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インプラント治療の流れと注意事項

こんにちは。鳥取市東町にある「山根歯科医院」です。

患者様の中で抜歯などで歯を失った時、 インプラント治療を考えられる方もいらっしゃると思います。インプラント治療は、歯を失った部分に、人工歯(インプラント)を埋め込み人口の歯を装着する治療法です。

鳥取市 歯医者 インプラント

インプラント治療を行うことによって、自然な見た目と昨日 回復させることができるため、患者様にとって興味のある治療として注目されています。

従来のブリッジや入れ歯と違い、失った歯の周囲の歯に負担をかけることがないため自分の歯と同様に噛むことができるのが特徴です。しかし、インプラント治療は、外科的手術を伴うため、綿密に 治療計画を考え、適切な治療をしなければ成功しません。本日は、インプラント治療の流れと注意事項についてお話しします。

インプラントの説明

~インプラント治療の流れ~

初診カウンセリング

インプラント治療を行う前には、カウンセリングを行います。

患者様のご希望や悩みをしっかりとお聞きし、治療の選択肢を説明しなければなりません 。歯を失った場合に治療する方法としては、入れ歯 ・ブリッジ・インプラントの3種類があります。この3つの方法やメリット・デメリットを説明させていただきます。次に、患者様の歯や顎の状態を確認するために、パノラマ撮影やCT撮影、口腔内スキャンを行います。インプラント治療において十分な骨量と骨質が必要です。また、神経の位置なども確認し、患者様ご自身の口腔内の状況を、ご説明させていただきます。

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治療計画の立案

パノラマ撮影やCTスキャンに基づき、インプラントの埋入位置や角度、インプラントのサイズなどを詳細に治療計画を立てていきます。顎の骨の量が少ない場合は、サイナスリフト ・ソケットリフト・GBRなど特殊な術式が必要となるケースがあります。このような特殊な術式が必要となる場合は、治療期間・治療回数 ・治療費が大きく変わってきます。 インプラント治療を受けられる患者様には、前もってご説明し、しっかりと理解していただいた上で治療を行うことが大切です。また、患者様の全身の健康状態もチェックしておく必要があります。 糖尿病の有無 ・喫煙歴 ・骨粗鬆症などの有無などを考慮・確認し治療を行う必要があります。

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インプラント術

歯肉を切開し、顎の骨にインプラントを埋め込みます。インプラント手術は、必ず局所麻酔をしてから行いますので、術中の痛みはほとんどありません。インプラントを埋め込んだ後は、歯肉をかぶせて縫合します。

⦿フラップレスインプラント法

当院では、歯肉を切開せずにインプラントを埋入することもあります。歯肉を切開せずにインプラントを埋入する方法をフラップレスインプラント法と言います。フラップレスインプラント法には、メリット・デメリットがあります。

《メリット》

✔痛みや腫れが少ない

✔歯肉退縮が起こりにくい

✔通院回数が少なくてすむ

《デメリット

✔適応できない症例もある

✔特殊な技術(サイナスリフト、ソケットリフト、 GBR などと併用することができない)

フラップレスインプラント法については、事前のシュミレーションや CT スキャンでしっかりと確認して、 フラップレスインプラント法を使用するのか、通常の歯肉を切開して行うインプラント法を使用するのかを判断します。

⦿抜歯即時前入法

通常、インプラント治療は、歯を抜歯して2〜3ヶ月ぐらい経ち、傷が回復してからインプラントを埋入することが多いと思います。

当院では、歯を抜歯した直後にインプラントを埋入する、「抜歯即時埋入法」を使用することがあります。抜歯即時前入法には メリットデメリットがあります。

《メリット

✔治療期間が短縮できる

✔骨吸収が少ない

✔歯肉退職が少ない

✔傷口の回復が早い

《デメリット

✔感染リスクが高い

✔骨欠損が大きい場合は適用できない

抜歯即時埋入を行う場合は、歯や歯肉、 顎の骨の状態が良好でなければ、困難な 術式です。また、糖尿病などの基礎疾患がある患者様に使用した場合は、傷の治りが悪く細菌感染を起こすリスクが高くなります。抜歯即時埋入を使用する場合は、 基礎疾患の有無・ 顎の骨の状態などをしっかり把握しておく必要があります。

待機期間

インプラントと顎の骨がしっかりと結合し、一体化するのを待ちま。 この期間は、 治療箇所や骨の状態や体質にもよって変わりますが、平均的に2ヶ月〜3ヶ月くらいの期間は必要となります 。待機期間中は、ほとんど来院する必要はありませんが、当院では、1ヶ月ごとに 経過観察するようにしています。インプラントが顎の骨としっかりと結合すれば、噛む力を天然歯の歯の根と同じように支えることができるようになります。100本に1〜2本ぐらいの割合で、インプラントと顎の骨がしっかりと結合しないケースがありますが、その場合は、再度インプラント 入れ直すことがあります。

人工歯の作製と装着

インプラント体と顎の骨が、しっかりと結合したのを確認できたら、次に人工歯の作製を行います。

⦿正確な 型取り

インプラント治療においても型取りが必要となってきます。

当院では、口腔内スキャナーを使用し 人工歯を作製していきます。以前は、 印象材を使用し患者様のお口の中の型取りをしていましたが、現在は、ほとんどの場合、口腔内スキャナーを使用し、精密な型取りを行なっています。

口腔内スキャナーの特徴として、

・口の中の状態をデジタル化できる

・安全性が高い

などが、あげられます。

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口腔内スキャナーを使用することで、お口の中を360度確認できる3 D 画像を見ることができるため、患者様の歯型を精密に作製することができます。また、患者様の隣接する歯に合わせた色合わせを行い、審美性や耐久性に優れた ジルコニア冠を装着しています。装着後は、噛み合わせや適合性の確認を行っています。

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⦿メインテナンスとフォローアップ

インプラント装着後は、定期的なメインテナンスが必要です。インプラントは天然歯と違い、虫歯になることはありませんが、インプラントの周りの歯肉に炎症が起きるインプラント周辺を起こすことがあります。このインプラント歯周炎が進行すると、インプラントを撤去しなければなりません。そのため、毎日のブラッシングはもちろんのこと、歯科医院での定期的な クリーニングが必要になってきます。また、定期検診では、クリーニングだけではなく噛み合わせのチェックを行っていきます。インプラント歯周炎が起きている場合は、早期発見 ・早期治療が必要となってきますり当院では、3〜4ヶ月の定期検診を行うことをお勧めしています。

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インプラント治療における注意点

インプラント治療に受ける注意点は、大きく分けて2つあります。

⦿手術時の注意点

手術部位が感染すると、インプラント治療が失敗する可能性があります。 術後は、口腔衛生を徹底しなければなりません。手術後は、痛みや腫れ出血を伴うことが多いです。1週間は、体を休めておく必要があります。また、術後は抗生剤を服用し、痛みがあれば鎮痛剤も服用していただきます。

⦿食生活において

食生活では、術後1ヶ月は、強い刺激物や硬いものは避けてください。手術後にインプラント部位に強い力が加わるとインプラント治療が、失敗になる可能性があります。インプラント治療後 2〜3週間は、柔らかいものを取るようにしてください。そして、 インプラント治療部位では、強く噛まないようにしましょう。

まとめ

インプラント治療は、失われた歯の機能と審美性を回復するには、大変優れた治療法と言えます。しかし、適切な診断と治療計画 術後のメンテナンスをしっかり行わなければ、インプラント治療が失敗に終わるリスクが高くなります。インプラント治療で、長期的にお口の中の健康を維持するためにも、 何か問題があれば早めに歯科医師に相談してください。 スタッフ一同 、しっかりとサポートさせていただきます。 

インプラントを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

インビザラインの期間はどれくらい?長引くケースや期間を短くする方法

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザラインのイメージ

歯並びの矯正方法として、透明なマウスピースを使用するインビザラインは、目立ちにくく、取り外しができることなどから多くの方に選ばれています。なかにはインビザラインで治療する場合の期間について気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、インビザラインの治療期間の目安や長引くケースなどについてくわしく解説します。インビザラインでの治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインの期間

インビザラインの期間イメージ

インビザラインの治療期間は、歯並びの状態などによって異なります。部分矯正と全体矯正とでも治療期間は大きく異なるため、事前によく理解しておきましょう。ここでは、インビザラインの部分矯正と全体矯正の治療期間についてくわしく解説します。

部分矯正の治療期間

部分矯正とは、前歯などの一部分の歯を動かして歯並びを改善する矯正方法です。例えば、前歯が少しだけ重なっているケースや、軽度のすき間があるケースなどは部分矯正で対応できる場合があります。

部分矯正の治療期間は半年〜1年程度で、全体矯正に比べると短いケースがほとんどです。部分矯正で治療できるのは、歯列全体のバランスが大きく崩れていない場合など限定的なため、歯科医師と相談しましょう。

全体矯正の治療期間

全体矯正とは、奥歯を含めた歯列全体を改善するための矯正方法です。歯を適切な位置に移動させるだけでなく噛み合わせの調整なども行います。そのため、部分矯正と比べると治療が複雑で、治療期間も長くなる傾向にあり、基本的には1年半〜3年程度が目安になります。

重度の歯列不正や顎の骨格の問題などが伴うケースでは、それ以上かかることもあるでしょう。

インビザラインの保定期間

インビザラインの保定期間に使用するリテーナー

インビザラインでの治療が完了したあとには、保定期間に入ります。矯正治療によって動かした歯は非常に不安定な状態です。そのため、動かした歯が元の位置に戻ろうと動くことがあるのです。

保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを安定させるための期間のことです。保定期間中は、リテーナーという保定装置を装着して歯を安定させる必要があります。これによって、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐことができるでしょう。

保定期間は一般的に矯正治療にかかった期間と同じかそれ以上の期間が必要とされています。例えば、矯正期間が2年だった場合は保定期間も2年程度となります。

ただし、歯が完全に安定するまでには個人差があるので、場合によってはリテーナーを長期間装着することが推奨されることもあるでしょう。

インビザラインの期間が長引くケース

インビザラインの期間が長引くのか重度の歯並びをチェックする女性

インビザラインでの治療は計画通りに進むことが理想ですが、予定よりも治療期間が長引くこともあります。ここでは治療期間が長引く原因についてくわしく解説します。

装着時間が不足している場合

インビザラインのマウスピースは1日に20〜22時間の装着が必要です。装着時間が短かったり、装着し忘れたりすると歯が計画通りに動かず、次のマウスピースに交換できなくなる場合もあります。

