことも大切です。抗生剤と鎮痛剤を服用していただき、炎症を抑制し、痛みを軽減することを行います。

根管治療後の予防

審美治療をした女性

 

適切な口腔ケア

根管治療後も適切な口腔ケアをしていくことは重要です。口腔内の衛生状態が良好でなければ再感染を起こすリスクが高まります。正しいブラッシングを欠かさずに行いましょう。

正しい食生活

バランスの取れた食事、しっかりした睡眠、適度に体を動かすようにしてストレス解消に努めてください。そうすることで、ストレスが解消され、体の免疫力が向上します。

まとめ

セラミックは虫歯になりにくい理由を説明する女性

根管治療を行った歯(失活歯)は生活歯に比べて、再感染するリスクが高くなります。また、根管治療が終わって痛みがなくなっても、何年か経ってから痛みが出ることがあります。原因として虫歯の再発、歯周病から波及した歯の根っこの感染が原因の可能性があります。その場合は早めに歯医者を受診してください。根管治療を行った場合は特に、口腔ケアを大切に心掛けてください。そして、3~4ヶ月に一度、定期検診を受けてください。これが健康な口腔内を維持するために大切なことだと考えています。

何か気になることがあればお気軽にご相談ください。

インプラント治療後の口臭が気になる?原因と予防法を解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インプラント治療後の口臭が気になる女性

インプラント治療は失った歯を補う治療法のひとつで、審美性や機能性が高いことから人気の治療法です。

一方で、インプラント治療後に口臭を感じるようになる人も少なくありません。口臭がすると気になったり、治療を後悔したりする方もいます。

今回は、インプラント治療後に口臭が発生する原因について詳しく解説します。また、インプラント治療後の口臭を予防する方法についても併せて解説するため、インプラント治療後の口臭が気になるという方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療後に口臭が発生する原因

インプラント治療後に口臭が発生した女性

口臭の原因は、口の中で発生したメチルメルカプタンや硫化水素といった揮発性硫黄化合物と考えらえています。インプラント治療後に起こる口臭もこの揮発性硫黄化合物が原因となっている場合があるのです。

ここでは、インプラント治療後に口臭が発生する原因について解説します。インプラント治療後に口臭が発生する原因は、次の通りです。

磨き残し

インプラントの有無にかかわらず、口臭の原因のほとんどが磨き残しによるものです。

インプラントを埋め込んだ部分は、歯と歯茎の間の溝が深くなっています。また、これに加えて天然の歯と人工歯の間に段差ができやすいため、今まで通りに歯を磨いていても磨き残しが発生しやすくなります。

磨き残しによって溜まった歯垢に含まれる含硫アミノ酸が分解されることで口臭が発生するのです。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が細菌に感染して、炎症を引き起こす疾患です。インプラント周囲炎になると、出血したり膿が出たりします。これが、口臭の原因となるのです。

インプラント周囲炎は歯磨きが十分にできておらず磨き残しがあることによって発生することが多いため、磨き残しがないようにしっかりと歯磨きをすることが重要です。

アバットメントの結合不良

アバットメントとは、顎の骨に埋入したインプラント体と人工歯を結合する部分のことをいいます。このアバットメントが緩んでいたりトラブルがあったりすると、その隙間に歯垢が溜まりやすくなり、これが口臭の原因となるのです。

そのほかの原因

インプラント治療後のトラブルも口臭の原因になり得ます。インプラント治療の際に使われた接着剤が除去しきれていなかったり、噛み合わせに問題があったりすると、歯垢が溜まりやすくなるため、口臭の原因となるのです。

口臭を確認する方法はある?

