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確実な歯科治療へ~チームワークの向上と重要性~

皆さんは、歯の痛みや不安など抱えて歯医者さんへ行き、痛みを取ってもらおうと来院されると思います。

歯医者さんに行くと以前は、すぐにレントゲン撮影や口腔内検査写真などを撮って歯科医師が説明し、すぐに治療していましたので、多くの人が、歯医者さんに行くと歯科医師が診断・治療し、歯科衛生士が 補助につく。といったイメージが強いのではないでしょうか 。もちろん 現在でも歯科医師が診断 治療を行うスタイルは現在も変わりません。

歯科医院には、歯科医師・ 歯科衛生士・ 歯科技工士など様々な 専門家がいます。 これらの専門家を担ったスタッフが、連携することで、患者さんが満足できる治療ができ 、口の中の健康を守ることができるのだと思っています。 チームワークというものが、とても重要になってきます。

当院では 歯科医師 ・歯科衛生士 ・歯科技工士・歯科助手・トリートメントコーディネーターという5つの専門で配置しています。 医院長をはもちろんのこと、スタッフ全員で緊密に 情報交換を行っています。

~スタッフ同士の緊密なコミュニケーション~

*ドクター同士のコミュニケーション

当院では矯正治療・インプラント治療など専門性の高い治療は 、専門医が治療を行っています。 矯正治療やインプラント治療を行うにあたって、 ただ単に その治療を行うだけでなく、 いつも コミュニケーション・連携を取りながら確実な治療を行うようにしています。 例えば 矯正治療を行っている際に、虫歯が見つかった場合、 一度 ワイヤーを外して虫歯の治療を優先に行うこともあります。 それは ワイヤー矯正中 の ワイヤーが邪魔になって虫歯の治療が困難な場合など 当てはまります。 歯科治療はもちろん矯正治療・インプラント治療 も個々で行うケースもありますが、 そこに虫歯治療が必要な場合は、並行して治療を行うようにしています。

 

*歯科衛生士同士の緊密なコミュニケーション

当院では、歯科衛生士は 、ブラッシング指導・歯石除去などの 予防、歯科治療の補助、 印象採得 (口腔内スキャン)なども 担当しています。特に 当院で力を入れているのは、 患者さん 一人一人とコミュニケーションをとることです 。患者さんがどのように治療を希望されているのか 、食生活・日常の習慣などをしっかり把握し スタッフ一同で情報共有を行うようにしています。 情報共有をすることで、どの歯科衛生士が患者様に担当したとしても問題なく指導ができるようになります 。当院では予防歯科に力を入れているので情報を共有することで ブラッシング指導 ホームケアの指導などに役立ちます。 そして 患者さんが不安に思われていること、 歯の悩みをしっかりと把握することができ 、歯科治療にも大いに役立つことになります。

 

*カウンセリング 担当のトリートメント コーディネーター

カウンセリングには4つの種類のカウンセリングがあります 。①初診カウンセリング ② セカンド カウンセリング③ 補綴 カウンセリング ④アフター カウンセリング  この4つのカウンセリングにおいて 、カウンセリング 担当のスタッフが患者様の声をお聞きし、 患者さん 一人一人にあったベスト治療をお伝えしています 。事前に歯科医師と 情報共有し 患者さんにとってベストの治療を歯科医師が スタッフ に伝達し 説明していきます 。歯科医師も患者様と誠実に向き合って説明することがありますが トリートメントコーディネーターも同様に説明することはあります。 患者様の不安や悩みをできるだけ軽減させるために大切な方法と考えています。 カウンセリングでは、過去も含め 歯科治療に対しての不安や 問題点があったかどうか など お聞きしています。 当院ではそのような不安や悩みをできるだけ早く解消し 前向きに歯科治療に取り組んでいくためにカウンセリングを行っています。

歯医者 虫歯 歯周病 コーディネーター

 

*歯科技工士との情報共有

当院では、歯科技工士が常在しており、院内技工も行っております 。光学印象(口腔内スキャナー)で口腔内をカメラでスキャンして、3Dデータをデジタルで取得しています。スキャニングの性能に優れ、口腔内の細部まで精密に捉えることができます。セレック治療 を利用し、 補綴物などを作製しています。 3Dデータを行った画像で、少しでも疑問に生じることがあれば 技工士は院長に確認・ 相談します。 精密な 補綴物を作製するには大切なことだと思っています。 出来上がった 技工物 においては、かなりの精密な状態で、被せを装着する時は、ほとんど 調整する必要がありません。

 

~精密な 歯科治療 効率的な治療~

患者さんに喜ばれる 歯科治療をするために、まず 患者さんの悩む 不安や悩みをお聞きし、 以前の歯科治療においての経験などを考慮した上で 治療計画や 予防歯科における指導、 被せ物の種類や形態などを細かく行っていく必要があります。 そのためには1人の患者さんを担当した歯科衛生士、 歯科医師が情報を認識するため するだけではなく スタッフ全員が認識しなければなりません。 そのために チームワークをしっかりとしていかないといけないと考えております。

 

~患者さんも 家族の一員~

以前は 歯が痛むと何か症状があった時 、患者さんが来院される歯科医院。と考えていましたが、 現在は少し考え方が変わってきています。 当院では、患者さんの歯の健康を維持し いつまでも食事を楽しむために安心して来ていただける歯科医院でありたいと思っています 。そのためには 担当した歯科医師、歯科衛生士だけではなく スタッフ全員で協力して治療や予防に対する意識を向上させていく必要があります。 また、患者さまにも歯科医院に定期的に通うことは生活の一部だと考えていただきたいと思っています。 そして 医院スタッフス チーム一丸となってお一人お一人のお口の中の健康を保っていただきたいと思っております。

 

~院内スタッフミーティング~

当院では、月に1回 もしくはその都度、 全スタッフが集まって ミーティングを行っております 。ミーティングは患者さんの情報の共有を主な目的としています。 どの歯科衛生士でも全ての患者様に対応できるようにしています。問題点とあれば、次につなげるように指導していき、患者様のに対しても共有できるようにしています 。また、新しい治療法 ・新しい材料についても 勉強会を行いスキルアップにつなげていきたいと考えています。 歯科治療も日進月歩し続けています。 当院もスタッフ一同 向上心を持って歯科治療を行っていきたいと思います 。

また、何か気になる点がございましたら お気軽にご相談ください。

 

ホワイトニングができない人・白くできない歯について詳しく解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

歯の色のサンプルを並べる

ホワイトニングを行うと、ご自身の本来の歯の色よりも白くできます。歯の黄ばみに悩んでいる人に向いている施術です。

しかし、ホワイトニングはすべての人に効果がある方法ではありません。歯の質や体質などによって、ホワイトニングできない人がいるのです。

今回は、ホワイトニングができない人やホワイトニングの効果が出ない歯について解説します。ホワイトニングできない人が歯を白くする方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングとは?

オフィスホワイトニングを受ける女性

ホワイトニングとは、加齢や着色汚れによる歯磨きでは落とせない歯の黄ばみを、薬剤を使って除去する方法です。

歯の表面に過酸化水素という薬剤を塗布することで、黄ばみを分解して漂泊します。そのため、歯の黄ばみを落とすだけでなく、本来の自分の歯の色よりも白くできることが特徴です。

人体に害を及ぼさない程度の濃度の薬剤を使用するため安全ですが、歯の状態や体質などによっては悪影響を及ぼすことがあります。そのため、すべての人がホワイトニングできるわけではなく、お口や体の状態によってホワイトニングできないことがあるでしょう。

ホワイトニングができない人とは?

体の前でバツを作る女性

ホワイトニングできない人は、以下のとおりです。

18歳未満のこども

乳歯や生えたばかりの永久歯には、ホワイトニングの薬剤によるリスクがあると考えられています。そのため、18歳未満のこどもはホワイトニングを受けられません。

乳歯は永久歯よりも色が白いことが多いため、こどもの歯の黄ばみは着色汚れが原因といわれています。こどもの歯の黄ばみが気になる場合は、よく歯を磨く、歯科医院でクリーニングを受けるなどして対処しましょう。

虫歯や歯周病がある人

虫歯や歯周病がある場合、ホワイトニングの薬剤の影響で歯がしみる可能性や、歯や歯茎に炎症が起きる可能性があります。虫歯や歯周病の治療が終わればホワイトニングできることが多いので、まずは歯科治療を受けましょう。

妊娠中・授乳中の人

ホワイトニングの薬剤によって、胎児や乳児、母体に影響が出る可能性があるため、妊娠中や授乳中の人はホワイトニングできません。

つわりが起きやすい妊娠初期や育児が忙しい乳幼児期は、歯磨きが丁寧にできない場合や、定期的な通院が難しい場合も多いです。妊娠中や授乳中に歯の黄ばみが気になる原因は、着色汚れの可能性が高いでしょう。まずは歯科医院でクリーニングを受けるとよいでしょう。

歯にヒビがある人や知覚過敏の人

噛む力が強い、食いしばりがあるなどが原因で歯に細かなヒビがある人や、知覚過敏の症状がある人は、ホワイトニングできないことがあります。ホワイトニングの薬剤により歯がしみる・痛む症状が出ることがあるためです。

歯がしみるのは、エナメル質の下にある象牙質に刺激が伝わることが原因です。噛む力の強さや食いしばりなどが原因でエナメル質にヒビが入っている場合や、加齢や歯周病の影響で歯茎が下がって象牙質が露出している場合、ホワイトニングの薬剤の刺激が象牙質に伝わりやすいでしょう。そのため、知覚過敏の症状が出るのです。

ただし、ホワイトニングの薬剤の種類を変更したり薬剤の濃度を低くしたりすると、ホワイトニングできることもあります。歯がしみる症状が出やすい人や知覚過敏の症状がある人は、一度歯科医師に相談するとよいでしょう。

無カタラーゼ症の人

体内でカタラーゼという酵素を作れない疾患がある人の場合、ホワイトニングできません。オフィスホワイトニングでは歯の表面に過酸化水素を塗布しますが、無カタラーゼ症の人は過酸化水素を分解できないのです。

過酸化水素は少量であれば体に害はありませんが、無カタラーゼ症の人の場合、過酸化水素を分解できず、口内がただれる可能性があります。最悪の場合、口内の細胞が壊死する危険性があるでしょう。

光線過敏症の人

光線過敏症とは、日光によって肌に赤みや腫れ、かゆみなどの症状が出る疾患です。

オフィスホワイトニングの場合、歯の表面に薬剤を塗布したあと、光を照射することで歯を白くします。照射される光は日光とは違いますが、光線過敏症の人の場合、体に悪影響が出る可能性があるため、ホワイトニングできません。

成長が不十分な歯がある人

エナメル質形成不全や象牙質形成不全など、成長が不十分な歯の場合、歯に強い痛みがでることがあります。成長が不十分な歯がある人は、ホワイトニングできないので注意してください。

ホワイトニングで白くできない歯とは?