特に何日もマウスピースを装着しない日が続くと治療期間が延びるだけでなく、後戻りを起こすリスクも高まります。

マウスピースが合わなくなった場合

治療を進めるなかで、計画と実際の歯の動きにズレが生じると、マウスピースが歯にフィットしなくなることがあります。マウスピースが合わなくなったときには作り直しが必要となり、治療期間が延びることもあります。

症例が複雑な場合

抜歯が必要な場合や歯並びの乱れが重度の場合は、歯を大きく動かす必要があるため矯正期間が長くなる傾向にあります。

予想外のトラブルが起こった場合

矯正治療中に虫歯や歯周病などのトラブルが起こると、矯正治療を一時中断しなければならない可能性があります。虫歯などのトラブルを放置し悪化すると、歯が欠けたり失ったりすることもあります。

そのため、矯正治療を一時中断して虫歯や歯周病の治療を優先する場合があり、これによって治療期間が延びることがあるのです。

リファインメントを行う場合

治療計画と実際の歯の動きにズレが生じた場合には、追加で微調整を行うことがあります。これをリファインメントと呼びます。リファインメントを行う場合は治療期間が数カ月〜半年ほど延びる可能性があるでしょう。

インビザラインでの治療を予定通り進めるポイント

インビザラインでの治療を予定通り進めるポイントとしてブラッシングを指導する歯科衛生士

インビザラインでの治療を予定通りに進めるためには、日々の習慣やケアなどのいくつかのポイントが存在します。それぞれ具体的に解説します。

マウスピースの装着時間を守る

インビザラインの治療効果を最大限引き出すためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。マウスピースの装着時間を守らないと計画どおりに歯を動かすことができません。食事や歯磨きのとき以外は必ずマウスピースを装着しましょう。

マウスピースの交換時期を守る

インビザラインでの治療を予定通りに進めるためには、マウスピースの交換時期を守ることも重要です。歯科医師に指定されたタイミングでマウスピースを交換することで計画どおりに歯を動かすことができます。

スマートフォンのリマインダー機能などを活用して、マウスピースの交換日を忘れないようにしましょう。

定期検診を欠かさない

インビザラインでの治療中は歯科医師に指示された時期に歯科医院を受診し、治療の進行状況を確認してもらう必要があります。マウスピースが正しく歯にフィットしているか、計画通りに治療が進んでいるかなどを確認してもらう大切な機会です。

気付かない間に問題が起こっていても、定期的に検診を受けていれば早期に発見できるでしょう。

しっかりとケアを行う

治療中は虫歯や歯周病にならないように、しっかりとケアを行うことが大切です。食後、マウスピースを装着する前には必ず歯を磨きましょう。

マウスピース自体も清潔に保つことが重要です。専用の洗浄剤や柔らかいブラシを使用して汚れや細菌を除去しましょう。また、こまめに水分補給をすることで口内が乾燥しにくくなり、虫歯や歯周病の原因となる細菌が繁殖しづらくなります。

硬いものや粘着性の高いものは控える

矯正期間中は硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避けたほうが安心です。矯正中の歯は敏感になっているため、負荷がかかると痛みが出ることがあります。この状態でマウスピースを装着すると痛みが強くなって長時間装着することが難しくなることもあるでしょう。

このようなトラブルを未然に防ぐことで、治療を順調に進めることができます。

インビザラインの期間を短くする方法

インビザラインの期間を短くするためワイヤー矯正を併用する女性

インビザラインの治療期間を短縮するために別の治療方法を取り入れることもできます。以下で治療期間を短くする方法について具体的に解説します。

ワイヤー矯正を併用する

ワイヤー矯正はマウスピース矯正よりも歯を動かす力が強いため、ワイヤー矯正を併用することでマウスピースのみで矯正を行うよりも期間が短縮できることがあります。

特にインビザラインで対応が難しい重度の歯列不正や、歯の移動に時間がかかる場合などにもワイヤー矯正を併用することでトータルでの治療期間を短くすることができるでしょう。

アタッチメントを活用する

インビザラインではアタッチメントと呼ばれる小さな突起物を歯に装着することで、矯正力を高めることがあります。アタッチメントがあることで、効率よく力がかかり歯の移動がスムーズに進みます。

適切に活用することで治療期間を短縮できる可能性がありますが、人によっては違和感や痛みが強くなることもあるので歯科医師とよく相談すると良いでしょう。

まとめ

インビザラインで歯並びが美しくなった女性

インビザラインの治療期間は、部分矯正か全体矯正かによって異なり、部分矯正の治療期間は半年〜1年程度、全体矯正の治療期間は1年半〜3年程度が一般的です。

インビザラインで歯並びを整えたあとには保定期間が必要で、リテーナーという保定装置を装着して歯並びを安定させます。

インビザラインの治療を計画どおりに進めるためには、マウスピースの装着期間や交換時期を守ることが重要です。必ず歯科医師の指示に従いましょう。

インビザラインを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

自費治療の種類と特徴について

鳥取市 歯医者 自費治療

最近、歯科治療を行う上で患者のニーズに応じた色々な選択が求められるケースが多くなっているように思います。

以前は、「その時噛めればそれでいい」というような患者さんが多く、保険診療を求める患者さんがほとんどでした。しかし最近では長期的なお口の健康を考える人が増えてきて、自費治療の需要も少しずつではありますが増加してきています。

本日は自費治療の種類と特徴についてお話しします。

主な自費治療の特徴

セラミック・ジルコニア治療(審美歯科)

鳥取市 歯医者 審美歯科

セラミック治療、ジルコニア治療とは、虫歯などで欠けた歯や亀裂のある歯などの詰め物や被せ物に使用されたり、すでに入れている金属の詰め物をセラミックやジルコニアに替えることもできます。
セラミックやジルコニアは美しく、耐久性があり、歯との親和性の高い材料が使用されています。

同様のケースの保険診療で使用される材料は、コンポジットレジンや金パラが使用されています。

コンポジットレジンを使用した場合、安価で自分の歯の色に近い自然な仕上がりになるため短期的には良いかもしれませんが、長期的に考えると着色や変色がしやすく、材料そのものが劣化してしまいます。劣化してくると二次カリエスになってしまいます。

金パラジウムの場合もだんだん劣化してきてコンポジットレジン同様、二次カリエスになる可能性が高いです。また金属を使用することで、金属アレルギーを起こすリスクもあります。

その事を考えると、セラミックやジルコニアは金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がなく、耐久性や強度にも優れているため、劣化するリスクが低く、二次カリエスになる可能性も低くなります。

長期的に口の中の健康を維持するという観点で考えると、セラミックやジルコニア治療を行うことがお勧めです。ただ、虫歯の範囲が小さい場合は、二次カリエスのリスクが低いと感が得られる場合があります。

そのような場合は、保険治療で使用されるコンポジットレジンで詰めるというのも良いと思います。
自費治療を行う場合は、高額な費用がかかるので自費治療を行う際は、歯科医院で相談してください。

ホワイトニング治療

鳥取市 歯医者 ホワイトニング

ホワイトニング治療とは、歯を削ったりすることなく薬剤(過酸化水素、過酸化尿素)を使用することによって、歯を白くする治療です。

ホワイトニングの種類

オフィスホワイトニング

歯科医院で施術を行うホワイトニングで、専用の薬剤を歯の表面に塗布してレーザー光を当てて行う方法です。一般的な施術時間は1回、1〜2時間です。

メリットとしては、1回の施術で効果が出ること、歯科衛生士が施術を行うため安心できるということが挙げられます。
デメリットとしては、効果の持続時間が短い(3ヶ月〜6ヶ月)ことが挙げられます。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で行うホワイトニングです。ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比べてゆっくりと歯を白くしていく方法で、効果が現れるのに時間がかかるのが特徴です。

ただ、オフィスホワイトニングと比べて長期効果があり、色の後戻りが少ないのもメリットとして挙げられます。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行して行う方法です。
メリットとしては、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングをそれぞれ単独で行うよりも、高いホワイトニング効果があります。

また長期的に効果があり、後戻りが少ないことが挙げられます。
デメリットとしては、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングの両方を併用して行う方法なので、費用が高額になることが挙げられます。

徹底的に短期間で白くしたい人、費用がかかっても自分に満足した白さにしたい人はお勧めの方法です。

矯正治療

歯並びや噛み合わせの改善を行なう場合、矯正治療を行うケースが多くあります。矯正治療も自費治療になります。

矯正治療と言えば、真っ先に頭に浮かぶのは歯並びを良くする治療と思っている方が多いと思います。しかし、矯正治療の目的はそれだけではありません。

矯正治療の目的

歯並びを良好にする

前歯がガタガタ(叢生)になっていたり、すきっ歯あるいは出っ歯になっている場合、矯正治療を行うことによって、正常な位置に歯を移動させ、審美的に歯並びを改善します。

噛み合わせを良好にする

「噛み合わせを良好にする」ということは、上下の歯がしっかりと噛み合うように歯を正常な位置に移動させることです。矯正治療は、ガタガタの歯をきれいな歯並びに改善することと思われがちですが、噛み合わせの改善をすることも矯正治療の目的の一つです。
噛み合わせを改善することによって、食べ物をしっかりと噛むことができます。

顔貌の変化

「口元が出ている」と言った悩みを抱えている方が時々いらっしゃいます。
このような場合は前歯を奥に移動させて、問題を解決していきます。
口元を改善することによって、お顔の印象が変わってきます。

虫歯・歯周病の予防

歯並びがガタガタになっていると、歯ブラシの毛先が届きにくく、虫歯や歯周病の再発リスクが高まります。虫歯や歯周病の予防にも矯正治療は必要なことがあります。

インプラント治療

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抜歯などで歯を失った場合、歯を失った箇所に人工の歯根を埋入し、歯を失った部分に歯をつくる治療方法です。
しかし、すべての人がインプラントができるわけではありません。