両手に息を吐いてにおいを嗅ぐ女性

人と会話をしているときに周りの反応が変わったように感じるなど、口臭は自分よりも他人のほうが気づきやすいです。実際に、口臭は鼻周囲で常時発生するため、嗅覚疲労(順応)という生体反応により、自己評価しにくくなっていることがわかっています。

口臭を自分で確認する方法は、次の3つです。

両手に息を吐いてにおいを嗅ぐ

両手を皿状にした中に息を吐きだし、そのにおいを嗅ぐことで自身の口臭を確認できます。手軽ににおいをチェックしたいと考えたときにすぐにできる方法です。

コップに息をいれてからにおいを嗅ぐ

コップに息を吹き入れたあと、すぐに本などで蓋をし、一呼吸~二呼吸置いてからにおいを嗅ぐ方法です。一呼吸ほど時間を空けてからにおいを嗅ぐため、上述のように吐いたにおいをすぐ嗅ぐよりも客観的に評価できるでしょう。

口臭チェッカーを使う

これまでご紹介した方法は全て主観で評価をします。

しかし、人によっては嗅覚が悪く、自分の評価が信用できないという方もいるかもしれません。その場合には、口臭チェッカーを活用するという方法もあります。

口臭チェッカーとは、息を吹き込むことで口臭の原因物質である揮発性硫黄化合物を測定して、数値化してくれるものです。口臭を数値化できるので、自身の感覚で口臭をチェックするよりも信頼できるでしょう。

歯科医院でチェックしてもらう

なるべく高い精度で口臭を確認してほしいという場合には、歯科医院でチェックしてもらうのがよいでしょう。前述した口臭チェッカーは市販で購入できる物であり、あくまで簡易的なチェックを目的としています。そのため、高い精度は見込めません。

もし、高い精度で口臭を可視化したい、自身の口臭を知りたいと考えるならば歯科医院でチェックしてもらったほうが、より信頼できる結果を得られるでしょう。

唾液のにおいを嗅ぐ

唾液のにおいを嗅ぐという方法もあります。きれいに洗った手の指で唾液に触れ、指についた唾液のにおいを嗅いでみましょう。唾液がくさい場合には口臭が発生している可能性があります。

しかし、唾液がにおっても口臭が発生しないということもあるため、唾液のにおいを嗅いで口臭の有無を調べる方法には賛否あるとされています。

また、唾液のにおいを嗅ぐためには指を口の中に入れたりどこかを舐めたりしなければなりません。そのため、衛生的な点からも懸念されているのです。

インプラント治療後の口臭を防ぐには

念入りに口腔ケアをして口臭を防ぐ人

インプラント治療後の口臭をなるべく防ぎたいと考えるのであれば予防をすることが大切です。ここでは、インプラント治療後の口臭を防ぐ方法をご紹介します。

念入りに口腔ケアをする

インプラント治療後の口臭を防ぐためには念入りに口腔ケアを行うことが重要です。インプラントは虫歯にならないからと口腔ケアを怠る方がいるかもしれません。

しかし、口腔ケアを怠ると、口臭の原因となる歯垢が溜まったり、インプラント周囲炎を発症させたりするリスクが高まります。そのため、インプラント治療後もしっかりと口腔ケアをすることが重要なのです。

インプラント治療後も治療前と同様にブラッシングをする必要がありますが、特にインプラントとその周囲は念入りに行い、可能であれば歯間ブラシやデンタルフロスなども活用しましょう。

ただし、インプラントをごしごしと強い力で磨くと、傷がつくことがあります。その傷に汚れが溜まると口臭の原因になるため、優しく磨きましょう。

インプラント周囲炎を治療する

インプラント周囲炎を発症しており、これが口臭を発生させている可能性がある場合には治療を受けましょう。インプラント周囲炎を治療することで口臭が大幅に軽減されるケースもあります。

口臭を改善するだけでなく、インプラントを長く使い続けるためにもインプラント周囲炎を発症した場合はすみやかに治療を受けることが重要です。

定期的に歯科医院で検診を受ける

インプラント治療後の口臭を予防するために定期的に歯科医院で検診を受けましょう。

自身でしっかりと歯磨きができていると思っていても磨き残しがあるかもしれません。また、インプラント周囲炎は初期症状に乏しく、自身でインプラント周囲炎になっているかどうか判断できないケースもあります。