顎に手を当てて考える女性

ホワイトニングの薬剤で白くできない歯は、以下のとおりです。

虫歯治療した歯

ホワイトニングの薬剤は天然歯にしか反応しないため、虫歯治療したことのある歯の詰め物や被せ物はホワイトニングできません。

部分的にレジン(白い詰め物)やインレー(部分的な詰め物)がある場合、ホワイトニングによって白くなった自分の歯と詰め物の色に差が生まれることがあります。被せ物の場合も、隣の歯の色と差が生まれるでしょう。

神経のない歯

天然歯でも、神経が死んでいる歯にはホワイトニングの薬剤が反応しないため、神経のない歯はホワイトニングできません。

神経のない歯を白くしたい場合、歯の表面に薬剤を塗るオフィスホワイトニングやホームホワイトニングではなく、歯の中に薬剤を詰めるウォーキングブリーチという方法が適しています。

テトラサイクリンの影響がある歯

こどもの頃に服用した抗生物質の影響で変色した歯は、ホワイトニングの薬剤が効きにくいためホワイトニングできないことがあります。

軽度の変色であれば通常よりも長期間かけてホワイトニングすれば効果が出ることもありますが、グレーっぽく暗く変色している場合には、ホワイトニングの薬剤の効果が出ないことが多いです。

ホワイトニングができない人が歯を白くしたい場合はどうする?

ホワイトニング用のマウスピース

歯の質や体質によってホワイトニングできない人が歯を白くする方法は、以下のとおりです。

ホームホワイトニングをする

過酸化水素や光照射が原因でホワイトニングできない場合、ホームホワイトニングであれば行えます。

オフィスホワイトニングで使用する薬剤には過酸化水素が含まれますが、ホームホワイトニングでは過酸化尿素が含まれた薬剤を使用します。そのため、無カタラーゼ症の人でもホームホワイトニングは実施可能です。

オフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングで使用する薬剤のほうが濃度が低いので、歯がしみる症状が出やすい人や歯にヒビが入っている人、知覚過敏の症状がある人でもホワイトニングできることがあります。

歯の質や体質によってホワイトニングできない人は、施術方法を変えることでホワイトニングできることがあります。まずは歯科医師に相談するとよいでしょう。

セラミック治療を受ける

虫歯治療をしたことがある歯やホワイトニングできない歯でも、セラミック治療を受ければ白くできます。

もともと詰め物や被せ物をしている場合、セラミックのインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)にやり替えするとよいでしょう。歯の表面を一層削り、つけ爪のようにセラミックを貼り付けるラミネートべニアという方法もあります。

ただし、健康な歯を削る必要がある、歯を削ることで歯がしみることがある、虫歯になりやすくなるなどのリスクがあるため注意してください。

まとめ

ホワイトニングで白くなった歯のビフォアアフター

ホワイトニングは歯の表面に過酸化水素という薬剤を塗布することで、歯磨きだけでは取れない歯の黄ばみを分解し、本来の自分の歯の色よりも白くできる方法です。

ホワイトニングの薬剤による体へのリスクがある、18歳未満のこどもや妊娠中・授乳中の人、無カタラーゼ症の人はホワイトニングできません。ホワイトニングの薬剤によって歯がしみるなどの影響がでやすい、虫歯や歯周病の人や知覚過敏の症状がある人も、ホワイトニングは避けたほうがよいでしょう。

歯の質や体質によってオフィスホワイトニングできない人は、ホームホワイトニングを実施できることがあります。セラミック治療を受けることも方法の一つです。

ホワイトニングができない人でも歯を白くできることがあるので、歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。

歯のホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

抜歯すべき時期と抜歯後の治療方法

皆さんは歯を抜くことに対してどう思っていらっしゃいますか 。

多くの方は、歯を抜かないでほしいと思っていると思います。 また 歯医者さんの立場からもできるだけ 歯を残すことを第一に考えていますので 抜歯することは気持ちのいいものではありません 。できるだけ 抜歯は避けてたい 歯科治療方法です 。では 、どんな場合に抜歯をするのでしょうか。

①重度な歯周病

②重度な虫歯

③ 外傷による歯根 破折

④矯正治療において スペースを確保するための抜歯 (便宜抜歯)

以上の場合が考えられます。 少し詳しく説明します。

重度な歯周病

抜歯の原因で一番多いのは 歯周病によるものです 。歯周病は歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収していく 口腔内疾患です 。歯周病がどんどん進行していくこと、歯を支えている 骨が吸収して歯を上手に支えることができなくなり、歯そのものが、グラグラと動揺してきます。

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歯グラグラするようになると、食事をしている時など、 物を噛む力に耐えられなくなり強く痛むようになり 上手に食事ができなくなります。 このような状態になるとやむなく 抜歯をすることになります。 歯周病 も軽度な状態であれば 歯石除去 、ブラークコントロール 、ルートプレーニングなどの歯周病治療で対応できますが、 重度な歯周病になると 保存不可能になり 抜歯しなければなりません 。また、歯を抜歯したくないからといって、我慢してそのまま放置していると 両隣の歯に歯周病が波及し 悪影響を及ぼしてしまいます。そのようなことからも、重度な歯周病になった場合は、早めに抜歯しなければなりません 。抜歯することによって 両隣の歯における歯周病の広がりを最小限に防ぐことができます。

 

 

重度な虫歯

抜歯の原因で2番目に多いのは虫歯によるものです。 虫歯が重度になると歯冠 が崩壊し 残根状態になり 被せ物を製作したくても作ることができないケースが出てきます。 このようなケースは、抜歯しなければなりません 。また虫歯になっていても 歯冠が完全に崩壊していなくても 抜歯しなければならないケースがあります 。

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それは、虫歯によって歯髄炎になっていても、我慢して放置しているケースです。 歯髄炎になっていてもそのまま放置していると 今度は 根尖性 歯周組織炎になって、根尖部に膿が溜まってきます。

膿の大きさが小さいケースは、 根管治療で治ることもありますが、 混根尖病巣が大きくなると 抜歯しなければなりません 。混根尖病巣が大きい 根尖性歯周組織炎を放置していると、時に顎骨にまで感染して顎骨骨髄炎など引き起こすことがあります 。このようなケースは早めに抜歯しなければなりません。

外傷による歯根破折

歯根部分が 破折した場合は 、保存不可能なので早めに抜歯しなければなりません。 歯根破折が起こると亀裂が入った部分から細菌感染 が起こり 歯の周りの歯槽骨が吸収されてきます。 当然、咬合痛 や自発痛 を伴い うまく噛むことができなくなります。 放置すると他の歯に悪影響を及ぼしてしまいます。 ただ、歯冠破折の場合は 、保存治療も可能なケースは多いです 。破折した部分が 歯冠なのか、歯根なのか、はっきりと診断した上で、歯科治療を行わなければなりません。

矯正治療における 抜歯 (便宜抜歯)

顎骨が小さく 全ての歯が放出 スペースがない場合、 叢生と言って歯と歯が重なったり、前後の歯が互い違いに萌出して、並びがガタガタな状態を言います。 このようなケースは、 便宜 抜歯と言って 小臼歯を抜歯することで、全ての歯の萌出 スペースを作ることができます。抜歯する歯は主に 第一小臼歯です。

 

親知らずの抜歯

よく親知らずは抜いた方がいいですか?と患者さんから質問されることがあります。 親知らずは 必ずしも 抜く必要はありません。 親知らずが綺麗に萌出していて、上下の歯 しっかりと噛み合った状態で全く症状がない場合は 抜歯する必要はありません 。

親知らずと 抜歯した方がいい ケース

親知らずに歯茎がかぶっている状態

親知らずに歯茎がかぶっている状態

 

親知らずが斜めに生えてきているケース

親知らずと手前の歯との間が不潔域となり、汚れがたまりやすくなります。そうなると、両方の歯が、虫歯や歯周病になってしまします。早目に抜歯した方が良いと思います。この状態を放置していると、歯周炎を起し歯肉の腫れや痛みを伴います。仮に、症状が治まったとしても、汚れが溜まりやすいため、再度、細菌感染を起し、歯肉の腫れを繰り返すようになります。智歯歯周炎が起こった場合は、早目に抜歯した方がいいと思います。その他に親知らずが虫歯になった場合も抜歯した方がいいと思います。ただ、親知らずがきれいに萌出していて、ブラッシングが出来るようなケースは、抜歯しなくてもいい場合もあります。その場合は、他の歯と同様の虫歯治療になります。かかりつけの歯医者さんとよく相談していただきたいと思います。