インプラントができない人の条件

顎の骨が少ない人

インプラント治療において重要なのが、顎の骨の量です。骨が少ないとインプラント治療が受けられない可能性があります。

最近では、骨の量を補う方法として、骨造成手術があります。
この骨造成手術を行うことでインプラント治療が可能になるケースがあります。しかし、あまりにも顎の骨が少ない場合は、インプラント治療が受けられません。

当院では、骨造成手術として、サイナスリフト、ソケットリフト、GBR法などを行っています。
他院でインプラント治療ができないと言われた場合でも、一度診断させて頂ければと思います。

全身疾患がある人

全身疾患がある方は、インプラント治療を受けられないことがあります。
例えば、重度な糖尿病、骨粗鬆症の方は、インプラント治療を受けることはできません。

全身疾患のある方が、インプラント治療を検討する場合は、歯科医師だけでなく、かかりつけの医師にも相談して頂ければと思います。

インプラント治療に適している人

健康な歯を削りたくない人

インプラントは、ブリッジなどのように歯を失った部位の両隣在歯を削ることはありません。

入れ歯が合わない人

歯を失った場合、入れ歯を選択される方がおられます。
入れ歯を装着した際、違和感を感じたり、発音がしにくく、会話に支障をきたすことがあります。

残っている歯を長期的に長持ちさせたい人

ブリッジや入れ歯は、残っている健康な歯に負担が大きくかかります。
インプラント治療であれば、ブリッジのように失った歯の両隣在歯を削ったり、入れ歯のように健康な歯に金具をつけることがないので、他の歯に対して負担がありません。

まとめ

鳥取市 歯医者 自費治療

本日は、自費治療の種類の特徴についてお話ししました。

自費治療は、使用する材料に高品質なものを使用しているので、耐久性や強度も保険治療で使用している物より優れています。
また、高度な技術で精密に歯科治療を行っているため、口の中の健康を長く維持することが出来ます。

しかし、治療の内容によっては、保険治療との組み合わせが適している場合もあります。

自費治療あるいは保険治療を選択するべきかは、歯科医師としっかり相談し、自分に合った治療方法を選択していただきたいと思います。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

MFT(口腔筋機能療法)とは?やり方や費用、効果について解説

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯医者で歯並びなどお口の状態を確認してもらう女の子

「子どもがいつもポカンと口をあけている」「はっきりと発音ができていない」「口で呼吸をしている」とお悩みの保護者の方がいるのではないでしょうか。

こうした問題の背景には、口の周りの筋肉の不適切な使い方や弱さが関係していることがあります。これらを改善するために行うトレーニングがMFTです。

この記事では、MFTとはどのようなトレーニングか詳しく解説します。期待できる効果や具体的なトレーニング内容、費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

MFT(口腔筋機能療法)とは

MFT(口腔筋機能療法)とは何か考えている女の子

MFTとは、口の周りの筋肉の機能改善を目的としたトレーニングプログラムです。日本語では口腔筋機能療法と呼ばれ、主に舌や唇、頬の筋肉を鍛えることで、歯並びや噛み合わせ、呼吸機能を改善します。

MFTは子どもから大人まで幅広い年齢層の方に行われますが、子どもと大人とではMFTを行う目的が異なります。

子どもの場合には、将来の歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性のある癖や習慣を改善することを目的として行われます。また、顎の骨や歯が成長段階にある子どもの場合、MFTを行うことで歯並び自体も改善されることがあります。

一方、大人の場合は、すでに歯や骨の成長が終わっているため、MFTの効果は限定的で、歯並びの改善はあまり期待できないでしょう。そのため、ワイヤーやマウスピース型の矯正装置を使って歯列を整えるのが一般的です。

しかし、歯列の乱れの原因が、舌の位置や筋肉の使い方にある場合、それを改善しないままでは治療後に歯が再び元の状態に戻る可能性が高まります。そこで、矯正治療と並行してMFTを行うことで、歯並びに影響を及ぼす原因を改善し、矯正治療の成果を長期間維持できます。

また、口の周りの筋肉バランスを整えることで、口元のたるみやほうれい線が改善され、口まわりが美しくなる効果も期待できます。

MFTの効果

健康的で元気な笑顔の女の子

MFTの効果は多岐にわたります。以下に代表的なものを挙げます。

歯列矯正の効果を高める

舌や口周りの筋肉が正しく機能することで、歯列矯正の成功率が高まります。例えば、舌が上顎に適切に触れていると、自然と歯列を正しい方向に導くことができるのです。

口呼吸から鼻呼吸へ改善できる

MFTのトレーニングで正しい舌の位置や唇の閉じ方を習得することで、口呼吸から鼻呼吸への移行が期待できます。鼻呼吸には、鼻毛や粘膜による異物のフィルタリング効果や睡眠時の無呼吸症候群の改善など、さまざまな健康効果があります。

また、鼻で呼吸をすると、口の中の汚れを洗い流す自浄作用がある唾液の分泌量が増えます。これによって細菌の増殖を抑え、口腔内のpHバランスを保つことで、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。

発音を改善できる

MFTは発音の改善にも効果があります。舌や唇の筋肉を鍛えることで、その動きがスムーズになり、正しく発音しやすくなります。特に、舌足らずな話し方やサ行の発音が苦手な方に効果的です。

全身の健康によい影響を与える

MFTは、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

正しい呼吸法を身につけることで、睡眠の質が向上したり、全身の酸素供給が改善されたりします。また、口の筋肉が正常に機能すると、首や顎、肩の筋肉に余計な力がかからなくなり、姿勢改善にもつながります。これにより、肩こりや頭痛の軽減も期待できます。

口腔内の正しい状態

しっかり噛む食事で健康的な女の子

正しい口腔内の状態とは、歯列や噛み合わせが整い、舌の位置や筋肉の動きが正常であることを指します。具体的には以下のような状態が正しい口腔内の状態です。

舌の正しい位置

舌の正しい位置は、スポットと呼ばれる上顎の前歯のすぐうしろにある小さな隆起部分に舌が触れている状態です。

この位置に舌を保つことで、舌の筋肉が鍛えられ、正しい噛み合わせが促進されます。また、舌が正しい位置にあることで、口呼吸から鼻呼吸への移行がスムーズに行われます。

正しい唇の状態

唇は軽く閉じられている状態が正常です。この状態を維持することで、口腔内の乾燥を防ぎ、口呼吸から鼻呼吸への改善が期待できます。

正しい噛み合わせ

正しい噛み合わせは、上下の歯が均等に接触し、奥歯がしっかりと噛み合い、前歯は軽く触れる状態です。

食べ物を効率よく噛み砕くことができるため、顎関節にかかる負担が軽減され、顎関節症の予防や改善につながります。また、消化機能の向上や全身の健康にも良い影響を与えます。

正しい飲み込み方

正しい飲み込み方は、舌が上顎に押し付けられ、唇や頬の筋肉が余計な力を使わない状態です。これが身につくと、歯列に無理な力がかからず、噛み合わせが安定します。

噛み合わせや歯並びが悪い状態が続くリスク

噛み合わせや歯並びが悪い状態が続き顎が痛い女の子

口腔内の正しい状態を維持できずに生じた歯並びや噛み合わせの問題を放置すると、次のようなリスクがあります。

消化不良

噛み合わせが悪いことで食べ物を十分に噛み砕けないまま飲み込むと、消化不良が起こり、胃腸に負担がかかります。これにより消化器系の問題が発生する可能性があります。

顎関節症

噛み合わせが悪いと、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。顎関節症になると、顎の痛みや不快感、頭痛や首の痛みなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

歯にダメージを与える

特定の歯に過度な力がかかることで、摩耗が進み、損傷のリスクが高まります。これにより、歯の健康が損なわれ、最終的には歯の喪失につながることもあるでしょう。

また、歯並びが悪く、歯ブラシが行き届かないと汚れが溜まって細菌が繁殖しやすくなります。これによって、歯周病や虫歯になるリスクが高まることも考えられます。

発音障害

歯並び・噛み合わせが悪いと正しい発音が難しくなり、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。特に、子どもの場合、発音の問題が学習や社会生活において大きな影響を及ぼすこともあるでしょう。

歯並びや噛み合わせが悪くなる原因

歯並びや噛み合わせが悪くなる原因のひとつである指しゃぶりをする女の子

歯並びや噛み合わせの問題は、さまざまな要因から引き起こされます。

遺伝的要因

親から受け継ぐ顎の形状や歯の大きさが、歯並びや噛み合わせに影響します。顎が小さすぎる場合や歯が大きすぎる場合、歯列が乱れる傾向があります。

環境的要因

幼少期の生活習慣や癖が歯並びに影響することもあります。例えば、長期間の指しゃぶりや頬杖をつく癖、片側だけで食べ物を噛む習慣などは、歯並び・噛み合わせに悪影響を与えることがあるのです。

また、現代の柔らかい食事は、顎の発達を妨げる要因の一つです。十分に噛む機会が減ることで、顎の成長が不十分になる可能性があります。

舌や筋肉の機能不全

舌が常に下がっていたり、唇が十分に閉じられなかったりすると、歯並びに悪影響を与えることがあります。これらは早期に矯正が必要です。

MFTのトレーニング内容

あ・い・う・べの発音運動をする子ども

MFTでは、癖や症状に応じた以下のようなトレーニングを行います。

舌のトレーニング

舌を上顎に付けてスポットを意識する練習や、舌全体を上顎に吸いつけて口を大きく開けてポンと音を鳴らす練習などをします。これにより、舌筋を鍛えたり、舌の正しい位置を覚えたりします。

唇のトレーニング

紐を通したボタンを、歯と唇の間に挟んで紐を引っ張っても飛び出ないよう保持するトレーニングなどを行います。これにより、唇を閉じる力を鍛えることができます。

正しく飲み込む練習

正しく食べ物を飲み込めるよう、舌を正しい位置に保ちながら飲み込む練習やストローを使った練習をします。

表情筋のトレーニング

頬を膨らませたり、吸い込んだりするエクササイズで頬の筋力を鍛えたり、あ・い・う・べの発音運動をしたりして顔の筋肉を整えます。これにより、口腔内の筋肉全体のバランスを整えます。