定期的に歯科医院で検診を受けることで、インプラント周囲炎の早期発見・治療ができます。また、歯科医院でクリーニングを受けることで自身では落としきれない歯垢をしっかりと除去できるため、口臭の発生を防げます。

まとめ

インプラント後の口臭が改善された人

インプラント治療後に口臭が発生する最たる理由は磨き残しによるものです。そのため、インプラント治療後も念入りな口腔ケアが重要です。

しかし、自身の口腔ケアだけで完全に歯垢を取り除き、口臭を防ぐことは難しいといえます。また、歯垢以外にもインプラントそのものにトラブルがある場合にも口臭が発生するケースがあります。

そのため、インプラント治療後もしっかりと口腔ケアを行うことと、定期的に歯科医院で口腔内のチェックをしてもらうことが非常に重要です。

口臭は自分では気づきにくいと言われています。もしも、口臭が発生しているか気になるという場合には、セルフチェックだけでなく、歯科医院で口臭チェックをしてもらっても良いでしょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯の神経を抜くべきかどうか

みなさんは、虫歯の治療で、歯医者さんに行かれると思います。軽度な虫歯の場合は、虫歯の部分を除去して、その部位に詰めるといった治療が多いのではないでしょうか。しかし、虫歯がある程度、大きくなっている場合は、歯医者さんから、「何とか歯の神経を残せそうですね。」とか、「これは、虫歯が大きいので、神経を取るしかないですね。」と言われる方が多いと思います。多くの歯医者さんでは、できるだけ、神経を残そうとします。どうして、神経を残そうとするのでしょうか。

「歯の神経を抜く」という言葉を耳にしたことはありませんか?歯の神経を取るということは抜髄治療を意味します。抜髄治療は、虫歯(C3以上)か外傷などによって歯の神経が炎症を起こしたり、感染した時に行われる処置です。

しかし、この根管治療、あるいは抜髄治療にはメリット・デメリットがあります。

《メリット》

〇痛みの軽減

虫歯や外傷などによって、神経が炎症を起こしたり、感染したりすると痛みが生じることが多いです。時には激しい痛みを生じることがあり、食事が上手くできなくなったり、場合によっては何にもしない時でもズキズキと激しい痛みを感じ、夜も眠れないことがあります。このような症状が出た時に抜髄、あるいは根管治療を行うことにより、痛みを軽減させることが出来ます。

〇感染拡大を防ぐ

歯の神経が感染すると、他の部位に感染が広がっていきます。例えば、歯の神経が感染を起こし、それを放置すると、根尖付近の骨に感染していきます。後に根尖性歯周炎という病気に発展していきます。

 

      鳥取市 歯医者 虫歯 歯周病 根管 根管治療

 

さらに根尖性歯周炎が進行すると歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収されていきます。

 

鳥取市 歯医者 神経の治療 抜髄 根尖性歯周炎 歯茎炎症 歯茎腫れ 膿

進行すると最悪の場合抜歯しなければなりません。

歯髄炎(歯の神経の炎症)の場合でも歯髄が生きている場合は、歯髄の細胞が保有している免疫機能により、細菌の増殖を抑制することができますが歯髄が感染して、壊死してしまうと、歯の中に細菌が増殖して感染が広がり、根尖性歯周炎になってしまいます。感染拡大の防止には、根管治療、抜髄処置は必要になってきます。

 

《デメリット》

〇歯の脆弱化

神経を抜いた歯は、無髄歯と呼ばれています。本来、歯の中には歯髄(歯の神経)があり、この歯髄には、血管が通っており、血管から栄養を供給しています。歯髄がなくなると栄養供給口がなくなってしまい、歯のそのものが脆くなり、歯が欠けたり破折するリスクが高くなります。

〇歯の変色

神経を抜いた歯(失活歯)は時間が経って茶色や黒っぽい色に変色してしまいます。これは歯の神経を取ることによって歯髄の中にある血管も失うことになります。そうすると歯に栄養供給がなくなり、歯の内部に変生物が沈着し、変色が起こっています。これが変色の原因です。