歯科治療の中で抜歯はできるだけ避けたい治療です。本来、歯科治療の原点は保存診療です。できるだけ、歯を残すことが、まず第一だと考えています。どうしても抜歯をしなければならない時は、抜歯後の治療法を考えていかなければなりません。抜歯後の治療法は3つあります。インプラント、ブリッジ、入れ歯です。

〜インプラント〜抜歯して失った部分に人工歯根を埋め入れて、人工歯を入れる方法です。

*利点

・寿命が長く長期間自分の歯と同じ感覚でしっかりと嚙むことができる。

・審美的に優れている

・周辺の歯に悪影響を及ぼさない

*欠点

・外科的手術が必要で患者さんの負担が大きい

・治療期間が長い(3ヶ月〜6ヶ月)

・保険外治療になるので、治療費が高価

〜ブリッジ〜抜歯した両隣の歯を削合し、固定式の連結した被せ物を入れる方法です。

 

*利点

・保険内治療で治療費が安価である

・治療期間が短い (1ヶ月~2ヶ月)

・違和感がない

・自分の歯のような感覚で噛むことができる

*欠点

・両隣の歯を削ることになる

・両隣の歯に負担がかかり 悪影響を及ぼす

・歯の寿命が短くなる(約6~7年)

~入れ歯~歯を失った部位に着脱が可能な人工歯を入れる 治療です。

 

*利点

・保険内の治療で治療費が安価である

・治療期間が短い(1~2ヶ月)

・外科的手術を必要としない

*欠点

・違和感がある

・硬いものは噛みにくい

・部分入れ歯の場合は、 金具をつけるため 審美的に劣る

・義歯の寿命が短い

・発音がしいくいことがある

・金具をつけた歯に負担がかかる

以上のように、抜歯後の治療は3つありますが、利点、欠点があります。抜歯する前には、抜歯後の治療を考えておく必要があります。今回は抜歯すべき時期と抜歯後の治療法についてお話しました。

何か気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。

 

 

インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれたインプラントの模型と歯科用器具

インプラント治療は、一度の処置では終わりません。インプラント体とアバットメント、被せ物、それぞれを装着する際に処置を行います。そのため、インプラントは治療工程が多いといえるでしょう。

今回は、インプラント治療の流れと治療後の注意点について詳しく解説します。

インプラントとは

インプラントの模型を出して説明する男性

インプラントとは、歯を失った部分に人工歯根を挿入して、歯を取り戻す方法です。

歯を失った際の治療としては、ブリッジや入れ歯が一般的でした。近年、インプラント治療の理解が広がり、希望する人が増加しています。

歯は、口の中で見える部分と、下に隠れている歯根から構成されています。歯を失うと、支えとなる歯根も同時に失われるでしょう。インプラントは、歯根が完全にない状態の治療方法として選択されます。

インプラントの治療期間

机に置かれたカレンダーとファイル

インプラント治療は、一般的なブリッジや入れ歯とは違い、治療が完了するまでに3か月~1年かかるのが一般的です。

治療期間が長い理由として、歯茎の回復やインプラントが骨としっかりと結合するまでに時間がかかることが挙げられます。順調に進んだとしても治療の全行程が完了するまでに3か月は必要で、手術の内容や採用する処置によっては、半年~1年ほどの期間がかかることもあります。

インプラントの治療期間は、患者さまの骨の状態などにも左右されるでしょう。

インプラント治療の流れ

STEPと書かれた木のブロックを登る木の人形

インプラント治療の流れは、以下のとおりです。

カウンセリング

カウンセリングは、インプラント治療に対する不安や疑問を解消する場として設けられています。インプラントの基本的な情報、メリットとデメリット、インプラント以外の選択肢などを詳しく伝えます。

インプラントに関する不安や質問があれば、遠慮せずに相談しましょう。

検査・診察

インプラント治療前に、口腔内に問題がないか検査や診察を行います。まず、歯周病の検査を行い、歯型の採取や噛み合わせの確認をします。CTスキャンを活用して、顎の骨の密度や量など、詳細な検査も実施されるでしょう。

検査結果や患者さまの健康状態、被せ物の材質・形状・色などの具体的な希望をもとに、最適な治療計画を立てます。計画が確定したら、患者さまに内容を説明し、十分に理解・納得してもらったうえでインプラント治療を開始するのです。

インプラントの埋入

歯根の役割を果たすインプラント体を、患者さまの顎の骨にしっかりと固定します。具体的な手順としては、まず歯茎を開き、インプラントを固定するための穴をあけます。インプラント体を穴に埋め込み、開いた歯茎を縫合するのです。

一般的に、1本のインプラントを埋め込む際にかかる時間は15分程度ですが、治療する部分やインプラントの本数などによって変動します。抜歯や再生治療が必要な場合は、所要時間が延びるでしょう。

抜糸・仮歯の装着

手術後約2週間が経過したら、抜糸します。患者さまの状態や希望に応じて、仮歯を装着することもあるでしょう。

仮歯は、インプラントが完全に固定されるまでの待機期間中に、日常生活での食事や会話などに不都合や不快感が生じないように装着されます。

待機

インプラントを埋め込んだあと、インプラント体が顎の骨としっかりと結合し、一体化するまで待ちます。一体化を待つ期間は待機期間とよばれ、治療を受けた部位や骨の健康状態により異なりますが、約2~3か月の時間を要することが多いです。

トラブルや問題がない限り、基本的に待機期間中の来院は必要ありません。患者さまは、日常生活を過ごしながら自然にインプラントが骨と結びつくのを待ちます。

アバットメントの装着

インプラント治療の待機期間が終了したら、再度歯茎を開いてインプラントの結合状態を確認します。解析装置を使用して磁気をインプラントに当て、顎の骨とインプラントがしっかりと一体化しているかを確認するのです。

骨とインプラントが正常に定着していることが確認できたら、インプラントと人工歯を繋ぐアバットメントを取り付けます。アバットメントの装着後、歯茎の形状が自然に整うのを1〜2週間ほど待つのが一般的です。

人工歯の型取り

アバットメントに取り付ける人工歯の型取りを行います。患者さまの口腔内にフィットするように、専用の器具を使用して型取りを行い、被せ物が作成去れます。

被せ物の装着

被せ物が完成したら、アバットメントに人工歯を取り付けて治療完了です。

治療が完了したからといって、サポートが終わるわけではありません。完成後の歯の噛み合わせや被せ物の形状に不都合がある場合は、必要な修正を行います。

メンテナンス

インプラントを長期的に維持するには適切なメンテナンスが欠かせません。インプラントや口腔内の健康状態を確認するために、3~6か月に一度の頻度で定期検診を受けましょう。

インプラントには、インプラント周囲炎という感染症のリスクが存在します。インプラント周囲炎を発症すると、最悪の場合インプラントを抜くことになります。インプラントを長く使うために、口腔内は清潔に保ちましょう。

インプラント治療後の注意点

黄色い机に置かれた!マーク

手術が終わったあと、麻酔の効果が切れると痛みが出ることがあります。痛みが出てきた場合は、医師から処方された痛み止めを服用してください。

インプラント治療後の注意点は、以下のとおりです。

・手術後2週間は喫煙しない

・熱いものや辛いものなど、刺激の強い食べ物を避ける

・手術後3日間は飲酒や激しい運動を避ける

・浴槽には浸からずシャワーで入浴する

・医師から処方された抗生物質を指示どおりに服用する

特に、骨を再生する手術を受けた方は、頬に一時的にアザが現れることがあります。時間とともに自然に薄れるので、過度な心配は必要ありません。何か異常を感じた場合は、早めに歯科医師に相談してください。

インプラント治療後のメンテナンスの重要性

歯科医院で治療を受ける女性患者

インプラントは高度な技術で作られた人工歯ですが、メンテナンスを怠るとトラブルが起きる可能性があります。インプラントは人工物なので虫歯のリスクがありませんが、周囲に歯石が蓄積されるとインプラント周囲炎を引き起こす原因となります。

上述しましたが、インプラント周囲炎が進行すると、最終的にはインプラントの除去を余儀なくされるかもしれません。インプラントを長く使用するには、日常のブラッシングが欠かせません。定期的に歯科医院で検査・クリーニングを受けることで、プラークや歯石の蓄積を早期に発見し、適切なケアを受けることが可能です。

天然歯と同様に、インプラントも適切なケアが必要です。定期的に歯科医院を受診して、メンテナンスを受けましょう。

まとめ

緑の机に置かれたインプラント

インプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べて治療工程が多く、治療期間が長いです。インプラントは、インプラント体・アバットメント・被せ物の3つから構成されており、それぞれ装着する際に処置が必要になります。

インプラント体を埋め込んだら、骨と結合するまでに数か月待機しなければなりません。結合が確認できたら、アバットメントを取り付けます。そのあと、型取りした被せ物を装着したら治療完了です。

インプラント治療は、治療が完了したら終わりではありません。インプラントには特有の感染症、インプラント周囲炎のリスクが伴います。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともよばれており、症状は歯周病と似ています。歯周病菌によって顎の骨が溶かされると、インプラントが不安定になり、最悪の場合脱落するでしょう。

インプラント周囲炎を防ぐには、日々の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なメンテナンスが重要です。メンテナンスは3~6か月に1回が推奨されています。インプラント治療を無駄にしないためにも、治療後のメンテナンスをしっかりと受けましょう。

インプラント治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

根管治療の必要性とメリット・デメリット 

皆さんは、歯が痛くなると、歯医者さんに行かれると思います。その時に、「これは、虫歯が大きいので神経の治療を行いますね。」と言われた事はありませんか?実はこの「神経(歯髄)の処置」が、根管治療と言われているものです。根管治療では、虫歯や歯周病、咬合性外傷によって、歯の中にある歯髄が炎症や感染が起こった時、その歯髄を取り除き、綺麗に洗浄・消毒していく歯科治療です。では、どのような時に根管治療を行うのでしょうか。