MFTにかかる費用

MFTにかかる費用のイメージ

MFTの費用は、治療内容や歯科医院によって異なりますが、一般的には1回あたり3,000円〜1万円程度が相場です。

MFTは1回で完了するものではありません。トレーニングを数ヶ月〜半年、またはそれ以上の期間をかけて行うことが一般的です。また、矯正治療と並行して行われるケースも多く、その場合は矯正治療費に含まれることもあります。

そのため、MFTの費用はトレーニングを受ける歯科医院で事前に確認しましょう。

まとめ

きれいな歯並びで笑顔の女の子

MFTとは、歯並びや噛み合わせ、口呼吸などの問題を改善するための効果的な方法です。特に、矯正治療と併用して行うことでその効果を最大限に引き出すことができます。

早期のトレーニング開始が望ましいため、気になる症状がある方は一度歯科医院で相談してみてください。

MFTを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

思春期の口腔ケア方法

鳥取市 歯医者 思春期の口腔ケア

思春期とは

思春期とは、学童期の次に続く段階と考えられています。しかし、思春期の始まりは、第二次性徴の発現という身体的特徴によって表されているため年齢で区切ることは難しく、学童期の後半2年と重なっている場合が多いです。

思春期は身体面・精神面ともに個体差が大きく、近年では身体面の成長は早く始まり、精神面の成熟は遅く終わる傾向にあるようです。

このため、精神面の成熟が身体面の著しい発達に伴わず、心理的には不安定な時期となるのが特徴です。

思春期の健康教育


思春期は、健康に関する知識を十分持ち合わせていても、実際に行動に変化を起こすことは難しいです。また、『だめ』と一方的に決めつけられたり、押しつけられることを嫌う傾向にあります。
 

健康教育とは「健康によい行動が自発的にとれるように、計画的にあらゆる学習機会を組み合わせること」です。健康教育を行う際には、ただ単に知識を提供するだけでなく、実際の生活の中の問題点に自分自身が気づけるような主体的な学習方法を提供します。

生活習慣を整えるために、現在行っていることを変える必要がある場合は、行動変容の方法をただ単に教示するのではなく、話し合ったり、一緒に考えることが重要です。

生活習慣病予防

思春期は、生涯にわたる生活習慣を形成する上で重要な時期です。さまざまな生活習慣のなかでもとくに、飲酒・喫煙などは発達途上にある心身に悪影響をもたらすものを避けるように援助します。

また、運動に対して消極的なライフスタイルなどの望ましくない生活習慣に陥らないような援助が必要となります。

栄養・食生活

間食を含めて食品や栄養素に関する知識と正しい選択方法を教える事が大切です。具体的にはタンパク質・ミネラル・鉄などの思春期の身体づくりに必要な栄養素を含む食品についてと、生活習慣病予防のために、塩分の多い食品、スナック菓子や清涼飲料水に含まれる糖分についてなどを伝える事です。

社会性の発達

精神的な自我に目覚める思春期は、自分を認めてもらいたいという強い欲求をもちます。しかし、自分が求めているほど認められなかったり、自分が思うように認めてもらえず圧迫が加えられると、その圧迫をはねかえそうとする傾向が強まるのです。

親との関係

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この時期は、これまで絶対的な権威であった親に対して批判的になり、反抗や反発がみられます。親の理解不足や権威の押しつけがあると、それを千渉やプライバシーの侵害と感じ、関係は悪化することもあります。

また、このような子どもの態度は親に苛立ちを感じさせ、親の子離れを促したり、子どもはこれまで依存していた親から精神的に離れることによって、孤独感を感じるようになります。

友人関係

鳥取市 歯医者 思春期の口腔ケア

思春期の友人とのあり方は人格形成として重要な位置を占めます。親密な友人関係をもつことは自分自身と向き合い、価値観や自己像を作り上げるための重要な助けとなります。

そのため親密な友人関係がもてない場合は、反社会的な行動をとってしまうこともあるのです。

思春期には、遊びを媒介とした友人から、内面的で人間的な結合が求められる心の友や親友など親密な1対1の友人関係が重要となります。

異性との関係

異性への関心や興味がわきおこり、具体的な行動へと変化します。学童期のように同性ばかりの集団ではなく、異性を交えたグループや、異性との親密な関係を求めるようになります。

生活の特徴

生活習慣病の原因となる生活の特徴は、学童期に引き続き思春期でもおきており、その様態は思春期早期より思春期後期になるにしたがって悪化する傾向にあります。

運動不足

「令和4年度全国体力・運動能力・運動習慣等調査」によると、小学校から中学校の進学に伴い運動時間が増加または減少の二極化しています。

運動する場所や設備、スポーツを教える人材やスケジュールなどは、小学校・中学校・高校などの学校を中心とした地域社会の物理的環境の影響も大きいようです。

睡眠不足

睡眠はライフスタイルの基盤ですが、思春期・青年期では学童期よりもさらに平均睡眠時間が短くなります。

睡眠不足を感じている中学生に共通の理由の1位は「宿題や勉強で寝る時間が遅い」で、続いて「なんとなく夜更かしをしてしまう」と「テレビやDVD,ネット動画などを見ている」でした。

このように、睡眠不足には携帯電話・スマートフォンの普及と利用時間の長さや運動不足などのライフスタイルが関係しています。

ストレス

鳥取市 歯医者 思春期の口腔ケア

この時期のストレスは、学業・親や異性を含めた友人との人間関係の2つに集中し、それぞれが関係し合っています。また、これらのストレスによって思春期の子どもには身体症状としてストレス反応が発現しています。

「疲れた」「だるい」「眠い」という訴えをする子どもが増加しており、高学年ほどその率が高くなっています。

小学校高学年から症状が増えてくる原因として、思春期では、内分泌系や自律神経系のはたらきが不均衡になることが考えられます。

その他にも、学校に行きたくないといった学校に関するストレスや、家庭・学校における孤独感・不安感が年齢とともに増加することが考えられます。 

他者との交流

近年、思春期の子どもが、コミュニケーションをとれないことや、自分の考えや気持ちを表現できないこと、人間関係が結べないことが問題となっています。

他者とのコミュニケーションの問題は、安定し、信頼できる関係が十分に育っていません。また、学童期までに異年齢・同年齢の友人と十分に遊び、そのなかで自己表現することが少なかったことが原因として指摘されています。

学童期に友人との付き合いが少ないと、その中で生じる葛藤に対処し、修復する体験が少ないままに成長してしまいます。友人同士の関係も表面的で、ちょっとしたことでも傷ついたり傷つけたりすることをおそれ、その場が楽しければよいという価値観となります。

そのため、現代の子どもは、正面から向かい合って、互いの意見や考えを述べたり、否定したり、それをまた修復したりということができず、携帯電話・電子メール・SNSなどによって葛藤を避け、表面的でその場限りの会話を楽しむ傾向にあります。

思春期の口腔ケア

鳥取市 歯医者 思春期の口腔ケア

思春期性歯肉炎

思春期性歯肉炎は主に小学校高学年〜中学生(10〜15歳頃)に見られる歯肉炎です。 思春期はホルモンバランスの乱れや生活の変化により、歯茎の腫れや出血などの歯肉炎が起こりやすい時期でもあります。 歯磨きの時に歯茎もチェックするようにしましょう。

症状

⚫︎歯茎が赤くなっている、ぶよぶよしている

⚫︎歯茎が痛む

⚫︎歯磨きをすると出血する

健康な歯茎

◎うすいピンク色

◎形は歯間にしっかりと入り込んで弾力があり引き締まっている

歯肉炎(歯茎のみに炎症が起きた場合)

歯と歯茎の境目に歯垢が付着すると、歯垢中の細菌が出す毒素により歯茎に炎症が起き、歯茎が赤く腫れてきます。

そのために軽度の歯肉炎になると歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、歯垢がますます溜まりやすくなります。

虫歯の増加期

思春期は歯茎のトラブルと並び、虫歯になりやすい時期でもあります。 外出時の飲食や、間食の増加など、虫歯に対するリスクが高くなってしまいます。

虫歯の原因となっている歯垢をしっかり取り除く事が大切です。

セルフケアのポイント

◎歯と歯の間・歯と歯茎の境目 歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当てて振動させて磨きます。

◎奥歯の噛み合わせ 噛み合わせ面に歯ブラシの毛先を直角に当て、細かく前後に動かして磨きます。

◎奥歯の後ろ側 歯ブラシの毛先を奥歯の後ろ側に当て、細かく前後・左右に磨きます。 歯ブラシが届きにくい歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。

まとめ

思春期は、大人のように考えるようになりますが、内面的な成長に見合った行動がとれるようになるには時間が必要です。

親が子どもの成長・発達過程を理解し、自分自身の考えや生活をふり返り、各段階に見合った関わりができるように援助する事が大切だと思います。

思春期はお子様の将来の歯の健康を左右する大事な時期です。成長期を見守りながら声掛けをしていただき、歯磨きの習慣化、生活習慣の見直しをしていきましょう。

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インビザライン・ファーストの基本をわかりやすく解説!治療できる症例

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

インビザライン・ファーストで矯正治療しきれいな歯並びになった女の子

インビザライン・ファーストは、6歳から10歳ごろの子どもを対象としたマウスピース矯正です。永久歯が生え揃う前の混合歯列期に治療を行うことで、歯並びや顎の成長をサポートし、将来的な矯正治療をスムーズに進めることが期待できます。

では、インビザライン・ファーストではどのような歯並びを改善できるのでしょうか。また、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

この記事では、インビザライン・ファーストで治療できる症例やメリット・デメリットについて解説します。お子さんの歯並びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストとは何か説明する歯科医師

インビザライン・ファーストとは、マウスピース型矯正治療の一種です。乳歯と永久歯が混合する6歳から10歳の子どもが対象とされており、この時期に治療を受けることで、顎の成長を促しながら歯並びを整えることができます。

使用する装置は透明で目立ちにくく、取り外しができるため、子どもへのストレスが少ない矯正方法です。

インビザライン・ファーストで治療できる症例

インビザライン・ファーストで治療できる症例のイメージ

ここでは、インビザライン・ファーストで治療できる代表的な症例について解説します。

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前方に突出している出っ歯は、インビザライン・ファーストで改善が期待できます。マウスピースを装着することで上の歯を後方に移動させ、噛み合わせを整えます。唇や口腔筋のバランスも調整され、口元の突出感が改善することがあります。