〇感覚の喪失

神経を抜いた歯は、歯の感覚が消失してしまいます。このことによって、冷たいものにしみるとか熱いものにしみるといった感覚がなくなります。これは歯髄炎が起こった時にはメリットになりますが、長期的には、歯に対して問題が起きた時に、自分で気づきにくくなります。このことで早期発見、早期治療が困難になります。何か異変に気づいた時は、病変がかなり進行しているケースが多く、最悪の場合、抜歯しなければならないこともあります。歯の神経を処置した場合は定期的に歯医者に行って、検診を受けたり、メンテナンスを受けることをお勧めします。

〇治療期間が長くなる

歯の神経処置を行った場合、その後何回か通わなければなりません。時々患者様の中で歯の神経処置をしてもらって、痛みがなくなったので、もう大丈夫と思って、歯医者に通院しなくなる人がいます。これは間違った考えですので気をつけてください。神経処置を行った後は、痛みが完全になくなるまで歯の根管を消毒し、そして根管内に最終的なお薬を詰めます(根充)。そして最後にクラウン(被せ物)を装着することになります。なので、神経処置を行った歯に対して、最低でも数回は歯医者に通わなければなりません。治療期間は2ヶ月くらいはかかります。

〇再治療が必要になるケースが多い

歯の神経処置を行っても、根管内再感染が起こり、痛みが出てくることがあります。例えば、歯の根管治療を行ったつもりでも、歯の根尖部分に神経が残っている場合は再感染を起こすことになります。当院では、エンドメーターを使用して、根管長を測定し、感染した神経を完全に除去することにしています。

エンドメーター

以上、歯の神経を処置した時のメリット・デメリットについてお話ししました。

歯の神経を取る処置(抜髄)には、メリットもありますがデメリットも多いです。よく患者様に「歯の神経を抜いた方が良いかどうか」と質問をされることがあります。

神経を抜かないと痛みが治まらないケースは、根管処置はしなければなりませんが、長期的に考えると、私は、歯の神経を抜く治療は歯の寿命を短くすると考えています。なので、できるだけ神経を抜かないで治療することを考えています。

当院では、神経を取る処置(抜髄)をしないで、神経を残す治療を積極的に行っています。その治療法として「歯髄温存療法」が代表的な治療法です。

 

歯髄温存治療法には間接覆髄法と直接覆髄法の2種類があります。

➀間接覆髄法

虫歯治療において、虫歯が歯髄近くまで進行しているか、虫歯を除去した状態で歯髄が露出していない場合に行われる治療法です。

➁直接覆髄法

虫歯において、虫歯を除去した時、歯髄が部分的に露出した状態に行われる治療法です。

 

このようなケースでは間接覆髄法の場合、残った象牙質の上に保護材を置き、その上に詰め物をします。

直接覆髄法のケースでは、部分的に露出した歯髄をしっかりと消毒し露出した歯髄の上に保護材を置き、その上から詰め物をします。

当院では、この保護材において、MTAセメントと従来の水酸化カルシウム製剤の2種類を使用しています。

➀MTAセメントの特徴【保険外】

MTAセメントの特徴としては、封鎖性・殺菌性に優れたはの治療剤です。

また、MTAセメントの成分が水分と反応するときに、水酸化カルシウムが生成され、抗菌作用が望まれます。また、第二象牙質の形成の促進作用があり、以前は歯髄が部分的に露出していた場合は、直ぐに抜髄を行っていましたが、最近では、MTAセメントを使用することにより、歯髄が残せるケースも出てきました。また、封鎖性も優れているため、細菌感染のリスクが少なくなります。

➁水酸化カルシウム製剤の特徴【保険内】

従来の水酸化カルシウム製剤は、PHがアルカリ性なので、抗菌作用があります。また第二象牙質の生成を促進する作用があります。ただ、従来の水酸化カルシウム製剤はなかなか硬化しないため、封鎖性に劣る面があります。その為細菌感染を起こすリスクが高まります。さらに強度が低いため、長期間の使用には問題が出てきます。