①歯髄炎
虫歯が進行し 歯髄まで到着した場合、 歯髄炎と言って 歯髄 が炎症を起こし 痛みを伴うようになります。 症状として冷たいもの 温かいもの 、時には何もなくてもズキズキ痛みを生じてきます。

 

 

②歯髄壊死
咬合性外傷・歯髄炎 の 放置・ 重度の歯周病 ・進行した虫歯 ・歯の脱臼 など、で 歯髄壊死になってしまうことがあります。 症状として咬むと痛む(咬合痛)、 何もしなくてもズキズキ痛む (自発痛)などあります。 歯髄炎と違って、歯髄壊死の場合、歯髄が死んでしまっているので、冷たいものにしみるような症状は少ないです。 その他の症状としては 、その 歯の変色 が起こってくることがあります。

③根尖性歯周炎
虫歯によって 歯髄炎になっていても、痛みが軽いからと言って放置していると根尖性歯周炎に移行してしまいます。レントゲンで撮影すると歯の根の先に レントゲン透過像が確認することができます。 これは 根尖病巣と言われるもので、 根尖性歯周炎では多く見られます。 症状としては咬むと痛い、 歯茎が腫れる などの 症状を伴います。

 

 

根管治療のメリット・デメリット

・根管治療は痛みがあれば何でも 治療を行うわけではありません 。歯髄を残す可能性があれば、無理に 治療を行う必要はありません 。また、 根管治療にもメリット・デメリットがあります。

根管治療のメリット

・抜歯をしなくても保存できる
「あまりに痛みが強いので歯を抜いてください。」と言われる患者さんがいらっしゃいます。 痛む 歯を抜歯するすれば楽になるかもしれません。 ただ抜歯後、 噛み合わせが悪くなり 他の歯に悪影響を及ぼしてしまいます。例をあげると、抜歯をしたために両隣の歯 が傾斜してきて、噛み合わせが悪くなったり 場合によっては 、それらの歯の治療が必要となってきます。 欠損補綴を行っても隣の歯に負担がかかってしまい、 将来的に傷んでくる可能性があります 。歯科治療は、ご自身の歯を残すことが重要だと考えています 。そのためには、 根管治療は必要不可欠です。

 

 

 

・痛みが少なくなる                         歯髄炎、 根尖性歯周炎が原因で起こる 痛みは 、根管治療を行った後 喪失することが多いです。ただ 根管治療をおこなった直後は、噛んだ後 鈍痛は残ることがあります 。そのため 根管処置後の炎症を抑えるため、抗生剤 ・鎮痛剤の投与を行うようにしています。 特に虫歯が進行して歯髄炎になっている場合 や突発的外傷で歯が折れて歯の神経が出ている状態の場合は、 脈を打つような痛みが生じ 熱いもの 冷たいものにしみるということだけではなく、 ズキズキとした 痛みを生じてきます。 このようなケースでは、 根管治療をすると痛みが消失してきます。

根管治療のデメリット

・歯がもろくなる
根管治療を行うということは、神経を取ることだと考えてください 。神経の中には 、血管があり、それを通して歯に栄養を送る役割を果たしています。つまり、神経を取るということは 、血管をも含めて除去するということなので、 栄養源を失った歯になってしまいます。なので、歯がもろくなってしまいます。 ただ、神経を取ったからといっても、すぐにダメになってしまうということではありません 。ただ歯が割れたりするリスクは、神経がある歯に比べて高くなります。

・治療回数が長い
根管治療は、 感染根管処置であり手用器具を使って、 感染源である 歯髄を除去し 、根管内の洗浄 、根管内に再感染を起こらないようにするために 根管に薬を詰める、 土台の型取り 、土台の装着、土台 形成し 型取り、 被せ物の装着、といった色々な工程を行わなければなりません。通院回数の5〜6回はかかってしまいます。時々 ,処置後、 痛みがなくなったので これで大丈夫。と思って治療をやめてしまう方もいらっしゃいます。 これは後に歯を失う原因になりますのでご注意ください 。根管治療後は最低でも あと数回は通院していただけなければなりません。

・虫歯や歯周病 の再発に気づきにくい                虫歯や歯周病は痛みを伴って気づく場合が多いと思います。 根管治療を行った歯は冷たいものや 熱いものにしみるといった症状は、ほとんど 起こりません。 症状が出る場合は、根尖性 歯周炎になり、「咬めない、 歯茎が腫れた」といった症状のケースが多いです 。つまり かなり 大きな虫歯や 歯周病が分かってから、 進行した状態に気づくことが多いです 。その場合治療の選択として 抜歯 ということも少なくありません。 根管治療を行った歯 においては、 特に日頃のセルフケアや歯の定期検診が重要になってきます。

乳歯の根管治療

乳歯も永久歯と同様に、歯の内部に歯髄が存在し 永久歯と同様に虫歯が進行すると歯髄炎を起こし 痛みを伴うことがあります。  乳歯においても 根管治療をすることがあります 。乳歯において、特に気をつけなければならないことは、虫歯になると進行が早いため すぐに虫歯が神経まで到達してしまうことがあります。 しっかりホームケアを行ってください。 小さい子供さんの場合は 仕上げ磨きは必要です。 当院では8歳ぐらいまでは 仕上げ磨きを行うよう勧めています 。乳歯はどうせ抜けてしまうので大丈夫だ。と思っていると 大間違いです 。乳歯も神経があるので、 症状は出てきますし、 乳歯が、虫歯の進行で早期に抜歯になると、抜けた所の 両隣の歯が傾斜してきて、 永久歯の生えてくる スペースがなくなってしまいます 。そうなると噛み合わせが悪くなったり、 歯列 不正を起こし、 歯科矯正をしなければならなくなります 。乳歯は噛むだけの役割を果たしているのではなく、永久歯が放出するためのスペース 確保 の役割をしています。 乳歯も永久歯と同様に大切な歯なので、そこはしっかりと 認識していただきたいと思います。

まとめ

根管治療のメリット・デメリットをお話ししてきました 。本来は 根管治療は必要な歯科治療ではありますが 、将来の歯の寿命を考えるとできるだけ 根管治療を避けて、歯髄を保存していきたいと考えています。 もちろん 虫歯が進行して歯髄に炎症が起こって痛みが出ている場合は、 根管治療をしなければなりません。

当院の歯の神経を残すための取り組み

①まず歯科予防をしっかりと行う                               セルフケアの指導・ 歯の定期検診 ・ブラッシング 指導なのどを丁寧に行う

②虫歯治療において                                     詰め物や被せ物の治療を行う際は、 精密な治療を心がける

③正確な 審査 診断
虫歯になっているかどうか、 X 線 やCT などでしっかりと 検査を行い 早期発見 早期治療を行う

以上のことを念頭に入れて 歯科治療に取り組んでいます。

以前は 、根管治療後 何年か経つと、再度根管治療を行うケースが多かったと思います。 最近では、 歯科治療の進歩や 予防歯科が少しずつ 認識されて少しずつではありますが、 根管治療の予後・ 成功率も上昇傾向にあります。ただ、 できるだけ 根管治療をする必要がなく そして、いつまでも 口の中の健康を保っていただきたいと思います。 そのためには、歯のメンテナンス、 日頃のホームケア は、しっかりとしていただきたいと思っております。

色々お話ししましたが 、気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

保険が適用される白い歯はある?それぞれの特徴やメリットを解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

机に置かれた歯の模型と歯科用器具

保険が適用される白い歯は、コンポジットレジン・硬質レジン前装冠・CAD/CAM冠の3種類です。それぞれ材質が異なるため、メリット・デメリットに違いがあります。

今回は、保険が適用される白い歯のそれぞれの特徴やメリットなどを解説します。

保険が適用される白い歯はある?

顎に手を当てて考える女性

近年、保険が適用される白い被せ物の歯は、適用範囲が広がっています。以前は、下顎の6番目の歯に限って、特例として白い被せ物が保険適用されていました。

しかし、2020年4月からは、特例が上顎の6番目の歯にも拡大されました。

6番目の歯で白い被せ物を入れる条件は、7番目の歯が上下左右4本すべて残っていることです。ほかにも噛み合わせに関する条件などがありますが、具体的には診察を受けないと分からないため、歯科医師に相談するとよいでしょう。

また、金属アレルギーのある患者さまは条件を問わず、白い歯を選ぶことができます。金属アレルギーが原因で白い歯を入れる際は、金属アレルギーを証明する診断書が必要です。

保険が適用される白い歯の種類

歯科医院で治療を受ける女性

保険が適用される白い歯は主に3つあります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、費用について解説します。

コンポジットレジン

コンポジットレジン(CR)は、セラミック粒子と合成樹脂を混ぜ合わせた白いプラスチック素材です。ペースト状で用意され歯に合わせて成形したあと、特殊な光を照射して固めます。

さまざまな歯の形状に合わせて修復でき、天然歯に近い見た目を再現することが可能です。

<コンポジットレジンのメリット・デメリット・費用>

メリット ・歯に直接のせて固められるため、型取りしなくてよい
・歯を削る量が少ないので患者さまの負担が少ない
・天然歯に近い色調なので自然な見た目に仕上がる
・直接詰めることができるので治療期間が短くなる
デメリット ・使用期間が長くなると変色する可能性がある
・強度が低い
・深い虫歯や大きい虫歯、強い力が加わる奥歯の修復には向かない
費用 約1,000~2,000円

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、金属のフレームにレジンという白いプラスチック樹脂を張り付けて作られる白い歯です。主に前歯の修復に使用され、保険が適用されます。金属部分には、銀歯と同じパラジウム合金が使用されます。

<硬質レジン前装冠のメリット・デメリット・費用>

メリット ・表面に白い樹脂が使用されているため、自然に美しく仕上がる
・内部に金属フレームを持つため強度が高い
・強い噛み合わせにも耐えられる
デメリット ・金属アレルギーのリスクがある
・長期間使用すると変色する可能性がある
・奥歯への使用は保険適用外になる
費用 約8,000円

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、歯の形状をスキャンしてコンピュータにデータとして入力し、データをもとにハイブリットセラミックのブロックを機械で削り出される歯です。歯科技工士が介在せず、すべての工程をコンピュータが行うため、コストや治療期間の短縮が可能となります。

<CAD/CAM冠のメリット・デメリット・費用>

メリット ・白い色調で自然に仕上がる
・金属アレルギーのリスクがない
・天然の歯の硬さに近いため隣接する歯へのダメージが少ない
・プラスチックの歯よりも汚れにくい
デメリット ・セラミックや金属に比べると強度が劣る
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は破損のリスクがある
・接着が難しいため安定性が劣る
費用 約6,000円

保険適用外の白い歯とは何が違う?