受け口(反対咬合)

下の前歯が上の前歯より前に出ている受け口にも対応可能です。インビザライン・ファーストで顎の成長をコントロールして、正しい噛み合わせに導きます。早期に治療を開始することで、将来的な外科的矯正のリスクを軽減できます。

叢生

叢生とは、歯が重なり合っていたりデコボコしていたりする歯並びのことです。インビザライン・ファーストでは叢生の改善も期待できます。顎の成長をサポートすることで、永久歯が適切な位置に生えるように促します。軽度から中度の叢生に効果があるとされています。

開咬(オープンバイト)

開咬とは、奥歯を噛み合わせたときに上下の前歯に隙間ができる歯並びのことです。上下の前歯が噛み合わないため、食べ物を噛み切ることが難しくなります。

マウスピースによる矯正とともに、舌の正しい位置や飲み込み方を訓練し、前歯の隙間を改善します。口腔筋機能のバランスを整えることが重要です。

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に隙間があるすきっ歯も、インビザライン・ファーストで治療できる症例のひとつです。歯と歯の間に隙間があると、食べかすが挟まりやすかったり、空気が漏れて発音しにくくなったりします。特に、前歯の隙間が気になるケースに効果的です。

交叉咬合(クロスバイト)

交叉咬合とは、上下の歯が正しく噛み合わず交叉している歯並びのことです。マウスピースを装着して歯を正しい位置に誘導し、噛み合わせを改善します。早期治療により、顎の非対称な成長を防ぐ効果が期待できます。

インビザライン・ファーストのメリットとデメリット

インビザライン・ファーストのメリットとデメリットのイメージ

インビザライン・ファーストは歯並びや顎の成長を整える効果が期待できますが、すべての症例に対応できるわけではありません。ここでは、インビザライン・ファーストのメリットとデメリットについて解説します。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットは、以下のとおりです。

装置が透明で目立ちにくい

インビザライン・ファーストでは透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくいのがメリットです。学校や日常生活において見た目を気にせずに済むため、ストレスを感じることなく治療を進められるでしょう。

取り外しが可能

装置の取り外しができるのもインビザライン・ファーストのメリットです。そのため、普段通りに食事を楽しめます。歯磨きも通常通りできるので、虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。

痛みや違和感が少ない

インビザライン・ファーストでは柔軟性のあるマウスピースを装着して少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少ないのもメリットです。口内を傷つけるリスクも低いため、小さなお子さんでも嫌がることなく装着を続けられるでしょう。

抜歯を回避できる場合がある

インビザライン・ファーストでは、顎の成長を促しながら、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保します。そのため、将来的に矯正治療が必要になった場合でも、抜歯を回避できる可能性があるのです。

健康な歯を抜歯することに抵抗がある方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

治療計画がデジタルで可視化できる

3Dスキャンによるデジタルシミュレーションで、治療前に歯の動きや仕上がりを確認できる点もメリットです。保護者の方やお子さん自身がどのように歯並びが整っていくのかイメージしやすいため、モチベーションの維持にもつながるでしょう。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットは、以下のとおりです。

装着時間の管理が必要

治療で使用する装置は1日20~22時間装着する必要があります。装着時間が短いと効果が現れにくく、治療期間が延びる可能性もあります。マウスピースの装着時間をお子さんが管理することは難しいため、保護者の方のサポートが必要になるでしょう。

紛失・破損する可能性がある

治療に使用する装置は取り外しが可能なため、しっかりと管理ができていないと紛失・破損するリスクがあります。装置を紛失・破損して作り直しが必要になると、治療期間が延びる可能性があります。

対応できない症例がある

インビザライン・ファーストはすべての症例に対応できるわけではありません。重度の叢生や顎の骨格に問題がある症例には対応が難しい場合があるのです。こうしたケースでは、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になる場合があります。

費用が高い

インビザライン・ファーストは保険適用外のため、費用は30万円~60万円程度と高額です。マウスピースを紛失・破損して作り直しが必要になると追加で費用がかかることもあります。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間のイメージ

インビザライン・ファーストの治療期間は子どもの成長するスピードや歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1年〜1年半程度が目安です。軽度な歯並びの乱れであれば、1年ほどで治療が完了することが多いでしょう。

複数の問題がある場合や、出っ歯・受け口・叢生が重なる症例では、長くかかることもあります。症例の複雑さによって、治療期間が延びる可能性があるため、事前に歯科医師に確認することが大切です。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用のイメージ

インビザライン・ファーストは保険が適用されません。自費診療であるため、治療費はクリニックによって異なりますが、30万円〜60万円程度が相場です。大人向けのインビザライン矯正よりは低価格ですが、小児矯正としては高額かもしれません。

費用の内訳

費用の内訳を以下にご紹介します。

初診・カウンセリングの費用

治療開始前に行う初診やカウンセリングの費用は、3,000円〜5,000円程度です。歯並びの状態を確認して、インビザライン・ファーストで治療できるかを判断します。

精密検査費用

レントゲン撮影や口腔内の型取り、3Dスキャンによる検査・診断費用は、2万円〜5万円程度です。この検査の結果をもとに、歯科医師が治療計画を立てます。

装置代

インビザライン・ファーストの治療で使用するマウスピースは、オーダーメイドで作製されます。マウスピースの作製にかかる費用は、30万円〜60万円程度です。

通院費

矯正治療中は1〜2か月に1回ほどの頻度で歯科医院に通院し、計画どおりに歯が動いているか、虫歯などのトラブルは起こっていないかを確認してもらう必要があります。費用は1回あたり3,000円〜5,000円程度です。

この費用が治療費に含まれている歯科医院もあるため、事前に確認しましょう。

保定期間中の通院費

治療後も定期的に歯科医院を受診して後戻りは起こっていないかなどを確認してもらう必要があります。保定期間中の通院にかかる費用は3,000円〜5,000円程度です。

インビザライン・ファーストとほかの小児矯正の違い

インビザライン・ファーストとほかの小児矯正の違いは何か考える女の子

では、インビザライン・ファーストと、ほかの小児矯正とでは何が違うのでしょうか。以下に、インビザライン・ファーストとほかの小児矯正の違いについて解説します。

装置の見た目と装着感

インビザライン・ファーストで使用する装置は透明のため目立ちにくいです。また、マウスピースを装着・交換しながら、少しずつ歯を移動させるため痛みが少なく、滑らかな素材のマウスピースを使用するため装着時の違和感が少ないのも特徴です。

一方で小児矯正の2期治療ではワイヤー矯正が選択されることがあります。ワイヤー矯正の場合は、歯の表面にブラケットを装着し、そこにワイヤーを通して歯並びを整えていきます。

歯の表側にブラケットなどの矯正器具を装着する場合、口をあけたときに目立つことがあります。また、ワイヤーを調整し、力を加えることで歯を動かすため、痛みを感じることもあるでしょう。

食事や歯磨きのしやすさ

インビザライン・ファーストで使用する装置は取り外しができるため、普段通りに食事と歯磨きができます。

一方、小児矯正で使用する装置のなかには固定式のものもあります。固定式の矯正装置の場合は、食事や歯磨きのときに取り外すことができません。そのため、装置の周辺に食べ物が挟まることがあります。

また、矯正器具が邪魔になって歯磨きが難しく、食べかすなどの汚れが溜まった状態が続くと虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

治療の目的

小児矯正の1期治療では、子どもの顎の成長を利用して、歯が並ぶスペースを確保することを目的とした治療が行われます。そのため、1期治療だけでは歯並びが整わず、2期治療に移行するケースもあります。

一方で、インビザライン・ファーストでは、顎の成長をコントロールしながら歯を並べるスペースを確保することと同時に、歯並びも整えることができるのです。

まとめ

インビザラインファーストにより綺麗な歯並びになった笑顔の女の子と母親

インビザライン・ファーストは、6歳から10歳ごろの子どもを対象としたマウスピース型矯正治療です。永久歯が正しく生えるためのスペースを確保し、歯並びや噛み合わせを整えます。

使用する装置は透明で目立ちにくく、取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすい点が特徴です。治療できる症例には、出っ歯や受け口、叢生などがあり、早期に治療を始めることで将来的に矯正治療が必要になった場合の負担を軽減できます。

ただし、装着時間を守る必要がある点や重度の症例には対応できない点はデメリットといえます。お子さまの歯並びがインビザライン・ファーストの適応となるか気になる方は、カウンセリングを受けるとよいでしょう。

小児矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

歯茎の腫れや出血への原因と対処法

鳥取市 歯医者 歯周病

歯茎の腫れや出血は、虫歯や歯周病が原因で起こることが主な原因です。口の中に歯垢(プラーク)や歯石が歯茎に蓄積すると起こる症状です。放置すると症状が悪化し歯茎に腫れや出血を起こしてしまいます。

本日は、歯茎の腫れや出血への原因と対処法についてお話します。

歯茎の腫れや出血が起こる原因

歯肉炎

鳥取市 歯医者 歯肉炎

歯肉炎は、歯茎の出血が起こる最も多い原因です。

歯肉炎とは、歯の周囲にある歯茎だけが腫れている炎症のことを言います。歯周炎は歯周病の初期段階で、炎症が歯茎に限局した状態で、歯を支えている歯槽骨はまだ破壊されていません。

この段階であれば、歯磨きをしっかりと行い歯茎の中にあるプラークを取り除くことができれば健康な歯肉に戻すことが可能です。

歯周病

鳥取市 歯医者 歯周病

歯肉炎が進行すると歯周病に移行します。歯周病になると歯を支えている歯槽骨が吸収して、歯と歯茎の境目の部分が破壊されて隙間が深くなり、歯周ポケットができてきます。

このようにある程度、歯周病が進行すると歯磨きを行っても歯ブラシの毛先が届きにくく、放置していると歯周病がさらに進行するリスクが高くなります。

そうなると歯を支えている歯槽骨が大きく吸収されて、歯がグラグラと動揺したり、歯茎が腫れたり、痛みが強く食事が上手にできなくなります。ここまで歯周病が進行すると抜歯をしなければなりません。