MTAセメントの使用は、従来の水酸化カルシウム製剤に比べて、深い虫歯でも、神経を残せる可能性が高くなります。ただ、全ての症例において、使用できるわけではありませんので、その点は注意していかなければなりません。

また、MTAセメントは高価な材料のため、保険外治療になりますので、治療費が高くなることは頭に置いておかなければなりません。

MTAセメントを使用する場合は、視診やレントゲン写真だけでは判断ができないケースもあります。また、歯の痛みが強い場合は、従来通り神経を抜く(抜髄)をしなければならないケースも多いです。神経を処置するかどうかは歯医者さんと相談してから行わなければなりません。また、神経処置を行った場合は、治療が終了した後も3~4ヶ月に一度、歯医者に通って定期検診やメンテナンスを行ってください。そして長くお口の中の健康を維持していけたらと思います。

また何か気になることがあれば、気軽にご相談ください。

 

 

セラミック治療の保証期間と保証内容、対象にならないケースを解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

セラミック歯の画像

セラミック治療は、美しさと耐久性の高さから多くの方に選ばれていますが、治療後のトラブルが不安という方は多いでしょう。さまざまなことが原因で取れたり、破損したりすることがあるのです。

セラミック治療を受けた方のなかには「セラミック治療の保証内容は?」「セラミック治療の保証にならないケースは?」など保証について気になっている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、セラミック治療の保証期間や保証内容、そして保証の対象にならないケースについて詳しく解説します。セラミック歯を長持ちさせる方法についても解説しますので、セラミック治療を受けた方や、セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

セラミック治療の保証内容は?

セラミック治療の保証内容イメージ

多くの歯科医院ではセラミック治療に保証を設けています。歯科医院で提供されるセラミック治療の保証内容は一律ではなく、歯科医院ごとに異なります。

一般的にはセラミック治療後に発生した不具合について、保証期間内であれば無料で修正してもらえることが多いです。

保証の対象となるケースは、以下のようなものです。

・セラミック歯の破損・欠け
・セラミック歯の脱離
・セラミック歯の色調の変化

保証内容に関しては歯科医院によって異なるため、詳しくは治療を受ける歯科医院でよく確認しましょう。

セラミック治療の保証期間は?

セラミック治療の保証期間イメージ

セラミック治療の保証期間は、歯科医院によって異なりますが、一般的には治療後1~3年に設定されているケースが多いです。なかには、保証期間を5年や10年に設定している歯科医院もあります。

保証期間を過ぎてからセラミック歯に不具合が生じた場合、歯科医院によっては患者さんが一部費用を負担するケースもあります。また、5~6年までなら患者さんの負担は5割、6~7年までなら患者さんの負担は6割というように設定している歯科医院もあります。

セラミック治療の保証の対象にならないケース

セラミック治療の保証の対象にならないケースイメージ

セラミック治療における不具合は、そのすべてが保証の対象になるわけではありません。基本的には、歯科医院側に過失がある不具合が対象となります。以下に、保証の対象外となる代表的なケースを挙げます。

患者さん自身の過失によるもの

患者さん自身の過失によるものは保証対象外となることが多いです。例えば、セラミック歯で硬い食べ物を噛んだときに破損した場合は保証の対象外となります。硬い食べ物を無理に噛むことは、セラミックに大きな負担をかけるため、日常生活で注意が必要です。

また、スポーツ中にセラミック歯に強い衝撃を受けて破損した場合や夜間の歯ぎしりや食いしばりによって破損した場合、ご自身でセラミック歯に無理な力を加えて破損させた場合も、保証の対象外となるケースが多いでしょう。

虫歯や歯周病によるもの

虫歯や歯周病が原因でセラミック歯が取れた場合も保証対象外であることが多いです。

セラミック歯は二次虫歯になりにくいといわれていますが、歯磨きや定期検診を怠ると、歯とセラミック歯との間に虫歯ができ、取れることがあるのです。これは、ご自身で適切なケアを行えていれば防げることであるため、保証の対象にはならない場合が多いでしょう。