二つのチェックボックスを比較して悩む男性

保険が適用される白い歯と保険適用外の白い歯には、さまざまな違いが存在します。詳しく解説します。

材質が違う

保険が適用される人工歯は、使用できる材料を自由に選択できません。代表的な保険適用内の人工歯の材質として、銀歯で知られる歯科用合金やレジンが挙げられます。近年では、プラスチックとセラミックを組み合わせたCAD/CAM冠も、保険適用の範囲に含まれるようになりました。

保険が適用される詰め物や被せ物は、自由診療で使われる高品質な材料と比較すると、素材の性質上、耐久性に劣ることが多いです。時間が経つと劣化しやすく、定期的に交換や修理が必要となるでしょう。

保険が適用される治療は、経済的な負担が軽くなる一方、使用する材料の特性から定期的なメンテナンスや交換が求められます。治療方法を選択する際は、長期的な視点でのメリット・デメリットをしっかりと理解して歯科医師と相談して決定しましょう。

保険適用外では高度な治療を受けられる

健康保険を利用することで、患者さまは治療費の全額を負担することなく、歯科治療を受けることができます。具体的には、治療費の大部分が保険料でカバーされ、患者さまの負担は通常3割です。年齢や所得によっては、1割や2割の負担になることもあるでしょう。

しかし、保険料の総額には上限があります。上限のなかで多くの人々の医療費をまかなう必要があるため、必然的に取り扱える治療や材料にも限界が生じます。

例えば、セラミックやジルコニアセラミックは、非常に高品質で美しく、耐久性にも優れています。

しかし、先進的な材料や技術はコストが高くなるため、健康保険の範囲内での提供が難しく、保険適用外の治療となります。

最先端の治療や高品質な材料を希望する場合、保険適用外の自由診療を選択しなくてはいけません。治療費は全額自己負担となるため、費用や治療の内容について十分に理解し、歯科医師としっかり相談して選択しましょう。

保険適用外の白い歯は種類が豊富にある

自由診療を選択することの最も大きな魅力は、治療方法や材料の多様性にあります。保険診療の場合、取り扱うことができる治療法や材料は保険の範囲内で定められています。範囲外のものを使用することは許されません。

しかし、自由診療では、患者さまのニーズや希望、お悩みに合わせて、最新の技術や材料を取り入れた治療を受けることが可能です。前歯の白い被せ物を例に挙げると、自由診療で使用される材料は、耐久性や見た目の美しさに優れています。

保険適用外の治療では、治療の満足度をより高めることが可能です。治療の過程や結果について患者さま自身が前向きに選択することができるため、治療内容に対する納得感も高まるでしょう。

まとめ

鏡で歯並びを見て笑う女性

保険が適用される白い歯は、コンポジットレジン・硬質レジン前装冠・CAD/CAM冠の3種類です。今回は、それぞれの特徴や費用を解説しました。

保険が適用されるので費用は抑えられますが、耐久性や強度はセラミックやジルコニアなどの自由診療の白い歯に比べて劣ります。特に、奥歯などの強い衝撃が加わる部分に保険適用の白い歯を使用した場合、破損するリスクが高まります。再治療を繰り返すことで、治療費の総額が増大する可能性や歯の寿命を縮める可能性があるでしょう。

保険適用外の白い歯は治療費がかかりますが、審美性や耐久性が高いなどのメリットがあります。繰り返し治療を受ける可能性を低減できるため、長期的に考えるとコストパフォーマンスがよいといえるでしょう。

安さだけを基準にするのではなく、長期的な視点で考えて、メリットの大きい治療方法を選んでください。自由診療の白い歯は種類が豊富にあるため、検討する場合は歯科医師と相談しましょう。保険適用、保険適用外を問わず、自分に合った治療を選択してください。

保険が適用される白い歯の治療を検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

唾液は重要な役割って知ってましたか?

マスク生活が日常になっている現在、お口の中のトラブルは、ございませんか?

お口の中のトラブル、実は唾液が大きく関わっていることがあります。

口内炎がよくできるたり、口臭が気になったりと、悩んでおられる方もいらっしゃると思います。

       

 

唾液の働きは食べ物の消化を助けると イメージしている方が多いのではないでしょうか 。

唾液には、アミラーゼ という 酵素が含まれていて、でんぷんの分解をサポートするなど 食事をする上で欠かせません。 唾液は口腔内を潤すためだけに分泌しているわけではなく他にも様々なところで無意識のうちに役立っています。

 

 

〜唾液の役割〜

.歯の表面 などについた食べかすを洗い流す 洗浄作用

.唾液に含まれる酵素 アミラーゼが、でんぷんを分解して消化を助ける 消化作用

.体内に細菌が入ってくるのを防ぐ 殺菌 抗菌作用

.会話をする時や飲食時に擦れてお口の中が傷がつかないようにする保湿、保護作用

.毒素 や異物などを体から排除しようとする 排出作用

. 虫歯を防ぐ 再石灰化作用

.お口の中を中和してくれる 緩衝作用

などがあげられます。

 

唾液の分泌量はストレスや疲れ 、加齢や薬の副作用などで減少することもあります。十分な 唾液の分泌がなければ 口の中が乾燥するため 細菌が繁殖しやすくなり 口臭 や虫歯リスクが高まります。唾液によって、食べ物の刺激を減らしたり、溶けた歯を再生したり虫歯菌もとの酸を中和したりして虫歯にならないように守られていますが、唾液が減ると、虫歯になりやすくなります。そして、口腔内の細菌も唾液が減ることで細菌数のコントロールができなくなり、唾液の抗菌作用がなくなり、歯周病菌が、より繁殖しやすくなり歯周病が進行したり、口臭も発生しやすくなります。 体内にも侵入しやすくなり、 風邪などの全身の病気につながりかねません。また、唾液が減ると、口の中の粘膜に傷がつきやすくなり 口内炎ができやすくなります。 粘膜は唾液によって保護され 殺菌されています。 唾液が減ると 食べ物や 歯が 粘膜に 擦れたりし傷ができて口内炎の原因にもなります。

 

 

 

〜唾液が減ることで引き起こされる症状〜

 

.喉が渇く

.口臭がする

.虫歯になりやすい

.歯周病になりやすい

.口角炎ができやすい

.食べ物が飲み込みにくい

.会話がしづらい

.口腔内が痛んだり、口内炎になりやすい

.舌や唇がひび割れる

など、あげられます。

 

 

〜唾液が減る原因〜

 

*薬の副作用...自律神経薬や、高血圧薬、花粉症の薬などの中に唾液を少なくしてしまう成分が含まれているものもある

 

*更年期障害...更年期障害で歯茎の違和感や口の乾き、唾液が少なくなることがある

 

*シェーグレン症候群...自己免疫疾患の病気で、免疫細胞が唾液腺を壊してしまう

 

*X 線治療...がん治療で唾液腺に放射線を浴びてしまうことにより唾液が少なくなってしまう

 

〜唾液を増やすには〜

 

お口が乾燥した時には、 唾液腺を刺激する唾液腺マッサージが効果的です。 口の周りにある3つの 唾液腺をマッサージして刺激し 唾液の分泌を促します。

 

①耳下腺(じかせん)

耳たぶの少し前方 上の奥歯のあたりを指全体で回すように優しく マッサージします。

 

②顎下腺(がっかせん)

顎の骨の内側を耳の下から顎の先まで押すように優しく マッサージします。

 

③舌下腺(ぜっかせん)

顎の先の内側 、舌の付け根の真下 部分を押し上げるように親指で押すように マッサージします。

 

 

マッサージすることで、自浄作用が働き、口臭予防や、お口のまわりの筋肉がほぐれて、お口も動きやすくなります。そして、会話や食事がしやすくなります。

 

唾液腺マッサージ の他にもちょっとしたことで唾液量を増やすことができます。

 

・よく噛んで食べ、 刺激で唾液の分泌を促す

・水分補給で 唾液に必要な水分を得る

・口呼吸ではなく微呼吸を意識し、口腔内乾燥を防ぐ

・お酒やタバコを控え、刺激を減らす

・ 口の中の乳酸菌を増やし、唾液の質を上げる

・ストレスをためない、ストレス解消

・ガムを噛んで唾液の分泌を促す

 

また、人工唾液の使用により、口の中の潤いを保つことができます。人工唾液は多くの種類があり、 スプレータイプや ジェルタイプのもなどあります 。手軽にドラッグストアなどでも購入が可能です。

健康な口腔内や身体作りを目指すためにも、唾液の分泌量も意識することが重要ですね。

また、当院では、唾液検査も行っております。

虫歯や歯周病のリスクや、唾液が酸を中和する力がどれくらいあるか、口臭リスクなど、グラフで分かりやすくご説明させていただきます。検査結果をもとに、患者様に合った対処方法や予防方法をアドバイスさせていただきます。

 

 

詳しく知りたい方は、せひスタッフにお声掛けくださいね。

 

 

 

 

 

インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

2つのものを比較する天秤

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、メリットやデメリット、治療内容が大きく異なります。治療法を選択する場合は、それぞれの特徴をしっかり理解することが重要です。

今回は、インプラントとブリッジの治療法や費用などの違いを徹底比較します。

インプラントとは?