歯周病は歯を失う最も多い原因の1つです。

虫歯

虫歯により歯茎が腫れる場合があります。虫歯による腫れの場合は、虫歯がかなり進行した場合に起こります。虫歯が進行して、歯の神経が壊死し、歯の根っこの先に膿がたまるようになった時、歯肉の腫れが生じてきます。これを根尖性歯周炎といいます。

虫歯の初期段階(C₁~C₂)の状態では歯肉の腫れは起こりません。

鳥取市 歯医者 虫歯

智歯周囲炎

歯茎の腫れは奥歯(親知らず)が原因のケースもあります。親知らずの場合、スペース不足で親知らずが斜めに生えていたり、横向きに生えていることがあります。

このような場合は歯磨きを行っても歯ブラシの毛先が届きにくく、プラークを完全に除去することが困難になるため、歯茎が腫れたり、出血したりすることが多いです。

このようなケースは抜歯になることが多いです。

鳥取市 歯医者 親知らず

歯ブラシが原因で歯茎に傷がついている

強い力で歯磨きをすると歯肉が傷ついてしまうことがあります。その傷口から細菌が入り込み、感染症を起こすことがあります。感染症を起こすことによって、歯茎が腫れることがあります。

また、体調不良、ストレスなどで歯茎が弱っているときは、傷つきやすくなっています。このような時は丁寧にブラッシングを行うことが重要です。

歯根破折

過度の強い力で物を噛んだり、歯ぎしり、食いしばりをしていると、歯を支えている歯根に強い力が加わることになります。そのことが繰り返し行われると、歯根にヒビが入ったり、破折することがあります。

歯根が破折すると歯茎に腫れや痛みが生じます。歯根が破折した場合は、多くのケースで抜歯することになります。

対処法

鳥取市 歯医者 歯周病

正しいブラッシング

歯茎が腫れているからといって、歯磨きを怠ると、だんだん症状が悪化していきます。歯周炎、歯周病が原因と考えられる場合は、特に歯磨きをしっかりと行うようにしましょう。

通常の歯ブラシでは痛くて歯磨きがしにくい場合は、柔らかい歯ブラシを使用して、丁寧に歯磨きを行うことが重要です。また、歯と歯の間の歯茎が腫れている場合は、歯ブラシと併用して歯間ブラシやデンタルフロスを使用することも重要です。

口をゆすぐ

当院では、歯磨き後に殺菌作用のあるマウスウォッシュを使用することをおすすめしています。また、塩水は炎症を軽減させる効果があります。ぬるま湯に少量の塩を溶かし、うがいをすることも炎症を抑える手助けになります。

食生活の改善

バランスの良い食事を摂ることが大切です。特に歯茎が腫れている方には、ビタミンCやカルシウムを多く含む食品を摂取することがおすすめです。

ビタミンCを多く含む食品として代表的な食べ物は、キウイフルーツ、ブロッコリーです。カルシウムを多く含む食品として代表的な食べ物は、ごま、豆、牛乳などです。

歯茎が腫れた時には以上の食べ物を摂取することをおすすめします。また、規則正しい生活習慣を送ることも大切です。体調不良、睡眠不足、ストレスなどは体の免疫力が低下し、歯茎が腫れるリスクが高まります。

定期的な歯科検診

当院では3~4ヵ月に一度の歯科医院での検診を受けることをおすすめしています。歯周病、虫歯による歯茎の腫れは早めに治療をしなければいけません。

そのまま歯茎の腫れを痛みがないからと言って放置しておくと、疾病がどんどん進行して最悪の場合、抜歯をしなければならないこともあります。歯科医院で定期的に検診を受け、虫歯や歯周病の有無をチェックするようにしましょう。

歯科医院での治療法

鳥取市 歯医者 歯周病

歯磨き指導

歯茎が腫れた原因が、歯周病が原因と考えられる場合は、ブラッシング指導を行っています。歯磨きをしっかりと行い、口腔内を清潔に保ちます。

歯石除去

日常のブラッシングはもちろん重要なことですが、定期的に歯科医院を受診して専用の機械や器具を使って歯石除去を行う必要があります。

歯石は日常のブラッシングでは除去することが困難です。特に歯茎の中に隠れた歯垢や歯石を取り除くことが必要です。思考や歯石を取り除くことによって、歯茎の炎症を抑えることができます。

PMTC

PMTCは『Professional Mechanical Tooth Cleaning』の略で、歯科医院で行われる専門家による歯面清掃のことです。

PMTCは色々な機械や研磨剤を使用して、歯面全体を清掃します。プラークやバイオフィルムの除去、さらには歯に付着した着色の汚れを除去することができます。

PMTCを行うことによって、歯周病だけでなく虫歯に対しての予防効果が高くなります。

根尖性歯周炎に対しての治療

根尖性歯周炎になった場合は根管治療が必要です。根管内をきれいに洗浄しなければなりません。また、歯茎が腫れて膿が溜まっている場合は、歯茎を切開して溜まった膿を取り除かなければなりません。

もちろんその場合は局所麻酔下で行いますが、麻酔が切れた後は痛みが生じる可能性がありますので、当院では抗生剤の投与もしています。

智歯周囲炎に対しての治療

智歯周囲炎が原因として考えられる場合は、腫れている歯肉を洗浄し、抗生剤を投与します。しかし、歯茎が腫れるだけでなく、顔が腫れてくることがあります。

その場合は、抗生剤の飲み薬だけでは治らないことがあります。このような場合は、総合病院で抗生剤の点滴を行わなければなりません。

智歯周囲炎は放置していると、重症化することがあります。最悪の場合、頬部蜂窩織炎となって頸部まで腫れることがあります。そうなると呼吸困難になり、入院しなければならなくなることがあります。智歯周囲炎と疑われる場合は早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

智歯周囲炎の予防法

鳥取市 歯医者 歯周病

正しいブラッシング

親知らずの周辺は汚れが溜まりやすく、歯ブラシの毛先が届きにくいのが現状です。正しいブラッシングを行い、特に親知らず付近は少し時間っをかけて丁寧に磨く必要があります。

生活習慣の改善

智歯周囲炎は体調が悪い時、ストレス、睡眠不足などにより進行しやすくなります。充分な睡眠、バランスの良い食事を摂り、日頃から規則正しい生活習慣を送ることを心掛けましょう。

抜歯

歯ブラシで一生懸命に歯磨きをしていても、歯茎が腫れてくるようであれば親知らずの抜歯をおすすめします。

まとめ

歯茎が腫れた場合は早めに歯科医院を受診するようにしましょう。歯茎の腫れは初期の段階であれば適切に処置することが可能になります。逆に放置すると虫歯、歯周病、智歯周囲炎などが進行していく可能性があります。

口の中の健康を長期的に維持していくためには、早期発見・早期治療がとても重要です。また、歯茎の腫れの予防のためにも定期的な歯科検診を受けていただきたいと思います。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

マウスピース矯正で後戻りする原因とは?防ぐ方法や対処法を解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

マウスピース矯正をしている女性

マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整える方法として人気があります。

しかし、治療後に歯が元の位置に戻る、後戻りの問題が気になる方も多いのではないでしょうか。整えた歯並びを維持するためにも、後戻りが起こる原因やその予防方法などについて、しっかりと理解しておくことが大切です。

この記事では、マウスピース矯正の後戻りに関する疑問を解消し、効果的に歯並びを維持するための方法を詳しく解説します。マウスピース矯正を検討している人だけではなく、現在マウスピース矯正をしている方もぜひご覧ください。

マウスピース矯正は後戻りしやすい?

マウスピース矯正は後戻りしやすいのか考える女性

後戻りとは、矯正治療で整えた歯並びが元の状態に戻る現象のことです。矯正治療直後の歯や歯茎、顎の骨は完全に安定するまで時間がかかります。歯周組織が不安定な状態のため、適切なケアを行わないと歯が元の位置に戻るのです。

マウスピース矯正が他の矯正方法と比べて特に後戻りしやすいということはなく、後戻りのリスクは、矯正方法に関わらずあります。

重要なのは、矯正治療後に歯を安定させて後戻りを防ぐことです。適切な管理とケアを行えば、どの矯正方法でも整えた歯並びを持続できます。

マウスピース矯正で後戻りする原因

虫歯でマウスピース矯正が後戻りして気にする女性

マウスピース矯正で後戻りする原因は以下のとおりです。

保定装置(リテーナー)の装着時間の不足

マウスピース矯正後、歯並びを安定させるためにはリテーナーの装着が重要です。リテーナーには、取り外し可能なものや固定式のものなど、様々な種類があります。

取り外し可能なタイプは、患者さま本人の管理が必要です。装着時間が不足した場合は、後戻りする可能性が高まります。

そのため、食事やブラッシングのとき以外は、リテーナーを常に装着してください。後戻りの程度が大きい場合は再矯正が必要になることもあるので、治療後も指示通りにリテーナーを着け続け、整えた歯並びを保つように努めましょう。

悪習癖

うつ伏せ寝や口呼吸、舌癖などの悪習癖も後戻りを引き起こす原因です。これらの習慣が続くと歯や顎に不自然な圧力がかかり、矯正で動かした歯が元の位置に戻りやすくなるでしょう。矯正後は歯並びに悪影響を与える悪習慣に早めに気づき、改善するよう心がけてください。

親知らずの影響

親知らずは、矯正治療後に歯並びに影響を与えます。

親知らずが正しくない向きに生えたり生えるスペースが不足していたりすると、隣接する歯に圧力をかけて後戻りが起こる可能性があるのです。埋伏した親知らずが骨や周囲の組織に圧力をかけることでも、歯並びが乱れる場合があります。

矯正後に後戻りが起きないよう、先に親知らずを抜いておくケースも少なくありません。

虫歯や歯周病

虫歯や歯周病が進行すると歯を支える骨が弱くなるため、後戻りしやすくなります。そのため、矯正後も徹底したセルフケアや歯科医院でのメンテナンスを続け、虫歯や歯周病の予防をすることが不可欠です。

定期的に歯科検診を受けることで、もし虫歯や歯周病になったとしても早期に発見して治療を受けられます。歯の健康を維持することが、後戻りを防ぐための大切なポイントのひとつです。