定期メンテナンスに通っていない

セラミック治療後、定期的にメンテナンスに通っていない場合も保証を受けられないケースが多いです。メンテナンスに通わないと、万が一セラミック歯にトラブルが生じていても発見・対処が遅れ、取れたり破損したりするリスクが高まります。

そのため、セラミック治療後は定期的にメンテナンスに通うよう歯科医師から指示されるケースが多いです。

しかし、これを怠ってセラミック歯に不具合が生じたときには保証の対象とならないのです。定期的にメンテナンスに通うことで早期にトラブルを発見できるため、不具合を未然に防ぐことが可能です。

その他の保証対象外のケース

地震や洪水などの災害によってセラミック歯が破損した場合も保証の対象外です。また、見た目の理由だけで再治療を受ける場合も保証の対象にはなりません。色調の変更を希望する場合は、自費での治療となります。

セラミックの歯を長持ちさせる方法

歯ブラシと歯磨き粉

セラミック治療には保証が設けられているとはいえ、取れたり破損したりするのは防ぎたいでしょう。セラミックの歯を長く使い続けるためにはどうしたらいいのでしょうか。以下に、セラミックの歯を長持ちさせるための具体的な方法をご紹介します。

しっかり歯磨きをする

セラミックの歯を長持ちさせるためには、しっかりと歯磨きを行うことが非常に重要です。

セラミックの歯の表面はツルツルしているため汚れが付きにくいです。また、劣化しにくく、天然の歯とセラミック歯との間に隙間ができにくいため、虫歯になるリスクは低いといわれています。

しかし、歯磨きを怠り、汚れが蓄積すると、天然の歯とセラミック歯との間に虫歯菌が入り込み、虫歯になる可能性があるのです。そのため、毎日の適切なセルフケアが欠かせません。

セルフケアを行うときのポイントを、以下に解説します。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

日常の歯磨きでは、プラークを念入りに取り除くことが重要です。プラークは、虫歯や歯周病の原因となる細菌の集まりであり、放置すると歯の健康を損なう恐れがあります。歯ブラシだけでは歯と歯の間などの細かい部分に付着した汚れをすべて落としきることはできません。

歯磨きをするときは、デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助ツールを使用することで、歯ブラシでは届かない細かい部分に付着した汚れも除去できます。

フッ素を活用する

フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の働きを抑制する効果があります。セラミック歯は人工物であるため虫歯にはなりませんが、フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使用することで、土台となる天然の歯の虫歯を予防できます。

定期的に歯科検診を受ける

セラミックの歯を長持ちさせるためには、定期的に歯科検診を受けることも重要です。

歯科検診では、セラミックの歯や天然の歯にトラブルは起こっていないかを確認します。万が一、虫歯などのトラブルが起こっていても、定期的に検診を受けていれば早期に発見・対処できます。

また、歯科検診では歯のクリーニングも行います。専用の機器や器具を使って細かい部分に付着した汚れも取り除き、口腔内を清潔に保ちます。虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境に整えることができ、セラミックの歯の寿命を延ばすことにもつながるでしょう。

噛み合わせを調整する

噛み合わせの不具合は、セラミック歯だけでなく、天然歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、噛み合わせの問題がある場合は、早めに歯科医師に相談して調整してもらうことが重要です。

噛み合わせの調整を行うことで、セラミックの歯や天然の歯に加わる力を軽減でき、寿命を延ばすことにつながるでしょう。

ナイトガードを装着する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、就寝時にナイトガードを装着してセラミックの歯を保護しましょう。ナイトガードを装着することで、歯ぎしり・食いしばりによる衝撃を吸収し、セラミック歯へのダメージを防ぐことができます。

硬い食べ物を避ける

せんべいやアーモンドなどの硬い食べ物は、セラミックの歯に負担をかける恐れがあります。そのため、セラミック歯で硬い食べ物を噛むのは避けましょう。硬いものを無理に噛むと、セラミック歯が破損する可能性があります。