インプラントを入れた時のイメージ

インプラントとは、人工の歯根を顎の骨に直接埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。主に欠損した歯の補充に用いられ、自然な噛み心地や見た目を実現します。

治療内容は、まず麻酔を行い、歯茎を切開します。インプラントを埋め込む適切な位置と角度を決定したら、顎の骨に穴を開けるのが次の手順です。開けた穴にチタンなどで作られた人工の歯根(インプラント体)を埋め込みます。インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントを取り付けたら、その上に人工歯(被せ物)を取り付けて完成です。

ただし、インプラント体が骨と結合するまでの間(約3か月)は、一時的な被せ物(仮歯)を使用し、結合を確認できたら最終的な被せ物を取り付けます。

インプラントの大きなメリットは、周囲の健康な歯を削る必要がなく、自然な見た目と機能を実現できることです。また、ほかの歯に負担をかけることなく、食事や話すといった日常生活を快適に過ごすことができるでしょう。

しかし、治療費は高額で、手術と骨との結合期間を必要とするため、治療期間が長くなることがあります。さらに、全身の健康状態や口腔内の骨の状態によっては、インプラント治療が適用できない場合もあります。

ブリッジとは?

ブリッジを入れた時のイメージ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の健康な歯を土台とし、その間に人工歯を連結させることで、自然な噛み心地や見た目を実現します。治療のプロセスは、以下のとおりです。

まず麻酔を行い、土台となる歯を削って形を整えます。このとき、土台となる歯を削らなければなりません。次に、削った歯の形状に合わせて、ブリッジを製作します。製作が完了したら、土台となる歯にブリッジをセメントで固定します。

ブリッジ治療のメリットは、治療期間が比較的短く、欠損部をきちんと補うことで噛み合わせを整えることができる点です。また、ブリッジは固定式のため、外れる心配がなく、自然な使用感を得ることができるでしょう。

ただし、ブリッジ治療にはデメリットもあります。健康な歯を削る必要があり、土台となる歯が虫歯の場合、痛みや知覚過敏を引き起こす可能性があります。また、ブリッジで補った部分の噛む力は、土台となる歯が負担するため、土台の歯に余計な負担がかかることもあるでしょう。

インプラントとブリッジの違いとは?

クエスチョンマーク

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴が大きく異なります。インプラントとブリッジの特徴の違いは、以下のとおりです。

<インプラントとブリッジの特徴の違い>

項目 インプラント ブリッジ
歯を削るか
どうか
削る必要はない 前後の歯を削る必要がある
適用条件 骨の厚み・高さ、神経や血管の位置に影響を受ける 欠損部分の前後に歯があれば適用可能である
外科手術 外科手術が必要である

全身疾患があると治療できない場合がある

外科手術は必要ない

全身状態から制約を受けない

リスク 手術中のトラブルやインプラント周囲炎などのリスクがある 土台の歯が虫歯や歯周病になるリスクがある
最大咬合力、
噛み砕く能力
最大咬合力は天然歯と同じか、それ以上である

※咀嚼能率は約80%

最大咬合力は天然歯とほぼ同じである

※咀嚼能率は約60%

噛む力の負担 ほかの歯に負担が及ばない 土台の歯に余計な負担がかかる
違和感・使用感 入れ歯のような違和感なし 入れ歯のような違和感なし
審美性 被せ物の種類による 被せ物の種類による
平均寿命 10年生存率は90%以上 10年生存率は50~70%
メンテナンス
方法
定期的なクリーニングが必要である 定期的なクリーニングが必要である
費用 保険適用外のため高額である 保険適用内と適用外の選択が可能である
治療期間 約6か月以上必要(最短で約3か月)である

骨造成を行う場合はさらに長くなる

約2~4週間で治療が完了する

インプラントがむいている方

インプラントの模型と患者さま

ここまで、インプラントとブリッジの違いについて解説しました。

次に、インプラントがむいているのはどのような方なのかご紹介します。インプラントがむいている方は、以下のとおりです。

ほかの歯を削りたくない方

インプラント治療は、ほかの歯を極力傷つけない治療法のため、ご自身の歯を大切にしたい方に最適です。ブリッジ治療では、失われた歯の両隣の健康な歯を削ってブリッジを支える役割をさせる必要があります。

しかし、歯を削ると削った歯の強度が劣り、長期的に見ると削った歯に対する負担が増大し、削った歯自体が再治療を必要とする可能性がでてきます。

一方、インプラント治療は基本的に歯を削る必要がなく、顎の骨に直接インプラント体を埋め込むため、残った健康な歯を傷つけることなく治療を行うことが可能です。

見た目や機能性を重視したい方

インプラントは見た目や機能性に優れた治療法であり、審美性を重視する方や頻繁に歯を使う必要がある方に特に推奨されます。

インプラントは天然歯に非常に近い形状をもつため、見た目が自然で美しく、ほかの方が見ても人工の歯だと気づくことはほとんどありません。そのため、見た目が重要な業種に従事している方にとっては大きなメリットとなります。

さらに、スポーツ選手のように歯を食いしばる動作が多い方にとっても、インプラントは強度と安定性があるため理想的な治療法といえるでしょう。

また、発音に影響を与える可能性のある入れ歯や歯がない状態とは異なり、インプラントは天然歯とほぼ同等の発音を可能にします。職業上、発音が重要な方にとっても、インプラントはよい選択となるでしょう。

天然歯のような噛み心地を求める方

顎の骨と直接結合するインプラントは、自然な歯と同じように噛む力を実現できます。食感や味を損なうことなく、天然歯に近い感覚で食事を楽しむことが可能です。

一方、入れ歯やブリッジでは、噛む力が顎骨に直接伝わるわけではないため、噛み心地に違和感がある方も少なくありません。

自然な噛み心地を求めている方は、インプラント治療がむいています。

ブリッジがむいている方

歯科医院で笑顔でこちらをみている女性

次に、ブリッジがむいているのはどのような方なのかご紹介します。ブリッジがむいている方は、以下のとおりです。

費用をおさえたい方

費用をおさえたいと考えている方に対しては、ブリッジがむいています。

ブリッジは保険適用の対象となり、治療費は約2万円程度におさえることが可能です。インプラント治療は保険適用外で、1本あたり約30~40万円の費用がかかることを考えると、大きな金額の差がでます。

つまり、ブリッジ治療はインプラント治療に比べてかなりリーズナブルであり、費用をおさえたいというニーズに対応しています。

ただし、ブリッジ治療では、欠損部分を埋めるために隣接する健康な歯を削る必要があります。削られた歯の強度が低下する可能性があり、将来的に別の治療が必要な場合があります。

治療期間を短くしたい方

ブリッジ治療は基本的に手術が必要ないため、一般的なケースであれば約3~4週間で治療が完了します。抜歯を伴う場合でも、治癒期間を含めて約1か月で治療を終えることが可能です。

一方、インプラント治療は手術や骨組織への結合期間を必要とするため、治療期間は平均的に6か月以上かかります。そのため、時間的な制約がある場合や早く欠損部分を補いたいと考えている方にとっては、ブリッジが適した選択となるでしょう。

外科手術ができない方

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術が必要ですが、外科手術が困難なケースも存在します。たとえば、外科手術が怖くて受けたくない方、全身疾患や持病があるため外科手術が困難な方、特定の薬を服用していて、薬の影響で外科手術が受けられない方などが該当します。

外科手術が適用できない方は、ブリッジ治療がむいているでしょう。ブリッジ治療は、基本的に外科手術を必要とせず、欠損した歯を補充することができます。そのため、手術が困難なケースや手術に不安を抱えている方にとっては、ブリッジが適した治療法といえるでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

インプラントとブリッジは歯を補う治療法ですが、特徴や治療内容は大きく異なります。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、安定性が高く、ほかの歯を傷つけることもありません。自然な色味の被せ物を選択すれば、天然の歯と変わらない見た目になります。適切にメンテナンスを行えば、長期的に使用できるのも大きなメリットです。

一方、ブリッジは欠損部分の前後の歯を削る必要があり、また前後の歯を支えとするため健康な歯への負担が大きくなります。

しかし、インプラントと比較して、治療期間が短く費用もおさえられるのがメリットです。インプラントの治療費用は高額ですが、ブリッジと比較して平均寿命が長いため、長期的な視点で考えるとコストパフォーマンスがよい可能性があります。

ただし、インプラントは外科手術が伴い、持病があって服薬している方は適用できないこともあるため注意が必要です。

インプラントとブリッジで迷ったら、まずはそれぞれの特徴をよく理解しましょう。経済的な面も考慮して、歯科医師と相談しながら選択するのがよいでしょう。

インプラントやブリッジを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。

口の中全体の歯科治療について 〜高度総合歯科治療〜

皆さんは、歯医者さんに、どんな時に行かれますか?多くの方が痛みや嚙み合わせの不具合など、不快感を感じた時に行かれると思います。ただ、症状が軽い場合は、我慢して行かない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ただ、その我慢したことが、口の中全体にさらなる悪影響を及ぼすことになります。