加齢による歯の位置の変化

加齢に伴い、歯並びが変わることがあります。年齢を重ねることで歯が磨耗し、歯茎も徐々に痩せていくからです。

これらの変化によって噛み合わせにも影響が出て、結果として歯が移動することがあります。

マウスピース矯正の後戻りを防ぐ方法

マウスピース矯正の後戻りを防ぐためリテーナーの装着時間を守る女性

マウスピース矯正の後戻りを防ぐ方法は以下のとおりです。

リテーナーの装着時間を守る

マウスピース矯正後、歯並びを維持するためにはリテーナーの装着が欠かせません。特に矯正終了直後は歯が動きやすいため、リテーナーを正しく装着して歯並びを固定することが後戻りを防ぐためには重要です。

自己判断でリテーナーの装着をやめたり、装着時間を短くしたりするのは避けましょう。歯科医師に指示された装着時間を守ることで、後戻りを防いで整えた歯並びを維持できます。

リテーナーの管理を徹底する

リテーナーの適切な管理も、後戻りを防ぐための大切なポイントです。リテーナーが汚れたり破損・変形したりすると、正しく装着できなくなって後戻りを招く可能性があります。

例えば、プラスチックでできたリテーナーは熱に弱いです。変形する恐れがあるため、つけたまま熱い飲み物を飲んだり熱湯で洗ったりするのは避けましょう。

また、取り外し可能なタイプのリテーナーは、定期的に洗浄して清潔に保ってください。破損や変形が見られた場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

悪習癖の改善

後戻りを防ぐためには、うつ伏せ寝や口呼吸、舌癖などの悪習癖を改善する必要があります。これらの癖が続くと歯や顎に不自然な圧力がかかり、矯正後の歯並びに悪影響を及ぼすのです。

このような悪習癖がある場合は、早急に改善するように意識的に行動してください。悪習癖を改善することで、後戻りのリスクを軽減できます。

口内を清潔に保つ

口内ケアを徹底することも、後戻りを防ぐための大切なポイントです。歯垢(プラーク)や歯石が蓄積すると虫歯や歯周病の原因になり、歯並びに影響を与える可能性があります。

特に、歯周病が進行すると歯を支えている骨が溶けて歯が不安定になるため、後戻りしやすいです。自宅での丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院での検診やクリーニングを受けて虫歯や歯周病を防ぎましょう。

マウスピース矯正で後戻りが始まったときの対処法

後戻りしていると気付いて歯科医院を受診した男性

後戻りしていると気付いたときには、まずはできるだけ早く歯科医師に相談するのが重要です。専門家の判断を仰ぐことで、後戻りの進行具合やその原因を正確に把握できます。

どのような対策が適切かを指示し、必要に応じてリテーナーの調整や再治療を提案してくれるでしょう。放置すると後戻りが進行するため、早期に対処する必要があります。自分で解決しようとせず、歯科医師のサポートを受けてください。

マウスピース矯正で後戻りが始まったときの主な対処法は、以下のとおりです。

リテーナーの装着を続ける

後戻りがごく軽度な場合には、リテーナーの装着を続けることで歯並びを改善できる場合があります。

ただし、装着時に痛みや不快感を感じる場合は、無理に装着を続けるのは避けてください。痛みや不快感が悪化する恐れがあるでしょう。

リテーナーを再製作する

リテーナーが合わなくなった場合は、再製作することができます。歯列にフィットするリテーナーにすることで、後戻りのリスクを減らせるでしょう。

ただし、再製作したリテーナーを装着しても、矯正直後の歯並びに戻すことはできません。後戻りの進行を防げるだけということを知っておきましょう。

再矯正をする

後戻りが大きく進行してリテーナーでは改善できない場合には、再度矯正治療を行う必要があります。再矯正治療では再度マウスピース矯正を行うことが多いですが、場合によってはワイヤー矯正に切り替えることもあるでしょう。

後戻りが少ないほど短期間で治療が終わり費用も抑えられるため、早期に発見して対応することが重要です。

まとめ

マウスピース矯正によって歯並びが綺麗になった女性

マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整える治療法として人気がありますが、治療後の後戻りが心配な患者さまも多いでしょう。後戻りの原因としては、リテーナーの装着不足や悪習癖、虫歯・歯周病などが挙げられます。

しかし、これらはしっかりと対策することで防げるものです。リテーナーを正しく装着することや、歯の健康を維持することを心がけましょう。

また、定期的に歯科検診を受けることも重要です。万が一後戻りが起こった場合でも、定期検診を受けていれば、早急に発見して対処することができます。

マウスピース矯正での後戻りにお悩みの方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

小児歯科治療と注意すべこと

最近、子どもさんの歯科治療や虫歯の予防方法についてのお問い合わせがあります。小児歯科では、成長期の口腔内において、長期にわたり健康を維持していくことを念頭に置き、適切な治療法や、予防による指導を行っていく必要があります。本日は、小児歯科として、子どもへの治療法や指導についてお話します。

虫歯治療

虫歯の治療においては、大人の治療法とほとんど変わりありません。そして、虫歯の進行度によって、治療方法が異なってきます。

初期虫歯(Co~C₁)

初期の虫歯の場合は、歯の表面にフッ素塗布を行うことが多いかと思います。フッ素は、歯の再石灰化を促進すると同時に歯質強化の働きがあります。このことにより、虫歯の進行を防ぐことができます。

進行した虫歯(C₂)

初期の虫歯の場合は、フッ素塗布を行うことが多いですが、ある程度、虫歯が進行した場合は虫歯の部分を除去してレジン(プラスチック)で充填する必要があります。

虫歯が歯髄まで到達した場合(C₃)

虫歯が神経まで進行している場合、抜髄(歯髄処置)を行う必要があります。C₂以上になると、フッ素塗布では治療が困難になります。

さらに虫歯が進行した場合(C₄)

さらに乳歯の虫歯が進行して、歯髄が壊疽を起こしているケースは、永久歯と同様に抜歯するケースがあります。ただ、乳歯の抜歯はできるだけ避けなければなりません。

乳歯はいつか永久歯に生え変わるので軽い気持ちで考えている保護者の方もいらっしゃいます。しかし、乳歯を早期に喪失すると、後に生えてくる永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。

乳歯を早期に喪失するとで永久歯に及ぼす悪影響

乳歯を早期に喪失すると、歯並びが悪くなります。これは隣在歯が傾斜して、後に生えてくる永久歯が正しい位置に生えてこない可能性があるためです。

また、歯を失うことで、よく噛んで食べることが困難になっていくため顎の発達にも影響してきます。そのため、乳歯を早期に喪失することはできるだけ避けなければなりません。

当院では早期に乳歯を失った場合は、保隙装置を装着することをおすすめしています。保隙装置とは、歯の隙間を保つ装置で、代表的な保隙装置として、『バンドループ』『リンガルアーチ』などがあります。

このような保隙装置を装着することにより、抜いた歯の隣の歯が傾斜するのを防ぐようにし、後に生えてくる永久歯が正常な位置に生えてくるようにしています。

予防処置

フッ素塗布

虫歯の予防には『フッ素が効果がある』とよく耳にすることがあると思います。フッ素には再石灰化を促進すると同様に、歯質を強化する効果があります。

特に子供の歯においては、乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄く、虫歯になりやすいです。また、永久歯の生え始めは幼若永久歯と言い、虫歯になるリスクが高い状態にあります。そこにフッ素塗布を行うことで、歯質の強化を図り、虫歯予防に大変効果を期待できます。

よくフッ素塗布は子供に行うイメージがあります。子供に比べて大人の場合は効果が弱いと言われていますが、全く効果がないわけではありません。

シーラント

シーラントは小児の虫歯予防処置として、フッ素塗布と並んでよく行われています。シーラントは奥歯の溝をプラスチックの樹脂で埋める予防処置です。

虫歯の好発部位は歯の咬合面の溝です。この溝は歯ブラシの毛先が届きにくいので、虫歯になりやすいです。そこで、咬合面の溝にプラスチックのようなものを溝に埋めることにより、虫歯になりにくします。

歯列不正や噛み合わせの治療

矯正治療

小児の矯正治療には、第一期治療と第二期治療に分かれています。

第一期治療では、乳歯のみまたは乳歯と永久歯が混在している時期に行われる治療です。大体、3~12歳頃の治療です。

第一期治療は、顎の成長をコントロールし、正しい歯並びを促すことを目的といています。主に床矯正が行われ、取り外し式の装置が使用されることが多いです。

第二期治療では、歯の表面にブラケットを装着したワイヤー矯正が使用されます。第二期治療では、大人の矯正と考えてもよいと思います。

歯並びの状態によって、第一期治療から行うか、第二期治療から行うか変化していきます。歯並びが悪くなりそうな子供の場合は、早めに歯科医師に相談されることをおすすめします。

習癖の改善

指しゃぶりや舌癖などが原因で歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。指しゃぶりや舌癖がある子供はその習慣を直すトレーニングをする必要があります。

指しゃぶりをやめさせる方法

指しゃぶりは3歳頃までは、歯並びに影響を及ぼすことはほとんどありません。ですので、3歳頃までは無理に辞めさせる必要はないと思います。

しかし、4歳以降も指しゃぶりをしている場合は歯並びに影響を及ぼす可能性がある為、辞めさせなければいけません。

ただ、辞めさせるといっても、きつく叱ったりすることはやめましょう。子供に根気よく「指しゃぶりするとダメだよ」と言い聞かせをしなければなりません。おもちゃを使って遊んだり、本を読んであげたりして、気をそらして指しゃぶりをやめさせることも一つの方法です。

舌癖をやめさせる方法

舌癖をやめさせるためには子供に舌の正しい位置や嚥下方法を教え習慣化させるようにします。また、舌癖がどうしてもやめられない場合は、歯科医院でMFT(口腔筋機能療法)を受けることをおすすめします。

MFT(口腔筋機能療法)とは歯の周囲にある口腔周囲筋の機能を改善する訓練法です。このMFTによって舌癖が改善されることが多いです。また、舌癖のほかに、口呼吸が改善することもあります。