まとめ

セラミック歯の画像

セラミック治療後、さまざまなことが原因でセラミックの歯が取れたり欠けたりというトラブルが起こることがあります。このようなときに対応するために、多くの歯科医院でセラミック治療に保証制度を設けています。

保証期間内であればセラミックの歯が破損しても無料で修理してもらえるというものです。一般的に、セラミック治療の保証期間は1~3年が多く、一部の歯科医院では5年や10年と設定しているところもあります。

ただし、すべてのトラブルが保証の対象になるわけではありません。保証を受けるためには、定期的に歯科検診に通うなどといった条件があるため、事前によく確認しましょう。

セラミック治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

歯科医院のスタッフの役割について

みなさんは、歯科医院に来院した時、どのような点に注意していますか。多くの方が歯科医師や歯科衛生士の施術を注意していると思います。しかし、歯科医院のスタッフには多様な役割があり、患者の治療やメンテナンスを効率よく患者にサポートするしくみがあります。本日は歯科医院のスタッフの役割についてお話します。

歯科医院のスタッフの役割

歯科医院のスタッフの役割は大きく分けて、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、TC、歯科受付の6つ職種があります。

多くの人が「ここの歯医者はとてもいい」と感じるのは歯科医師、あるいは歯科衛生士の評価が高いと思われている方が多いと思いますが、実はそれは少し違います。患者さんに接触している時間が長いのは歯科医師、歯科衛生士になります。しかし、治療の口腔ケアを効率よくしていくためには、各々のスタッフが協力し、助け合っていく必要があります。このスタッフの協力こそが歯科治療や口腔ケアをしていく上でとても重要なことだと考えています。

歯科医師

歯科医師は歯の治療(虫歯や歯周病の治療)、予防処置、矯正治療、口腔外科治療、審美歯科治療などがあります。

●歯の治療

患者さんの口腔内の状態を視診、検査し、虫歯の治療、(虫歯の部分を削って詰める)、歯周病治療(歯石除去)を行います。

●予防処置

定期的に口腔内の状態をチェックし、歯のクリーニングや毎日のセルフケアを指導します。

●矯正治療

歯列不正がある場合は、マウスピース矯正、あるいはワイヤー矯正で歯列不正の改善を行います。

●口腔外科

抜歯、インプラント治療などの外科的治療を行います。

●審美歯科

審美歯科とは早口元を美しくすることを重点に置いた治療法です。審美歯科領域において、代表的な治療法は、ホワイトニング、セラミック治療などがあります。

ホワイトニングは歯を白く、美しくする方法です。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。どちらの方法も歯を削ることなく、ホワイトニング剤を歯に塗ることによって、歯を白くする方法です。

セラミック治療は虫歯などによって歯の形が大きく変わってしまったとき、その歯を白く、美しい歯にするためにセラミックの被せ物を用いる方法です。当院ではジルコニアセラミック冠を良く使用します。内側はジルコニア(強度が強い)、外側はセラミック(自然な色調)でできています。

●機能回復治療

虫歯や歯周病などで歯を失った場合に行う治療です。ブリッジや入れ歯などで機能回復を行います。その他に、根管治療後に被せ物を装着する治療も機能回復治療となります。

●患者さんへのインフォームドコンセント

インフォームドコンセントとは「説明と同意」という意味です。当院では患者さんの希望を聞き、口腔内の状態を把握した上で、治療計画を立てていきます。そして、患者さんにしっかりと丁寧に説明して、納得して頂いてから治療を開始します。

歯科衛生士

患者さんの口腔内の状態を把握し、プラークや歯石除去などの予防処置を行います。また、患者様の声をしっかりお聞きし、一人一人に適した予防プログラムを医師と相談しながら作成していきます。

歯科衛生士の仕事内容

●歯科予防処置

主に患者さんのプラークや歯石除去、PMTC、フッ素塗布などの虫歯や歯周病に対しての予防処置を行います。

●歯科治療における補助

歯科治療を効率よく行うため、歯科医師の治療のトータルサポートを行います。

●ブラッシング指導、セルフケア、食生活

歯科予防に必要なことはブラッシング指導、セルフケア、食生活などです。ブラッシング指導においては、患者さん一人一人に適したブラッシング指導を行います。例えば、染め出し腋を患者さんに使用していただき、どの部位にプラークが付着しているかを確認していただき、どのようにブラッシングをすれば、プラークを除去できるかを指導していきます。場合によっては、デンタルフロス、歯間ブラシ、電動ブラシなどの説明をすることがあります。