歯周病や虫歯を放置すると、だんだんと病変が進行して、抜歯するケースが出てきます。抜歯すると、歯周病・虫歯によって起こる痛みはなくなるかも知れません。痛みがなくなると、「もう歯医者に行かなくても大丈夫」という気持ちになってしまいがちです。しかしそれは大きな間違いです。歯が1本抜けたくらいだ。食べることには問題ない。と思っていると歯の病的傾斜によって、さらに欠損歯の増加ちつながります。例えば、第一大臼歯を虫歯によって、抜歯したとします。抜歯したことによって、今まで悩まされていた 痛みからは 解放されると思います 。そうなると痛みがなくなったので 、これで大丈夫と思ってしまう患者さんもいると思います。 ただそれは大きな間違いです。 両方の隣の歯が 病的傾斜を起こし 将来的に歯髄炎や 咬合性外傷によって 、歯根破折などを併発することになります 。

歯列のバランスが崩れて歯が傾斜していく。

そして両隣在歯を抜歯することに 将来 なる可能性が出てきます。 欠損 歯が 3、4本 と増えてくると口の中全体に崩壊が生じてきます 。なので歯周病 ・虫歯 ・欠損 歯を放置をすると負のスパイラルによって咬合の崩壊が起こってきます。「 痛みはなくなったので大丈夫 」「1本ぐらい抜けても何とか食べれる」と思っていると大変なことになります。 早め早めの治療が必要です。 当院に来院される患者様で、時々 高度総合歯科治療が必要な方がいらっしゃいます 。まずは 治療 の手順を説明します。

①診察・診断

レントゲン撮影 (パノラマ写真・エックス線写真) 口腔内写真・顎模型など作製し、患者さんお一人お一人の口腔内の状況を把握します。

パノラマX線撮影

パノラマX線撮影

デンタルX線撮影

デンタルX線撮影

歯医者 むし歯 歯周病 CT

②治療説明

検査の結果から、診断し、患者さんにしっかりと口腔内の現状を説明します。治療方法や費用治療期間について説明します。治療期間については、口の中全体の治療なので、長期間かかることは、ご理解していただきたいと思います。

③歯周治療と応急処置

高度総合治療が必要な患者さんの希望に沿って治療を行うようにしています。虫歯が進行しているケースでは歯髄処置、歯周病が進行して、動揺が大きいケースは抜歯を行い痛みや腫れを軽減するようにしています。保存可能な歯に関しては、歯石除去、予防処置を並行して行います。

④嚙み合わせが崩壊している場合は、仮歯や入れ歯を用いて咬合 回復

よくあるケースでは奥歯の欠損を放置して、対合歯 が廷出している場合などは、廷出している歯を削合し 場合によっては神経処置を行い 入れ歯を入れるスペースを作ることもあります。

➄本格的な治療

欠損 時にはインプラント・入れ歯など使用します 。また 長い間の咬合が崩壊によって、 歯列不正が起こっている場合は、矯正治療を行うことになります 。インプラント、入れ歯、矯正治療と並行して虫歯の治療 や歯周病の治療も行うことになります。 ただ、この段階ではインプラント・入れ歯においては 、仮歯・仮義歯の状態です。

⑥咬合口径の決定

本格的な治療を行った際は必ず 仮歯・仮義歯で 咬合口径を調整していきます。 咬合 口径が高すぎて 、 顎が痛くなり 場合によっては、顎関節症を引き起こす原因になります。 逆に咬合口径が低すぎると舌や頬を噛んだりします。 また 咬合口径が適正でなければ、 しっかり食べ物を噛むことが困難になります。 咬合口径を適正な状態に把握するためには何度か歯の調整が必要となります 。そのために調整しやすい 仮歯や仮の入れ歯を口の中に装着して、経過観察を行います。 最初に最終補綴物を装着すると、 この調整が困難になります。

⑦ 最終補綴物の装着

咬合 口径を決定して、しばらく経過観察を行い 審美的 ・機能的に問題がなければ、 仮歯や仮の入れ歯のデータをもとに 最終補綴物を作製ししていきます 。

鳥取市 歯医者 補綴物 被せ物 ジルコニア

⑧メインテナンス

最終の補綴物を装着した後は、虫歯 ・歯周病の再発防止のため メンテナンスを行うようにしています。 3ヶ月に一度、歯石除去、 PMTCブラッシング、ブラッシング指導などで、しっかりと丁寧に行うようにしています。

よく歯医者さんで、治療される時、「とりあえず 穴が開いているので詰める」「 とりあえず 痛みを取るための処置をする」といったことを耳にすることがあると思います。 以前は 当院でも患者さんの主訴に対して 単純に解決する治療をしていた時期もありました。 もちろん 他の問題がない状態であれば大丈夫かもしれません 。ただ、歯科治療は患者さんの局所的な問題点だけを解決するだけではなく、口の中全体を把握して、できる限り ベストな状態にして長期的に口の中の健康を維持していくことが大切だと思っています。 そのためには 患者さん 一人一人にベスト治療法を提案し丁寧に説明していくようにしています。高度総合歯科治療において、下の図のようになります。

 

 

上の図のように全て歯科治療を考慮して、高度総合治療は成り立っていると思います。矯正治療・インプラント治療・歯周治療・虫歯治療・審美治療において、必要かどうか判断し、必要であれば、高度な技術で、歯科治療を行うことだと思います。虫歯になりやすい方、欠損歯が多い方は、口腔内全体の治療が必要なケースが多いと思います。高度総合治療を受けられた方は、治療後、口腔内のベストな状態を長期的に維持するために、メインテナンスが必要です。また、定期的なメインテナンスだけでなく、セルフケアもしっかりしていただきたいと思います。

〜まとめ〜

高度総合治療は,確実な診断、 精密な治療が特に必要なケースが多いです。
そのためには 、治療方針、治療計画を作成し、 できるだけ無駄なく スムーズに治療を行っていき 、患者さんの歯科治療に対して 負担軽減に 治療回数、 診療費の軽減につなげていきたいと思っています。
今日のお話は少し難しい話 かもしれません 。ただ いろいろな治療の観点から 精密に行っていけば 、長期的に口腔内全体の健康を維持し、 食事をいつまでも楽しめることになると思います。
「私はもともと 歯が弱いので仕方ない」と思って、半分諦めている方も 全くそんなことはありません。
頑張って治療して口腔内の健康を いつまでも維持していただきたいと思います 。

また、何か気になることがあれば お気軽にご相談ください。

 

 

オフィスホワイトニングとは?費用や注意点、効果持続期間を解説!

こんにちは。鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」です。

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯

歯科医院で行うホワイトニングは「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3種類に分けられます。なかでも、歯科医院で行うオフィスホワイトニングはどのような治療法なのだろうと気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、治療の流れや費用相場など解説します。オフィスホワイトニングに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスホワイトニングとは

オフィスホワイトニングで綺麗になった歯をみせる男性

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士などの有資格者に施術してもらうホワイトニング法です。

オフィスホワイトニングは、過酸化水素を使用して歯を漂白します。過酸化水素には、歯の着色を漂白する作用と、エナメル質の表面構造を変えて光の乱反射を起こす作用があります。歯の表面で光の乱反射が起こると、象牙質の黄ばみが透けにくくなるため歯が白くみえるのです。

過酸化水素は漂白作用が高いため、1回の施術で効果を実感しやすいホワイトニング法です。理想の白さに達していない場合は3〜6回程度通院して納得のいく白さにしていきます。

オフィスホワイトニングのメリット・デメリット

メリットとデメリットのイメージ

オフィスホワイトニングでは、どのようなメリット・デメリットがあるのか理解したうえで実施すれば後悔なく治療できるでしょう。以下、オフィスホワイトニングのメリット・デメリットを解説します。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングにはどのようなメリットがあるでしょうか。オフィスホワイトニングの3つのメリットは、以下のとおりです。

・即効性がある

・トラブルが起きにくい

・自己管理の必要がない

以下、それぞれ解説します。

即効性がある

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士しか扱うことができない高濃度薬剤を使用します。そのため、1回の施術で歯のトーンがあがり白くなったと実感できるケースが多いです。個人差がありますが、1〜3回ほどで多くの方が効果を感じる即効性のある治療法です。

ホームホワイトニングは、白さを実感するまでに2週間ほどの期間がかかるといわれています。オフィスホワイトニングは、早く歯を白くしたい方にとって大きなメリットといえるでしょう。

トラブルが起きにくい

オフィスホワイトニングは、歯科医師・歯科衛生士がお口の中を確認しながら施術します。セルフホワイトニングやホームホワイトニングで起こりがちな「色ムラ」が起こりにくく、仕上がりが美しい点が大きなメリットです。

また、施術中に歯や歯茎がしみる場合や痛む場合もすぐに対応してもらえるため、安心してホワイトニングができるでしょう。

自己管理の必要がない

歯科医院で取り扱うホワイトニングには「オフィスホワイトニング」と、処方されたホワイトニング薬剤をご自宅で使用する「ホームホワイトニング」があります。

ホームホワイトニングは、ご自宅で好きなタイミングでできるメリットがありますが、自己管理が必要です。1日2時間ほどの装着やマウスピースの手入れなどに手間がかかるため、面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。

一方、オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術するためエステのような感覚でホワイトニングができるメリットがあります。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングの施術を受ける際は、デメリットも理解したうえで受けるのがよいでしょう。オフィスホワイトニングの4つのデメリットは、以下のとおりです。

・費用が高額である

・奥歯の施術ができない

・後戻りしやすい

・知覚過敏が起こりやすい

以下、それぞれ解説します。

費用が高額である

オフィスホワイトニングは保険適用外の自由診療のため、費用は自己負担です。ホワイトニングの費用は、使用する薬剤のメーカーや歯科医院によって異なります。トラブルを回避するためにも、どのような料金形態なのか事前に確認しましょう。

奥歯の施術ができない

オフィスホワイトニングは、ホワイトニング薬剤を塗布し、光を照射して歯を白くします。高濃度の薬剤を使用するため、歯茎や粘膜に薬剤が触れると炎症するリスクが高いです。