外復治療

子供が転倒した際に歯を損傷し、歯が欠けたり、脱臼することがあります。その場合は早急に歯科医院を受診するようにしてください。

注意すべきこと

子供に対しての心理的配慮

子供は歯科治療に対して、恐怖心を抱いていることが多いです。特に初めて歯医者さんに連れていかれると何をされるのか不安になってしまいます。

当院では子供の歯科治療を行うときは、痛みを最小限にすることを心掛けています。特に局所麻酔を行うときは注意が必要です。ゆっくりと丁寧に行うことが大切です。

怖がる子供に対しては、無理やり治療するのではなく優しく声をかけてあげ、できるだけリラックスさせて治療を行う必要があります。また、治療を行った後は褒めてあげることも大切だと考えています。

保護者の方の協力

保護者の方に協力していただきたいのが、歯磨き習慣です。子供が8歳になるまでは、親が仕上げ磨きをすることが大切です。歯磨きを嫌がる子供には、歯磨きの大切さを言い聞かせてあげたり、家族で一緒に歯磨きをする習慣を身に着けるのもよいのではないでしょうか。

また、歯磨き習慣と同時に食生活の改善も重要です。糖分の過剰摂取を避け、間食の回数を減らすことはとても大切です。食後は歯を磨く習慣を身に着けるようにしましょう。

定期健診

当院では3~4カ月に1回の定期健診をおすすめしています。虫歯や歯周病などの予防はとても大切です。また、定期健診をすることによって、問題が見つかっても、早期発見・早期治療が可能になります。

「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから」と考えずに、乳歯も永久歯と同様に健康を維持することが大切です。

まとめ

小児歯科は、虫歯を治すだけではありません。子供が長期に渡り、口の中の健康を維持するための土台作りだと考えています。

歯科医と親子で協力して適切な口腔ケアを行うことが一番大切なことだと考えています。そして、家族全員でいつまでも口の中の健康が維持できることを考えていきたいと思っています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

ワイヤー矯正の期間は何年くらい?短くする方法や長引くケースについて

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

ワイヤー矯正の期間は何年くらい?短くする方法や長引くケースについてイメージ

ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせを整えるための、一般的な矯正方法です。

しかし、ワイヤー矯正の仕組みや治療期間については、詳しく知られていないことも多いのではないでしょうか。「治療期間が長引くケースは?」など、疑問をお持ちの方もいるでしょう。

本記事では、ワイヤー矯正の基本的な仕組みや平均的な治療期間、治療が長引く原因とその対策について解説します。これから矯正を始める方や検討中の方は、治療をスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

ワイヤー矯正の歯を動かす仕組み

ワイヤー矯正の歯を動かす仕組みの説明を聞く患者

ワイヤー矯正は、歯の表面に装着したブラケットにワイヤーを通して歯に力を加え、少しずつ移動させて理想的な歯並びに整えていく方法です。

矯正装置が歯に一定の力をかけることで、歯と歯槽骨の間にある歯根膜という薄い膜の力がかかる側は圧縮され、破骨細胞によって骨が溶けます。反対側では歯根膜が引っ張られることで骨芽細胞が新しい骨を作ります。

この過程を繰り返すことで歯が少しずつ動き、目標の位置に近づいていくのです。

ワイヤー治療では定期的に通院し、ワイヤーを調整しながら歯に適切な圧力をかけ歯並びを段階的に整えていきます。そのため、歯科医師に指示されたタイミングでの通院が重要です。

ワイヤー矯正の平均的な期間

ワイヤー矯正の平均的な期間イメージ

ワイヤー矯正の治療期間は、一般的に1年から3年程度が目安です。

ただし、治療内容や患者様の口腔状態によって変動します。例えば、部分的な矯正の場合は、全体矯正と比べて歯を動かす距離が短いため、短期間で完了する傾向があり、2ヶ月から1年半程度が目安です。

奥歯を含めた全体的な歯並びを整える場合は、治療期間が長くなる傾向にあり、1年から3年程度が目安とされています。

また、抜歯の有無も治療期間に影響します。抜歯を行う場合は歯の移動距離が増えるため、治療期間が長引く可能性が高いでしょう。

ワイヤー矯正の期間が長い理由

なぜワイヤー矯正の期間が長いのか理由を問うイメージ

ワイヤー矯正には数年の時間を要することが多いです。その理由は、歯を安全かつ確実に動かすための仕組みにあります。

歯は少しずつしか動かせないから

先述したとおり、歯の移動には歯を支える骨である歯槽骨と歯の間にある、歯根膜という組織の性質を利用します。歯根膜が伸縮・引き延ばされ、周囲の歯槽骨が吸収・再生するプロセスを繰り返すことで、歯が徐々に動くのです。

しかし、ワイヤー矯正で1ヶ月に動かせる距離は0.5mmから1mm程度のため、歯並びを整えるには長い期間が必要となります。

歯を早く動かそうと強い力をかけると、歯茎や神経が損傷したり歯根が溶けたりするリスクがあるため、矯正では適度な力を継続的に加える必要があります。トラブルを避けるためにも、歯への負担を最小限に抑えつつ、安全に歯を動かしていくことが重要です。

保定期間が必要

矯正治療が終わった後には、保定期間と呼ばれる期間が設けられます。保定期間では、動かした歯が新しい位置で安定するよう、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着して維持しなくてはいけません。

保定期間は矯正治療にかかった期間と同程度必要とされるため、全体の治療期間がさらに延びるのです。保定装置の装着時間は1日20時間以上とされていますが、一般的には徐々に時間を減らしていきます。

ワイヤー矯正の期間が長引くケース

ワイヤー矯正の期間が長引くケースを説明する歯科医師

ワイヤー矯正は、美しい歯並びを実現するために効果的な治療法ですが、治療期間が予定よりも長くなるケースも少なくありません。治療が長引く原因には、さまざまな要因が関係しています。

ワイヤー矯正の期間が長引くケースは、以下のとおりです。

重度の症例の場合

歯並びや噛み合わせが著しく乱れているケースは、治療期間が長くなる傾向にあります。特に、歯と歯が重なり合う叢生と呼ばれる状態が重度の場合は抜歯を伴うケースが多く、歯を移動させる距離が増えて治療期間が延びることがあります。

また、出っ歯や受け口など骨格的な問題がある場合は、外科手術が必要になることもあります。これにより、治療がさらに複雑化して期間が長引く要因となるのです。

悪習癖がある場合

舌で前歯を押す癖や頬杖をつく癖などがある場合、歯に余分な力が加わり治療計画通りに歯が動かなくなる可能性があります。矯正治療をスムーズに進めるためには、治療中にこのような悪癖を改善することが重要です。

定期通院を怠った場合

ワイヤー矯正では、通常1~2ヶ月ごとに調整が必要です。この定期検診を怠ると、歯の移動が計画通りに進まなくなり、治療期間が延びるリスクが高まります。

また、虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断して歯科治療が優先的に行われます。重度であるほど治療に時間がかかって中断している期間も長くなるため、定期検診で初期段階に発見・治療することが重要です。

歯の動きが遅い場合

歯の動く速度には個人差があります。一般的には代謝が良い若い人ほど歯が動きやすいとされていますが、若いからといって必ずしも治療がスムーズに進むわけではありません。

予想以上に歯が動かない場合は、治療期間が延長する可能性があります。

医師の技術や経験が不足している場合

歯科医師の経験や技術が不十分な場合、治療が計画通りに進まず治療期間が長引くケースがあります。そのため、矯正治療を始める際には、経験と知識が豊富な歯科医師を選ぶことが重要です。

予約が取りにくい場合

治療中の定期検診が予約しにくい場合、矯正装置の調整が滞って治療期間が延びる可能性があります。特に、患者数に対して十分な人員が確保できていないクリニックでは、予約が取りにくいことがあります。

矯正治療を円滑に進めるためには、予約が取りやすいクリニックを選ぶこともポイントです。

ワイヤー矯正の期間を長引かせないためにできること

ワイヤー矯正の期間を長引かせないためにできることとして使用する歯間ブラシのイメージ

ワイヤー矯正の治療期間を予定どおりに終わらせるためには、食事に注意したり歯科医師の指示を守ったりすることが重要です。以下に、矯正治療を長引かせず、スムーズに進めるためのポイントを紹介します。

丁寧な口腔ケアを心がける

虫歯や歯周病などの口内トラブルが発生すると、矯正治療を中断して歯科治療を優先することが多いです。矯正治療を中断するとその分治療が長引くため、丁寧な口腔ケアを徹底してトラブルを起こさないよう心がける必要があります。

歯磨きをする際は、歯ブラシ以外にも歯間ブラシやタフトブラシを活用して、ブラケットやワイヤーの隙間の汚れもしっかり取り除きましょう。また、歯科医院で歯磨き指導を受けることで、セルフケアの質を向上できます。

食べ物の選び方に注意する

硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は、矯正装置を破損させる原因になります。装置が破損すると、新しい装置を装着するまで治療が滞り長引くでしょう。

また、治療が遅れるだけでなく、口腔内を傷つけるリスクもあるため注意が必要です。

矯正期間中は、装置に負担をかけないように食材を小さく切るなどの工夫をしましょう。もし装置が外れた場合には、早めに歯科医院を受診してください。

リテーナーを適切に使用する

矯正装置が外れた後も、リテーナーを使用して歯並びを維持することが大切です。リテーナーの装着を怠ると、歯が元の位置に戻る可能性があり、再治療が必要になることがあります。

そのため、歯科医師に指示された期間、しっかり装着するよう心がけてください。

まとめ

ワイヤー矯正の期間を終え笑顔が美しい女性

ワイヤー矯正は、美しい歯並びを実現するために効果的な治療法です。

しかし、様々な原因によって治療期間が長くなる可能性があるのを、知っておくことが重要です。治療が長引く原因を知ることで、治療中のトラブルを回避しやすくなります。

また、日常生活での口腔ケアや定期検診の徹底、医師選びなど、ご自身でできる対策を実践することで、治療期間を長引くのを防げるでしょう。

ワイヤー矯正を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

当院は、痛みに配慮した優しい治療を心がけて診療を行っています。むし歯・歯周病治療だけでなく、矯正治療や小児歯科、インプラント治療など、幅広い診療に力を入れています。

ホームページはこちら予約・お問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。



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