歯科助手

主に歯科医師の治療のアシスタントをします。目的としては、治療が効率よく行えるようにサポートする役割です。

歯科助手の仕事内容

●歯科医師の治療アシスタント

●器具の滅菌、消毒

●診察台の清掃や整備

●待合室や診療室の清掃

 

歯科技工士

歯科技工士の仕事は、歯科治療において、とても重要な役割を果たしています。なぜかというと、歯科技工士の仕事は、患者さんの口腔内に直接影響を与える仕事ですので、精密さが必要になってきます。

●被せ物の作製

当院では、つめ物、被せ物の作製を行っています。口腔内スキャナーで光学印象を行い、ミリングマシンで被せ物、あるいはインレーを作製していきます。作成している被せ物は、CADCAM冠・ジルコニア冠・E-max冠です。セレックシステムを使用しているので、被せ物は精密で、装着時に調整することがほとんどありません。当院では、歯科医師と緊密に連携を取り、治療計画に基づいて、患者様に満足していただける被せ物を作製するようにしています。

TC(トリートメントコーディネーター)

TCは患者様に歯科医師の治療計画を説明したり、患者さんのお口に対してのお悩みや相談をお聞きする役割です。

●患者さんへのヒアリング

まず、患者さんが歯に対してどんな悩みがあるのか、あるいは希望をお聞きします。また、患者さんの健康状態(基礎疾患があるかどうか)などをお聞きします。

●治療内容の説明

歯科医師がレントゲン写真、口腔内写真、口腔内検査などを行って治療計画を作成します。その治療計画を患者さんに分かりやすく説明します。

●治療の選択肢、費用や期間などの説明を行います。

●治療のスケジュール

患者さんが治療計画に納得して頂けたら、治療のスケジュールを説明します。その場合、患者さんのスケジュールを考慮した上で、治療のスケジュールを決めていきます。患者さんが気になることや要望があれば歯科医師にその旨を伝え、患者さんに満足していただける治療を行えるようにします。

受付

一番最初に患者さんとお会いするのが受付スタッフです。患者さんの希望する日時をお聞きし、予約のアポイントを取ります。また、カルテの管理も行います。

●予約管理

患者さんからの電話やメールでの予約を受け付けて、予約管理を行います。また、予約の確認や変更、キャンセルにもしっかり対応します。

●患者さんの来院時の対応

患者さんが最初にお会いするのは受付です。その際には、笑顔で患者さんに対応しています。そして、保険証または、マイナンバーカードのオンライン資格確認をし、新患の方には問診票の記入をお願いします。

●カルテの管理

患者さんの保険証、マイナンバーカードをもとに、患者さんの情報を電子カルテに入力して管理していきます。

●会計事務

患者さんが治療を終えた後に治療費を清算します。当院では、保険治療はPayPayか現金、自費治療ではクレジットカードかPayPay、現金が可能になっています。また治療費の領収書の発行も行います。

まとめ

歯科医院のスタッフにはいろいろな役割があります。多くの患者さんは、歯科医師や歯科衛生士の印象が強いかもしれません。しかし、歯科治療はスタッフ全てが緊密に連携していかなければ良い歯科治療はできないと思っています。歯科治療において技術的なことはもちろん大切ですが、歯科医院のスタッフのチームワークはとても重要だと考えています、患者さんが安心して治療を受けていただくためには欠かせないことだと思っています。                         今後も患者さんの声にしっかりと耳を傾け、納得して頂ける治療を目指して、スタッフ一同頑張っていきたいと思っています。

また何かございましたらお気軽にご相談ください。

 



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当院へのお電話からの問い合わせは0857-38-2118へ

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