また、施術中は光があたるように器具を入れて行いますが、奥歯まで光が届かないため、オフィスホワイトニングの多くは上下の犬歯〜犬歯までを目安としています。

後戻りしやすい

ホワイトニングは、一度行えば永久に白い歯が手に入るわけではありません。個人差がありますが必ず「後戻り」が起こります。なかでも、オフィスホワイトニングは即効性があるものの後戻りしやすいことが特徴です。

一方、ホームホワイトニングは、濃度の低い薬剤で時間をかけて白くしていくため、後戻りが緩やかだといわれています。

知覚過敏が起こりやすい

オフィスホワイトニングは、高濃度薬剤を使用するため施術中や施術後に知覚過敏の症状がでやすいといわれています。

しかし、時間の経過とともに症状はやわらいでいくケースが一般的です。我慢できないほどの症状が出た場合は、鎮痛剤や知覚過敏用のコーティング材を塗布して様子をみます。ふだんから知覚過敏の症状がある方は注意が必要です。

オフィスホワイトニングができない方

両手でバツマークをあらわしている

オフィスホワイトニングの治療を希望しても、なかには治療ができない方もいます。オフィスホワイトニングができない方は、以下のとおりです。

・虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

・知覚過敏症状がある方

・妊娠中・授乳中の方

・光線アレルギーの方

・無カタラーゼ症の方

以下、それぞれ解説します。

虫歯・歯周病・歯にひび割れのある方

虫歯で歯に穴があいている、歯にひびが入っている、歯周病が進行しているなどの症状がある方は、治療が完了するまでホワイトニングができません。虫歯や歯にひび割れがあると、神経の通る象牙質までホワイトニング薬剤の刺激が伝わるリスクがあります。

また、歯周病が進行している方も歯の根の部分が露出している場合、刺激に対して敏感になりやすいため注意が必要です。適切な治療を受けて、ホワイトニングの施術中にトラブルが起きにくい口内環境に整えてから治療します。

知覚過敏の症状がある方

歯の表面にあるエナメル質にひび割れや摩耗があると、ホワイトニング薬剤の刺激が象牙質に直接伝わるため、しみたり痛みがでたりするリスクがあります。

特に、オフィスホワイトニングは、ほかのホワイトニング方法と比較して薬剤の濃度が高いため、知覚過敏の症状がでやすいです。ふだんから知覚過敏の症状がある方は、オフィスホワイトニングはさけた方がよいでしょう。

妊娠中・授乳中の方

妊娠中・授乳中の方は、ホワイトニング薬剤の成分が胎児や乳児に悪影響を及ぼす可能性があるため、基本的にホワイトニングができません。

しかし、具体的に胎児や乳児にどのような影響があるのか判明していないのが現状です。だからといって安全に行える根拠もないため、ホワイトニングはひかえるよう謳っている歯科医院が多いのが実情です。

光線アレルギーの方

光線アレルギーは、紫外線などの光に反応して赤み・かゆみなどの炎症があらわれます。光線アレルギーの方は、オフィスホワイトニングで使用する光に反応してアレルギー反応が起きるリスクが高いです。

リスク回避のために、オフィスホワイトニングの施術は行わない歯科医院が多いです。光線アレルギーの方でホワイトニングをご希望であれば、光を使用しないホームホワイトニングを選択しましょう。

無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症は、過酸化水素を体内で分解するカタラーゼとよばれる酵素がつくられない疾患です。

オフィスホワイトニングは高濃度の過酸化水素を使用するため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解できず、お口の中が荒れるリスクや壊死を起こすリスクがあります。そのため、無カタラーゼ症の方は過酸化水素が使われているホワイトニングは禁忌とされています。

オフィスホワイトニングの施術の流れ

STEPの文字がかかれた木のブロック

オフィスホワイトニングがどのような流れで治療が進んでいくのか理解しておけば、施術の際の不安や緊張をやわらげることができるでしょう。オフィスホワイトニングの治療の流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング

はじめにカウンセリングを行います。口内の確認とホワイトニングの施術方法や流れ、得られる効果・費用などの説明を受けます。また、現在の歯のお悩みや求める歯の白さ、予算などもあわせて聞かれるケースが多いです。

トラブルを回避するためにも、カウンセリングの際は、不安に思っていることやお悩みなど、ご自身の意見をしっかり伝えましょう。満足できる仕上がりを得るには、歯科医師・歯科衛生士との理想像の共有が必要不可欠です。治療計画に納得できたらオフィスホワイトニングを行います。

②お口の中の確認

オフィスホワイトニングの施術が決まったら、虫歯・歯周病の確認と現在の歯の色の記録をとります。虫歯や歯周病が見つかったら先に治療を行ってホワイトニングに支障のない口内環境に整えていきます。

また、どれくらい歯の色が変化したのか確認できるように、事前に写真を撮影し、歯の色の記録をとることが一般的です。

③クリーニング

オフィスホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くしていきます。ホワイトニング効果を得るためには、歯の表面に薬剤をしっかり浸透させる必要があります。

しかし、歯垢(プラーク)や歯石、着色汚れが歯の表面に付着した状態だと薬剤の浸透が妨げられ、十分なホワイトニング効果を得ることができません。ホワイトニングの施術前に、歯の表面をクリーニングすることで、十分なホワイトニング効果を得ることが期待できます。

④ホワイトニング

歯のクリーニングが完了したらホワイトニングを開始します。ホワイトニングの流れは、以下のとおりです。

歯茎の保護

ホワイトニング薬剤は高濃度であるため、歯茎や粘膜に触れてしまうと炎症を起こすリスクが高いです。歯茎などの粘膜に薬剤が触れないように保護します。

ホワイトニング薬剤の塗布

歯の表面にホワイトニング薬剤を塗布します。

光を照射

薬剤が塗布できたら光をあててホワイトニングします。数分の照射ですが光があたる部分は熱くなるため、唇などに違和感があれば必ず歯科医師・歯科衛生士に伝えましょう。

薬剤の除去

光の照射が終わったらホワイトニング薬剤を除去します。

 

使用する薬剤によって異なりますが、上記の流れを1〜3回ほど繰り返してホワイトニングします。

⑤ホワイトニング完了

ホワイトニングが完了したら、最後に歯の色の記録をとって、施術前の歯の色味との差を確認します。希望する白さに到達していない場合は、追加でホワイトニングするか検討する必要があるでしょう。

オフィスホワイトニングの効果の持続期間

カレンダーと時計

オフィスホワイトニングの効果の持続期間は、3~6か月ほどです。1〜3回の施術で歯が白くなる即効性はありますが、後戻りも早い特徴があります。ホワイトニング効果を長く持続させるためには、定期的な再ホワイトニングが必要です。

オフィスホワイトニング施術後の注意点

注意をうながすマーク

オフィスホワイトニングの施術後は注意すべきことがあります。ホワイトニング施術後の3つの注意点は、以下のとおりです。

・知覚過敏がでやすくなる

・色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

・喫煙はひかえる

以下、それぞれ解説します。

知覚過敏の症状がでやすくなる

オフィスホワイトニング直後は、歯の表面を保護しているペリクルとよばれる保護膜がはがれた状態となります。ペリクルがはがれた状態の歯の表面は刺激に弱くなるため、一時的に知覚過敏の症状がでやすいリスクがあります。

症状が出た場合は、痛み止めを服用したり知覚過敏用歯磨き粉やフッ素入り歯磨き粉を使用したりすることで様子をみましょう。知覚過敏の症状が続く場合は、歯科医院でコーティング剤を塗布してもらうことも可能です。

色の濃い飲食物・イソフラボンを含むものをひかえる

オフィスホワイトニング直後は、ホワイトニング薬剤の影響で歯が乾燥した状態となるため、着色しやすい環境にあります。そのため、オフィスホワイトニング後48時間は、色の濃い飲食物やイソフラボンを含むものはひかえましょう。

どのような食事がよいのかわからない場合は、色の薄い食事をとるように心がけてください。やむを得ない事情で色の濃い飲食物やイソフラボンを摂取してしまった場合は、すぐにお口をゆすぐことで歯の表面に残らないように対処することが大切です。

喫煙はひかえる

上述したとおり、オフィスホワイトニング後48時間は、着色しやすい状態です。ホワイトニング後に喫煙すると、タバコの成分のひとつであるタールの影響で歯が黄色く着色してしまいます。

禁煙が難しい場合は、喫煙後はすみやかに歯磨きやお口をゆすいで対処しましょう。紙タバコはタールの量が多いため、加熱式のタバコに変えるとヤニの影響をおさえることが期待できます。

オフィスホワイトニングの費用

費用をあらわすイメージ

オフィスホワイトニングの費用相場は10,000〜70,000円です。審美治療は保険適用外の自由治療で、費用は高額といえます。

歯科医院によって価格が異なることはもちろん、使用されるホワイトニング薬剤のメーカーや機械によって価格は変動します。複数回の施術で割安になるように設定している歯科医院もあるため、施術を受ける前に確認するのがよいでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

オフィスホワイトニングは、歯科医院を受診して歯科医師・歯科衛生士に施術してもらうホワイトニング方法です。歯科医院を受診すればホワイトニングを行ってもらえるため、自己管理が必要なく白い歯を手に入れられます。高濃度の過酸化水素を使用するため、即効性があり1〜3回の施術で効果を実感できるでしょう。

ただし、即効性があるものの、ホワイトニングの持続期間が3〜6か月と短いデメリットがあります。また、オフィスホワイトニング後は、知覚過敏や着色が付きやすい状態となります。刺激の強い食べ物や色の濃い飲食物、喫煙はひかえるように心がけることが大切です。

オフィスホワイトニングを検討されている方は、鳥取市東町にある歯医者「山根歯科医院」にお気軽にご相談ください。



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